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ウェディングラプソディ - (2015/09/08 (火) 13:06:01) のソース

*ウェディングラプソディ
【うぇでぃんぐらぷそでぃ】
|ジャンル|クイズ|
|対応機種|アーケード|
|販売・開発元|コナミ|
|稼動開始日|1997年|
|判定|なし|

**特徴
-アーケードクイズゲーム。プロポーズを終え、二人の気持ちを確かめ合ったカップル。しかし結婚までの道のりは遠く、問題は山積み…。とある二人のカップルが日常を過ごしていく中でクイズに正解し、豪華な結婚式をつつがなく開くのが目的。
--キャッチフレーズは「二人の結婚式は前途多難!」。
--同名の18禁PCゲームがあるが、それとは何の関係もない。

**システム
-出題されるクイズを答えていく。回答速度が速いと結婚式を開く資金が増えていく。
--誤答すると設定されたライフが減少する。ライフが0になるとゲームオーバー。
--ステージクリア後にイベントが発生。選択肢によって二人の関係や周囲との関係、健康面、結婚資金などのパラメーターも変化する。
---さらに、その時点でのパラメーターでどのような結婚式が開かれるかをシミュレーションで予想し、表示してくれる。
--最終ステージクリア時、周囲との関係に応じてエンディングが変化する。
---豪華絢爛で周りから祝福される幸せな結婚式を開く事も、親族のみで周囲から反対される結婚式を開く事もできる。

**良点
-問題数は約6000問と多めで、この手のゲームが大好きな人であればそうそう飽きることはない。上智大学クイズ研究会の協力を仰いで作られた問題群はかなり手ごわい。
-ジャンルセレクトの回数が非常に多い。これにより「特定の分野に詳しい人」の知識を借り易く、広範な知識がなくても先に進める可能性が残っている。
-同社の『だい好キッス』から続く、破天荒なイベント展開は健在。真面目な選択肢もあれば、バカゲーと言いたくなるようなトンデモ選択肢もある。
--例えば「友人たちに二人の婚約を発表しました。何かお祝いをねだりますか?」というイベントなのだが、選択肢の中には''なにかくれ''というものがあったり、果ては''私達の奴隷におなり''というものまで…。ちなみに選ぶと、当然ながら''みんなの祝福度は大幅に下がるが、結婚資金等は上がる。''…友との友情か、金品か。妙に生々しいリアルさではある。
--最後のほうに出てくる「独身最後のデートイベント」は必見。どんなデートにしますか?の4択に、''ラブホテルへ行く''というド直球な選択肢が存在する。選んだ場合にどうなるのかは…直接見るか、皆様のご想像に委ねる。

**難点
-はっきり言って、かなり難しい。金の力で強引にクリアしようとするなら数十クレジット投入はザラな難易度である。
--オールクリアするためには、144問の問題に答える必要があるのだが…本作には''ライフアップイベントというものが一切存在しない''。基板の標準設定だとライフの初期値は3つしかなく、これで戦いぬくというのはあまりにも酷である。
--しかも、アーケードゲームのお約束に漏れず自動難易度調節機能があり、何問も連続して正解していくと''極端に難易度が高く、滅多に出題されない問題が出てくる''。大体5~10問単位で1問、という頻度。
---そのレア度が尋常ではなく、ハイスコアアタックをやりこんでいる達人クラスですら''一ヶ月に一回出題されたかされないか''という問題があるほど。そういう問題が出題される恐怖をかわしながら行わなければならない1コインクリアは、もはや苦行の域である。
-ジャンルにより非常に難易度に幅がある。クイズゲームでもジャンルによる問題難易度の偏りは珍しくないのだが、このゲームでは特に顕著。
--「競馬・ギャンブル」や「格闘技」は悪名高い極悪ジャンル。相当詳しい人でも、本作の要求してくる知識には初見ではついていけないかもしれない。
--「ペット・動物」「健康・医学」「旅行」「美容・ファッション」などの、女性ならつい選んでしまいそうなジャンルも難易度が高め。カップルで遊ぶことを前提にしているのなら''罠としか思えない''。

**総評
 他社作品であるナムコの『子育てクイズ マイエンジェル』シリーズに似ている、割とありふれた育成クイズゲームである。デモ画面でプロポーズを行い、エンディングが結婚式、結婚式を開くまでが本編という着眼点は本作だけかと思われる。式場の準備や両親への挨拶等、プロポーズから結婚式までに必要な手順をきちんと踏んでおり、そういう意味では勉強になるゲームかもしれない。~
 ステージクリア後のイベントは破天荒な物が多く、身勝手な選択肢を選んでいると寂しい結婚式しか開くことができない。手早く回答し、資金を豊富に集め、大盤振る舞いをする事がベストエンディングに到達する鍵といえる。たとえ結婚式でも、金が物を言うのだと現実の厳しさを教えてくれる。