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メタルスレイダーグローリー - (2015/06/09 (火) 09:20:39) のソース

*メタルスレイダーグローリー
【めたるすれいだーぐろーりー】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B000068I2L)|&amazon(B004UVG036)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|~|
|メディア|8Mbit+64kRAMROMカートリッジ|~|~|
|発売元|ハル研究所|~|~|
|開発元|ハル研究所、ライブプランニング|~|~|
|発売日|1991年8月30日|~|~|
|価格|8,900円(税別)|~|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-合計8Mbitにもなる特殊ROMの搭載により、ファミコンとは思えないほど緻密なグラフィックの描き込みと、芸が細かく活き活きとした演出群を実現したSFアドベンチャー。 
--開発期間が延びまくり発売年度(91年)ではロボットやSFのブームが下火になっていたこと、既にスーパーファミコンが出ていたことであまり売れず、そもそも生産本数が少なかったために値段は暴騰。現在でも高額プレミアゲームの1つとして知られている。 
--また後に、容量の都合でカットされたシナリオの一部を復活させ、グラフィックの手直しも行われたリメイク版『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』がニンテンドウパワー専用ソフトとして発売された。

**世界観
-舞台は2062年の未来。
--人類全体が1つに統一され、地球は保全されるべき物という観点から、政治や経済の舞台は宇宙へと移り、地球は呑気な片田舎と化している。
--月が居住区として開発され、いくつかのコロニーもできている。
--「メタルスレイダー」と呼ばれる人型ロボット兵器が主力なのだから、それ、どんなガンダムと言いたいところなのだけどザビ家はない。しかし、5年間に及ぶ戦争が8年前に終結したとある。

**ストーリー
主人公の日向忠(ひむかい・ただし)は妹のあずさと学校時代のクラスメートであるエリナと一緒によろず機械のオペレートを引き受けるという仕事をしていた。~
そんなある日、作業用のメタルスレイダーを買い付けにいった忠は店主のゲンの薦められるままに、あるメタルスレイダーを購入。~
ところが、そのメタルスレイダーはパイロットを忠だと認識すると、形を変化させた。~
実はこのスレイダーは軍事用であり、スレイダーのデータの中にメッセージが残されていた。~
「このメタルスレイダーの創造主を捜せ。地球は危機に瀕している」~
言葉の謎を解明するために宇宙へと上がった3人。~
追い求めていくうちに様々な事実を知り、そして、戦争へと巻き込まれていくのであった。

**ゲームシステム
-いたって普通のコマンド式アドベンチャー…なのだが、一部の場面では主観視点でダンジョンを探索、調べたいところへカーソルを移動させてクリックするという推理物の作品のようなアドベンチャーに切り替わる。
--最後は、その主観視点でのカーソル移動を利用した疑似シューティングとなる。ファミコンソフトでありながら、「敵が時間経過で迫ってくる(戦闘に時間をかけ過ぎると撃墜されてしまう)」「攻撃する際に画面が切り替わり、板野サーカスのような挙動でミサイルが飛んでいく」など、迫力満点の演出が素晴らしい。

**評価点
-前述のとおり、限界に挑戦したファミコンとは思えないほどの美麗なグラフィック。
--簡易なグラフィックのゲームが多いイメージのあるファミコンで、大容量カセットをふんだんに使い、美麗なグラフィックを実現したというのは驚愕に値する。

-よく動くアニメーション。
--キャラのまばたきはもちろん、喜び、怒り、悲しみなど表情豊かに動く。
--悲しい話の時に、普通顔→悲しい顔などのようなグラフィックの切り替えがあるが、その変化が自然。

**問題点
-電池やフラッシュメモリに記録するタイプではなく『ドラゴンクエストI』などで見られたパスワード式である。
--リメイク版でも同様であり、更にこちらはSFメモリカセットの容量を大量に食う欠点がある。
--ただしドラクエなどとは違い意味のある文字列になっている。例えば「えりな もう おきなよ」など。
--気にいったシーンをもう一度見たい、あの選択肢を選んでいたらどうなっていたのか確かめたいというときには簡単にやり直せる、という良い点もある。

-リメイク版では版権の都合でBGMが総入れ替えとなっている。
--また敵要塞出現の際のアニメーションがFC版より劣化している。

-中盤に無人のコロニーを探索する場面があるが、ひとつの階層に階段が複数あること、敵の死体を調べられることに気づかないと延々とさまよい続けることになる。

**余談
-本作のリメイク版は、SFC及びニンテンドウパワーにおける最後のソフトとなった。
--また、メモリカセットにポストカードを同梱した注文限定版も存在した。

-BGM制作にライブプランニング(現カゼ・ネット)が関わっていたようで権利問題がややこしかったのだが、現在はめでたくバーチャルコンソール配信されている。要600ポイント。

-2008年7月24日にドラマCDが発売された。

-メインの3人以外は製作のよしみる氏の漫画『亜空転送フィクサリア』からの流用で、『メタルスレイダー』が販売された影響で物凄いプレミアがついていたこともあった。

-ゲーム本編の後日談を描いた漫画版も連載されたが、未完。単行本は1巻のみ発売された。