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G.Gシリーズ DARK SPIRITS - (2018/03/25 (日) 11:27:57) のソース

*G.Gシリーズ DARK SPIRITS
【じーじーしりーず だーくすぴりっつ】
|ジャンル|シューティング|&image(https://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/ksdj/img/ds.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドーDS&br()(ニンテンドーDSiウェア)|~|
|発売元|ジェンタープライズ|~|
|開発元|朱雀|~|
|配信開始日|2010年1月6日|~|
|価格|200DSiポイント|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|4体の使い魔を操る弾幕シューティング&br()微妙に鈍い、自機の移動速度|~|
|備考|『[[G.Gシリーズコレクション+]]』の1タイトルとしても収録|~|
|>|>|CENTER:''[[G.Gシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
『G.Gシリーズ』の一角である弾幕系横スクロールシューティングにあたる。~
使い魔を操る男(自機)を操作し、迫り来る悪魔達を倒していくというストーリー設定。~
オートセーブ方式。


**特徴
-使い魔を駆使して戦うシューティングゲーム。
--3つのボタンによる使い魔のフォーメーションを使い分け、四方八方から迫り来る敵を攻撃していく。
---道中戦はもちろんの事、ボス戦に関しても様々な方向から襲い掛かってくる為、臨機応変なフォーメーションの使い方がクリアへの道へと繋がる。
---本作はあくまでも使い魔のショットが主要攻撃であり、自機ショットはほとんど空気みたいな存在でしかない。よって、使い魔のフォーメーションを最大限に活かさなければ勝機が見えない。
--フォーメーションだけでなく、「4種類のソウルのどれかを各使い魔に分け与え、相性のいいショットを撃たせるか」という計画性も重要となる。
---例えば、「ソードソウルと、シールドソウルを別々の使い魔に取得させと、ソード(高攻撃力) & シールド(敵弾かき消し)による攻防一体の攻撃が行える」といった具合。

***主なルール
-ゲームの流れ。
--一般的な横スクロールシューティングと同じく、ステージ奥に待ち構えるボスを撃破すればステージクリアとなる。
---全5ステージ × 3周構成 + 真の最終ステージ。周回を進める度に、同じステージでも敵の攻撃パターンが変化する。 
---各ステージをクリアすると、「道中戦で撃破した敵の全滅率・自機のライフ残量」に応じてスコアボーナスが入る。
--本作のボスは各ステージによってダメージのあたえ方が異なる。
---ステージ1・3ボスに関しては、ボス本体を攻撃する前に「ボス周辺に配置されている"コア"をすべて破壊する」必要がある。コアを破壊しておかないと、ボス本体にダメージをあたえる事ができない。
---ステージ2・4ボスに関しては、通常通りボス本体を攻撃すればいい。但し、常時ボスの弱点が開閉されており、これが閉じている間は攻撃が無効になる。
---最終(ステージ5)・真最終ステージボスに関しては、ステージ1・3ボス同様に「周囲のコアを破壊する」事でダメージをあたえられる。なお、ボス本体を攻撃してもダメージを受け付けない。&br()コアをすべて破壊、もしくは一定時間経過してもコアを破壊できなかった場合は、コアが入れ替わった状態で次の攻撃パターンに移る。&br()最終ステージジボスはライフを半分まで減らすと、攻撃パターンがさらに別のものに変化する((ライフ半分前2パターン・半分後2パターン。))。&br()真最終ステージボスはライフ・及び攻撃パターンが大幅に増量((過去の最終ステージボスが行ってきた攻撃パターンすべて(12パターン) + 本ボス専用の攻撃4パターン。))しており、長期戦は間違いなく避けられない。

-操作系統。
--自機の操作は以下の通り。
---十字ボタンで八方向移動。ショットを放たないでいると、移動スピードが少しだけ速くなる。
---Aボタン押しっぱなしでフォーメーション1「''集中攻撃''」を放つ。
---Xボタン押しっぱなしでフォーメーション2「''拡散攻撃''」を放つ。
---Yボタン押しっぱなしでフォーメーション3「''後方攻撃''」を放つ。

-使い魔のフォーメーション・ショットの攻撃範囲について。
--本作の自機の周囲には4匹の「使い魔」が常時付いており、自機と一緒にショットを放ってくれる。
---A・X・Yボタンのいずれかを押すと、使い魔のフォーメーションと攻撃範囲が変化する。この3つのボタンの使い分けが本作を攻略する上での要となってくる。
--以下に「使い魔のフォーメーションと攻撃範囲」についてのイメージ図を示す。


#region(フォーメーション一覧)
備考:「''◆''」は自機、「''▲''・''▼''」は使い魔、「''→''・''←''」は対応した自機及び使い魔が放つショットを表している。

-フォーメーション1 「''集中攻撃''」
--使い魔がすべて自機前方に位置し、一点攻撃重視のショットを放ってくれるフォーメーション。
---攻撃範囲が狭まるというリスクを背負うが、硬い敵を撃ち込みたい場面で有効なフォーメーションとなる。
|''◆''|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~||SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|

-フォーメーション2 「''拡散攻撃''」
--使い魔がすべて自機前方斜めに位置し、攻撃範囲重視のショットを放ってくれるフォーメーション。
---各使い魔の攻撃範囲がバラバラになってしまうリスクを背負うが、広範囲を撃ち込みたい場面で有効なフォーメーションとなる。
|''◆''|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|>||
|~|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|>||
|~||SHOT ''→''|
|~|>||
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|>||
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|

-フォーメーション3 「''後方攻撃''」
--2匹の使い魔が自機後方に、もう2匹の使い魔が自機後方斜めに位置し、後方重視のショットを放ってくれるフォーメーション。自機ショットのみが前方攻撃となる。
---前方面の攻撃が大幅に空いてしまうリスクを背負うが、フォーメーション中で唯一後方側の攻撃ができる。
|''←'' SHOT|&font(80%){Lv.1}''▲''|''◆''|SHOT ''→''|
|||~|~|
|''←'' SHOT|&font(80%){Lv.1}''▲''|~|~|
|''←'' SHOT|&font(80%){Lv.1}''▼''|~|~|
|||~|~|
|''←'' SHOT|&font(80%){Lv.1}''▼''|~|~|
#endregion

-ショットの種類・ソウルについて。
--使い魔は4種類あるパワーアップアイテム「ソウル」を取得する事により、ショット性能の切り替え・及びパワーアップができる。
---使用しているショットと別効果のソウルを取得すればショット切り替え、同じ効果のソウルを取得すれば最大で4段階(Lv.5)までのパワーアップの効力を得られる。
---ソウル効力は必ず使い魔1体限りに有効となる。4体すべてに効力をあたえたいのならば、複数のソウルを連続で取得させる必要がある。
---ソウルが有効なのは使い魔のみであり、自機側のショットをパワーアップさせる要因はない。

--使い魔・及び自機のショットは以下のものがある。
---「自機ショット」…自機専用のショット。性能としては使い魔側でいうところのタガーに近い。
---「タガー」…使い魔が「タガーソウル」を取得する事で使用できる。連射性能に長けたショット。ゲーム開始時における、4体の使い魔の初期ショットでもある。
---「ハンマー」…使い魔が「ハンマーソウル」を取得する事で使用できる。貫通性能に長けたショット。
---「ソード」…使い魔が「ソードソウル」を取得する事で使用できる。射程制限があるものの、攻撃力に長けたショット。
---「シールド」…使い魔が「シールドソウル」を取得する事で使用できる。射程制限があるものの、ほとんどの敵弾をかき消す性能を持つショット。

--以下に「ソウル効果における使い魔のショット・パワーアップ状態」についてのイメージ図を示す。

#region(ショット切り替え・パワーアップ一例)
-各使い魔がタガー状態にて、上位置にいる使い魔に「ハンマーソウル」を取得させた場合。

|''◆''|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~||SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|

↓↓↓↓↓

|''◆''|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~||SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|

-各使い魔がタガー状態にて、一番上にいる使い魔に「タガーソウル」を取得させた場合。

|''◆''|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~||SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|

↓↓↓↓↓

|''◆''|''▲''&font(80%){Lv.2}|SHOT ''→→''|
|~|''▲''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~||SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.1}|SHOT ''→''|

-すべての使い魔に別々のソウルを取得させ、各使い魔のLvを最強にした場合。

|''◆''|''▲''&font(80%){Lv.5}|SHOT ''→→→→→''|
|~|''▲''&font(80%){Lv.5}|SHOT ''→→→→→''|
|~||SHOT ''→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.5}|SHOT ''→→→→→''|
|~|''▼''&font(80%){Lv.5}|SHOT ''→→→→→''|
#endregion

-アイテムについて。
--特定の敵を倒すと以下のソウル・及びライフアイテムを落とす。
---「ソウル系」…「タガーソウル」「ハンマーソウル」「ソードソウル」「シールドソウル」の4種類。道中戦・ボス戦を問わず、定期的に入手できる。効果の程は上記にて。
---「ライフアイテム」…自機のライフを1つ回復させる効果。道中戦でしか入手できない。

-ミス条件について。
--本作はライフ制を採用している。ライフがすべて尽きるとゲームオーバー。
---最大(初期)ライフは5つ、ダメージによる消費ライフは例外なく1つとなる。ステージクリアをしても消費されたライフは回復しない(ライフアイテムしか回復方法がない)。
---ダメージ条件は「自機が敵・敵弾などの攻撃に触れる」事である。&br()使い魔に関しては敵などに触れても一切のダメージは受けないが、敵弾をかき消す能力も持たない(敵弾が使い魔を貫通してしまう)。
---ダメージをもらってしまうと、周囲にいた使い魔1体のショットLvが1段階下がってしまうペナルティ。
--ゲームオーバー後は無限コンティニューが可能。コンティニュー後はそのステージ最初からのやり直しとなる。
---コンティニュー時における使い魔のショット・パワーアップ状況は、ゲームオーバー前の状態から引き継がれる。
--『G.Gシリーズコレクション+』版においては、到達済みのステージセレクトも可能((コンティニュー・ステージセレクトを使用した場合での到達ステージは、ステージセレクト対象には含まれない。詳細は『G.Gシリーズコレクション+』のページ参照の事。))。
---ステージセレクト時は進行ステージによって、使い魔のショットLvがある程度上がった状態でのプレイとなる(ショットは各使い魔共にタガー状態)。

**評価点
-原則としては良質なゲームバランス。
--使い魔4体の基本性能が高い為、「よっぽどの無計画・無秩序な攻略を行わない」限りは、ちゃんとクリアさせてくれる難易度に収まっている。
---「先手必勝で敵の攻撃を封印し、シールド(「シールドソウル」取得)の使い魔を活用して敵弾をかき消す」攻略を駆使すれば、弾避けをする場面をある程度抑えられる。
---「各ステージの構造が短く、すぐにボス戦へと進める」「ボス戦中でもソウルが定期出現する」という環境が幸いし、極度にピンチになる事は少ない。

-ビジュアル色の強いグラフィック・BGM周り。
--「荒廃的なビジュアルデザイン」というべきグラフィックで統一されている。
---グラフィックの書き込みはしっかりとしているものの、他の『G.Gシリーズ』同様に素材の使い回しが多く、同じ外観ばかりが目に付いてしまうのが難点ではある。
--BGMに関してはダークファンタジー路線の楽曲がメイン。
---ステージ1~4のボス戦楽曲は、ホラーチックでおどおどしい楽曲。最終ステージ(真最終も含む)のボス戦楽曲は、美的でありつつも熱い楽曲で決戦を盛り上げてくれる。
--いかにも中二的かっこよさな自機の容姿。
---「白い髪でクールなイケメン・黒いマント着用・某ジョジョ立ちを彷彿とさせる姿勢で使い魔を操る」と、ベタベタなまでの中二デザインの自機である。


**問題点
-地味に難儀な自機・使い魔性能。
--自機の移動スピードが極度に遅い。
---ショットを放たない状態でもあまり早く動けず、ショット放出中はのっそりとした速度で敵の猛攻をかわさなければならない。
---特に「自機を追尾してくる敵」や「突発的な放出されるレーザー攻撃(シールドの敵弾かき消しが効かない)」に対しては、移動の鈍さに悩まされやすい。
--自機のやられ判定がやや分かり難い。
---横シューティングにおける人型の自機であるが故に、(特に初見プレイでは)自機のどの辺がやられ判定なのかが分からないままにダメージをもらいやすい。
---実は弾幕系シューティングらしく、やられ判定は非常に小さく設定されている。明確なやられ判定は「自機の顔」のみであり、他の部分に一切の判定はない。
--自機がダメージをもらうと使い魔のショットLvが下がってしまう故に、徐々に攻撃性能が落ちてしまう。
---とはいえ、ソウルは道中・ボス戦共に定期出現するので、Lvが底辺まで落ち込む心配はまずない。
--使い魔が自機に密着した形で4体も付いている関係上、「取りたくないソウルが使い魔に触れてしまう(強制取得になってしまう)」という事態が頻発しやすい。
---弾幕系シューティングである本作においては、自機の身動きが封じられる場面が多く、目の前に出現したソウルを回避する事は極めて困難である。
---プレイによっては「''意識をしていないのに、ステージ開始前の使い魔ショットとボス撃破後のそれがすべて別物になっていた''」なんて状況もザラに起きる程。


-真最終ステージの難易度がかなり鬼畜で、クリアには相当な根気を要する。
--このステージの難易度が高い理由は「''ボスの尋常じゃないライフ数''」にある。恐ろしい事に、''前の最終ステージボス4体分相当のライフ数を持っている''。
--本作におけるすべてのボス戦では一切のライフアイテムが出現しない。とはいえ、従来のボス戦は長期戦にはなりにくく、ライフを削られても「頑張ればなんとかなる」レベルの厳しさであった。
--しかし、真最終ステージボスは撃破までの道のりがウンザリする程に長く、うっかり序盤でダメージをもらおうものならば''ライフだけでなくプレイヤーのモチベーションも削られてしまう''。
--なんとか撃破寸前までボスを追い詰めても、「''じゃあ本気だすわ 死ぬがよい!''」といわんばかりに全力疾走な地獄攻撃で襲い掛かる。''本当勘弁して下さい…''。


**総評
使い魔によるショット使い分けシステムが面白い作品。シューティングの醍醐味である「撃って避ける楽しさ」もちゃんと持っており、200円相当にしてはお買い得なタイトルではないだろうか。


**余談
-『[[G.Gシリーズコレクション+]]』版における本作は、自機に準じた黒マントのナビゲートキャラが表示される。
--こちらもなかなかのクールなイケメン容姿(女の子だけど…)でかっこいい。そして、ナビたんは何を着ても可愛い。