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あやかし忍伝 くの一番プラス - (2021/11/12 (金) 01:42:50) のソース

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*あやかし忍伝 くの一番プラス
【あやかしにんでん くのいちばんぷらす】
|ジャンル|育成シミュレーション|&amazon(B000069UQU)|
|対応機種|セガサターン|~|
|発売元|翔泳社|~|
|発売日|1998年4月9日|~|
|定価|6,800円(税抜)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|
|ポイント|バグの嵐で超劣化移植|~|
|備考|【Win】1997年3月14日発売&br()【PS】1997年9月25日発売|~|
|>|>|CENTER:''あやかし忍伝 くの一番シリーズ''&br()[[無印>あやかし忍伝 くの一番]] - ''プラス''|
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#contents(fromhere)
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**概要
主人公が女の子、ヒロインが女の子のレズビアン・百合系ギャルゲー。その方面のゲーマーからの高い評価を得る作品のSS移植版。&br()PS版からイベントやエンディングが追加された。

**ストーリー
諜報活動を行う「諜報省」とそれに所属する忍の存在を公にした日本政府。同時に「諜報活動規制法」が施行され、くの一養成学校「国立姫百合学園」が誕生した。&br()主人公「葉隠楓」は姫百合学園に入学し、忍者を束ねる家の姫3人の補佐と護衛をしながら学園生活を送る。&br()さらに、姫百合学園主席卒業者はフリーの忍として認められ好きな人に仕えられるのだ。

**問題点
-最大の問題点はいたる所に存在するバグ。進行が不可能になるような事はないが、常にプレイヤーを苛立たせる。あまりの多さに電源を切りたくなること必定。
--文字が潰れて読みにくい。特に画数の多い字は判別不可能。セリフは声優の声に頼るしかない。
--最悪の場合、''文字化けして文章を読む事すら不可能になる''。こうなるとリセットするしかない。
--イベント絵の切り替えやカーソル移動で、一瞬ノイズや黒い画面が入る。
--一部イベントでは稀に''ヒロインの立ち絵が真っ二つに割れてしまう''ことも…。
---これらは''パワーメモリーに保存したデータだと起こりやすい''ようで、''本体に保存したデータだと起こりにくい''。

--放課後行動のカーソル移動が異様に遅い。

--放課後にヒロインと出会うとBGMが止まる。以降は同じようにヒロインと出会うまで消えっぱなし。

--イベントのフラグ管理が変。
---「あるヒロインが「刺客」に襲撃され負傷」「楓はそのヒロインを護衛できず、他のヒロインから慰められるも、失意の下早退する」といったイベントがあった後も、''負傷したヒロインは普通に授業を受けているし、楓も早退せずに最後まで授業を受けている''。
---PS版での「特定のヒロインとの好感度を上げたときにしか起こらないイベント」が、何故か他のヒロイン攻略中にも起こる。

--護衛対象のヒロインの好感度を上げても、授業を一緒に受けてくれない事が多い。
---PS版ではある程度上げると必ず一緒に受けてくれるのに。
--また、好感度をある程度上げると、日曜の夜の電話イベントで「授業を一緒に受ける約束ができる」のだが、その時専用のイベントが起こらない。
---勿論PS版ではちゃんと起こる。

--楓の一週間の成績の上下でマイナスになる所が+999となる。パラメーターとしては反映されていないのが救い。

--週末の画面ではチビキャラがパラメータ表示の上を歩くため表示が見えにくい。
---これらは''PS版では一切起こらない。''

-改悪としか言えない変更。
--オープニングアニメで白い色が強すぎて、なにをやっているのか分からない。特にビーチでの場面で顕著に現れる。砂浜と海と空と人の見分けがつかない。
---勿論PS版ではちゃんと見える。

--セリフ表示欄が不透明でイラストの一部を潰す。文字潰れと立ち絵潰しの合わせ技で邪魔以外のなんでもない。
---PS版では半透明の青で立ち絵の一部を潰すようなことはない。
//↑透明だと文字のほうが見えにくいのでは?
//↑PS版はちょうど良い透明感のある青で、立ち絵も文字も見える良い塩梅。SS版は文字潰れと立ち絵潰しの合わせ技で邪魔以外のなんでもない。

--選択肢表示欄は文字以外が真っ黒。
---PS版ではセリフ欄と同じレイアウト。
---また、選択肢の文字が、ライトが消えたように暗くなって読みづらい時が頻繁に起こる(特にゲームデータのセーブ/ロード時や、ヒロインとの通話中イベントの「楽しいひとときが流れて・・・」の文字)。

--イベントが追加されているにも拘らず、PS版から削られたものもある。
---例えば、楓が熱を出して休校するイベントが起こり、友達がお見舞いに来てくれるのだが、何故かその''友達が来たところ以降はカットされており、どのヒロインが来てくれたのかがわからなくなっている''、など。
---追加された立ち絵の画質が雑。

-PS版より長くなったロード時間。頻繁に画面が切り替わり、そこにロードを挟むのでPS版と同じゲームなのにロードのせいでプレイ時間は1.5倍程度になる。

**評価点
-パッケージ及びディスクにはヒロイン全員が映っており、イラスト''だけ''ならこっちが良いという意見もある。

-PS版同様、オープニング曲とエンディング曲がCD-DAとして収録されているので、サントラとして使える。
--但しiTunesで取り込もうとすると曲名が表示されないが。

-「問題点」でも述べたように、追加された立ち絵は画質こそ雑だが、例えばPS版には「楓の休校時」には立ち絵がなく、「ヒロインとのお出かけ」イベントには、楓一人のみで一緒に連れたヒロインの分は無かったが、本作で追加・改善されたため、そこは評価できる。
--勿論イラスト自体は可愛い。

-エンディングビジュアルが追加された点。
--但し「問題点」でも述べたロードとバグ地獄を切り抜けられれば、の話だが…

**総評
ファンに嬉しいプラス要素と評価がある部分を、プラスされたバグが踏みにじっている。~
中には「テストプレイでどうにかできただろう」と思わざるを得ないようなものもあって、「セガサターン用」という点を差し引いても、わざわざPS版の1年後にリリースされたのにこの出来とは…と、首をかしげたくなってしまう。~
『あやかし忍伝 くの一番』に興味があれば、追加要素に目を瞑ってでもPS版をやるべきだ。

**余談
バグの多さの説明になるか分からないが、説明書のスタッフリストにはプログラマーが一人しか書かれていない。実は旧作のスタッフがほとんど関わっていないせいである。