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いっき - (2018/03/08 (木) 08:06:01) のソース

「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。
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''※本稿ではアーケード版とFC版を紹介する。判定はどちらも「''バカゲー''」。''
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#contents()
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*いっき
【いっき】
|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売元|ナムコ|~|
|発売・開発元|サン電子|~|
|稼動開始日|1985年|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2012年7月24日/800Wiiポイント&br()PS4アーケードアーカイブス&br()【PS4】2015年5月22日/823円|~|
|判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|FC版の原作&br()しかし、存在がマイナーすぎてほとんど知られていない&br()当然ながらゲーム性はこちらの方が上|~|
|>|>|CENTER:''いっきシリーズ''&br;''いっき'' ([[FC>いっき#id_4b201658]])  / [[いっきおんらいん]]|

**ストーリー
代官:「年貢の八両、この米でもらうぞ」~
権べ:「待って下せぇ、お代官さま!」~
代官:「えぇい、ならぬ!」~
田吾:「こんなんなったら、百姓一揆じゃ!」~
権べ:「さぁ、いくべぇ!」~
代官:「はっはっはっ! やってみるがいい」~
~
この物語は、勇気あるお百姓さんの闘いの記録である…

//アーケード版とFC版の項目の配置が逆転した関係で総評や各説明のニュアンスにつじつまが合わなくなってるので全般を修正。
**概要
ゲーム史黎明期のバカゲー。重い年貢に耐えかねた農民の権べと田吾が&bold(){たった2人で一揆を起こしに行くという}設定の全方位型コンバットアクション。~

後に出たファミコン移植版の方が知名度が高いため、こちらの方はオリジナル版でありながら知名度が低いが、AC基板ゆえにハードスペックはファミコンより断然高く、元の方が出来は良い。全8ステージ。~

#co{アーケードの時点で「農民1人2人で一揆を起こす」、「敵が忍者」、「前方にしか攻撃でいない竹やり」などのおかしなゲーム性は完成されている。~
アーケード版は縦長の画面構成で、画面右側にミニマップが表示されており、地形や小判の位置などが分かりやすくなっている。~
削除されたため「いきあたりばったり」感の強くなってしまったFC版と違い、戦略性も高い。
キャラクターのアクションもFC版と比べてはるかにスピーディーでテンポ良い展開を見せる。
また、FC版では削られてしまった敵キャラやアイテム、フィーチャーなども多く存在している。}


**ゲーム内容
-レバー+ボタン(攻撃)で操作。1P側が権べ(ごんべ)、2P側が田吾(たご)となっているが、性能に差は無い。~
基本武器である鎌をふるい、妨害する敵を倒しつつ、地面に落ちている小判を8枚集めるのが目的。稀にフィールド上に現れてうろつく代官を捕まえてもクリアとなる。
--捕まった仲間が檻に閉じ込められており、鍵を拾って救い出すことで1UPする。

-FC版よりも難易度が低い。
--上述のミニマップに加え、FC版ではあまり役に立つとは言えなかった竹やりが、「移動速度上昇+敵の手裏剣攻撃に対して無敵」という、画面前方しか攻撃できなくなるという欠点を補って余りある高性能アイテムとなっている。またキャラクター自体が大きめに描かれているのに加えて画面が縦長な分、前方へのリーチも比較的長めである。
--画面上にある地蔵、木、緑の石、石碑、水桶といったオブジェクトに重なっていれば敵からの手裏剣攻撃を受け付けない。いわゆる半安全地帯である。きっちり忍者を排除してから次のオブジェクトに向い、安全を確保しつつ進む、といった戦略が可能((FC版では重なっていても敵の手裏剣攻撃を受け付けないオブジェクトは地蔵しかない。また、アーケード版と違い、鎌を投げるたびに自機が足を止めるので、アーケード版の攻略は通用しない。))。
--ステージ数もアーケード版の方が多い。FC版は全4面だが、アーケード版は2倍の全8面となっている。課せられた年貢は銭納で8両。8倍返しなのか、それとも二朱金で1面1両だったりするのだろうか…。

-クリアすると周回プレイ。1周目、2周目、3周目以降では、配置アイテムなども異なる。


-ステージのどこかに落ちている鍵を使って仲間を救出するとエクステンド。しかしその仲間が農民というより''宣教師''に見える。謎。

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**バカゲー要素
-上記の通り一人立ち上がった農民、あるいは二人立ち上がった農民による「一揆」''らしい何か''を描いた作品である。それだけでもスゴイが、敵は侍ではなく忍者、腰元、''悪霊''などというのも、コンセプトを練りきれていない感じがして愛おしい。''…というか二人では一揆というよりゲリラである''。
--二人で一揆をすることについては、後にサンソフト自ら''公式サイトで自虐ネタにしている''。
---そもそも「一揆」とは意を一つにまとめた集団、あるいはその集団による運動を指す。~
「このままではみんな飢え死に」というストーリーで「権べ」は村の「年長者」という設定なので、せめて村で集会でもやって皆を代表して行動することになったという設定でもあれば一揆の形態にあてはまったのだが。
--農民の主武装である鎌(飛び道具)は、射程は短いが連射が効き、自動で近くの敵に向けて放たれる。敵忍者の投げる手裏剣も同じような性能だが、鎌の方が速い。ただの農民ではない。
--ちなみに腰元は接触を許すと抱き締められて一定時間動けなくなり、悪霊(お化け)はステージに点在する''お地蔵さんや稲荷に触れて祓うまで鎌を投げられなくなる''。また、悪霊には攻撃が効かない。なお、腰元の''美貌''はパッケージやカセットのラベルで拝める。

-アーケード版ではオープニングと幕間のデモシーンが存在し、そこで繰り広げられる代官と農民の会話が実にシュール。''最初からバカゲーを狙っていた''と思われる。

-お代官様を見つけてピタリと接触すれば、小判を集めなくともそのステージはクリアとなる。小判集めよりよほど一揆らしさはあるクリア方法。
--ドット絵上は全く別物であるものの、配色のせいで一瞬、赤忍者と見分けが付けにくい。
---画面スクロール時に突然出くわす事もあるので、いきなり次のステージに進んだかのように思えるのはよくある話。

-あるアイテムを拾うと、面クリア後に''仙人が雲の上から投げ落とすおにぎりをキャッチするボーナスステージ''を遊べる。
--全て(10個)取ればボーナス5000点獲得なのだが、''おにぎりが飛ばされる所はランダムである。''
---飛んでくる位置によっては絶対取れないときもあったりする。

-美人の腰元
--たらこ唇の不細工なオバハンで、プレイヤーを見つけた途端追いかけてきて、接触すると&bold(){抱き着かれて}一定時間身動きができなくなる。
--プレイヤーを追いかけてくる理由は「&bold(){主人公に一目ぼれしてしまったため}」
---ちなみに、FC版の説明書では「&bold(){美人の腰元}」と書かれているが、AC版のチラシでは「&bold(){ブスの腰元}」とストレートに書かれている。~
いずれにせよ、パッケージを見た時点で不細工だということは隠しようが無いのだが。
---この時点では名前がついていないが、類似キャラクター「お民」が後の作品『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』や『[[天下の御意見番 水戸黄門]]』などで登場しており、名物キャラクターの原型となった。
---余談であるが下記の「いっき萌バイル」では、本当に美人の姫と差し替えることが可能となっている。同じく抱きついて来るが美人であるため、グラフィック上は非常に「うらやましい」状態となる。

**評価点
-ゲーム自体の出来はシンプルながら悪くない。現在でもそれなりに遊べる。三味線曲を思わせるBGMも軽快で味がある。
--小判の場所は決まっている。スムーズにクリアするためには場所を覚えておく必要がある。

**問題点
-やや融通の利かない操作や妙に激しい敵の攻撃があるのでアドリブも必要。
--この時代としてはご愛嬌だがパターンとアドリブの両方が求められる面白さもある。

-画面スクロールはかなり画面端まで向かわないと始まらない。
--このため出合い頭に敵と衝突しやすい。
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**総評
良好なゲーム性を保ちつつ幕間にコミカルな演出を内包した、個性的な持ち味のゲーム。~
演出周りはおバカな一方で、難易度は過剰でなく戦略性もそれなりに持ち合わせ、楽しく遊べる出来栄えである。

悲しいかな、後続のファミコン版よりも知名度が劣っていたが、今ではネット配信によりオリジナル版であるこちらにも手軽に触れられるようになった。ファミコン版と合わせ、プレイして違いを比べてみるのも一興だろう。
#co{もっとも、AC版単独でみれば、他社の有名シリーズと比べて小粒な作品であり、知名度も低かった。移植がなされなければ『いっき』という作品そのものがゲーム史の中に埋もれていたことは想像に難くなく、FC版の存在はやはり大きかったといえる。~
サンソフト制の他ゲームに本作のネタ(自虐含む)が大量に仕込まれていたり、2000年代になってリメイクの発売やノベライズなどのプチリバイバルが行われていることも、この作品がプレイヤーと公式の双方から愛されていることの証明だろう。}

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**その後の展開
-FCに移植された。詳細は下記。
--VCにも移植されている。

-PS4アーケードアーカイブスでアーケード版が移植された。
--「画面設定」「ボタン設定」「ディップスイッチ(難易度の変更)」「SHARE機能」や「オンラインランキング」に対応している。

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*いっき(FC)
【いっき】
|ジャンル|アクション|&amazon(B003NZQJWC)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|192KbitROMカートリッジ|~|
|発売・開発元|サンソフト(サン電子)|~|
|発売日|1985年11月28日|~|
|価格|4,900円(税抜)|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【3DS】2013年2月13日&br()【WiiU】2013年5月22日/共に500円|~|
|判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|''「クソゲー」の原点''となったゲーム&br()1人でも一揆&br()竹やりが香ばしすぎる|~|

**概要(FC)
上記アーケード版「いっき」のファミコン移植作。

オリジナル版が内包していたコミカルなバカゲー要素がファミコン版移植によってユーザー間に浸透した結果、個性的な作風で有名だったサンソフト自体のカラーもあいまって今では「クソゲーの語源」とまで称される伝説的ゲーム(?)と化すに至った。

#co{あまりにも斬新な一揆解釈や、こなれないゲーム内容から「元祖クソゲー」「クソゲーの語源」と呼ばれ(語源と呼ばれる理由は後述)、個性的な作風で有名だったサンソフト自体のカラーもあいまって今では伝説的ゲーム(?)と化している。~
FC版の方がいろいろな意味で知名度が高いため知られていないが、もともとはアーケードからの移植作である。}

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**バカゲー要素(FC)
-前述のアーケード版のストーリーで述べられている通り、「銭納(物の代わりに銭で収めること)八両の代わりに米を年貢に取られた」という設定であるため、「八両さえあればとりあえず米を取り戻すことはできる」という意味で小判8枚(八両)収集がクリア条件となっている。
--しかし、この設定がゲーム中で語られる事は無いため、FC版しかしらないプレイヤーにとっては、一揆を起こしてみたものの代官がばら撒いたお金を拾っている内に''ホクホクになったようにしか''見えない。%%懐柔されてどうする%%

**評価点(FC)
-2人同時プレイが可能
--アーケード版では二人同時プレイが可能だったが、本作でも同様に同時プレイが可能。
--…というのも、当時のアーケードの移植モノでは原作では同時プレイが可能だが、コンシューマーではオミットされる事も珍しくない(『双裁龍』など)がこの点はしっかりと移植されている。%%オミットされていたら一騎になる所だった%%
--当時は交替制のゲームが多く、二人同時プレイであるだけでも価値があるものだった。
---また、おにぎりを拾うボーナスステージは一人プレイではすべてを拾いきるのは不可能である為、互いのプレイヤーのコミュニケーションが自然と発生する。二人で全部拾いきればパーフェクトボーナスも得られる。

**問題点(FC)
-悲しいことにステージ途中で得られる武器・竹やりがパワーアップながら実用に耐えない。
--竹やりの攻撃範囲が「前方(画面上方)のみかつ''至近距離のみ''」であるため。更に、AC版で付加されていた無敵効果がなくなった上、装備中は''鎌が一切打てなくなる''というデメリットがある。
---竹やり装備中は敵撃破時の得点が上昇するため、見方としては''パワーダウンと引き換えにスコアアップを狙えるようになる一長一短のアイテム''とするのが正しいのだが、やはり欠点の方が目立つ。

-ステージ数が8から4に減少。

-画面のスクロール速度やキャラクターのアクションがキビキビとしていたAC版からややテンポが低下した。
--画面が縦から横にになったことに伴い、マップ全体が広くなったことと相まってアクションの緩慢さが目立つ。

-後述するオリジナルのAC版から「会話デモ」「小判レーダー」などといった要素がカットされていてストーリーが少しだけ伝わりづらく、ゲーム面では小判入手の難易度が少しだけ上がっている。そういった事から''劣化移植''の要素も持つ。
--FCにはナムコの『ラリーX』や『ボスコニアン』といったサブマップの表示されるゲームはハードの仕様上再現が困難なため移植されておらず、本作も移植こそされたものの結果的に劣化移植となってしまった。
--ハードの性能上の問題による「レーダー廃止」がFC移植版のゲーム性を低下させているのは否めないだろう。
---ただし当時は今のように完全移植が当たり前ではなく、アーケードからコンシューマーへ移植する際はハードの制約上、少なからず劣化せざるを得なかった側面もある。

#co{-このゲームでのタイトル画面のデザインはペイントツールか何かで落書きしたような、やる気なさげな画風の山が数個並んでいるだけである。
--数秒待ちゲームのデモプレイに入ると、何故か''忍者(敵)を倒しているだけで小判を一切取る気を見せないデモプレイ''が出てくる。}

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**総評(FC)
記念すべきクソゲーと呼ばれる作品ではあるもののゲームとしての体裁は整っており、現在で呼ばれるようなクソゲーとは趣が違う作品となっている(この点は同じくクソゲー呼ばわりされる『[[スペランカー]]』にも通じる部分がある)~
しかし、クソゲーの語源になってしまったという理由から、現在でもクソゲー扱いされる事が多いという意味で、悲劇の作品ではある。

AC版はそれなりに楽しく遊べる出来栄えだったため、ハード制約上劣化して本質的な面白さが伝わり難くなったことに加え、オリジナル版の持ち味であったバカゲー的要素がネタ的な方向で過剰に取り上げられてしまった結果、「クソゲーの元祖」呼ばわりされる羽目になってしまったことは、AC版を楽しんでいたプレイヤーや、オリジナル版の制作側にとっては不本意なことだったかもしれない。~
その一方で、マイナーだった「いっき」というタイトルそのものの知名度が移植によって押し上げられたのも事実であり、ファミコン版の存在はやはり大きかったと言えよう。

また、どちらかといえば、クソゲー扱いと言っても手酷くこき下ろして貶されるといった容赦ないものではなく、原作が元々内包していたバカゲー的要素や移植に伴う劣化ゆえの理不尽な点も含めて良くも悪くも「ネタ扱い」されてきた作品である。~
サンソフト制の他ゲームに本作のネタ(自虐含む)が大量に仕込まれていたり、2000年代になってリメイクの発売やノベライズなどのプチリバイバルが行われていることも、この作品がプレイヤーと公式の双方から愛されていることの証明だろう。~
こういった状況から、単なるクソゲーにとどまらない、底知れぬ魅力を併せ持った作品であると言えるかもしれない。

#co{スペックに限界のあるファミコンへの移植によってゲーム内容が劣化したため本質的な面白さが伝わりにくくなり、更に本来の持ち味がネタ的な方向で過剰に取り上げられてしまった結果、「クソゲーの元祖」呼ばわりされる羽目になってしまったことは、AC版を楽しんでいたプレイヤーや、制作側にとっては不本意なことだったかもしれない。}
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**クソゲーの語源と呼ばれる理由
「クソゲー」という語はイラストレーターのみうらじゅんが生み出したといわれている。''そのみうらがはじめて「クソゲー」と呼んだのがFC版『いっき』である。''~
一揆が農民たった1人(2プレイの場合は2人)で起きていることに対し、同氏の''「一揆は一人や二人でするものではない」''との評が、このゲームのクソゲーたる所以。~
今となってはその意味合いは多少変わっているものの、本作こそがゲーム界における「クソゲー」というジャンルを確立するきっかけになったと言える。

**移植・リメイク
-「クソゲーの原点」たる知名度から、後年プレイステーション(『メモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.1』)やWindows版で再発売されたり、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスで配信されている他、近年はリメイク作品も出始めてきている。

-携帯アプリの「いっき萌バイル」
--S!アプリ・EZアプリでプレイ可能。忍者をくノ一に(手裏剣もハートマークに変化)、腰元を姫に、と敵キャラを美少女キャラに差し変える事が可能。(グラフィックが変化するだけで、敵としての性能は全く同じ。悪霊は差し替え不可であるが、倒すことが可能となっている。)
--またオリジナルのアーケード版にあった「会話」「小判レーダー」や主人公・代官の会話が復活していたりミニゲームが充実しているなど侮れない良リメイク……というより、実質上アーケード版を元にした移植作品である。

-PS3にて『[[いっきおんらいん]]』が発売された。今度は最大''12人''でプレイ可能だがやはり一揆というには人数が少ない。~
更に公式サイトのストーリー紹介中でメーカー自ら「く○げー」呼ばわりの自虐ネタを相変わらず披露している。
--銭を集めるだけではなく、米を取り返す、代官の元に直訴状を届けにいく、といった新ルールのステージも用意されている。
--また、代官と権べたちとのやりとりが3Dで再現されているなど、AC版へのリスペクト要素も。
--AC版のクリア&周回プレイ導入は同じことがまったあったのだろうと類推できる程度の一言のみでだったが、リメイク版ではエンディング後に翌年の出来事として再びオープニングがある。

-2011年3月8日、ソーシャルゲームサイト「モバゲータウン」にて、本作を題材にしたソーシャルゲーム『いっき ~みんなで米騒動の巻~』が配信開始された。
--仲間を集めつつ悪代官の居場所を目指して進み、一揆を起こすというボードゲーム風のルールになっており、新キャラも追加されている。

**余談
-シークレットレター
--FC版はステージをクリアする度に謎の文字が表示されるが、これはシークレットレターと呼ばれるものであり、全8個のシークレットレターを集めて応募する事で先着順に商品がもらえるという要素があった。
--''4面ループなのにレターが8つある''というのがひっかけとなっている。

-不幸だった事はFC版発売の2ヶ月前に『[[スーパーマリオブラザーズ]]』という歴史的傑作が出てしまい、否が応でもそちらと比較されてしまった事かもしれない。これは『[[スペランカー]]』にも通じる問題である。
--一方で、クソゲーの原点になったほどの作品であるがゆえに、その反動で本作を「佳作」と評するものがいるのもまた事実。佳作かどうかは意見が分かれるところだろうが、当時のゲームの中で見れば、極端にレベルが低い作品ではない。

-後にサンソフトが開発したアクションゲーム『[[アトランチスの謎]]』で最終面で石にされている”主人公の師匠”がこの『いっき』の主人公のごんべだったりする。
--しかし、主人公が西洋の冒険者スタイルなのに対して師匠が日本の農民という、意味不明な構図が出来上がるあたり、バカゲーの血を受け継いでいると言える。

-後に同社よりディスクシステムで発売されたSF系テキストアドベンチャーゲーム『デッドゾーン』において、物語を進めるとなぜか唐突に本作のボーナスステージが始まり、おにぎりを集めさせられるという展開が発生するシーンがある。何の前触れもなく、本当に唐突。
--いっきではボーナスステージだったが、デッドゾーンでは全て取るまで進めない。
---他にもいっきのパロディシーンが入ったゲームはあり、当時のサンソフト(サン電子)の顔だったことが伺える。~

-『ゲームセンターCX』のDVD特典映像で、よゐこの有野が挑戦。プレイの末、エンディングが存在しないことが判明し、エンディングを見せるという番組の名目上「番組ADに本当にエンディングがないか調査させ、なかったゆえに手書きのED画面(のようなもの)を作らせた」というオチに終わった。
--ちなみに、当時のマネージャーからスケジュールの確認をしている際にゲームのタイトルを「いっき」ではなく「''いつき''」と言われ、有野は「いつき!?」と聞き返してしまったのだとか。それに対してマネージャーからは「ご存知ないですか?」と返されたらしいが…流石にそれから『いっき』を連想しろというのは酷かも知れない。

-操作キャラが一人である事から「一揆じゃなくて''一騎''」というネタがある。
--プレイヤーの残機は3なので、「いっきなのに3機ある」とネタにされることもある。

-本作の主人公ごんべが[[Twitter>https://twitter.com/ikki_online]]で呟いてたりする。
--「いっきおんらいん」発売と同時に始まり、既に3年近くが経過しているためか現在は更新が停止している。

-2013年に「&bold(){いっき THE LEGEND OF TAKEYARI MASTER」}というバカバカしいタイトルでまさかのノベライズ版が刊行された。
--超イケメンの権兵衛(先代への言及があるので権べの息子?)と田吾の愛娘・タエが、新しく着任した悪代官に戦いを挑む、というもの。
---この作品では『なぜ一介の農民が忍者と互角に渡りあえるのか?』という、ゲームにおける大きな謎に対して納得の行く形での理由付けが試みられている。~
''主人公2人はいきなり鎌を何本も投げる・首筋に鎌を押し当て寸止め等の戦闘の修練を平和な頃から日常的にしていた・先代はもっと強かった''など、~
これはこれで謎を呼ぶ設定だが…その真相はぜひ本編で確かめて欲しい。~

-2011年には本作品の関連BGMを余すことなく収録したサウンドトラック「いっき おんらいん 音楽集 聴いてくんさい」がリリースされた。
--PS3で発売されたリメイク版のサウンドトラックに当たる作品だが、FC版BGMのアレンジBGM及び同ゲーム内の「クラシックモード」で使用されたFC版準拠の8ビットアレンジBGMに加え、FC版及び原典となったAC版の楽曲も完全網羅されている。
---また同じ時代劇モチーフゲームつながりで『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』のBGMが、『いっき』のボーナスステージゲームをモチーフにしたミニゲーム繋がりでディスクシステムのSFアドベンチャーゲーム『デッドゾーン』のBGMも完全収録されている。

-マーベラスエンターテイメント制作の和風RPGアクションゲーム「[[朧村正]]」のDLC第2弾「一揆-大根義民一揆-」が本作のオマージュ全開の作りになっている。
--サンソフトとのコラボではなく勝手なパロディらしいのだが、それにしてもキャラクターから設定まで、まんま過ぎで心配になるレベルである。