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GUITARFREAKS 9thMIX & drummania 8thMIX - (2017/07/30 (日) 08:51:39) のソース

*GUITARFREAKS 9thMIX & drummania 8thMIX
【ぎたーふりーくす ないんすみっくす あんど どらむまにあ えいすみっくす】
|ジャンル|音楽ゲーム|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売・開発元|コナミ|~|
|稼動開始日|2003年4月3日|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|カード機能の充実&br()ユーザーの意見を取り入れた変更点&br()この作品のみダブルベースが可能&br()デフォルト倍速&LITTLE搭載の最後の作品&br()''大量の曲削除''&br()過去最高のシステムBGM&br()全体的に低難易度寄り|~|
|>|>|CENTER:''[[GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ]]''|


**概要
-「GUITARFREAKS & drummania」シリーズ(旧シリーズ)の9作目。
-キャッチフレーズは「''POWER UP over POWER UP!!''」。
-ゲーム全体の雰囲気は、全体的にポップ調だった前作「8th&7th」から打って変わってダークかつサイバーな雰囲気になっているのが特徴的。

**評価点
-相変わらず高クオリティな楽曲群
--本作はあさき氏の代表曲「月光蝶」、ガールズロック三部作のトリを務めるBeForYouの代表曲「チカラ」、楽曲ムービー共にかの名作STG『[[グラディウス]]』を彷彿とさせる「GET REDY」、肥塚良彦氏のボーカルが印象的な「Dreams in the night」等々、版権や書き下ろし・他機種からの移植曲と、本作の多くの楽曲は良好な評価を得ている。
--そして何よりも、本作の楽曲の中で特に好評を得たのは、今作では古参のゲーマーなら『[[グラディウスII -GOFERの野望-]]』の名曲群で馴染み深いだろう、元コナミ矩形波倶楽部の重鎮「古川もとあき」氏が手掛けた''システムBGM''であろう。
---彼が手掛けたシステムBGMはパワフルなイメージのあるギタドラとかけ離れたおしゃれなフュージョンであるが、暗めで機械的な本作の作風と非常にマッチしていて、セッション及びリザルト画面の音楽は単純に「かっこいい」という一言に尽きるであろう。
---近年のギタドラシリーズではこういったかっこいいシステムBGMはあまり見られないため、評価点と言える。惜しむらくは本曲はプレアブル化されてない点か。

-前作から更に強化されたe-amusementシステム
--クリア表示がわかりやすくなった
---どの曲がクリアできているか区別がつくようになった。
--全国のスキルランキングがわかるようになった。
---これにより、競い合いに深みが増したと言える。
--店舗ランキングのポイントに応じて隠し曲が手に入るようになった。

-ホームページで楽曲視聴出来るようになった。
--今作からゲーム内に加えて、公式ホームページでもコナミオリジナル曲が視聴可能になり、プレーを行う前にどんな曲なのかを聴けるというありがたい話である。
---流石に現在こそ動画サイトの台頭で公式サイトでの視聴機能は役目を終えつつあるが、本作稼働当時は動画サイトの存在すら無くゲーム外での楽曲試聴に関しては個別でサントラを購入する等しかなかったが、この機能の追加により楽曲試聴のハードルがグッと下がったと言える。
--視聴はFLASH形式を採用している為か音質が下げられている事に加えて、楽曲ページを開くと勝手に音楽が再生されてしまう点が難だが、楽曲再生時にゲーム内のムービーを模したアニメーションが流れる点がそれをカバーしている。
--ホームページ内の楽曲試聴機能は好評を博したのか、後にpop'n musicシリーズにもAC版「11」より同じくホームページ内でのコナオリ曲の視聴が導入されているが、こちらの場合は任意で音楽を再生できる様に改良が施されている。

-ユーザーの意見を反映した変更点
--アイテム使用のON/OFFが切り替えられる様になった。
---「GF8dm7 power-up ver.」初登場したカード使用時のおまけ機能の一つ「回復君」はゲージが0になると回復するという初心者救済アイテムだが、使用するスキルポイントが0になってしまう欠点もある為か、ある程度腕のあるプレイヤーにとってはむしろ「邪魔な存在」として知られていた。
---だが本作では、これまでの作品ではオートで発動していた「回復君」の使用が本作でON/OFFの切り替えが出来る様になった為、それに伴い初心者と上級者の棲み分けがなされた形になり今作での仕様変更は好判断と言える。
--ENOCRE進出の条件の改良
---オート系オプション、RANDOM系オプションを使ってのENCOREが召喚できなくなり初心者に対しては厳しくなってしまったが、ENCOREは腕のあるプレイヤーのみプレー出来る特別枠であるため、これぐらいの条件難化ならあまり問題はない。
---ただ、GFはVシリーズからRANDOM系オプションを使ってもENCORE進出が可能になっている。

-うれしいダブルベース
--ギター側の今作の隠し要素では、1P2P両サイドの譜面をベースのみでプレー出来る「ダブルベース」が可能になった。
--ただしダブルベース時はギター音が聞こえなくなる上、隠し要素を出現させるタイミングも非常にシビアなため、選曲時間内にこれにするのは難しい。
--残年ながら次回作以降はこの機能は削除されてしまったが、後にV4にて復活しダブルベースがいつでも可能となった。

**問題点
-7th&6th以来の大幅な削除
--削除曲が残留曲数を上回ることはなかったとはいえ、40曲近くという曲が削除されてしまった。
--e-AMUSEMENT導入による選曲ランキング機能が実装され、曲の人気度が一目で分かるようになったのもある。
--後に版権を除く曲はVシリーズで復活することになるが…
--唯一の問題点ともいえるところではある。

-隠し曲が出る前にネタバレしてしまう珍事
--隠し曲も含めたサウンドトラックが、隠し曲が全部出る前に発売してしまい、隠し曲の存在がばれてしまった。
--曲名はくにたけみゆきの「涙のRegret」。近年のギタドラシリーズではあまりみかけないバラードの曲。何より楽曲の質が高いのは何よりの評価点。

-GF側で90以上の曲が一曲も出ていない
--新曲でGFで90以上の曲が出ていないのはこのバージョンのみである。
--最高でもMODEL DD4の''89''。しかも、70以上のものを合わせても5曲という低難易度寄りだった。その低難易度寄りはあの''V、V2、V7''より上回る。
--とは言え、VやV2、V7と違い、99段階の難易度が確立する途中であることも考えたら、仕方ないところはある。
--また難易度詐称が多いと言ったら、V、V2、V7と比べたら比較的まともであることを考えるとしっかりとした難易度調整ではあるが。

-スパランバグ
--ギターフリークス9thmixにおいて特定の曲に、オプションであるスーパーランダムを付けると、演奏音までもがスーパーランダム化してしまうという奇妙なバグがあった。とはいえ、気にしない人にとっては無害ではあるが…

**総評
大量の楽曲削除やバグ、ネタバレといったイザコザこそ起こっていたが、~
更に洗練されたカード機能や、ユーザーの意見に反映させている姿勢、ホームページでの楽曲視聴機能など評価すべきところも多く~
人によっては前作と大差の無い一作と言えよう。


**余談
-次回作の[[10th&9th>GUITARFREAKS 10thMIX & drummania 9thMIX]]はギタドラ10作品目の記念として、premium encore stageが登場するという豪華な演出となった。

-今作でデフォルト倍速・LITTLE・branchの搭載が最後になるが、あまりにも使い勝手が悪かったためか、ここでこれらのオプションが最後になるのは妥当と言える。

-「MODEL DD4」はDDシリーズとしては変拍子無し・原曲が存在するなどやや変り種。
--原曲はレースゲーム「SPEED KING」より「HIGH WAY」。過去に泉氏が作曲した楽曲であるが、出展作自体がマイナーな作品である為か、「ゲーム自体は知らないけど、楽曲は知っている」というプレイヤーも多い。
--次回作の「DD5」ではオリジナル曲に戻ったが、続く「DD6」と「DD7」もマイナーコナミゲーからのアレンジになり、同時に原曲と出展作品も陽の目を浴びる事になった。