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ウルトラマン倶楽部2 帰ってきたウルトラマン倶楽部 - (2016/07/03 (日) 23:59:09) のソース

*ウルトラマン倶楽部2 帰ってきたウルトラマン倶楽部  
【うるとらまんくらぶつー かえってきたうるとらまんくらぶ】
|ジャンル|RPG|&amazon(B000068GWH)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|バンダイ、ユタカ|~|
|開発元|インターリンク|~|
|発売日|1990年4月7日|~|
|定価|6,300円|~|
|備考|パスワードコンティニュー(カタカナ12文字)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ウルトラマンゲーム・リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/928.html]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
SDキャラクター全盛期のSDウルトラマン「ウルトラマン倶楽部」のRPG。~
第一作がディスクシステムで発売されたため「ウルトラマン倶楽部」シリーズに触れる最初の作品になった少年たちも多い。~
また、テレビ番組のウルトラシリーズ(国内向け)が81年から96年まで製作されなかったので、当時進行中の国内のウルトラシリーズはゲームだけであった。

**ストーリー
ウルトラ兄弟と怪獣が暮らす「地球(人間はいない)」「月」「ドックン星」「怪獣墓場」「ウルトラの国」の5面構成。~
宇宙警備隊員のウルトラマン(通称・マン)は地球基地隊長であるゾフィーの命を受け、バルタン星人Jrに襲われたピグモン村に向かう。その後もウルトラ兄弟は各地で起こる侵略事件を解決していく。

**評価点
-購入対象である小学生が遊べる単純さと難易度。
--パスワードもア~タのカタカナ16種が12文字と[[ドラゴンクエストII>ドラゴンクエストII 悪霊の神々]]などとは比べ物にならない書き残しやすさ。
-登場キャラクターの多彩さとグラフィックのコミカルさ。
--プレイヤーキャラクターはウルトラマン・ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン((通称・新マン。ジャックという名称は84年に付けられたがまだ一般的ではなく、演じる団次郎氏も2000年代に入ってようやくその名を知ったほどである。))・ウルトラマンエース・ウルトラマンタロウ。
--宇宙警備隊基地の隊長は地球がゾフィー、月がジョーニアス、怪獣墓場がエレク((ザ☆ウルトラマンの脇役))、ウルトラの国は父という人選。
--ザコ怪獣にはササヒラー、シーモンス&シーゴラス、シシゴラン、ドロボン、モチロン、ギロ星獣、バルダック星人、ケンドロス、プラズマ&マイナズマなどとディープなファンでなければ当時なら怪獣図鑑、今ならネット検索がないと分からないような怪獣が登場。
---ペア怪獣や夫婦怪獣は必ず一緒に戦闘で現れる凝り方。
--攻撃したりダメージを受けるとキャラクターの絵が変わる。
-宿屋・お金・装備・消費アイテムという概念はない。基地で全快する。強くなるためにはひたすらレベルアップするのみ。
-通常のRPGの魔法にあたるのは「カプセル怪獣」。ウルトラセブンの劇中のカプセル怪獣と異なり、ガバドンAなどといった愛嬌のある怪獣が採用されている。
-体力が減ると必殺技コマンド「今だ必殺」が確率で表示され、強攻撃・全体攻撃・麻痺・即死といった属性を持つ必殺技が使用できる。
--全部が使用できるわけではなく、表示されるのは1~4つとばらつき、リストに上がる技もランダム。
---効かないのにボス戦でも即死系の技が出たり、バリア系しか出ない時もあり、使いにくい部分もある。
-ウルトラマンらしく、海や宇宙空間では飛んで移動する。
-ファミコンソフトであるが文章の一部が漢字表記である。
-最初にイベントとして倒したバルタン星人Jrの事件をきっかけに、親であるバルタン星人が各宇宙人を利用しウルトラマンに復讐するという、ウルトラシリーズにおけるバルタン星人の因縁を逆手に取ったストーリー。

**難点
-マンがやられると経験値を含め、最後にパスワードを聞いた時点に戻される。実質ゲームオーバー。
--特に序盤は回復手段を持たず、単体攻撃技のみのマン一人で戦うため、最初の仲間であり全体攻撃必殺技とカプセル怪獣を持つエースが入るまでかなりレベルを上げないと安心して進めない。
---入る経験値は微々たるものなので、レベルアップがかなり遅い。
-ダメージのばらつきが大きい。
-仲間の入れ替えが激しい。
--パーティーが最大3人なので次のウルトラ兄弟が入る前に必ず2番目枠のウルトラ兄弟が抜ける。新しく入るキャラは抜けたキャラとほぼ同様のステータス…。
--好きなウルトラ兄弟を使うということは全くできない。
--特に2人になった直後にエリア移動し、ザコ敵が強くなるので3人の時と比べ大幅に苦しくなる。
-カプセル怪獣の効果がゲーム内ではまったく示されない。
-戦闘以外での文章で「ー」にあたる部分が「~」となっている。「ゾフィ~」や「エ~ス」と書かれ、いまいち締まらない。
-フィールド上のボスのグラフィックが同一で戦うまでどの宇宙人がボスなのかさっぱりわからない。
--町にいる怪獣はかなり書き分けられているので落差が激しい。
-放送から10年でも扱いが不遇な80、アストラ(偽物)は出るのにまったく出番のないレオ…
--近年ならともかくこのころのウルトラゲーでは彼らの不在が珍しくないが、レオや80が一番好きなファンには正直勧めにくい。&br()ちなみに近年では逆にレオ・80参戦・ジョーニアス不在というパターンが多い。

**総評
SDである「ウルトラマン倶楽部」のゲームであるが、ウルトラマンらしさをふんだんに盛り込み、キャラゲーとして十二分の出来。しかも、ゲームバランスも練りこまれているので純粋なRPGとしてもしっかりとしたゲームとなっている。地道なレベル上げに耐えられればであるが。

**余談
-飯野賢治氏のデビュー作。