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トマトアドベンチャー - (2014/01/31 (金) 11:18:50) のソース

*トマトアドベンチャー
【とまとあどべんちゃー】
|ジャンル|アクションコマンド型ロールプレイングゲーム|&amazon(B00005V3FM)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|アルファドリーム、グラフィックリサーチ、シャンダー|~|
|発売日|2002年1月25日|~|
|定価|4,800円|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
後に『[[マリオ&ルイージRPG]]』を作る事となる『アルファドリーム』制作のRPG作品。
//-元々はGBC用のソフトで『ギミックランド』という名称の作品であったがGBAが発表される直前だった為、インパクトがある名前にしようと『トマトアドベンチャー』に改名し、発売した。
//2行目、これおかしいよな?正直意味がわからない。
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**ストーリー
コドモの、コドモによる、コドモのための国、「ケチャプー王国」。~
主人公は、トマト好きの国王「アビーラ」に連れ去られたガールフレンド「パサランちゃん」を助け出すため、
ビックリ箱のような仕掛けと、想像を超えたストーリーが展開するこの王国を冒険していきます。~
(公式サイトより抜粋)

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**評価点
-ギミックという武器システム。
--戦闘はこのギミックを使用して攻撃するのだが、ギミックにはそれぞれ特徴的なアクションコマンドがあり、コマンドの成否によって演出や相手に与えるダメージが変化する。このため、このゲームはコマンド式のRPGながらアクション色が強い作品になっている。
--コマンドは&bgcolor(#e0e000){『タイミング』} &bgcolor(#ff8000){『れんだ』} &bgcolor(#c05800){『ドキドキ』} &bgcolor(#ff80ff){『スピード』}の4種類だが、全てのギミックでコマンドが違うので、マンネリ化させないつくりになっている。
--コマンド入力は7段階の難易度調節が可能で、難易度が高いほど相手へのダメージは大きくなる。
---余裕がある人はレベルを上げて威力が高くハイリスキーに、逆に子供や初心者などはレベルを下げて簡単にできるので、初心者にも上級者にも楽しめるように出来ている。
--また、戦闘に回避の概念が無いので、ギミックをどれだけ成功させるか、アイテムをどこで使うかによって勝敗が決まる。
---ただし、状態異常に関しては確率。

-アクションコマンドが成功するとゲージが貯まり、&bold(){失敗するとゲージがゼロになってしまう}『すごいのシステム』
--『すごいの』とは所謂「必殺技」であり、コマンドをどんどん成功させて必殺技『すごいの』を出すという方式。
--失敗すると減ってしまう。これにより絶妙なバランスを引き立てており「失敗しては駄目だ」という意欲を掻き立てる。
--本当に名前通り『すごいの』と呼べる必殺技もある為、良いチョイスである。
---但し、賛否両論なシステムでもある。

-1面ボス『ウープス』が良調節。
--『常時回復効果がある玩具のお風呂』に入りながら『強力な攻撃と防御が可能の鏡』を持っているキャラクターなのだが、それら全てが部位として設定されており、個別に攻撃可能。
--どれを壊すか考えて攻撃しないと、お風呂で回復されながら強力な攻撃を連発される自体に陥ってしまう。
--ピンチになると強力な必殺技「ポイズンシャワー」を連発してくる、この技は大ダメージを受けるかつ毒状態になることもあるので、一筋縄では行かないという事を味わうはめになる。
--もちろんレベルを上げても倒せる。

-マップが作り込まれている。
--所々に隠しボスが居たり、アイテムがあるので探す楽しみが出来る。
--難解な謎解きなどもあり、解くには考える必要がある。
---「明らかに牢獄だろ!」と突っ込みたくなるグラフィックの宿屋も存在する。

-キャラの個性の強さ
--ミーハーで本性はガサツな『アレサ』 年齢が最年長でオルガンを弾ける器用さを実は持っている『ソフビー』 最初に登場するがしばらく仲間にならないミステリアスな『レレク』など。
--モブキャラで男の娘が居たりする。
---ボスキャラは特に個性的なキャラが多い。

-隠しアイテムである『おしゃぶり』を集めるシステムが楽しいと好評。
--『おしゃぶり』を集めると、ある人物から持っている数事に強いギミックを貰う事が出来る。
--強いギミックは人によって使いやすいか使いにくいかが変わってくるので、非常に良調整。
---分かりにくい場所に置いてある物もあるので直ぐに集まるという事は無い。

-大人でも楽しめるようにストーリーのあちこちにブラックな要素が満載
--特に主人公の名言『さんざん利用して捨てるなんてまるで大人みたいじゃないか~!』は考えさせられる。

-小ネタが細かい
--町の至る所に小ネタが仕掛けられている。
---例えば主人公が住んでいる村では誰かの家の煙突を覗くと、謎の音が鳴り主人公が疑問に思いはじめる。

-BGMも好評。
--特にラスボス戦では自分のターンになると&bold(){曲調が変わるという熱いチョイスが備わっている}。
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**賛否両論点
-「トマト」の関連性が薄い
--トマト部分は総じて少ない、殆どがギミックやトマト以外の食べ物関連などである。
---ストーリーも低評価。

-戦闘時は主人公と仲間一人しか参加出来ない。
--その為 ラストは4人全員で戦うというシチュエーションが無い。

-ヒロイン「パサラン」の動機が不自然過ぎる。
--作中でヒロインのココロエネルギーという感情のエネルギーを吸いとって、とある兵器の燃料にするシーンがあるのだが…
--悪役がバナナで転んだだけで笑い出す。しかも笑い声の一つに「ヒャーッハッハッハ」という台詞がある。
--他にも悪役が本を読み聞かせて「おじいさんとおばあさんが居ました」と言っただけで号泣する。
---敵にほいほいと感情エネルギーを渡すのだから疑問に思ったプレイヤーも居るのではなかろうか。

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**問題点
-ギミックのレベルによって難易度の差が激しい
--最高レベルで、&bold(){1/60秒しかタイミングを受け付けない}『はぐるまヨーヨー』 普通に連打すれば簡単に成功出来る『マグネハンド』など。
--中には完璧に運であるギミック「いかりかざん」などがある。

-ゲーム内のカードゲーム『ギミカ』に色々な問題点がある
--&bold(){最強のカードを持っていても勝てない事があり}、強いカードが出る事を祈らなければならない。
--公式ページに「セレモもギミカをやってるよ!」という文章が見られるが…。
---今作最弱の『ギミカマスター』に数回勝負を挑んでランクをアップしないと対戦してくれないという非常に不親切な面が見られる。
--通信対戦もあるが、&bold(){本作の売り上げが災いし対戦相手が居ない}という状況が多く見られる。

-ラスボスが異常に強い。
--高威力の攻撃を出す本体。状態異常(鈍足と防御力ダウンの効果)をしてくるオプションにより、なにも出来ないままやられてしまうケースが多い。
--最強レベルでも戦法を考えてないとやられてしまう。
--それに反してラスボスが奥の手として出す技は&bold(){全くと言って良い程強くない}。

-全ての場所に隠されている『おしゃぶり』を集めても最後のギミックが手に入れられない。
--残りのおしゃぶりはある人物から上記の『すごいのポイント』と交換しなくてはならない。
---そのめんどくささに先にラスボスを倒してエンディングを見る人が多い。

-子供向けとしては&bold(){恐怖演出やグロテスクな要素があり、一部の低年齢層プレイヤーにトラウマを植えつけた}。
--特に終盤マップ『バルサミドーム』がよく代表として取り上げられる。ゲージュツゲージュツ

-ラスボスを倒した後、する事が無い。
--上記の『ギミカ』などがあるが、&bold(){それも全てやってしまうと本当にする事が無い}。

-CMから面白みが伝わってこない。
--オムレツにケチャップを「トマトマトマートケチャプップー♪」と誰かが言いながらかけまくる謎のCMである。
--キャラクター自体もゲーム画面以外に出てこない。
---本作の最大の欠点として名高く、CMは知っているが内容は知らないユーザーが大半なのはコレのせいである。
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**総評
良い点も多いが悪い点も多い作品、バグも無に等しく普通に遊べる出来である。~
かわいいキャラクターや斬新なギミック、質の高いBGMなどマイナーながらも隠れた名作として名を残しており、未だに続編希望の声が多い。
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**余談
-今作の効果音が後に発売される『とっとこハム太郎4』に引き継がれている。

-なお、本作の完成度は任天堂に高く評価され、のちの『マリオ&ルイージRPG』シリーズが本作とほぼ同じスタッフによって開発された。
--制作スタッフとしては、マリオ&ルイージRPGシリーズが本作の系譜を辿っているとのこと。
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////ひとまず完成、まだ紹介しきれていない所が多く、雑な部分があると思うので丁寧な編集をお願いします
//とりあえず句点が中途半端にしか入っていなかったので全体に入れ直した。