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パリ・ダカール ラリー・スペシャル - (2015/09/16 (水) 08:30:12) のソース

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*パリ・ダカール ラリー・スペシャル
【ぱり・だかーる らりー・すぺしゃる】
|ジャンル|レースゲーム+アドベンチャー+シューティング|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/174000493.jpg,height=160)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|1.25MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|CBS・ソニーグループ|~|
|開発元|(開発)不明&br;(制作)イスコ|~|
|発売日|1988年2月1日|~|
|定価|5,300円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|レースゲーと見せかけた複数ジャンルのごった煮&br;意欲的だが空回り気味&br;''せいせきはぴょう!''|~|

**概要
「世界一過酷なモータースポーツ競技」といわれるパリ・ダカール・ラリーを題材にしたゲーム。~
パリ・ダカが何故「世界一過酷」と呼ばれるかを理解できる。''別の意味で''。~
全8ステージからなるが、本来のジャンルであるレースゲームとは掛け離れた操作・解釈を余儀なくされるステージが多い。そういう意味での「スペシャル」なのだろう。~
だが実態は、ミニゲームセット。

**スペシャルなレースの全容

-レース前は、まず''アドベンチャーゲーム''。
--エリア1の前に、主人公が車・パートナーを手に入れラリー参加資格を得るのが目的であるアドベンチャーモードが挿入されており、ゲームをスタートさせいざレースに挑まんと意気込んでいるプレイヤーにいきなり肩透かしを喰らわせる。
--そのくせ、アドベンチャーモードのBGMは非常に間の抜けた感じの曲で脱力感倍増。
--ナビゲーターのランクが変わる以外どうやっても結果は同じになる、二種類の車はどちらを購入しても性能に差が無いなど...。
//ラリーに参加する感を出したいという意図があるのだろうから演出として存在意義が不透明ってこともない
--そのナビゲーターの活躍の場もエリア4の前半部分だけ。

-エリア1は縦にスクロールする''障害物レースゲーム''。
--ゴールまで辿り着くのが目的なのだが、他車の数が多く、後方から自車を狙わんと運転してくる場合も多々ありかなり難しい。
--コースにドラム缶が置いてある、外から転がって向かってくると、「ラリーと見せかけた障害物競走に連れて来られたのでは?」と錯覚してしまう。

-エリアクリアする毎にボーナスゲームがスタート。車体の上のトランポリンで主人公を飛ばしアイテムを回収する。往年の『サーカス』を思わせるようなゲーム性。壁や天井に叩きつけられても泰然自若とアイテムを取り続ける主人公は何ともシュール。
--アイテムを取ると、ガソリンとタイムアウト上限が増える。だが、ガソリンは気休め程度。

-エリア2は市街地での''迷路レース''。
--往年の『ラリーX』でも思わせるようなゲーム性。オイルを撒いて、迫る適車を退ける。
---オイルに当たった他者は何故か180度方向転換するのだが、これは本当にただのオイルなのだろうか?
--縦スクロールするが、コースは迷路。一車線しか無く、エリア1とは違った意味で他車の妨害(体当たり)が恐い。特に後方から猛スピードで突っ込んでくるトラックがトラウマ物。他車も巻き込み爆破するので一層恐怖感を煽られる。

-ここまではまだ「ラリーをしている」感は辛うじて残っている。以降の超絶展開に比べると…。

-エリア3は、横スクロールの''アクションゲーム''。
--レースは一転し、襲い掛かる''障害物・動物に対し、車から発射される弾で対抗する、上手くかわす''、という奇想天外なコースと化す。
--墜落してくるヘリコプター、糞を落としてくるカラス、跳ねて転がってくる丸太、道を塞ぐネズミといった障害物を弾で跳ね除ける、あるいは避けながら制限時間内にゴールへと向かう。
--道中、欠落している道・道を塞ぐ壁が何箇所か存在する。道を繋ぐスイッチ(欠落部分の直ぐ先に見える)を押すために主人公が車から降り、欠落部分をジャンプしたり、地下に潜り転がってくる岩をかわすなどして先回りする必要がある(かの『ドンキーコング』のようなアクションを髣髴とさせる)。
--ある部分では雲の上に梯子で乗るなど、ファンタジックな世界観を髣髴とさせる。%%もっともグラフィックにはファンタジー性は皆無だが%%
--尚、車から降りた状態の主人公は何度障害物に当たってもミスにならない。''車より強いというのかこの男は''(若干のタイムロスはあるが)。いっそ車を捨ててゴールまで行ったほうが良いんじゃないの?とか言わない。

-エリア4は''潜水シューティング''。
--コース中盤に差し掛かると、海底に躊躇無く潜る車。そして場面が変わり、車のくせに''水の中を上下左右に自由に動き''、弾で敵を打ち落としながら進むという''完全な横シューティングゲームへと移行''してしまう。
--海中という事もありエビ、サメ、クラゲ、魚群などの海中生物が敵として登場する。一見のどかな顔ぶれであるが、止め処無く噴火し岩を吐き出す海底火山、前方から突っ込んでくる魚雷の存在で意識を生死の境目に引き戻される。
--サメは弾一発で倒せるがエビは二発当てないと倒せないなど、現実世界との乖離も頭を悩ませる要素である。%%このゲーム自体の存在が乖離なのだが%%
--尚、前半部はエリア3と同じくスイッチを駆使して進む。このスイッチ部分で過って海に落ちると、タイムラグの後ナビゲーターが車から降り梯子をかけて主人公をコースに復帰させてくれる。ナビゲーター唯一の活躍の場面である(ナビゲーターのランクはここでのタイムラグの短さに影響する)。

-エリア5は再び縦スクロール。だが''シューティングゲーム''。
--前エリアの舞台である海とは一転し、荒野を走り抜ける。舞台に合わせて変化する今度の敵は、ラクダ・モグラ・ムカデ・ヘビ、さらに鳥が岩を落としてくると、動物達が次々と襲い掛かって来る。このゲームを動物愛護団体の方がプレーしたら果たしてどんな反応をするだろうか。
--前のエリアでは水中を走り抜けた車が、このエリアでは''水の部分に落ちるとミス''。しかも残機がいくらあっても''強制ゲームオーバー''になる。

-エリア6も引き続き''縦スクロールシューティング''。で、開幕するその全貌は…
--今度、自車に襲い掛かるものは、何と''戦車・戦闘機・ヘリコプター''。どうやら本当にラリーではなく戦場に連れ込まれてしまったようである。
--自車の繰り出す武器も''対空弾・対地弾の2種類''に増え、いずれの敵も''一撃で倒す事が出来る''などかなりのパワーアップ(?)を遂げている。エビですら2発必要なのだが…。
--ちなみに、タイムを競うレースゲーであるにも関わらず強制スクロール。だが「強制スクロール=シューティング面」といった予想は立てられても、ここまでの内容はどうやっても予測がつかない。どうしてラリーの最中に戦車や戦闘機を破壊しつつ進まなければならないのか。
--尚、戦車に体当たりされるとエリア5の水と同じく強制ゲームオーバーとなる。


-エリア7は''レースゲーム''である。
--今までの異次元が嘘だったかのように物凄くまともなレースなる。
--海岸沿いのような道をひたすら走る。当然左右に蛇行しているためきちんとしたハンドル捌きが求められ、途中点在する橋ポイントでは踏み外さないように多少の減速が必要。
--敵意を持って攻撃してくる物体も存在せず、ミスするとすれば壁や他の車に激突するか、川に落ちるか程度である。
--なおこのコースのみ、急なハンドルを切ると車がドリフトするようなアクションを取るなど手が込んでいる。
--裏技だが、岩壁側の特定のポイントに隣接して静止し、十字キーを壁側に押し続けると車が少しずつ動いていき、壁の中にめり込んでコース外を走れる。画面''内''を走ると川ポイントで川に落ちた判定を受けてミスしてしまうが、画面''外''まで行って走るとそれがなくなるので、ゴールまで一直線に走れる。~
よってこのエリアまで来ればクリアはすぐそこ。

-エンディング・その他
--「スペシャル」ならではの過酷なエリア達を超え、%%このゲームの中では比較的%%まともなレースの舞台であるエリア7もゴールすると、見事ゲームクリアとなりエンディングに入る。
---ナビゲーターと二人で夕日を見る演出はちょっと感動モノだが、その直後成績画面に切り替わり''「せいせきはぴょう!」''という誤植を見せ付けるという具合にプレイヤーを混乱させる内容は最後まで健在。
---レースゲームだけにスタート~エリア7ゴールまでの総タイムが成績となり、トップのときのみゲーム最初に出た「すばらしいなにか」を見ることができる。しかし2位以降では「せいせきはぴょう!」から画面が変わらないままゲームが終了してしまう。

**評価点
-エリア7だけは出来が良い。
--カーブで加減速が重要、ドリフトの演出など、本作の中ではなかなかレースらしい出来。
-''笑える''。もっともファーストプレイだけだが。
//何がどう笑えるのか。
//『スペシャルなレースの全容』の項目を見て、笑うべき所が察する事ができないという事でしょうか?正直、前項目があるにもかかわらず、この点を詳細に説明する事は落語や漫才の後に、笑うべき場所の説明を受けるような無粋な事だと思います。

**問題点
-こんなゲームを「''パリ・ダカール ラリー''」と称している。
--先述の通り、世界一過酷なラリーをの意味を、斜め上に勘違いしたかのようなゲームの内容。
//「パリ・ダカール ラリー」は、ラリーの中では最も名を馳せるレ―スです。それこそ、TVや新聞でニュースになるほどの。だからこそ、この有名なレースの名を冠しているゲームの内容が、大きくズレている点は注視すべき点として、問題点として上げているのです。

//遊べなくはないが面白くないならそれは単純に問題かと。
-所詮はしょぼいミニゲームの集合体。大して面白くない。
--操作性自体はそう悪くはないが、各ジャンルの基礎を抑えている程度のゲーム性。例えばエリア4では、単に体当たりしてくる相手を撃ち落とすだけという具合。ほぼ全てがこの調子。

//評価点や問題点を質問もなく消している、おそらくは「未プレイ」(プレイ済ならご自身で加筆してるでしょうから)と思われる方に伺いたいのですが、「プレイ経験者」の記述を、何を基準に勝手に消しているのでしょうか?疑問を呈するならともかく、未プレイの上自己判断で削除するなら、荒しも同等だと思います。

**総評
レースゲームなはずなのにアドベンチャー・シューティングといった他ジャンルも体験できるのはお得感溢れ、意欲的な一作ではあったがパリ・ダカという題材でする事では無く、あまりのかけ離れぶりから原作レイプといえるかもしれない。~
複数のジャンルをつぎはぎ的に組み合わせたもののアクションRPGなどといったような「新たなジャンルの確立」には程遠く、ただ壮大な%%苦%%笑いの種だけが残る結果となった。~
こんな内容のせいか一部では「パリバカ」と呼ばれている。

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**余談
-レトロゲーム挑戦番組『ゲームセンターCX』にて、''正確なパスワードを入力したにも拘らず「カーナンバーがまちがっています?」((パスワードが間違っているの意味で、「?」マークも含めて表示される。))''という画面が現れ、視聴者やスタッフを焦らせた。収録済みのテープを確認しても間違いはなく、もう1度入力し直すと無事再開することが出来た。真相は謎であり、改めてこのゲームの理不尽ぶりを痛感することとなった。
--一般にクソゲー扱いされているゲームでも、メーカーとの関係を考慮して番組内ではっきりとクソゲーと呼ばれることはまずないのだが、このゲームにおいては紹介の際に「クソゲーと呼ばれた」とナレーションが入ったり、有野自身も「この画の粗さと理不尽さでいうとクソゲーなのか?」と言うほどであった。番組内でクソゲー呼ばわりされたのはこのゲームと「[[たけしの挑戦状]]」と「[[スーパーモンキー大冒険>元祖西遊記スーパーモンキー大冒険]]」と「[[レリクス 暗黒要塞]]」ぐらいである。

-実際のパリ・ダカールラリーも政情不安な場所でレースをする事から、テロや強盗からの銃撃によってドライバーや関係者に被害が続出。~
様々な事情から現在では南米が舞台になっており、パリもダカールも関係なくなってしまっている。それ考えたら多少は根拠はある?
//編集していてクソゲーよりもバカゲーの要素がかなり強いと感じたためジャンル変更しました