「ピュアガール」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ピュアガール - (2023/04/29 (土) 14:17:54) のソース

*ピュアガール
【ぴゅあがーる】
|ジャンル|“変態”な女の子たちと暮らすドキドキハーレムADV|&amazon(B0085QIF4E)|
|対応機種|Windows Vista/7|~|
|発売・開発元|FrontWing|~|
|発売日|2012年9月28日|~|
|価格|8,800円(税別)|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|配信|2013年7月12日/6,995円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|OPが秀逸&br変態向きかと言われると若干疑問符が&br''タイトル詐欺''|~|
|>|>|CENTER:''[[FrontWing作品リンク>FrontWing作品]]''|
----
#contents(fromhere)
----

**概要
『[[グリザイアの果実 - LE FRUIT DE LA GRISAIA -]]』で現在邁進中のブランド「FrontWing」の作品。~
シリアスかつ重いシナリオのあちらと違い、こちらはエロとコメディに特化した作品である。~
原画およびSDにはグリザイアのSD原画担当したななかまい氏が担当((同人作品を除けば、初の商業作品のメイン原画。))している。

**ストーリー
>&italic()「変態は秘すべきことだが、恥ずべきことではない」~
~
それがこの屋敷―変態たちの楽園『ドリームハウス』の主、~
花鶏塚圭(あとりづか けい)の第一声であり主張だった。~
ヤバイ所に引っ越してしまった……。~
集められた同居人は俺の他に4人―。
~
>俺のクラスメイトで、周りからかなり浮いている『久千房夜霧(くちぶさ よぎり)』。~
ひとつ下の妹で、元気で反抗的な『星月そら(ほしづき そら)』。~
そらの親友で、ちょっと恥ずかしがり屋な『京都(かなどめ みやこ)』。~
不思議な雰囲気で、おっとりした先輩、『芽上鈴(めかみ すず)』。~
~
既に引き返せない状況に陥っていた俺は、もちろん''「変態じゃない!」''って反論したさ。~
けれど、結局のところ、それは間違いだった。~
―そう、あのときの俺は何も知らなかった。~
彼女たちが、あんな性癖を持っていたなんて…。~
~
「さあ、お互いの変態趣味を暴露し、開発していこうではないか!」~
誰かこの変態(ホンモノ)を止めてくれ…!~
([[公式サイト>http://frontwing.jp/product/pure/story.html]]より引用)

ここまで読んで嫌な予感がした人、''それが正常です。''

**登場キャラクター
#region(クリックで開閉。尚、変態しかいないため閲覧注意)

-&color(#800000){星月暁}
--主人公。お人好しでお調子者が祟って、割と不遇な立場にいる。お調子者なのは、場の空気を和ませるためである。
--一応登場人物の中では最もまともな部類ではある。
--とはいうが、唯一(ではないのだが)の男子キャラで、''謎の変態主人公補正''をつけられて「''変態コンサルタント''」の異名を取る。いい迷惑である。
--設定上、存在価値が難しい((あくまで一般男子であり、変態、フェチといったものが見受けられないため。))のだが、彼には隠されたフェチがあり、それを開発(発見?)しようという圭の計らいで居住を認められた。

-久千房夜霧
--「くちふさ よぎり」と読む。圭からは「ちぶさ君」と呼ばれる。
--同ブランドのあるヒロインに非常に似ている部分が多く(髪型、声、性格)、恐らくはわざとやっていると思われる。
--他者を寄せ付けない気高いイメージだが、''場所を選ばずに自慰に耽る''という、一歩間違えれば犯罪スレスレのことを行なっている
--ちなみに、劇中の何気ないシーンでも常に発情しており、自慰のために席を外す。性欲止まらないお年ごろなんだろう、多分。
--笑いのツボが常人とかけ離れているため、暁に「ゲラ房」と呼ばれている。

-&color(#800000){星月そら}
--暁の妹。この手の妹キャラは基本的に義妹であることが多いが、''実妹''である。しかも、義妹ネタは序盤にメタっぽいやりとりで再現する。
--妹なのに妹のエロゲーが好きという、突っ込みどころしかない性癖を持つ。更に兄に犯されたい症候群。
---というものの、よくあるツンデレ(バカも含む)傾向の妹といえる。
--学術的な意味で頭が弱く、言葉遣いが色々辿々しいので、常用語を変に略す癖がある(にーちゃん→にーちゃ、なるほど→なるほ)
--「ずっぽし」という形容詞をよく使う。意味は明言されないが、「明らかに」「とっても」「ばっちり」という場合によく使う。

-&color(#e000e0){京都}
--「かなどめ みやこ」と読む。しかしながら、一部のキャラには当然「''きょうとちゃん''」と呼ばれる。
--外出するときは不釣り合いな帽子を被る。これは彼女が極端に人見知りする性格のため。
--一見恥ずかしがり屋なおとなしい少女だが、日夜エロイ掲示板にてエロ知識を学んでいるむっつりである。
--チュッパチョプスというアメを舐めると、''性欲が湧き出る''という特異体質を持つ。
--テンパると自らの秘密を早口で暴露するという可愛い(?)一面も。
--個別ルートでは甲斐甲斐しい、''尽くし系''の彼女(若干黒部分あり)となるため、某所では人気No1のキャラ。仕方ないね。
--絵師の趣味((やたらと飲尿描写を好んでいる。))を色濃く受け継ぎ、エンディングの下りから察するに、本作の看板キャラといえよう。%%ゲームアイコンでもある夜霧の立場が…%%

-&color(#808000){芽上鈴}
--名前から「女神先輩」と呼ばれる(そらからは「鈴(ベル)先輩」と呼ばれる)。天然おっとり巨乳キャラ。
--異性が見ていても全裸でいたり、圭の無茶振りを素の天然ぶりで対応したり、これだけならただの天然キャラなのだが…。
--何故か道具によるSMプレイに目覚めてしまい、彼女も変態の仲間入りを果たす。
--ついでに言うと、自慰をしたことがない。夜霧に「''もったいない!''」と言わせた。
--天然度は高いが、人格は至極まともで、ちょっと純粋すぎるだけ、という無駄なフォローを加えておく。

下記、非攻略キャラ

-花鶏塚圭
--本作の元凶であり、ドン。唯一の貧乳キャラ。
--鈴同様全裸キャラ。''「レ・マン湖((これを読み上げるシーンがあるが、何故かピー音が出ないという不具合がある。わざとだろうが。))」「女豹」「女(体)盛り」''と書かれた常軌を逸したセンスの扇子を持ち歩いている。
--生徒会長でありながら、社長並の能力を持っている無敵の存在。
--しかし発言、行動全てがド変態である残念すぎる才女。

-&color(#808080){羽桐れもん}
--輪切りレモンではない。本作で最も乙女なキャラだが、生物学上、''男''。
--暁の尻穴を狙っており、危険な臭いがぷんぷんする。暁に対して自分の事を「れもんちゃん」と呼ぶよう何度も迫るが、スルーされている。
--やたらハイスペックなキャラで、基本的なことはなんでもこなす。
--小間使いであるため、彼(女?)を呼び出す際のスイッチをキャラが所有しているのだが、片方は何故かお仕置きスイッチ。
--事あるごとに間違って(明らかにわざとな時も)ボタンを押下し、お仕置きを受けてしまうが、本人はむしろご満悦。
---%%駄目だこいつ、早くなんとかしないと。%%

-&color(#ff8000){チビ}
--ドリームハウスで飼育されている''サーベルタイガー''。スミロドンともいう。
--名前と見た目が全く咬み合ってないが、そこは気にしたら(色々と)負けである。
--れもんが男であることを暴露した張本人。といっても、公式サイトで公表済なので今更感が強い。

#endregion

----
**評価点
-謎のハイクオリティOP
--ADVにおいて、ある程度のクオリティが約束されているOPだが、本作の主題歌は''KOTOKO氏と佐藤ひろ美氏の黄金コンビ''((双方、本界隈では知らぬものはいないくらいの知名度を誇っており、別名義だがメジャーデビュー済。))によるものである。
--曲調も非常にノリのいいテンポで、滑らかに動くOPとシナリオの雰囲気に非常にマッチしている。
--ゲーム中のBGMも本曲をアレンジしたものが多い(このゲームに限ったことではないが)。

#region(YouTubeのOP動画)

#video(https://www.youtube.com/watch?v=HizZkSKPXfY)

#endregion

-OPほどではないがEDも甘ったるいもの。余韻には充分な良曲である。

-ジャンルとしての需要
--作品の特徴ともいえる「キャラ別における様々なシチュエーション」が豊富。キャラごとのシーン数は10を超える。~
本来の需要だけでなく、キャラの変化等も楽しめることから「萌えゲー」としての需要も評価されている。
--ハーレムルートは好きな時に選択出来るが、1キャラ攻略時に可能なため、ご利用は計画的に。

-美麗なグラフィック
--商業デビューとはいえ、(塗りの補正を除いても)非常に可愛らしい絵柄は好感が持てる。
--多少キャラが丸っこい造形ではあるが、好みが分かれるほど極端というわけでもない。

-シナリオの質
--分岐する前なら、各キャラの絡みを交えた爆笑必至の寸劇が楽しめる。
--王道かつ使い古したシナリオばかりだが、この手のゲームでは無難なチョイスといえる。
--抜き要素が高いが、所謂「キャラ萌えゲー」としての質は非常に良好。ギャップや発展型、またはそのままといったように数々のバリエーションが存在する。

**問題点
-フェチゲーとして
--都のフェチは「''おしゃぶり姫''」というもので、その通り口淫キャラであろうことが期待されていた。~
しかし、蓋を開けてみれば最初(共通ルート)に口淫を実施したのは''別キャラ''。肝心の都のシーンは何故か野外手淫((一応、指の口淫が含まれるならば最初の実施キャラではあるが…。))。個別ルートではしっかりおしゃぶり姫である。
--鈴は道具攻めキャラだが、後半だと道具を使わないプレイが続く。…展開を考えれば不自然ではないものの、フェチを語るゲームとしてそれはどうかと。
--そらは実妹ではあるものの、背徳感を思わせるようなものは微塵もなく、コスプレエッチ((しかも、その時の衣装が同ブランドのある制服を使用している。))が主体。この辺は無駄に重くなくていい((OPでは彼女の切ないCGが表示されるが、そのシーンも『兄妹関係』にまつわるものではない。))と受け取れるかもしれないが。

-一部のCGにやや違和感
--腕が短かったり、足がやや長かったりする。奇形とまではいかないが、一枚CGであるため目立つ。

**賛否両論点
#region(軽いネタバレを含むため閲覧注意)
-分岐が非常に早い
--ヒロイン2組から分かれ、その後1キャラを選択するのだが、この時点で''ルート確定''となる。後は野となれ山となれという勢いで個別シナリオが進む。セーブは中断するときか分岐点のみで済む。~
分岐前の共通ルートが前述通りなので、それがすぐに終わってしまうのが人にとっては不満材料となる。

-そらルートについて
--実妹だが、かなりあっさり身体の関係となる。妹ということで、恋愛色はかなり薄く、セフレのような間柄に見えなくもない。~
ただ、恋人色の強い都のイチャラブルートが本作では特異であるため、気にしない人もいるだろう。
--ライターのボキャブラリーが貧相なのか、暁との掛け合いは似たようなものが何度も続く。~
様式美と割りきってしまえばいいが、何度も続くと「またか」と辟易してしまう((そらは頭が弱いキャラなので、不自然に見えないのがなんともはや。))ことも。

-鈴ルートについて
--佳境では一応それなりの山場が存在するのだが、鈴の天然さを利用したキャラの三文芝居を見せられることになる。~
真に受ける鈴も鈴だが、その顛末で無理矢理感動的なシーンに仕立て上げてしまうあたり、ややストーリーが強引すぎる。~
というものの、この手の引っ張り方は界隈では珍しいものではないので、気にしない人もいる。

-変態さについて
--フェチと変態さをウリにしてはいるものの、正直に言えばそこまで強烈なわけではない。~
言ってしまえば、ありがちなキャラクターの個性を「変態」と強調しているに過ぎない。
--変態らしいプレイもあるにはあるが、本当に極わずかで、基本的にはノーマルエッチが主体であるため、アブノーマルなものを期待した人には拍子抜けかもしれない。
#endregion

----
**総評
変態&フェティシズムというジャンルをウリにしてはいるが、あくまで「一般向け」の範疇であって、~
こだわりのある人にとっては若干不満のある設計かもしれない。~
そうでないライトユーザーであれば、とっつきやすい絵柄や豊富な性的シーンで、満足出来ることだろう。~
シナリオに過度な期待をせず、『グリザイア』を意識しないのであれば単独作品としては優秀な種類に入る。

----
**余談
-タイトル画面は、ヒロインが買い物袋を持っている構図なのだが、それらは全て「''大人の玩具''」である。ハブ ア ポップライフ!

-同ブランドなので当然かもしれないが、エフェクト等は『グリザイア』のものを流用している。

-スクリプトは[[CatSystem2>ういんどみる作品]]を使っているが、セーブ数を増やすことはできない。上記にあるように、セーブが必要なゲームではないが。

-記事三行目でタイトルに反しているが、''変態彼女と書いてピュアガールと読む''ため、タイトル詐欺という言葉は不適切である。多分。

-ちなみに、2014年2月に同ブランドにて『[[イノセントガール]]』が発売された。本作の続編、というか姉妹作。~
芸術要素が主体であるが、声優や相関図において共通点が非常に多く、原画も同様にななかまい氏である。

-2017年に『ピュアガール DVD-PG Edition』が発売された。
----