*ガンバスター 【がんばすたー】 |ジャンル|ガンシューティング| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|タイトー| |稼働開始日|1992年| **概要 -ガンシューティングとアクションゲームの要素を組み合わせ、FPSの原型的要素の強いガンシューティング。 --本作をFPSとして見ると、アーケード初のFPSにして、初の国産FPSと言うことになる。 **システム -筐体に固定されたガンコントローラーと、レバーで操作する。 --レバーで移動。ガンコントローラーで照準を操作。照準が画面左右端に到達すると旋回する。 --プレイヤーは傭兵となって、ステージごとに指定されたボスを撃破する。 ---ステージの説明を仲介人が簡単にしてくれる。 ---ある程度進行二つある依頼のどちらかを引き受けろとステージ分岐する。 --トリガーで通常ショット。ガンコントローラーのボタンで威力の高いショットが撃てる。 --ライフ制。ライフが無くなるとミスになる。コンテニューするとその場で復活する。 -2人同時プレイ可能。筐体にはモニターが2つあり、最大4人で2対2の対戦が可能。 **長所 -あまり主張はされないがハードな世界観、硬派なサウンド、印象的なキャラクター(仲介人)、かっこいいメカデザインは好印象をもたれやすい。 **短所 -現在あるFPSのようにレバー+マウスの操作体系に比べると複雑で、思い通りに動かすのは至難の業。 --結局、本作と似たような操作デバイスのゲームは数作誕生したが、どれもヒットには至らなかった。 --弾除けと狙撃を同時にこなす本作は、あまり対戦向きとは言い難かった事も要因の一つと思われる。 -筐体はモニター2つ、ガンコントローラー4本と巨大で、スペースを食うため現存数が少ない。 **総評 FPSと言うジャンルが完成形に至る前のゲームで、この頃のFPSが『ウルフシュタイン』や『DOOM』のような、狙撃軸が画面中央に固定されていたものが主流であった頃に、本作は移動と狙撃の操作方法を別途用意することで、立ち回りの自由度をあげている。~ 一方で、ガンシューティングとしての要素を強めた事により、FPSの持つ「武装選択による戦略性」を失ってしまっているため、たいしたヒットには至らず、ゲーム業界の歴史の中に埋もれる事となった。