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Call of Duty: Black Ops - (2020/04/05 (日) 21:02:35) のソース

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【こーるおぶでゅーてぃー ぶらっくおぷす】
|ジャンル|FPS|#amazon(B005A29RH0)|#amazon(B003T9VDG4)|#amazon(B0048WQ9V0)|#amazon(B003WFLGNA)|
|対応機種|プレイステーション3&br()Xbox360&br()Windows XP/Vista/7&br()ニンテンドーDS|~|~|~|~|
|メディア|【360/Win】DVD-ROM&br()【PS3】BD-ROM&br()【DS】DSカード|~|~|~|~|
|発売元|海外:アクティビジョン&br()日本:スクウェア・エニックス|~|~|~|~|
|開発元|Treyarch|~|~|~|~|
|発売日|海外:2010年10月9日&br()日本:2010年11月18日(字幕) / 12月16日(吹替)|~|~|~|~|
|定価|7,480円|~|~|~|~|
|プレイ人数|1~16人|~|~|~|~|
|その他|オンライン対応|~|~|~|~|
|レーティング(海外)|【360/PS3】:ESRB:M(17歳以上のみ対象)|~|~|~|~|
|レーティング(日本)|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上対象)}''|~|~|~|~|
|判定|なし|~|~|~|~|
|ポイント|舞台は冷戦下&br()存命人物の登場&br()どんでん返しな物語&br()マルチプレイのシアター、シリーズ初導入&br()マルチプレイの細かな問題点|~|~|~|~|
|>|>|>|>|>|CENTER:''[[Call of Dutyシリーズリンク>Call of Dutyシリーズ]]''|
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**概要
コンシューマ機で華々しい変革を起こしたCOD4から数えて『World at War(以降WaW)』以来のTreyarch作品。~
ストーリー的にも前作『WaW』で登場したキャラクターが登場しており、時代も核開発競争が激化していた冷戦下を舞台にした非常にダークな雰囲気を醸し出している。 しかしながら全体を通してみると、架空の兵器や当時存在していない武器が登場するなどファンタジーな要素を含む部分もある。~
マルチプレイでは、問題視されていたキルストリークからキルストリークに繋がるという一方的な試合展開を考慮した仕様や、武器バランスの変更、新ルールの追加やユニークなキルストリークの登場など、正に正当進化とも言える出来に。 特にマルチプレイでのリプレイが出来るシアターモードが今作から導入され、以降のシリーズ作品に導入されているなど、マルチプレイの土台をより強くした作品と言える。

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**あらすじ(キャンペーンモード)
アレックス・メイソンは、目を覚ますと何者かによって拘束されていた。~
ガラスを隔てた隣室からメイソンを監視する尋問官たちは彼に問い掛ける。「“あの数字”は何を意味するのか」と。~

激しく抵抗するメイソンだったが、電気ショックによる容赦のない拷問に耐え兼ね、自らの素性とこれまでの行動を白状する。~
かつてCIA工作員だった彼は、ベトナム戦争の陰で実行された数々の極秘任務に参加していたのだ。~

果たしてメイソンの過去、そして彼の脳内に刻まれた“数字”の正体とは…

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**キャンペーン(シングルプレイ)
- 冒頭(というよりメニュー画面)から主人公のアレックス・メイソンが拘束されて尋問を受けているという突拍子な展開。そこから尋問官が知りたがっている事実を追い、過去を振り返っていく。
--従来同様にミッション毎に操作キャラが異なる方式だが、本作はメイソンという明確な主人公が定められており、他のキャラでの操作は一部のミッションに留められている。
---また、本作はミッション外では主人公の容姿が描写され、更にミッション中でも主人公が言葉を発するというシリーズでは珍しい構成になっている。
- 舞台はベトナム戦争でアメリカが四苦八苦していた時代。 キューバのカストロや、あのケネディ大統領も登場する(しかもそっくり)。
- 事の根源は暗号の「数字」。 この数字をめぐってアメリカのCIA、メイソン達が翻弄する。
-- この数字は実際にも使われた「ワンタイムパッド」と呼ばれる暗号で出来ている。 事実、劇中に出てきた暗号を海外のファンが解読している。
-上述した通りストーリーは謎めいた開幕から、過去を追体験する形で真実を紐解いていく形になる。やがて点と点が繋がり、驚愕の事実が明らかになっていく終盤は正に怒涛の展開である。
--何故メイソンは尋問を受けているのか?尋問官の正体は?そして「数字」の意味とは?幾重にも絡み合う謎の行き着く先は、是非実際にプレイして確かめて頂きたい。
- シリーズでは珍しくない隠しアイテムだが、今回はその隠しアイテムを回収することで、メイソン達が行動していた裏で暗躍していた者達の動向を知ることが出来、最終的な結末を想像できるようになっている。
- 声優にエド・ハリスやゲイリー・オールドマンを起用するなど豪華。 そしてその演技力も高く評価されている。
- 吹き替え版も実力派の有名声優を起用しており、こちらも評価が高い。

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**マルチプレイ
- CPUと対戦できるトレーニングモードが追加された。オンラインに行く前にある程度練習できるため新規プレイヤーにも優しい。
-- さすがにプレイできるルールは限られるが、全ての装備類が最初から使用可能という親切な仕様。
-- 練習どころか、オンラインそっちのけでこちらを本命にしてしまうプレイヤーもいた。
- 新ルールに、敵を倒すたびに武器が変わっていき、先に武器を一通り一順したほうが勝利する「ガンゲーム」が出来た。
- 爆発物強化PERKの「デンジャークロース」の廃止や「スカベンジャー」でランチャーの弾薬が補給できなくなったため、全体的に爆発物が弱くなった。このため、射撃の色がより強くなった。
- ラジコン(C4付き)やナパーム爆撃、擬似銃声を鳴らしてレーダーを撹乱させるデコイ、毒ガス入りグレネードや火炎放射器、トマホークに軍用犬といった、時代に沿った要素((ただし、銃器に関してはベトナム戦争当時は存在しなかったものも多く登場している。))が含まれ、使い方も癖がある。
- 武器バランスがなるべく平均化され、選択肢は広い。 銃の威力を上げるPERK「ストッピングパワー」が無くなったことにより、PERKの選択肢が広がった。

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**ゾンビモード
- 「WaW」に繋がるゾンビモードが今作にもある。物語も繋がっている。
- ゾンビを倒すことでポイントを獲得し、そのポイントでゾンビが破壊した侵入箇所を修復したり、弾を補給したり、武器を変えたりする。
- そこらのゾンビゲームよりもジリ貧感を演出出来ているが、主人公のキャラクター性や世界観などで、本編とは違ってダークな印象は薄め。
- マルチプレイ可能。

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**ミニゲーム
***Dead Ops Arcade
- 特定条件を満たすとタイトルメニューに追加されるミニゲーム。主観視点でプレイするゾンビモードとは異なり、俯瞰視点でプレイヤーを操りゾンビを倒していくのが目的。
- 最初からM60を装備しており、弾数は無制限であるため、比較的難易度は低い。
- ゾンビモードと同様ラウンド制で、ラウンドを経るごとにゾンビの数や敵の種類も増加していく。舞台は海岸や刑務所など様々であり、これもラウンド数に応じて変化する。
- キャンペーンモード・ゾンビモードとはなんら関係がないが、ナチゾンビやセルゲイ姿のゾンビなど、外見の流用は多々なされている。

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**問題点
***通信ラグが若干悪い
- マルチプレイ時のラグが比較的頻出し、『MW2』と比べると悪化していると言わざるをえない。
- 海外の人と遊ぶと酷くなるのは当然だが、日本人同士でも悪くなる場合がある。
- これについては今作からの「シアター」機能による通信処理にかかる負荷が原因ではないか、と推測されている。余談だが、それを裏付けるかのように、後作の『ゴースト』ではシアター機能が取り払われている。
***過剰なPT優遇仕様
- 他者とPTを組むことで同じチームとしてプレイすることが出来るのだが、なぜかPT禁止のルールでも他者を招待することでその人と味方として同じチームになるという意味不明なものに。
- ゲームのシステム上、倒されれば倒されるほど相手にキルストリークを与えることになるため不利になっていく。 端的に言えば、チーム内に弱いプレイヤー(初心者など)がいると、思っている以上に不利になりやすくなる。
-- PTを組むと連携がとりやすくなるという面は勿論だが、チームの規定人数の内訳を固定させるため、必然的にチームの強さが固定化される。 そのため毎試合のチームメンバーの入れ替えも意味をなさず、負け越しが続くという場面が多くなってしまう。
- この問題はシリーズ全てに言える。

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**総評
マルチプレイに若干の問題点が存在しているものの、全体的にバランスの良い出来となっている。~
ストーリーにもダークな雰囲気かつ思わせぶりな描写を使用し、プレイヤーの没入感をより深める効果に成功している。~
『MW2』のマルチプレイが酷かっただけに、今作の出来は、後のシリーズ作品にも影響を与えた大きな作品であると言える。~
キャンペーンの若干のムービー演出過多な部分、マルチプレイでの通信障害やゾンビモードのハードルの高さなど、これらを突き詰めれていれば十分に良作になり得たであろう作品で、今でもシリーズ作品ファンからの評価は高い。

**余談
本作はギネス世界記録が発表した「最も素晴らしいゲームエンディング TOP50」の2012年ランキング第1位に選ばれている。