---- *イース -ナピシュテムの匣- 【いーすなぴしゅてむのはこ】 |ジャンル|アクションRPG|CENTER:&amazon(B0006ZL2A6,image);| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|コナミ&br;【PSP特別版】コナミデジタルエンタテインメント|~| |開発元|Konami Software Shanghai|~| |発売日|2006年1月19日(特別版:2007年2月1日)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~| |ポイント|常時処理落ち&br;処理落ちのせいで難易度増加|~| |>|>|CENTER:''[[イースシリーズリンク>イースシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 -Winで発売された『[[イースVI -ナピシュテムの匣-]]』のPSPの2回目の移植作。後に拡張版である特別版も発売。 **追加要素(評価点) ***特別版 -新要素「封印の洞窟」が追加。PS2の「アルマの試練」と同じくプレイは自由。 -キャラクター・データベース閲覧モード。 -楽曲を(特定の場所でだが)視聴できるメディアプレイヤー。 -トライアル・モード。クリアし、出現したパスワードを公式ホームページに登録してランキング形式で競争が可能。 --タイムアタックモードも同様で、3つの難易度から設定可。 -クイックセーブの実装。 **問題点 -処理落ち --広めのマップに出るだけで動きがカクカクになる。これに多めのモンスターが加わるとカクカクどころがガタガタになる。 --そもそもモンスターでなくても、村を通るだけでも処理落ちが発生する。 --特に酷いのは忘却の遺跡後半部。地面が毒沼であり、モンスターの数が異常なほど多いため、ここでハメ殺されたプレイヤーは数知れず。 --アイテム選択ですら1秒ほどのラグが発生する。デバッグをちゃんとやったのか疑問符がつくレベル。 --当然、動きが粗くなったため、全体的に''理不尽な意味で''難易度が上昇している。 -頻発するロード --どこかしら移動するたびに数秒のロードが発生する。レベルアップでもロード。アイテム選択画面でカーソルを動かす度にロード。また、イベントシーン挿入時でもロード((ご丁寧にマップのローディングとは違うロゴ。力の入れ具合が間違っている。))が入る。 --BGMは全部ロードしてからオンメモリでストリーミング。街の曲は長すぎるのか全部入らず尻切れ蜻蛉で頭とクロスフェード。BGMを一括読込みするためだけに延々とロードを待たされてると思うと……。 --特別版では短縮されているが、それでも頻度は変わらない。というか、短縮よりもロード頻度を少なくすることはできなかったのか。 -フォントの粗雑さ --キャラのセリフの書体がボケボケで読みにくい。大声などのセリフだとフォントが大きくなるが、余計に見づらい。 --メニュー画面の項目が小さすぎで、フォントの達筆さも相まって読みづらい。 -画面がワイド化されている --PSPのワイドな画面に合わせてワイド表示になっているが、それに伴う調整がまともにされていない。なので画面の端に達する前に意図せず隣のマップに切り替わり、アイテムを取り逃す。画面の上下方向の表示が狭い関係で、レーザーを撃たれると下のマップに落とされる箇所で、画面外から不意打ちでレーザー発射されて落とされたりし、しかもマップ切替にロードで延々と待たされるので非常に強いストレスとなる。 **総評 アクションゲームにおいて、一番やってはいけない処理落ちによるプレイ環境の劣悪化により、本移植は相当叩かれた。~ 特別版の追加要素はやりこみ要素としてはやりごたえがあるものだが、この''劣悪環境でやりこむプレイヤー''は果たしてどれだけ存在するのか疑問である。