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ざくろの味 - (2011/02/21 (月) 10:48:24) のソース

*ざくろの味
【ざくろのあじ】
|ジャンル|サウンドノベル|~|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|イマジニア|~|
|開発元|スタジオ・クリップス|~|
|発売日|1995年11月22日|~|
|定価|11800円|~|
|ポイント|これ、おいしいよ|~|
**概要
イマジニアから『[[月面のアヌビス]]』と同時に発売された、世にも珍しい双子サウンドノベルの片割れ。
**特徴
-シナリオは複数用意されているが、「主人公達のいるビルが地下に埋没し、そこからの脱出を目指す」という設定は共通している。
-登場人物は『[[かまいたちの夜>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/41.html]]』同様シルエットで描かれている。またメインシナリオのみ、敵側のキャラは違う色になる。この設定を効果的に利用した演出もある。''1回だけだが''。
-パーセンテージで表わされる「達成率」が存在する。
-''物語冒頭に『月面のアヌビス』という単語が登場する''。因みに『アヌビス』のゲーム中には「ざくろの味」という単語が登場している。
-説明書には登場人物紹介が載っておらず、ゲームの冒頭で紹介文が出るのだが、この紹介文は再プレイ時には省略される。
**問題点
-『アヌビス』と違って、章単位の読み直し機能は無い。章題自体は付いているし、選択肢を間違うと1発死にする事が多いソフトなのだからあると便利なのだが。
--とはいえあちらには達成率表示は無い。同時に開発していたなら両方搭載できなかったのだろうか?
-メインシナリオはゾンビが登場するホラーチックな内容だが、死体を再生する科学兵器による事件なのでオカルトものではない。しかしこの科学兵器の設定がなんともあやふやである。
--首の無い死体まで生き返ったり、しかもまるで意思が有るかのようにどこかへ消えちゃったり。脳が無いのにどうやって動いているのか?
--更にそのゾンビに殺されると、なぜか科学兵器に関する情報が頭に入っていたり、''敵の行動パターンまで読めるようになったり''。
--「死後数時間以内の死体にしか効かない」という触れ込みなのに、何十年も前に死んだ人間まで復活する。もう何でもあり。製作者は『バタリアン』(原題“Return of the Living Dead”)好きなのかもしれない。
-誤字脱字がやたらと多い。
-達成率を100%にすると隠しシナリオがプレイできるのだが、これは短いというより手抜きな内容で、しかもオチは脱力もの。「これって何のゲームだっけ?」と思う事請け合いである。
-シナリオの1つでは、主人公の昔の同級生が結局何を伝えるために家に来たのか明かされない。そもそもこのシナリオ自体が手抜きのようにスカスカ。
*総括
-シナリオのボリューム・システムの独自性共に、同時発売の『アヌビス』に劣っている。''しかしプレイヤーに与える印象の強烈さに関しては、本作は『アヌビス』の比では無いだろう''。
--メインシナリオのバッドエンドは後味が非常に悪いものばかりで、更に「朝籐」というキャラがゾンビ化するシーンはトラウマ確実であり、この点だけはいまだに語り草となっているほどである。
--とはいえ、それを上回るインパクトはサブシナリオには無く、しかも前述の通り''最後のシナリオが脱力ものなもんだから''尻すぼみという感は拭えないだろうが…。