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007 トゥモロー・ネバー・ダイ - (2013/05/30 (木) 01:58:44) のソース

*007 トゥモロー・ネバー・ダイ
【だぶるおーせぶん とぅもろー・ねばー・だい】
|ジャンル|サードパーソンシューティング|CENTER:&amazon(B00005OVLI)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|エレクトロニック・アーツ・スクウェア|~|
|開発元|Black Ops Entertainment|~|
|発売日|2000年2月10日|~|
|定価|6,090円|~|
|ポイント|理不尽目の難易度&br()再現度はそこそこ高めだが…|~|

**概要
語る必要もない超有名シリーズ『007シリーズ』。人気を博した『ゴールデンアイ』の収益を上回った『トゥモロー・ネバー・ダイ』のゲーム化作品である。~
今なお名作として語り継がれる『[[ゴールデンアイ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1098.html]]』の続編だけあり、それなりに期待はされていたのだが、なぜか発売が''映画公開の2年後''という時点で相当の地雷臭が漂う一作である。

**システム
-特にコレと言って説明するべき点もない割と普通のTPSである。プレイヤーはボンドを操作して敵のアジトなどを探索する。
--武器は弾数無限のワルサーの他、道中様々な武器を拾える。

-ステージセレクト式。難易度は普通レベルの「エージェント」と高難易度の「007」から選べる。
--ステージによってはボンドカーを操ったり、スキーをする場面もある。

**評価点
-途中映画のワンシーンがそのまま挿入されたり、吹き替えが映画版そのままだったり雰囲気は結構再現されている。
--新聞社で倒した敵が輪転機に巻き込まれるシーンなども再現されている。
---…が、このステージ、普通の従業員も存在しており、銃撃戦が起きたり輪転機に人が巻き込まれたりしているのに何事もなかったかのように仕事を続けるので実にシュール。

-とりあえず、TPSとして際立った問題点はなく、複雑な操作もないので割ととっつきやすい作品ではある。

**問題点
-全体的に難易度が理不尽気味。謎解き、銃撃戦共にかなり厄介。
--謎解きについては「なぜそこでそのような行動が必要になるのか」ほとんど説明されず、映画を見ていないと何をしたらいいのかもわからなくなる可能性大。
---ステージごとに使えるアイテムは固定になっており、不必要なアイテムまでは用意されていないのでそういったことで惑わされないのはありがたい。~
…逆に言うと「多彩なウェポンを使い分けて窮地を脱出する」というボンドらしさが''欠片も再現されていない''ということだが。
--銃撃戦では、画面外の敵からも攻撃を受けるので、何が何だか分からないうちに致命傷を食らう事も多い。
---基本的に使える武器の種類があまりなく、ほとんどのステージでワルサーかアサルトライフルしか使えないのも問題。
---ボス戦もあるが、「隠れる」「しゃがむ」などのTPSで重要になるアクションがないので、ひたすら正面から撃ちまくり、攻撃が来たら下がるぐらいしか戦い方がない。
--ボンドカー、スキーも難易度は高め。
---スキーのシーンで出てくる敵はやたらしぶとく、何度攻撃してもまとわりついてくる。

-個々のシーンの再現度は高いが、全体的なストーリーが説明不足気味であり、映画を見ていないと理解できなくなる。
--また、首を傾げるシーンもある。代表格は日本人テロリスト、「サトシ・イサグラ」の扱い。
---原作では冒頭に出てくるチョイ役なのだが、なぜか後半のステージの中ボスとして出現する。そして''顔グラがとてもではないが日本人(というか東洋人)に見えない''。
---余談だがこの人物、吹き替え版では''[[近年の日本を激震させたあの事件>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6]]''に関わったことになっている。そしてゲーム中では''緑色の毒ガスを投げて攻撃してくる''。…色々危険。というよりよく規制されなかったものである。

-グラフィックが汚い。2000年に発売されたゲームとしてはかなり低いレベルである。
--その上敵か味方かを識別するサインのような物がないため、誤射してしまうこともある。
---特に「Q」はその辺にぼんやり突っ立っているだけで、一見敵にも見えるため不意打ちして殺してしまうと''即ゲームオーバー''になる。

**総評
キャラゲーとしても一個の作品としても非常に完成度が高かった『ゴールデンアイ』とどうしても比べてしまいがちになる作品。~
一応それなりに頑張った出来ではあるのだが、特に難易度関連の批判は多く、あまり好ましい評価は得られなかったようである。