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ファイナルファンタジーVIアドバンス - (2014/07/26 (土) 18:57:24) のソース

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*ファイナルファンタジーVIアドバンス
【ふぁいなるふぁんたじーしっくす あどばんす】
|ジャンル|RPG|&amazon(B000BRXXVK)※)ぼったくり業者に注意!|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|2006年11月30日|~|
|価格|4,800円(税抜)|~|
|分類|BGCOLOR(khaki):''劣化リメイク''(管理人裁定による)|~|
|ポイント|元の作品の完成度は頂点レベル&br重大なミスを修正、追加要素は好評&br「完全移植」を謳いながら一部''不完全移植''&br音楽劣化|~|
|>|>|CENTER:''[[ファイナルファンタジーシリーズ関連作品リンク>ファイナルファンタジーシリーズ]]''|
//判定は、2009/10/12・2010/01/14の管理人裁定で決まった内容を反映させました。
//エンカウント率上昇は誤認の模様。下のコメント参照

**概要
-『[[ファイナルファンタジーVI]]』のGBA移植版。[[FFIV-A>ファイナルファンタジーIVアドバンス]]・[[V-A>ファイナルファンタジーVアドバンス]]に続く「携帯機完全移植計画」の第三弾。
-99年に移植された[[PS版>ファイナルファンタジーコレクション]]はほぼそのままの移植だったのに対し、こちらはボス・ダンジョン・幻獣・魔法・装備の追加要素や一部シーンのカットなど変更点が見られる。
-日本国内では、ゲームボーイアドバンス最後のソフトであった。後述のようにプレミアがついている。
-「携帯機完全移植計画」という触れこみではあるものの、良くも悪くも変更されたり添削されているところがある。
--ただし、SFC版より劣化している点がある一方で、変更点や追加要素がプレイの幅の拡大に貢献しているのも確かである。

**変更点・追加点
-装備して魔法やレベルアップボーナスを得るための「魔石」が、新たに4種類追加された。
--追加された魔石は「サボテンダー」「ギルガメッシュ」「リヴァイアサン」「ディアボロス」の4種。それに付随して、新しい魔法も3種追加。
---「ディアボロス」は元々次々作『VIII』の召喚獣(G.F.)で、本作では2D用にドットが描き起こされた。残り3種のドットは『V』の召喚獣や本作の雑魚からの流用。
--PS版までは魔石「オーディン」しかレベルアップ時のすばやさ成長ボーナスを持っておらず、「ライディーン」にパワーアップさせるのは非常に悩みどころであったが、VI-Aでは新たにすばやさ成長ボーナスを持つ「サボテンダー」が追加された。
---そのライディーンも、覚える魔法はギルガメッシュに立場を取られているが…(魔石の効果としては強力)。
-ラスボス戦後のデータを、セーブして引き継げるようになった。
--ラスボスからは元々個数限定の武器「アルテマウェポン」などを盗めるのだが、これを持ち越せるため何度でも入手できる。
--PSまでは同時所持できなかった、魅力的な「魔石ラグナロック・ラグナロク・ライトブリンガー」の三者択一を悩む必要がなくなったことは結構ありがたい。
--クリアデータを利用したアイテム増殖技も発見されたため、SFC・PSよりも装備の幅が広がった。
-FFGBA移植お馴染みの、追加ダンジョン及び裏ボスも存在する。
--本作は原作の難易度がぬるめだったので、それなりに歯応えのある場面が出てきたことは歓迎されている。
--本編のラストダンジョンと同様に3パーティを切り替えて進む複雑なダンジョンであり、配置されているボスも本編より強いのでクリアするにはある程度苦労できる。
--ダンジョンの最終ボスは、原作の(おそらく隠しボスと目される)没モンスター。晴れて本作に採用されることになった。
--ただし、追加されたボスのグラフィックは「ジャボテンダー」を除き基本的に流用。最終ボスのグラフィックも既存のモンスターの継ぎ接ぎである。
---よく見ると一応全部描き直されてはいるので、完全な流用ではない。とはいえ、描き起こしというよりはあくまで「修正を加えた」という感じなのだが。
-そしてもうひとつの連戦型ダンジョンも
--FF5Aのものに似ているのだが、ザコ敵もいる。強化等はいっさいされていない。
--持っているアイテムまでそのまんまのため、ボスから落とす・盗むアイテムが無限に手に入るようになった。
--「乱入」というシステムが入っており、低確率で普段と違う魔物が出現することがある。
---この乱入でしか戦えない魔物「アンラックズ」アイテムを要求してきてそれを与えると喜んで逃げていくが、与えないと怒りだして超強烈な攻撃を繰り出してくる。一方でレアなアイテムが低確率で盗めるので、それ目当てで挑む場合も。
--最後は恐怖の追加ダンジョンボス9連戦。これが絶妙な順番で配置されており、最後の最後で痛い目を見た人も多い。
-各キャラクター専用の最強武器も追加されている。もっとも、原作に元々存在する武器を使った方がいいキャラも何人かいるが。
-『IV』や『V』のGBA版と同様、モンスター図鑑やミュージックプレイヤーなどが追加されている。
--同様に、Bボタンダッシュの標準搭載およびBボタンを押さなくてもオートダッシュ可能にできる設定も追加。
--同じく、台詞表示の「漢字混じり/ひらがなのみ」の切り替えなども追加されている。
-PS版でも残っていたバグの修正。
--SFC・PS版にある「魔法回避率が実質的に''総合回避率''というミス([[参考>http://ffdic.wikiwiki.jp/?%CE%A2%B5%BB%A1%A6%A5%D0%A5%B0%2F%A1%DA%B2%F3%C8%F2%CE%A8%A5%D0%A5%B0%A1%DB]])」が修正されている。このため、戦略が大幅に変わっている。
--有名なバグである「バニシュ+デス(デジョン)([[参考>http://ffdic.wikiwiki.jp/?%CE%A2%B5%BB%A1%A6%A5%D0%A5%B0%2F%A1%DA%A5%D0%A5%CB%A5%B7%A5%E5%A5%C7%A5%B9%A1%DB]])」による即死バグもようやく修正された。
---中盤に出てくるモンスターである「眠れる獅子」を利用した稼ぎができなくなるなど弊害もあったが、修正自体は至極妥当なものである。
--PS版でも微妙に残っていた「機械装備(なんでも装備)」も完全修正。
--ただし、「カイエン暴走カッパ」や「すり抜けバグ」など一部のバグ技は、発見された時期の関係でそのまま残っている。内容的に致命的ではなく、楽しめるバグではあるが。
--一方で、GBA版限定のアイテム増殖技などが見つかったため、原作とは異なる最強育成もできるようになった。

**賛否両論点
-追加要素は量的に言えば『V』のGBAとほぼ変わらない(同じかやや少ないぐらい)のだが、「目玉」と呼べるものにはやや乏しい。
--特に『VI』の魔石は『V』のジョブほどシステム上影響の大きいものではないため、同じ数が追加されてもインパクトは若干劣る。
--ダンジョンや追加要素に関しても、『IV』や『V』のGBA移植のように既存のストーリーとの関連性の高いものではない。
-本作でも、セリフウィンドウに天野嘉孝氏のイメージイラスト(天野絵)が顔グラフィックとして追加されている。
--メニュー画面に使われているものと同じもので、『V』ほどドットとの乖離による違和感があるわけではないが、「正直いらない」とする意見も散見される。

**問題点
-ハード制約故、BGMが劣化しているほか、効果音も若干音割れしている。音ズレもある。
--通常ボス戦のBGMである「決戦」の主旋律にSFC版と違うところがある。ミスなのか意図的な変更なのかは不明だが、人気曲であることもあって印象は良くない。
//EDで盛大に音がズレるけど(映像がBGMについていけずBGMの方が先に終わる)、実機でもそうなるんだろうか?
-やはりハードの制約のためか、エフェクトの派手な魔法を使うと強制的にスローがかかった状態になる。
--おかげで強力魔法は軒並み音ズレ状態に。スローがかかるので相対的にエフェクトの時間も長く眠気を誘う。対ホーリードラゴン戦はまさに待機地獄。
//-エンカウント率が、原作より明らかに上がっている。
//実際のエンカウント率は同じ。デフォルトでオートダッシュに設定変更可能になっているため、ダッシュ中は時間当たりの歩数が大きい。そのため体感上そう感じるだけ。
//理由もなくCO理由まで削除して復元しないでください。 記述を復元させるならその根拠を示してください。
//失礼。一応、間違い情報と決まったわけではないためここに残しておいて、修正依頼のほうに書くというかたちをとった。
-ほとんどのバグが修正されたが、新たなバグとしてクリアデータを保存して開くとハマるバグが報告されている。
--発生率がそこまで高くないためかあまり問題になっていないが、いざ発生すると結構凶悪。
-帝国を裏切った女将軍・セリスが、屋敷の地下室で帝国兵に拷問されているシーンに改変がある。参考:[[SFC版(改変前)>http://dic.nicovideo.jp/v/sm9252765]]/[[GBA版(改変後)>http://dic.nicovideo.jp/v/sm4488998]]
--変更点は「帝国兵がセリスを殴りつけるアクションがカット」・「セリスが壁に鎖で繋がれたグラフィックの削除」・「セリスを鎖から解く際の選択肢文が変更」の3点。
--ストーリー全体に対する影響は殆どない箇所だが、セリスの実質初登場シーンでインパクトの比較的強い場面でもあることから不満を持つファンも存在する。
--CERO等に対する配慮が理由であると思われる((本作がCERO:Aなのに対し、GBA版でカットされたシーンが残っているVC版・アーカイブス版FFVIではCERO:Bと対象年齢が上がっている。))が、具体的な理由は制作側から明かされていない。この辺りは言葉に詰まるのも無理はないといえるが。
---ちなみに、同年に出たFFXIIでも、海外版及びインターナショナル版には収録されているパンネロの拉致監禁シーンがカットされている。FFXIIも当作品と同じくA(拉致監禁シーンが収録されているインター版はB)になっている。
--一方で、[[ケフカが川に毒を流すシーン>http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=179451]]・[[セリスの身投げシーン>http://www.youtube.com/watch?v=6iTXct134go]]などはカットされていない。シナリオが大きく変わることになるので仕方ないが。
--後年発売された『[[ディシディア ファイナルファンタジー]]』では、原作ファンを尊重するためにCERO:Cでもいいからと、この作品に関係ある部分を原作再現している。
---もっとも、性的要素であるそちらと、暴力要素であるこちらとでは性質が異なるが。
//-SFC・PS版では放置すると、自動で流れるオープニングを雪原を歩いている場面で決定ボタンを押してニューゲームを選択するとオープニングを飛ばしてナルシェから始めることができるが、GBA版ではできなくなった。つまりオープニングが流れるまで放置する意味はなくなった。
//↑かなり瑣末な点なので不要とみなしCO。
//PS版で追加されていた、ゲームの様々な「やりこみ度」を記録してくれる「やりこみじいさん」がいなくなったため、物足りなくもある。
//SFC版ではいなかったし、モンスター図鑑という代わりのものがある。

**総評
SFC版からほぼ完全な移植である。ただ仕方ないとはいえ、ハード制約やCEROの問題が目に付くことに。~
『ファイナルファンタジーVI』は秀逸なグラフィックやBGMなど演出面で高い評価を得たゲームであり、その長所がGBAではやや殺され気味にある。~
GBAの最後を締めくくったソフトとなったが、結果的にGBAのハード的限界が垣間見える有終となってしまった面が否めない。

ただしゲーム内容自体はしっかりしており、追加要素も併せてゲームとしては問題なく充分に遊べるレベルである。~
各機種ごとにどれも長所と短所があるため好みで選ぶといいだろう。

**余談
-GBA最後のソフトというだけあり、一時は定価以上の値がついてプレミアソフトとなっていた。~
現在ではある程度落ちつき当時の定価~やや下程度の価格でなら手に入るようになったが、未だに裸であっても結構な値が付く準プレミア級のソフトである。
//一時期これを薦めたこともあったがプレミアソフトとなり、現在では再び[[PS版>ファイナルファンタジーコレクション]]に逆戻りした。
//2chまとめでは「長所と短所があるので好みで」と書かれているように、具体的にどれかが薦められているという状況には現在ない。
-後に配信されたAndroid・iOS版は本作GBA版の追加要素を含めた内容をベースにして、リファインされたドット絵やSFC版準拠の音源が使用されたものになっている。