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SIMPLE2000シリーズ Vol.65 THE キョンシーパニック - (2012/07/21 (土) 22:56:38) のソース

*SIMPLE2000シリーズ Vol.65 THE キョンシーパニック
【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ65 ざ きょんしーぱにっく】
|ジャンル|人命救助アクション|~|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|タムソフト|~|
|発売日|2004年10月14日|~|
|定価|2,000円(税別)|~|
|ポイント|エクストラとは何だったのか|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLEシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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*概要
香港のビルを舞台にしたホラーアクション。道士である主人公を操作し、中国のゾンビ「キョンシー」を倒して逃げ遅れた人々の救出を目指す。

主人公の少女道士・蓁福月(シン・フーユェ)の声は、後にアニメ『真・恋姫†無双』の張飛を演じる事になる西沢広香氏が担当。

キョンシーとは80年代にヒットした映画によって有名になったモンスターで、本作に登場するキョンシーも、「人間の呼吸に反応する」「飛び跳ねながら襲ってくる」という、同映画シリーズで広まったイメージに準じたものとなっている。

%%''なお、なぜ04年にキョンシーなのかは気にしてはいけない''。%%

*特徴
-全7ステージからなるゲームで、1面から順にプレイする事になる。1度クリアした面に再挑戦する事も可能。

-面ごとに、救出しなければならない人数(ノルマ)は決まっている。フロア内に隠れている救助対象者を「脱出口」に一定人数連れて行った上で脱出すると、クリアとなる。
-本作の主人公は''HPが無限であり、敵の攻撃をいくら受けても死なない''。怯んだり倒れたり金縛りにあったりはするが、それだけではゲームオーバーにはならない。
--ゲームオーバー条件は、以下の3通り。~
・制限時間が0になる((制限時間は全ステージ共通で20分。アイテムで伸ばす事もできる。))。~
・救助対象者が一定人数殺され、ノルマを達成できなくなった場合。~
・ノルマの人数を満たさず脱出した場合。

-特定のボス以外の敵は、どれもダメージを与えるだけでは倒せない。一定のダメージを与えると体から紫の煙が立ち上るので、その状態で「お札」を投げ付けると消滅させられる。

-主人公の行える攻撃は、以下の4種類。それぞれ溜め撃ちをする事で、違う効果を得られる。
--剣攻撃…近接攻撃で、3回まで連続して振る事ができる。溜め撃ちでは敵1体を滅多斬りにする。
--銃攻撃…遠距離攻撃。1体ずつしか狙い撃つ事はできない。溜め撃ちすると貫通弾を発射できる。
--餅米…キョンシーが嫌うという設定の米を振りまく。全方位に攻撃できるが射程は短い。溜め撃ちは攻撃技ではなく、周囲にバリアを張る。
--お札…敵への止め専用技。弱っていない敵には無効。溜め撃ちでは複数の敵に同時にお札を投げ付ける。
---お札以外の攻撃には熟練度が存在しており、使うと最高7までレベルが上がる。

*評価点
-BGMはどこかコミカルで、中国の映画の雰囲気を表現できている。
-OPデモのCGのレベルは高い。
-ステージごとに、救出人数とクリア時間がベスト6まで記録される。

*問題点
-''救助対象者がとにかくバカ''。敵が現れるとパニックを起こして逃げまわり始めるのだが、''壁にぶつかると[[ピンボール>ピンボール(SIMPLEシリーズ)]]の玉のごとく跳ね返り、そのまま敵に突進する''。
--新しい部屋に入る前は、扉の前で待たせておき、自分1人で入って敵がいないか確認し、それから呼びに戻り…というまどろっこしい手でも使わないと収拾が付かなくなる。
---救助対象者に話しかけた途端敵が出現するイベントもあるので、絶対安全というわけでもない。
--壁に引っ掛かって付いて来れず、迷子状態になる事もザラ。また老人と中年男の場合は足も非常に遅い為、少し歩く度に待ってあげなければならない。
--主人公の攻撃の巻き添えは食わないので、%%憂さ晴らしに殺してやる事もできない%%敵もろとも攻撃しても大丈夫なのが救いか。

-主人公は、違う武器を使おうとすると、その度に武器を持ち替える為、スキができる。画面自体が暗く、ザコは突然現れる事も多い為、武器を使い分ける余裕はあまりない。
--米攻撃は、全方位に攻撃できるので囲まれた時に便利…かと思いきや、上記の原因により役に立たない。攻撃力自体も低い。
---溜め撃ち版は攻撃を食らわなくなるが、有効時間が非常に短いのでボス戦ぐらいしか出番は無い。またなぜか''6面のボスの攻撃は食らう事がある''。
--剣攻撃は、3回目の斬撃に吹き飛ばし効果がある…のだが、''まるでギャグ漫画か何かの様に敵が遥か遠くへ吹っ飛んで行く''。おかげで敵がどこへ行ったかわからなくなったり、''救助対象者の元へわざわざ運んでしまったりもする''。

-ノルマ以上の人数を助けてクリアすると、経験値が上乗せされる…のだが''殆ど変わらない''。
--そもそもレベルが上がっても、攻撃力はそれほど変化しない。

-出口を調べた際、「ノルマは○人です。×人脱出済みです。脱出しますか?」と聞かれるが、カーソルが「はい」に合っている為間違って選んでしまいやすい。
--ノルマをこなしていない状態で脱出すると、即ゲームオーバー。''だったらそもそも脱出させるな''!!

-''救助対象者が壁の中にめり込んでしまい、それっきり救助不可能となるバグ''がある。
-4面には、ある扉からトラップの部屋に入ると''トラップが解除できず、脱出できなくなるバグ''まで存在する。

-台詞の文字のフォントが小さいため読みにくい。また話し手によって文字の色が違うのだが、ラスボスの台詞はその色が背景色に溶け込んでますます読みづらくなっている。

-そしてストーリーも、ラスボスに思わせ振りな台詞を言わせて''投げっぱなしで終わる''。
--クリア後、難易度変更により「エクストラモード」をプレイできる様になる…のだが、これは主人公の服の色が黒っぽく(2Pカラー?)変わるのと、攻撃時の口調が荒々しくなる程度((イベントでの台詞は変化無し。))。レベルも引き継がれているし、敵の強さも変わっておらず、どこが「難易度変更」なのかがわからない。

-エクストラモードを含めても、内容自体が薄い。1日でクリアする事も可能。

*その他
-説明書に「主人公は16歳」と書かれているが、''ストーリー紹介には17歳と書かれている''。どっちだ。
--また説明書には「西暦2050年」とあるが、''ゲーム本編のナレーションでは2054年と言っている''。もう何が何だか分からない。
---もっとも、ストーリーは近未来である必要が全く感じられないのだが。

-主人公の蓁福月は、『THE ALL★STAR格闘祭』にも出演している。『お姉チャンバラ』の主人公である咲を''「お姉様」と呼んで嫌がられる''という会話もある。
--開発元が同じタムソフトなので、そういう意味でも「姉」なのだ。