**ベイグラントストーリー 【べいぐらんとすとーりー】 |ジャンル|RPG|~| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|スクウェア|~| |発売日|2000年2月10日|~| |定価|6800円|~| ※書きかけです。作品の内容面はおいおい書きますが、自分より先に内容面での加筆や文章の抜本的見直しも歓迎です。 **概要 -松野泰己、吉田明彦、崎元仁をはじめとした『[[ファイナルファンタジータクティクス>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/220.html]]』のスタッフが製作したオリジナル作品。 -次世代機プレイステーション2の発売を控えたプレイステーションというハードの末期に製作・発売されただけあって、その内容はあらゆる面でハードの限界に挑んだ高度な作りがされている。 **特徴 ***ビジュアル ***ゲームシステム 一応ジャンルの分類としてはRPGに属するものの、そのゲーム内容は様々なシステムが詰め込まれた膨大かつ複雑そして独特なもの。 -基本的な流れ --魔都「レアモンデ」を体一つでモンスターを倒しつつ探索し、奥に進んでいくという内容。マップは一繋ぎになっている。 --移動と戦闘はシームレス。ボタン一つですぐに移動モード(リラックス)と戦闘モード(バトル)を切り替えられる。 --レベル(経験値)、お金といった概念は無し。アイテムは宝箱・ドロップによる調達のみとなり、パワーアップはアイテムの装備によって行う。 ---ただし、エリアにいるボスを倒すとルーレットが行われステータスがパワーアップする。 -戦闘 --戦闘モードになった状態で○ボタンを押すと時間が停止し、自分の武器の攻撃射程(ターゲットドーム)が現れる。このドームの中に敵が入っていた場合、その敵を選択して攻撃できる。 ---敵(厳密には自分も)には「頭」「体」「右腕」「左腕」「足」などの部位(リム)が設定されており、実際に攻撃する時は攻撃する部位を選んで攻撃する。 ---攻撃している間は時間が止まり、攻撃が終了すると再び時間が動き始める。これは敵の攻撃についても同様。 --戦闘にメリハリを付けるのが「バトルアビリティ」というシステム。 ---チェインアビリティとディフェンスアビリティがあり、どちらもタイミングよくボタンを押すことで装着したものに応じた追加攻撃(チェイン)、または防御効果(ディフェンス)が発生するというもの。『[[スーパーマリオRPG>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/330.html]]』の目押しに近いと言えば分かりやすいだろうか。 ---アビリティはチェイン・ディフェンス、それぞれ3つずつ装着できる。チェインアビリティは、前とは違うボタンを攻撃ごとにタイミングよく押し続けることで成功しただけ一方的に追加攻撃を行うことができる。 --HP/MP以外に、「リスク」という本作独自の数値が特徴。 ---リスクは攻撃を行うことで増加していき、数値が高くなるほど攻撃の命中率が低く、被ダメージが増加するため、増加するほど苦しい状況になる。リスクは時間経過とアイテムで回復可能。 ---リスクは先のバトルアビリティを成功させても増加する。特にチェインアビリティは成功させた分だけ増え、一定のチェイン数を越えると以降は爆発的に増加する。 ---よって、チェインを切って次の相手の攻撃に備えるか、チェインを続けて相手に攻撃させる前に倒すか(失敗すれば増えたリスクで大ダメージを負う危険がある)、という駆け引きが発生する。 **「40点満点」 -本作は「ファミ通」の1コーナー「クロスレビュー」において、史上3本目となる「40点満点」を取ったことで有名。 --本作より過去に40点満点を取ったのは『[[ゼルダの伝説 時のオカリナ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/329.html]]』(N64)と『ソウルキャリバー』(DC)。特に『時オカ』はコーナー開始から実に10年越しの初の40点満点であり、その評価に違わぬ傑作として極めて高い評価を受けた。 --当然、40点満点には『時オカ』と同じレベルかそれ以上のものが期待されるようになる。 -が、本作は40点満点に見合わない作品として、純粋に40点満点を目当てに買った人を中心に大きな批判を受けることになる。中には「クソゲー」さえ叫ぶ人も。 --これは作品の完成度の問題ではなく、作風の問題が大きい。最近の作品で言えば『[[Demon's Souls>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/350.html]]』が本作の雰囲気に似ているとされている。 ---デモンズソウルはレビュー上で低得点だったとして後に批判されたが、流石に40点満点を付けられてはまた別の批判が起こったであろう。 --クロスレビューの各レビュアーが点を出し合って合計点を出すというシステムでは、40点満点は「万人受けするゲーム」と見られるのが当然の流れである。事実として『時オカ』は万人受けするゲームであり、それを本作に同じように求められた結果、本作への強い批判が生まれたと思われる。 -現在では1ハードに1作40点満点が掲載されており、価値が貶められ「ただの宣伝に成り下がった」と批判されているが、その始まりが本作であるとも考えられる。 **総評