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jubeat - (2017/01/09 (月) 15:25:26) のソース

*jubeat
【ゆびーと】
|ジャンル|音楽シミュレーション|
|対応機種|アーケード|
|販売元・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|
|稼動開始日|2008年|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
|>|CENTER:''[[jubeatシリーズ]]''|
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**概要(初代)
2005年に発売した『DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION』以来、約3年ぶりのBEMANIシリーズ新作となる音楽シミュレーションゲーム。~
名の由来は「指+ビート+ジュークボックス」。

**特徴(初代)
-筐体は大小いくつもの立方体が積み重なったようなデザインで構成されている。画面は16:9のワイド液晶モニターが縦向きに取り付けられており、画面の下3/5の部分には正方形の透明な操作パネル兼スクリーンが4×4マスの計16枚配置されている。画面の上2/5の部分には各種インフォメーションや、ゲーム中はスコアや自分のプレイ状況等が表示される。

-KONAMI音ゲーの基本スタイルである「目の前のスクリーンを見て、上から降ってきたモノが画面下部のラインと一致したらタイミングよく手元のボタンを押す」というスタイルとは違い、''「パネル型ボタンにタイミングを示すマーカーが表示されたらそのパネルを押す」''という形式を採用している。''簡単に言うと16ブロックのリズム式もぐら叩き''。
--ボタンとスクリーンが一体化した構造であるため、手元のみを見ながらプレイ可能。「画面を見ながら手元のボタンを押す」音ゲーに適応できず挫折したプレイヤーや、音ゲー初心者にも優しい設計となっており、非常に快適にプレイできる。
--難易度は3段階から選択可能。マーカー・背景色も選択可能である。
---マーカーは種類によってアニメーション・表示時間(速度)が異なり、他音ゲーでいうスクロールスピード調整オプション的な意味合いも持つ。当然ジャストタイミングの位置もマーカーが一番大きくなった瞬間、ゲージが溜まった瞬間など様々だが、基本的には流れるメロディや音のリズムに合わせてタッチすることになる。背景色はそれほど大きな影響を及ぼすわけではないが、主に特定のマーカーと組み合わせてマーカー色を認識しやすくする場合に使われる。

-スコアリングは90万点分をマーカー毎の素点として均等に割り振っており、曲終了時に最高10万点のボーナスが加算される。そして「クリア」の判定は曲の終了時のスコアだけであり、クリア基準の得点を得たらプレイを放棄してもクリア出来、次の楽曲を選択可能になる。
--なお、全てのマーカーを完璧なタイミングで押すと理論値の100万点となり、そして「EXCELLENT」判定が記録される。プレイ出来る最高楽曲数やクリアの基準はお店によって様々だが、最高3曲、クリア基準は7割点がデフォルトとなっている。
--従来のゲージ制の音ゲーとは違い無理な箇所をスルーしたり、終盤をしくじっても大した損害にはならないのは初心者に対して大きな恩恵である。

-特定の条件を満たすと「称号」が手に入り、携帯サイトで変更することができる。称号は名前の上に表示される。
--条件が簡単なものからかなり難しいものまで様々。

-新規参入者を積極的に取り入れるためか版権曲、ボーカル曲の割合が多めである。アーティストもALI PROJECT、capsule、九州男、キマグレン等幅広く、「天国と地獄」や「ウィリアム・テル序曲」といった、知名度の高いクラシック曲も含まれている。コナミオリジナルの楽曲はe-AMUSEMENT PASSを使い複数回プレイする事で解禁される。
--楽曲の解禁条件は「グレードポイントが一定ポイント以上」のみ。そのグレードポイントは「プレイした」「クリアした」と言った条件から「全プレイで曲名に記号を含む楽曲をクリア」と言ったユニークな条件で得ることが出来、下がることは無い。つまり得意でなくともプレイすれば確実に解禁に近づいていると言えるし、どんなに得意であっても何度もプレイしないと解禁されないとも言える。
--ちなみにこの頃から版権関係を重視しており他BEMANIに比べると本人歌唱版が多く、またジャケットも本人歌唱版は原盤を使うなどをしている。

-オンラインアップデートで他BEMANI機種から移植楽曲と隠し曲が追加された(その中の一つ「Evans」は今でも難譜面とされている)。

-多人数プレイ
--自分を含め、最高4人の全国のプレイヤーと協力プレイが出来る。オンラインプレイでは楽曲ごとに全国のプレイヤーとマッチングする。
---プレイ中は上位とのスコア差が表示されるだけだが、対戦ではないのでお邪魔要素や負けた事によるデメリットは存在しない。
---このとき一緒にプレイしていた人の誰か一人でもクリアしていれば、全員が次のステージに進むことが出来る。~
クリア出来るか自信のない曲ほどマッチングを狙うことが推奨され、上手い人はそれを「SAVEした」という記録を残せるため、迷惑がかかるといったことはほとんどない。
--ローカルプレイでは同じお店の友達と同時にローカルモードを選択し協力プレイをする事も出来るし、一人でプレイする事も出来る。

**評価点(初代)
-''プレイの敷居の低さ''
--当時の現行他機種と比べると非常に取っ付きやすい音楽ゲームである。
---筐体の小ささ、直感的なデバイス、版権曲の多さ、難易度の低さ、FAILEDでも次ステージに進みやすい等、音ゲー入門の機種としてかなり適している。

-コナミオリジナル曲も好評。
--IIDXとギタドラを合わせたようなラインナップである。
--特に「Snow Goose」、「bass 2 bass」、「Evans」、クラシックアレンジの「天国と地獄」は、ニコニコ動画で音MADが流行するなどかなりの人気曲に。

**問題点(初代)
-殆どのコナミオリジナル曲が隠しとなっている。
--クラス隠し曲の全解禁にはかなりのクレジットをつぎ込まねばならない。移植曲も他の機種に比べて少ない。
---4作目の[[jubeat saucer]]では、楽曲入れ替え制により移植曲が多数収録された。

-最上位クラスにおいて
--クラスはポイントと同時にランク固有のノルマを達成する必要性があり、Sランクでは突破に一苦労な条件が立ちはだかった。
---解禁要素があるSランクにおいて、特にマーカーを優先して解禁させてしまったプレイヤーは隠し曲を解禁できずに次のバージョンへ…という事態になってしまうことも。
--Sランクの上のSSランクでは条件にEXCELLENTが必要になるが、解禁要素が無かったのが救いか。

-称号の獲得条件について
--シリーズ恒例要素の楽曲毎の称号の獲得条件は、シリーズ初代作での本作のみ「全譜面フルコンボ」と「全譜面EXCELLENT」に設定されていた。
---流石に獲得条件のハードルが厳しいと制作サイドも思ったのか、次回作の「ripples」以降では称号獲得条件が「全譜面クリア」と「全譜面フルコンボ」に変更される事になった。

-初代の楽曲・演出面
--初代jubeatでのコナミオリジナル楽曲はギタドラで楽曲提供していたアーティストを中心に制作していたせいか渋めの楽曲が多く、ライト向けに制作した作品の割には非常に好みが分かれる物が多かった。
--また、ゲーム全体の雰囲気も現行作とは異なりサイバーで暗めな物になっている事から、同じくライト向けの割にはミスマッチと言えなくも無い。

-アップデート隠し曲の解禁方法
--対応する追加デフォルト曲(''緑譜面でも可'')のEXCELLENTが条件となり、スコアをなかなか出せない初級~中級者には厳しめ。
--ただし、解禁時に得られる「(曲名)伝道師」という称号をつけたプレイヤーとマッチングすれば、その称号にある曲が伝道解禁されるという救済措置は一応あった。

-ほかの音ゲーでもありうることではあるが、このゲームはBEMANIシリーズの中では低難易度でも「反射神経ゲー」の側面が特に強め。
--マーカーの表示が一瞬に近い速度なので、反射神経に自信のない人だと初めの内はまともに叩くことすらできない。その反面反射神経に自信のある人や、特に他のBEMANIシリーズの音ゲーをある程度プレイした経験のある人だと、見た瞬間に何となく叩けてしまう、と非常に極端である。
--プレイヤーやランカー((そのゲームでトップクラスの実力を持つ人のことを指す呼称。))の多くが反射神経がピークを迎える時期であるといわれる若者なのもそれが原因との声も。

-一部楽曲で譜面のズレが酷い。判定が曲と微妙に合っていなかったり、全く合っていなかったりする。そういった曲はwikiにまとめてあるが、譜面の修正はほぼ(稀に新作になって改善されることはあるらしい)行われないので問題視されている。
--beatmaniaIIDXやpop'n musicなどの「押すと音が出る」ゲームと違って、「音に合わせる」ゲーム特有のミスと言える。
--仕様でもあるので割り切ってプレイするしかない。

**総評(初代)
「手元を見ながらプレイできる」本ゲームは音ゲーの革命児とも言える機種であり、今後の音ゲーのマーケティングにも大きな影響を与えたといっても過言ではない。

**余談
-新たなフィールド「アプリ」への進出
--今までのBEMANIシリーズと一線を画すタッチパネル式の操作デバイスを使用する本シリーズは、タッチパネル機能を擁するiPadなどの新世代モバイル機器とも親和性が高いのが特徴である。
--2010年11月から、iOS((Apple IDを統一していれば、追加購入の楽曲がiPad、iPhone、iPod touch等で共用可能になる。))アプリ「jubeat plus」を配信開始。その「手軽に遊べる感」は勿論のこと、今やACスタッフが見習うべきとも言える利点を擁していて好評を博し、遂には2011年度の''年間セールスNo.1''アプリとなった。
--楽曲を4曲単位で纏めた「music pack」を複数配信し、ユーザーがその中から気に入ったパックを選択して購入する形式。1パック450円=1曲100円越えとなる値段だけが難点だが、解禁作業などに悩まされず、好きな曲を選べ、1度の購入で何度もプレイできるのは純粋に利点と言える。
---しかも、2011年末=copious稼働時点で、何と''knit APPENDまでの削除された曲を含む全てのコナミオリジナル&版権カバー曲''が網羅されているのだ。勿論copiousの新曲も徐々に配信され始めている。
--本人歌唱の提供曲も次々配信されている。アーティスト単位・アルバム単位で様々なパックが出ているが、今や全体の4割程度はplus独自の曲となっている。本家にいないアーティストの曲も幾つかあり、今後の配信にも期待が持てる構成。本家に食指が動かない・手を出す勇気がない人や、ACのラインナップ・解禁の道程に不満を覚えている人でも触れてみる価値は決して低くはないだろう。
--2012年11月からAndroidのXperiaシリーズ向けにも配信開始。それに伴い、ソニーミュージック所属のアーティストの追加パックが配信された。
--2013年6月からはさらにさらにAmazonのKindle Fireシリーズ向けにも配信開始。

//-シリーズ
//-jubeat ripples(APPEND)
//--無印版から難易度改定が行われた。
//--クラスからグレートに変更されグレートアップに必要なのはポイントのみとなった。
//--アジアで活躍しているアーティストの楽曲も収録されており国際色豊かになっている。
//--コナミオリジナル楽曲も前作以上にバラエティに富んだ楽曲になっている。
//-jubeat knit(APPEND)
//--同じ楽曲であれば難易度(緑黄赤)に関係なくマッチングされる様に変更。
//---この為、前作に比べて格段にマッチングしやすくなった。
//--初めて版権曲でLevel.10が登場した。
//---登場したものの、当該曲は次回作copiousにて削除されてしまった。
//--今作も「大迷惑」(ユニコーン)「Runner」(爆風スランプ)といった30台好みの曲から「only my railgun」(fripSide)「Supernova」(9mm Parabellum Bullet)のような最近の曲まで網羅している。
//---だが、大迷惑とRunnerはcopiousで削除されてしまったのでknitのままでバージョンアップされていない筐体を探す必要がある。
//--バージョンアップであるknit APPENDでは他機種とコラボしており、他機種に移植されたjubeat曲をプレイすることによりjubeatで新曲が解禁されるというユニークな仕掛けを施している。
//---そのAPPENDを宣伝しているコンポーサーによる紹介ムービーは一見の価値アリ。&bold(){えっ!?見るのが怖い!?ばっかお前…俺がついてるだろ}

//ripplesとknitもこのページで記事を立ててもいいのではないだろうか?あまり書くこともないだろうし