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ドラえもんのクイズボーイ - (2018/03/15 (木) 20:22:20) のソース

*ドラえもんのクイズボーイ
【どらえもんのくいずぼーい】
|ジャンル|教育|&image(http://www.tsutaya.co.jp/images/jacket/00367/4510347060415_1L.jpg,width=130,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069UPY)|
|対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~|
|発売元|エポック社|~|
|開発元|不明(ウィザード?)|~|
|発売日|2001年1月12日|~|
|定価|3,800円(税抜)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|学習ゲームとしてもキャラゲーとしても悲惨&br()実は出木杉が使える|~|
|>|>|CENTER:''[[ドラえもんゲームリンク>ドラえもんシリーズ]]''|
//意見箱で賛否両論判定に異議が多く、クソゲー判定としました。
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#contents(fromhere)
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**概要
-小学生向けのドラえもんのクイズゲーム。小学校の教科書から出題された約4500問の問題が収録されている。

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**特徴
-ゲームモードは4つ。
--ひとりプレー
---CPUと対決するモードで、ドラえもんを使用しのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫、出木杉の5人をうち1人を選び、ゲームルールを決めて対決するモード。
--つうしんたいせん、
---通信ケーブルを使用し最大2人で対戦できるモード。
--チャレンジ
---ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫、出木杉のうち1人をプレイヤーとして選び、6人のCPU(このゲームのオリキャラ)と対決するモード。ゲームルールは自分で選べず、全ての相手に全てのゲームルールで対決する方式。6人倒すと認定証がもらえる。
--オプション
---ゲームの難易度や文字スピードを変更できる。

-ゲームルールは3種類。
--アップダウンクイズ
---正解すると1段上に上がり、最上までたどり着いたほうが勝ちとなる(ただし不正解だと1段下に下がり、最下まで下がると強制的に負けとなる)
--タイムトライクイズ
---唯一相手が参加してこないルールで、プレイヤーはもともと設定されている相手の問題の正解数を越えれば勝利。常に制限時間があり、時間までに相手の正解数を越えられなければアウト。
--パネルアタッククイズ
---お互いに1回ずつ、国語、算数、理科社会、ノンジャンル、ドラえもんクイズのいずれかの問題のパネルを自由に選んでいき、正解するとポイントがもらえる。全てのパネルを選び終わって正解のポイントが高いほうが勝ち。

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**短所
-いまひとつ盛り上がらないゲーム。
--ゲーム感覚で学習するにも地味な内容なので、「これを買うくらいなら『ドラゼミ』でも取ったら…?」と言いたくなる。
--BGMも単調なので、音楽で場の雰囲気が盛り上がるなどということは全くない。

-原作に無関係なキャラクター。
--「チャレンジ」モードで登場する6人のキャラは、オリジナルと思われる妙なキャラばかり。
---その例として、何の変哲もないカニや、のび太の格好をした猿人、液晶に1つ目のパソコンなど。

-ドラえもん以外のキャラの芸が手抜き。
--クイズで、ドラえもんは正解すると喜んだ顔になり、不正解だと困った顔になるという芸があるのだが、それ以外のキャラクターは正解しても不正解でも表情が変わらない。

-ジャギーがひどすぎる。
--いくらGBとはいえドラえもんの顔がギザギザになっているのはキャラゲーとしていかがなものか?

-キャラクターデザインがひどい
--のび太の目が異常に大きく顔の半分近くを占めているが、ジャイアンは目が小さすぎるという何とも言えない絵になっている。
--各キャラとも首が短すぎて気味の悪いものとなっている。
--クイズシーンになると、このもともとひどい絵が、口をただパクパクさせるというモーションも相まってもはや漫画の面影がない。

#co{
-キャラクターの個性がない
-一応、各キャラごとにクイズの得意分野が設定されており、のび太はドラえもんクイズ、しずかは家庭科、ジャイアンはスポーツ、スネ夫はノンジャンル、出木杉は万能となっているが…
--はっきり言って原作通りなら、しずかちゃんも万能にすべきで、「ノンジャンルの問題が得意なスネ夫」という記載には違和感を覚える上に、そもそもノンジャンルのクイズとは何かを説明することすら難しい。

しずかちゃんが家庭科が得意なのは妥当では?
スネ夫がノンジャンルというのも別に違和感を覚えない。
}

-プレイヤーとしてキャラクターを選ぶと、そのキャラクターの個性はゲームに反映されず、プレイヤーの個性のみが発揮されることとなる。

-問題の質
(例)~
--滅●、死●、●者の●に当てはまる漢字は? …1去、2亡、3人~
  狂●、正●、元●の●に当てはまる漢字は? …1人、2犬、3気
---小学生にこれはまずいのでは?
--次のうち偉いのは誰? …1玉さま、2王さま、3王ちま~
次のうち食べられるのはどれ? …1ウシ、2モグラ、3ネズミ~
画面中にある碁石の数を数えろ(たった3つ)
---いくらなんでも人をバカにしすぎであろう。
--次のうち食べられるのはどれ? …1ウシ、2モグラ、3ネズミ~
---しかも『食べられるのはどれ?』は根本的な所から間違えている。~
三種とも食べることは可能で、地域によっては食されている。日本国内での一般的な認識はともかく。~
また食べるべきでないとか普通は食べないとかいった意味で除外するなら、今度は「食べられない」地域や宗派が三種すべてに存在する((そもそも日本の仏教でさえ、本来ならば肉食が禁忌ですべて引っかかる。))。~
本作は「小学生向け」で「学習」ジャンルだとうたっているため、余計にまずい。
//--泥岩と砂岩ではどちらの粒が細かい?
//---中学生理科の内容の問題を小学生に出してどうするのか?
//↑堆積岩自体は小学校6年の理科で扱っている可能性があるため、上記の批判は不適当と考えられる。
//↑ただしドラえもんゲーという観点から見ると、ターゲットの小学生に対してはやや問題の難易度が高いようにも思われる。
--ドラえもんネタが劇場版第一作にまで及ぶので、当時の子供たちには理解できない問題も多かった。

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**長所
-クイズが小学校低学年・中学年・高学年まで対応している。

//-4,500題以上の豊富な問題。
//質が低い問題が多くても評価点にはならないだろう。

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**総評
学習ゲームとしての役割を果たしているかも怪しく、キャラゲーとしても飽きやすく地味な内容の作品となってしまった。~
『[[マリオパーティ]]』のようにミニゲームの要素を取り入れたり、キャラデザインやBGMをしっかり練り上げていたら、佳作になる可能性が十分あった作品だけに、ドラえもんファンには何とも言えない無念さが残る一本となった。~
また、この作品をお年玉で買った子供たちはそのあまりのひどさに後悔することになってしまった作品でもある。~

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**余談
-実は、出木杉をプレイヤーキャラとして使えるゲームは今作が初である。

-2002年には続編『ドラえもんのクイズボーイ2』が発売されている。

-タイトル画面のイラストは『ドラえもんのスタディボーイ6』のカセットのイラストの使い回しである。