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テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション- - (2015/12/19 (土) 19:01:55) のソース

*テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション-
【ているず おぶ ふぁんたじあ ふるぼいすえでぃしょん】
|ジャンル|ロールプレイングゲーム&br()(シリーズ内ジャンル名:伝説のRPG)|&amazon(B000GEP0EQ)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|メディア|UMD 1枚|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ナムコ・テイルズスタジオ|~|
|発売日|2006年9月7日|~|
|定価|4,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|320KB以上(1ファイルあたり)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|廉価版|PSP the Best:2007年8月9日/2,667円(税別)|~|
|配信|【PSP/PSV】2013年11月28日/1,714円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|
|ポイント|''余計なことをしたせいで劣化''&br()謳い文句に実際の内容と異なる個所多し&br()PS版からの流用だらけ|~|
|>|>|CENTER:''[[テイルズオブシリーズ関連作品リンク>テイルズオブシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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*概要
テイルズオブシリーズの記念すべき第1作目、『''[[テイルズ オブ ファンタジア]]''』のPSPへの移植作品で移植・リメイクは[[PS版>テイルズ オブ ファンタジア (PS)]]、[[GBA版>テイルズ オブ ファンタジア (GBA)]]に続き3回目となる。~
SFC版ベースとしてPS版の要素や様々な追加要素があったGBA版と異なり、今回はPS版をベースとして様々な要素を追加した移植。~
また、本作はタイトルの「''フルボイスエディション''」が示している通り、メインストーリーのフルボイス化、更にGBA版の追加要素も完全収録、戦闘時のキャラクターの3頭身化などを謳い文句にしていた。~
フルボイス化はもちろんのこと、GBA版の要素の完全収録という点にも期待を寄せるファンも少なくなかった。
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*問題点
''タイトルに偽りあり''
-「''フルボイスエディション''」と言いながら、''一部メインストーリー上にボイスが無い''点が散見される。
--一方で、サブイベントにも関わらずボイスがあったりするなど、その基準もちぐはぐ。
---また条件を満たしてから特定の宿に泊まると再生されるはずのボイスが、''イベントに関わらずその宿に泊まる度に再生される''など、フラグ管理がいい加減な所もある。

''謳い文句にも偽りあり''
-3頭身化されたキャラクターグラフィックは他作品からの流用ではなく新規なのだが、''パーティキャラクターと一部の敵だけ''という極めてお粗末な代物。ほとんどの敵は''PS版の2頭身のグラフィックをそのまま引き延ばしただけ''という手抜きぶり。
--オープニングでダオスと対峙するエドワード・D・モリスン達、闘技場で乱入してくるリリス・エルロン((『デスティニー』の主人公、スタンの妹。))、児雷也発動に失敗した時のすずなども2頭身のままになっている。3頭身のクレス達が2頭身のリリスのような人型の敵と戦う構図は違和感が非常に強烈。
---特に、エドワード達の戦闘シーンはスキップ不可のオープニングで最初に見せられるので、OPの時点で「キャラクターの3頭身化」がいきなり崩壊してしまっている。プレイした人の中には自分の目かソフトのバグを疑った人もいるのではないだろうか。
---更にモンスター図鑑で参照出来る敵グラフィックも、PS版のデータをそのまま流用したために3頭身化した敵も含め全グラフィックが2頭身のままである。
--3頭身化されたパーティキャラクターのグラフィックについても一部からは「『なりダン2』や『なりダン3』((この2作品に関して、厳密にはクレスのみ『エターニア』にゲスト出演した際のドットを流用している。))の方が完成度が高い」と言われることもある。
---ただし、上記2作品と異なり本作では武器の持替えや盾装備によりグラフィックが変化するため、それを踏まえてのドット製作となると、単純比較は難しい面もある。ちなみにドット製作スタッフは同じである。
--キャラクター以外のグラフィック面でもPSPの解像度に合わせて最適化と謳っていたものの、全体的にただの引き延ばしか、元々の画面の一部分を切り抜いて無理矢理合わせているため、最適化とは言えないという意見が多い。

-「GBA版の要素を完全収録した」と言いつつ、実際に収録されているのは''一部の称号関連のイベントと、イベント「ブラムバルドとアーシア」''のみ。
--モーリア坑道奥のドワーフ遺跡やミゲールの町での剣術修行、クリア後要素の「Let's Go Arche」など、''好評だった大半の要素が収録されていない''。
---ミゲールの町の剣術修行が省かれたのは、PS版に存在しない敵がイベントで出現するため、PS版のモンスター図鑑にGBA版モンスターのデータを追加せずに使い回すのに都合が悪かったからではないか、と推測されている。やや穿ちすぎに思えるが、他の要素にもPS版からの使いまわしが多い事がこの見方を強めている。
--収録されたイベントにしても、元々GBA版では「行くぞッ!」などのように語尾が「○○ッ!」となるテキストがやたらと使われる傾向があり、本作でもテキストをそのまま流用しているため他のシーンと比べるとテキストが浮いている。

''グレードシステム''
-このシステムはゲーム中の戦闘内容をポイント化して評価・蓄積し、その貯めたポイントを利用して2周目以降、様々なデータの引継ぎや特典を得られるというもので、『[[デスティニー2>テイルズ オブ デスティニー2]]』から採用されている。
--引継ぎや特典の内容は多岐に渡っており、最もポイントが必要な「経験値10倍」を獲得するためには3,000ポイントが必要になる。だが1回の戦闘で平均して100ポイント前後、慣れてくると300ポイント超も稼げる((従来作品では通常は小数点以下~1、2程度、多くても4、5前後。なお本作でも同様だが、戦闘内容によってはほぼ同程度の範囲で減少することもある。))など、明らかに供給過多になっている。
--そのせいで、ただ1周クリアするだけでも引継ぎ・特典の大半が利用出来てしまい、それでもなおポイントがやたらと余ってしまう((引き継げる項目を全て引継ぎ、かつクリア特典も最大限に活用した場合、7,640ポイントが必要となるが、1週クリアするだけで所持ポイント数は数十万ポイントのレベルになる。なお、前述の「経験値10倍」と別に「経験値2倍/半分」(2倍:1,000ポイント/半分:10ポイント)があるが、これらはいずれかひとつしか選べない。同様に競合を起こす「最大HP増加/減少」(増加:250ポイント/減少:10ポイント)もどちらか一方のみ選べる。))。他作品では引継ぎや特典と交換するだけでなく、獲得したポイントを様々なアイテムと引替えられる要素もあるが、本作にはそれもない。
---後に出た『[[クロスエディション>テイルズ オブ ファンタジア クロスエディション]]』では1回の戦闘で大体10~20ポイント、多くても30ポイント台まで獲得ポイントが下がったが、やはり普通にプレイしていれば1周クリアで一通りの引継ぎ・特典が利用出来てしまい、ポイントも余ってしまう。

''一部PS版からの変更点''
-アルヴァニスタの都に向かう船内のイベントが一部変更され、それを受けてアーチェが取得出来る称号が「うわばみ」から「夢見る乙女」に変更されている。
--「17歳のアーチェが飲酒する描写がCERO規定における「飲酒・喫煙」に抵触し、レーティングが上がる恐れがあるから」という見方が一般的。
---GBA版の段階でも「意外とデリケート」という称号に差し替えられ、獲得方法も若干変更されていた((PS版と本作はイベントで自動取得だが、GBA版ではイベント後にアーチェに話しかけて取得。))。
--だが本作ではこの変更に引きずられてクレスがアーチェの飲酒を窘める内容のフェイスチャットも消滅してしまった((ちなみに、消滅したフェイスチャット内でアーチェは「未成年でもハーフエルフだから問題無い」と言い張っている。))。
---差し替えられた称号は何故かGBA版の物とも違う上に「夢見る乙女」に対して説明文が「夜更かししたいお年頃…らしい」といまいち噛み合わない内容になっている。そのため変更に取って付けた感が強い。

-チェスターの武器「エルヴンボウ」の入手・強化のために、PS版のダンジョン「トレントの森深部」とGBA版のイベント「ブラムバルドとアーシア」の両方を行わなければならなくなっている。
--PS版では「エルヴンボウ」の入手イベントは容易に行えた一方で強化イベントが困難であった。逆にGBA版では入手が困難な代わりに強化が容易に行えていた。だが本作では、GBA版の入手イベントとPS版の強化イベントを統合させてしまったため、入手も強化も厄介になってしまった。
---GBA版の項目にもあるが「ブラムバルドとアーシア」のイベント展開には強い拒否反応を示すファンも少なくなく、「トレントの森深部」にしてもその広大さやダンジョンの性質上アイテム消耗が激しい点から非常に難易度が高く、さりとて後方支援としては優秀なチェスターの強化に繋がるので放置する訳にも行かず…とにっちもさっちもいかないため「何の嫌がらせか」と不満が相次いだ。

-エンディングの楽曲が変更されている。
--PS版では「''星を空に…''」(歌:吉田由香里)がエンディングテーマとして使用されていたのだが、本作ではなぜかこれが変更され、SFC版のBGMとも違った、ぽっと出の当たり障りのないBGMになってしまった。
---PS版のエンディングムービー自体が「星を空に…」が流れてこそ映える部分があり、そして曲単体で見ても非常に評価が高かったこともあって、この変更に関して不満の声が多い。
---本作のBGMは『クロスエディション』のエンディングでも使われているため、権利関係が変更理由にあるのではと言われる事もあるが、詳細は不明。
--なお、同じくPSPに移植された『[[エターニア>テイルズ オブ エターニア]]』のエンディングでも、PS版では「eighteen」(歌:New Cinema 蜥蜴)が使用されていたが、PSP版ではオープニングテーマである「flying」(歌:GARNET CROW)のインストゥルメンタルバージョンに差し替えとなっており、同様に不満の声が聞かれる。

-戦闘中の敵の思考ルーチンの変更((正確には問題点ではないが大きな変更点であるので併せて記載する。))。
--PS版に比べると敵が攻撃的になった。恐らくPS版に対して「温すぎる」という意見がかなり多かった為の調整と思われる。
---代表例がノーム戦。PS版では彼らはプレイヤーが近づくと一定時間無敵状態で攻撃を行う習性がある((ダメージを与えられるのは攻撃終了後。))が、逆にある程度の距離を保ったまま近づかなければ無害のため、術攻撃で完封するのが定石であった。しかし本作ではSFC版と同様、間合いとは無関係に攻撃を行うようになったため、PS版に慣れたプレイヤーは戦術の構築をし直す必要が出てきた。

''ボイス周り''
-グラフィック同様、基本的に使い回せる所は使い回す方針のようで、フェイスチャットは勿論のこと、戦闘中のボイスもごく一部を除いて使い回し、新録と言えるのは実質的にはメインストーリー上の台詞のみと言って差し支えない。~
それ故かボイスの新緑と使い回しの混在に絡んで下記のような問題点を指摘する声も見られる。
+音量差
--新録のボイスは音量が大きく、逆に既存のボイスは音量が小さくなってしまっているため、同じ音量だとフェイスチャット(使い回し)は聞き取りづらく、メインシナリオ(新録)は喧しく聞こえてしまう。
+声優陣の声質変化
--使い回しの元になるPS版は本作より約10年前の作品なため、使い回しの音声に比べると新緑の音声が声優陣の加齢等の影響により全体的にややかすれて聞こえるようになっている。
+「インディグネイション」の発音
--オープニングでエドワード・D・モリスンが放つなど、本作で強い印象を残すこの魔術は本来、表記こそ「インデグニション」だが正しくは「インディグネイション」である。~
これは『ファンタジア』には術技名表記に8文字制限がある((『クロスエディション』でようやく秘奥義のみ9文字以上の表記がなされるようになったが、それ以外の術技は変わらず8文字制限に縛られている。))ためで、勿論ボイスでは「インディグネイション」と発音していた。だが本作では、何故かアーチェのみ新録で「インデグニション」発音に差し替えられている。
---「そんな些細な事まで槍玉に挙げなくても…」と思うかもしれないが、本作のメインシナリオに深く関わる魔術だからこそ、余計な手を加えて欲しくなかったと考えるプレイヤーは多い((ダオスにトドメを刺す際に使われた魔術で、魔術の中では数少ないイベント入手。))。~
しかも同様にボイス有りで放つエドワードや隠しボス・オーディーンは変わらず「インディグネイション」と発音するので、なおのことこの変更への不満が高まる結果に。
---新録である為上記の音量差や声質の問題があり、他の魔術関連のボイスから明らかに浮いている。
---当然ながら、PS版まではアーチェも「インディグネイション」と発音しており、本作において彼女のみこの発音にする理由付けなどは存在しない。
---強いてフォローするならば、『ファンタジア』のドラマCDでは「インデグニション」と発音していた為、これに合わせたという見方も出来なくはないが…。~
『ファンタジア』からは離れるが、近い時期に出た『デスティニー』のドラマCDでも、「インデグニション」発音である。

-これらが全てが合わさるとその違和感は非常に強烈であるので、いっそ全部新録にした方が良かったのではないだろうか。

-その他、メインシナリオに絡んでくる汎用キャラクターにもボイスが用意された…のは良いのだが、老人のグラフィックに対し若者のボイスが使われたり、女剣士のグラフィックに対し男性のボイスが使われたりと、''一部グラフィックと声が噛み合わない''。
--汎用キャラクターとはいえ適当すぎると批判された。

''システム周り''
-メニュー画面を開ける状態であればいつでもロードが出来る「どこでもロード」機能が追加されたが、中断セーブの類は一切出来ない。
--携帯機であることを考えれば、どこでも電源が切れる中断セーブこそ実装すべきだったのではないか。
---それどころか本作はプレイ中にソフトリセットが出来るため「どこでもロード」は完全な死に機能と化している。
---中断セーブについては機能こそ無くとも(電池を少量消費するが)PSPのスリープ機能で中断は可能なのでそれで問題ないのではという見方もある。

-その他、大元となったPS版に比べてボタン数が減少しているため、ターゲット切り替えなど一部操作がやりにくくなってしまった。

''悪化はしていないが改善もされていない点''
-現在のテイルズオブシリーズでは、秘奥義を除く術の発動中であってもキャラクターの操作が可能なシステムが主流となっている。だが『ファンタジア』では本作に至るまで、中級以上の術の発動中は操作が不能なシステムとなっている((厳密には、術の発動中は戦闘が一時停止する。))。
--システムがまだ確立していなかったSFC版・PS版や、スペックが足りないであろうGBA版は仕方ないとしても、本作はそれらの問題もないはずなのに操作不能なため、最近のシリーズ作品を踏まえるとどうしても古臭さや窮屈さが拭えない。その為「いつになったら術の発動の度に止まらなくなるんだ?」という批判意見を呼んだ。
---事実、同じくPSPに移植された[[PS2>テイルズ オブ リバース]]や[[PS>テイルズ オブ エターニア]]のテイルズ作品は多いが、場合によって多少の処理落ちこそ伴うものの、どの作品でも上級魔法が発動しても操作が止まる事は無い。
---逆に、術を使われた時点で行動が出来なくなる仕様により、「いかに相手に術を使わせないように立ち回るか」という最近のシリーズ作品では薄れている立ち回りを楽しめるという好意的な見方もあるにはある。
--この点に関しては『クロスエディション』で''中途半端に''解消される事となった。
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*評価点
-携帯ハードにおいてまともにプレイ出来る『ファンタジア』であること。
--GBA版は戦闘周りやUIに難を抱えており、後の『クロスエディション』は戦闘バランスに大きな歪みが生じ、中途半端なオリジナルキャラクターを捻じ込んだ為にシナリオ面でも間接的にとはいえ矛盾が生じてしまっているため、その辺の問題を抱えていない点は評価出来る。
---一部の追加・変更要素以外は完成度の高いPS版をベースとしている為、新規プレイヤーであれば十分楽しめる。調整が雑とはいえ従来作品のようにグレードを用いた様々な引継ぎも可能になった為、2周目以降も楽しめるようになったのも大きい。
---いずれにしてもあまりポジティブな見方にならないことは間違いないが。

-重要アイテムや称号を獲得した時のジングルを飛ばして文章送りが出来るようになったこと。
--重要アイテムを手に入れた時や称号を獲得するとその旨が表示されると同時にそれぞれ対応したジングルが流れるが、GBA版まではこれを飛ばすことが出来ず、ジングルが流れ終わるまで待たなければならなかった((余程文字送りを遅くしていなければ、文章が表示しきってもジングルが流れているのでそれを待たなければならなかった。))が、本作以降はジングルが流れていてもボタンを押すことで文章送りが出来るようになったことで、待たされるストレスは軽減された。
---ただし、曲の切替えの読み込みがあるため短時間ながら無音になってしまう事と、元々のジングルが余程急いていなければ気にならないレベルのものであることは付記しておく。
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*総評
問題点は多いものの、それらのほとんどは凶悪なバグのようなゲームそのものの致命的な欠点ではなく、あくまで''これまでの『ファンタジア』と比較したからこそ目につく不満点・問題点''である。~
そのため単体では十分に遊べる内容となっており、新規プレイヤーからはまずまずの評価を得ている。

しかし、その見方を支える要因の大半はPS版から流用されたものであり、肝心の本作オリジナル要素の大半が中途半端だったり蛇足だったりと大いに足を引っ張り、旧来ファンの心証を大きく損ねてしまった。

また、GBA版で好評だった要素を差し置いて否定意見が多かったはずの「ブラムバルドとアーシア」だけはしっかりと収録した姿勢に対しても批判が多く、「''中途半端な追加や改変をした事で質が劣化してしまった移植''」と見ることも出来る。

話が変わるが、本作で移植・リメイクと銘打って発売された『ファンタジア』は3作目となり、更に数ヶ月後に(当時)発売予定となっていたPS2版『[[デスティニー>テイルズ オブ デスティニー (PS2)]]』が根幹からフルリメイクされることも明らかにされていたために「''いい加減『ファンタジア』もPS版に頼った手抜き移植じゃなく、出すなら出すでせめて『デスティニー』位のリメイクをやってくれ''」といった不満が噴出することとなった。

もしこれらの追加要素を手抜きや偽り無くしっかり収録しきり、ボイスも全て新録にする等丁寧に製作していれば、フルリメイクとは違うのでマンネリ感自体は拭えずとも「携帯機で手堅くパワーアップしたPS版ファンタジアが出来る」として、旧来ファンからも一定の評価がされていたかもしれない。
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*余談
**''予約特典について''
本作の''&color(red){予約特典}''である「''ドラマチックDVD -アップルグミ篇-''」内のドラマにおいて、『[[アビス>テイルズ オブ ジ アビス]]』の登場キャラクターであるジェイド・カーティスにクレスおよび『ファンタジア』の戦闘システムそのものを一方的に馬鹿にされている内容が含まれており、一部『ファンタジア』ファンからは「予約までして買ったのに、なんで(好きな作品を)馬鹿にされなきゃいけないんだ」「いくらスタッフが『アビス』(もしくはジェイド)が好きだからって、別作品の予約特典を踏み台に使うな」といった強い不満の声が出ている。

#region(参考動画。ニコニコ動画より)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm28641)
#endregion

それ以外にもこの段階からキャラクター崩壊のきらいもあり、後々のシリーズクロスオーバーや予約特典における一部作品を除いたシリーズキャラクターのキャラクター崩壊に関しての大惨事の予兆も既に見受けられた。~
これ以降の上記媒体に見られる、やりすぎなキャラクター崩壊もなるべくしてなったとも言えるだろう。

**ダオスの声について
GBA版まではダオスは故・塩沢兼人氏が演じていた((塩沢氏は2000年に逝去されているため、GBA版のボイスはPS版の流用。))が、本作でのフルボイス化に伴い、OVAでダオスを演じた森川智之氏に変更された。~
過去の流用とはいえ長年ゲームでは変えられていなかった声が変更された事もあって、旧来のファンからは残念に思う声も多かった。~
念の為に書いておくが、森川氏が演じるダオスにも新たなファンが付く等、その演技自体は評価されている。
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*移植
:''iOS版(2013年9月24日から2014年5月29日まで配信)''|基本プレイ無料でアイテム課金という方式を取っており、課金せずとも''一応は''エンディングまで到達する事も出来るが、操作性に難があったり、事実上課金前提のバランス調整がなされた事もあって評価は低い。&br()現在は配信終了しており、また、プレイする際もサーバーとの通信が必要となる仕様となっているため、現在ではプレイ自体が不可能となっている。
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