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スーパーマリオブラザーズ スペシャル - (2017/01/01 (日) 12:04:10) のソース

「[[修正依頼]]」が出ています。~
問題点の「先に進めなくなる罠がある。」評価点の「オリジナルの面構成」「追加キャラ・追加アイテム」について詳しい記述を求む。
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*スーパーマリオブラザーズ スペシャル
【すーぱーまりおぶらざーず すぺしゃる】
|ジャンル|アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/126000811.jpg,height=160)|&image(SMBSP0_Small.gif)|
|対応機種|PC-8801&br;X1|~|~|
|発売元|ハドソン|~|~|
|発売日|1986年|~|~|
|定価|6,800円|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|
|~|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|~|
|ポイント|クソ移植&br;スペシャルに理不尽な難易度&br;当たり判定が甘すぎ&br;スペシャル(笑)&br;スペシャル(意味深)|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
知らない人がいないぐらい有名な『[[スーパーマリオブラザーズ]]』のパソコン移植版だが、ハード性能の都合上、遊ぶに耐えない劣化移殖と化してしまった。

**問題点
-FC版と違い''画面がスクロールせず、画面切り替え''である。しかもその方式がブラックアウトのため、難易度が異常に高くなっている。
--X1版も画面切り替えだが、こちらは端まで行くとズリズリと次の画面に切り替わる方式のためまだ遊べなくもない。
-FC版に比べて''制限時間の減少が異常に早い''。
--特にアスレチック面は地獄と言われており、無限増殖は必須である。
--そのくせ中間地点は無い。
-キノコやスターが動くのが早くろくに取れず、スターの無敵もすぐに切れてしまう。
-ファイアバーやクッパの動作が異様に早い。しかも当たり判定が甘い。
-先に進めなくなる罠がある。
--入ったら出られない土管があり、入ってしまうとタイムオーバーで死ぬしかない。
-配色が原色ばかりであるため、目に悪い。
-BGMの再現度
--本作のBGMは基本的にFC版を忠実に再現した物になっているが、最もプレイヤーに馴染みのある「地上面BGM」だけは何故か途切れ途切れの変なアレンジになっている為、非常に違和感を感じる物になってしまっている。

**評価点
-マリオシリーズ初のスタッフロール。
--任天堂ハードでの初代スーパーはGBC版『デラックス』のリメイクまでスタッフロールが存在していなかったが、本作では『デラックス』より10年以上も前からスタッフロールが採用されている。
--ただし、スタッフロールのBGMは前述のアレなアレンジの地上面の使い回しと苦労の割には合わない物となっているのは賛否が分かれるかも知れない。
-オリジナルの面構成。
--本作は行き止まりが存在している問題点があるとは言え、原作とは異なるステージ構成に変更されていたステージも多い。
---特にオリジナル版でプレイヤーから指摘されていた後半面での序盤面の使い回しも殆ど無くなっていたり、土管下の隠しステージもステージ毎に異なっている点は十分に評価が出来るだろう。
-過去作からのゲストキャラクター達
--本作は使用可能な絵数の多いPCでの移植に当たって、雑魚敵にもオリジナルでお馴染みの面々に加えて、初代『[[ドンキーコング]]』を彷彿とさせるタルや、『[[マリオブラザーズ]]』のカニ等『スーパー』以前の黎明期のマリオシリーズからの復活キャラクターが多い他、追加アイテムの中にもドンキーを彷彿とさせるハンマーも存在している。
--『マリオブラザーズ』のキャラクターは後期シリーズでは『ブラザーズ』準拠のモードでしか登場しないケースが多く、『スーパー』のような横スクロールステージで『ブラザーズ』の敵が動き回るのは中々新鮮味がある一方、『ドンキーコング』からのゲスト出演のタルについては、出展元での設定では敵であるドンキーがステージの頂上から落としてくる言わば「手動」とも言うべき存在なので突っ込み所しかない。
-時代を先取りしすぎた追加アイテム。
--本作ではFC版のバグ面や『2』のワールド9のように空中を泳げるようになる「羽」が存在していたり、シリーズでも珍しい高得点のボーナスアイテムやタイム回復アイテムも存在する。
--尤も、後の本家シリーズでは『[[3>スーパーマリオブラザーズ3]]』や『[[ワールド>スーパーマリオワールド]]』で「しっぽマリオ」や「マントマリオ」といったロムのバグや高難易度面のクリアといった高いハードルを介さずに空中を浮遊できるアイテムが登場していたり、後期作ではタイム回復ポイントとして中間ゲートが設けられている、取得すると高得点を獲得できる赤コイン等々、ある意味では後の時代を予言していたとも言える。

**総評
『スーパーマリオブラザーズ』は当時のパソコンが苦手としている横スクロール必須のゲームであり、移植は最初から不可能であった。~
1文字(8ドット)単位での書き換えによる擬似スクロールしか出来ない。ただPC-88等のパソコンでは640×200という解像度が扱えたため、縦よりはむしろ横の方がスクロールのガクガクさはマシなものに出来た。もちろん本作はスクロールしないのだが(笑)。~
結局ゲームの見た目だけは再現出来たものの元のゲーム性は殆ど喪失しており、クソゲーと呼ばざるを得ない代物になってしまった。

**余談

-当時のハドソンはファミリーベーシックの開発を請け負うなど任天堂と親密であり、この作品に限らず任天堂のFCソフトの移植をいくつも行っていた。
--ほとんどのゲームはスクロールしない一画面のゲームであった。

-本作が発売された頃まではビジネスマシンのPC-9800シリーズよりホビーマシンのPC-8801シリーズがかなり出荷されており、商業ベースでは開発・移植が相次いだ。本作品の不評により各社からPC-8800への無茶な移植はなくなった反面教師的な作品。