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10101 “WILL”THE STARSHIP - (2013/10/14 (月) 11:25:29) のソース

*10101 ”WILL” THE STAR SHIP  
【10101 うぃる ざ すたーしっぷ】
|ジャンル|''おすすめ''SFアドベンチャーRPG&br()(RPG+アドベンチャー+シューティング)|&image(will1.jpg,width=160,http://www.amazon.co.jp/dp/B00005OVHL)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|サンテックジャパン|~|
|発売日|1997年11月6日|~|
|定価|5800円|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|操作性悪すぎ&br()エネルギー切れ早すぎ&br()グラフィックヘボい&br()飯島愛''2度目の''声優出演|~|

**概要
-プレイステーション界を代表するクソゲー『[[里見の謎]]』(以下「前作」)に続く、サンテックジャパンのゲームソフト第2弾。「WILL」という宇宙船を操り、宇宙を舞台に敵との攻防を繰り広げながら人類の新天地を探す。
--前作同様、パッケージに「おすすめシール」が貼られている。ただし今回はメーカーの名前も書かれている。

**問題点
-前作と同じメーカーロゴが出る(やはりスキップ不可)。さらに妙に長いデモが流れるが、これもスキップできない。タイトル画面にはBGMは無い。
--オプションメニューは、音量調整が妙に細かく設定できたり、カーソルの形を変更できたりと、変な方向に凝っている。

-説明書は6ページしかない。しかも1ページはどのソフトにもある「使用上のご注意」なので、実質5ページ。どのページも画面写真と簡素な説明文が載っているだけで、余白が妙に大きい。

-ゲーム中のBGMは、クラシックの組曲「惑星」をそのまま使用している。

-グラフィックは前作同様''SFC並み''。登場キャラの顔グラは皆へしゃげており、更に''ウィンドウと立ち絵で顔が明らかに違う''キャラクターまでいる。&br()前作はデフォルメ調の絵だからまだ言い訳も立つものの、今回は6頭身の絵であり純粋にヘタな絵と言うしかない。
--キャラクター名も世界観に合わない奇面組テイスト。Wikipediaをして「''珍妙なキャラクター名''」と書かれている。

-本編中はフルボイスで、声優もやたら豪華。故・飯島愛や、氷上恭子、大川透など。そしてかの島紘子も。しかし…
--ゲームディスクをCDモードで再生すると、ボイスドラマが流れる。なぜか各キャラクターの留守番電話風メッセージも収録されている(しかも録音が変なところで途切れている)。
--冒頭、「提督」というキャラが、エネルギーを明らかに「エ''ナ''ルギー」と発音している。
---Energyは「énɚdʒi(エナジー)」と発音するので、恐らくそれと「エネルギー」が混同しているだけだと思われる。
--ザコキャラと戦闘になる度に、いちいち「レーダーに捕捉!」「艦長、いかがいたしますか?」「了解!」といった乗組員達のセリフが流れる。鬱陶しい。
--島紘子は宇宙ステーションのスタッフの声を当てているのだが、「ステーション・ミスリル」と発音する時に明らかに噛んでいる。「ステーション・ミスィル」。
---エンディングテーマも歌っているのだが、声が何度も裏返っている(歌自体は上手)。
--飯島愛は副船長の声を担当しているのだが、完全に棒読み。特にボボロワというキャラが死亡するイベントの声は一聴の価値あり。~
''「あーボボロワボボロワーあーボボロワー」''(←テキストでも本当にこう書かれている)。
--パッケージには飯島愛声優初挑戦などと書かれているが、実際には1995年にSFCソフトの『[[マジカルポップン]]』というアクションゲームで主人公の声を充てているので、''声優初挑戦ですらない''。こっちもやっぱり棒読みだが、ゲーム自体はわりと遊べる隠れた名作である。

-セーブする際、メモカチェックにやけに時間がかかる。しかも''「セーブが終わるまでそのままの姿勢で、お待ちください」''と、なぜか姿勢の固定を強要される。セーブが終了すると、''「おめでとうございます」''と言われるが、なにがおめでたいのかさっぱりわからない。

-フィールド(宇宙空間)は、ただ移動しているだけでエネルギーが減っていく。それだけなら『[[銀河の三人]]』でもあった話だが、こちらはエネルギーの減りが尋常ではない。そもそも『銀河の三人』は一度の飛行距離次第での減少だが、こちらはそんなものは関係ない。
--しかも障害物の当たり判定が厳しい為引っかかりやすく、引っかかっていてもエネルギーが削られていく。このため、''絶対に治せない毒に侵された勇者''と表現されることがある。
--移動中にアイテムを発見できることがあるが、回収するためには飛来するアイテムに照準を合わせて撃つ必要があり、しかも失敗すると船員から''「だめでございましたのねぇ、おほほほ」「艦長失敗したんだぁ」「タイムオーバーになってら」''などとバカにされる。

-フィールドは全部で7つのマップからなっており、各マップに用意されたイベントをクリアすれば次のマップに進める…と説明書にはあるが、第5・6のマップはただの迷路で、イベントなど無い。

-戦闘はリアルタイムで行われるのだが、ポーズ機能は無い。
--ネズミの顔の様な姿をしたザコ敵が登場するが、名前は''チューカッピ''という。逆読みすると…。

-本作には「ケアス」と呼ばれるいわゆる敵が存在するが、緑色の肌に黄色のショートボブでプライバシー保護に使われる黒線のようなものを目に着用しているなどかなり奇抜な外見をしており今作の奇怪さをより引き立たせている。

-副艦長との会話では、なぜか''「自爆」というコマンドが存在する。''選択すると、''「さようなら」''という声と共にタイトル画面に戻る(爆発の効果音などは無い)。

-ラスボスを倒すと、いきなりスタッフロールが始まる。

**評価点
-音楽に使われているホルストの「惑星」などのクラシックは、一応壮大な雰囲気を作り出すことには成功している。

-ゲームシステム自体は特徴的である。

**総評
『里見の謎』に続き散々な出来栄えとなりサンテックがクソゲーメーカーとしての貫禄を見せた本作ではあったが、独特かつ個性的なシステムを評価する声も僅かながら有るため~
もっと作りこんでいれば良作だったかもしれない。

**ところが…
前作と合わせてそのクソぶりばかりが話題になる本作だが、ラスボスを倒した後の隠し要素はあまり知られていない。

-エンディング後のセーブデータを再開すると、もうラスボスとは戦えなくなるのだが、あるマップに隠しキャラが登場し、1周目には無かったイベントが発生する。
--それをクリアすると、真のエンディングを見る事ができる。これは登場人物2人のフルボイスによる会話で、本ソフトには実は奥深い世界観があった事が明かされるのである。題名「10101」の意味もここで語られる。~
このイベントだけは一見の価値があると言える。
---問題は、その設定が''ゲーム本編の内容にまったく活かされていないという事である。''