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The Last of Us - (2015/02/05 (木) 00:51:40) のソース

*THE LAST OF US
【らすとおぶあす】
|ジャンル|TPS|&amazon(B00BXSZYXQ)|
|対応機種|PlayStation3|~|
|発売元|Sony Computer Entertainment|~|
|開発元|Naughty Dog|~|
|発売日|2013年6月20日|~|
|定価|BD=5,695円+税&br()DL=4,900円+税|~|
|プレイ人数|1人(オンライン時2~8人)|~|
|通信機能|PlayStation Network対応|~|
|レーティング|CERO:Z(18歳以上のみ対象)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
#contents()
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**概要
[[クラッシュ・バンディクーシリーズ]]や[[アンチャーテッドシリーズ]]を手掛けた、Naughty Dogの最新作且つ初のCERO:Z区分のタイトル。~
当初は詳細な内容は発表せず、登場するキャラクター達がどういった関係でどういった世界観なのかは曖昧のままで進められた。~
それはこのゲームが映画そのものであるかのような演出を前面に押し出しているという事もあり、ネタバレは極力抑えていたからだと思われる。~

そして満を持しての発売して以降は、世界中で大絶賛の評価を得続け、完全新規IPで700万以上の売上を得る等極めて高い評価を誇った。~
遂には''[[The Elder Scrolls V: Skyrim]]を越えて歴代ゲーム史上最多のGOTYを獲得''するまでに至った。~
これは歴代ゲームで最も評価されたと言っても過言ではない、正に空前絶後の快挙である。

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**ストーリー
ある日、強力な細菌によって世界的な感染(パンデミック)が発生。原因不明、出所不明の細菌によって人間は凶暴化。世界は荒廃し、人類は絶滅の危機に瀕していた。以降社会的にも腐敗した世界に生き残った人々は、今だ衰えない細菌への恐怖、貧困から来る絶望に襲われ、生きる目的すらも失いかけていた。

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**特徴
-''システム''~
基本システムは一般的なTPSであり、同社のタイトルで言えばアンチャーテッドシリーズ(以後アンチャと表記)にかなり近い。~
Lボタンで構えてRボタンで銃撃、右スティックでカメラ操作、左スティックで移動、十字キーで武器変更と、ここらはアンチャと変わりない。~
ただしステルス要素/サバイバル要素の関係上、アンチャと比較して操作の快適性やプレイヤーの強さが意図的に抑えられている。~
例えば、ステルスキルや格闘キルにかなりの時間が掛かる他、回避行動(ローリング)のシステムが導入されていない。~
視界も同作と比べてかなり狭くされており、また「HPの自動回復」というTPSではごく一般的なシステムも搭載されていない。~
その反面、アンチャには存在しなかった「その場で180度ターン」や「ダッシュ」等のシステムが導入されている。~
これは敵を倒す事に重きを置いたアンチャと、隠れる・生き残る事に重きを置いた本作の差だと言えよう。

-''サバイバル要素''~
本作の最大の特徴の1つ。本作は文明が崩壊しかけた世界観であるため、全編を通じて入手できる物資は極めて少ない。~
所持弾薬は10発に満たず、入手量も1度に数発ほど。格闘武器にも全て耐久力が設けられており、連続した使用はできない。~
そのため、布・アルコール・刃物・テープ等の素材を利用し、ハンドメイドの武器アイテムを作って場を切り抜ける必要がある。~
例えば、布+アルコールでHPを回復する「治療キット」を作成でき、また同じ素材で多数の敵を焼き払う「火炎瓶」を作成できる。~
火薬+砂糖で敵の目を眩ませる「煙幕」となり、刃物+テープで敵の1撃キル&ドアの解錠に利用できる「使い捨てナイフ」となる。~
また、より現実的なシチュエーションを強調するため、工作用インベントリメニューを開いている間もゲーム内の時間は進行している。~
限られた時間の中で、限られた物資を柔軟に使い分ける事が生き残る鍵なのである。

-''ステルス要素''~
本作のもう1つの最大の特徴。アンチャのステルスシステムをより発展させたもの。~
荒廃した世界観であるが故、敵は徒党を組んで行動している。こちらは常に少人数での行動なので、そのまま戦っては著しく不利となる。~
そのため、背後から静かに敵をキルする、見つからずに敵をやり過ごす等の隠密行動で、上手く状況を切り抜ける必要がある。~
勿論、このステルス要素自体にもリスクがある。死体を他の敵が発見すれば警戒されるし、ステルスキルの動作が長いので見つかる危険性もある。~
隠れて倒すか、そのまま撃ち合うか、隠れてやり過ごすか、状況に応じた行動の切り替えが大切なのである。

-''音''~
本作を語る上で重要なのが「音」の要素。~
一般的なTPSには大抵存在する銃器の消音装置が無い。発砲すれば当然周りに銃声を聞かれ、多くの敵を引き付けてしまう結果にもなる。~
また、見つからない位置に隠れていたとしても、落ちているビン等を蹴って物音を立ててしまうと、同じく敵に気取られ警戒されてしまう。~
逆に、レンガや空き瓶を壁に投げ、わざと物音を鳴らして敵を誘導する事も可能。本作を攻略する上で欠かせない重要テクニックである。~

-''聞き耳システム''~
先述の通り本作はかなり視界が限定されたものになっているが、それを補うものとして、周りの音を視覚化するシステムがある。~
聞き耳はボタンを押している間、一定周囲以内で発生した音を壁越しでもシルエットとして見えるようにさせるもので、敵の数や位置を事前に把握できる。~
このシステムの名前の通り、要は聞き耳をしているだけなので、音を殺して待ち伏せしている他生存者/感染者に対しては無力である。

-''丁寧に作られた人間ドラマ''~
本作の最大の評価点とも言えるのが、キャラクターが繰り広げる葛藤と挫折。~
映画等では別段珍しくもない終末観を感じさせる設定だが、その設定であるが故のキャラクターそれぞれの考え方が丁寧かつ深く作りこまれている。~
比較的珍しくない設定や世界観でありながら、それを感じさせない描写・感情移入しやすい描写を随所に盛り込み、衝撃のラストへと続く。~
正に映画さながら、もしくは映画以上のクオリティと言っても過言ではないだろう。 

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**評価点
-美麗グラフィックと表現力
--キャラクターの表情や自然の描写などは流石ノーティドッグといったところか。
--いわゆるキャラの(創られたうえでの)ブレが感じられない。本当にいち存在としてキャラクターが出来上がっており、故にプレイヤーが感情移入しやすい。
--登場するインフェクテッドもありきたりなデザインのものではなく、冬虫夏草をモデルにした個性的なデザインになっており、既視感を感じさせない。
--特に終盤「ソルトレイクシティ」で現れる''とある動物''のシーンは正に素晴らしいの一言、感動すら覚えるだろう。

-ストーリー
--本作の最大の評価点。主人公であるジョエルとエリー、サブキャラクターであるテス・ヘンリー・サム達一人一人に個性があり、非常に感情移入しやすくプレイヤーの心に訴えかけてくる。
--ジョエルとエリーの二人は、最初は互いに嫌悪感すら感じるほどの仲ではあるが、物語が進むに連れ互いが互いを''無意識の内に''信頼し、大切に思うようになってゆく。その「過程」こそが非常に練り込まれており見どころなのである。
---終盤の舞台である「医療施設」は、クライマックスのシチュエーションを意図的に20年前と同じに作ってあり、改めてノーティドッグの演出の上手さが伺える。
--中盤のヘンリーとサムの結末は衝撃の一言。雷に打たれたかのような感覚に陥る事だろう。
--エンディングは決してハッピーエンドではないが、それ故にプレイヤーが深く考察でき、考えさせられるものになっている。

-品質
--SCEファーストタイトルの定番である裏読みロードを採用。ゲーム開始時に1~2分ほどのローディングが入るが、以降ゲームクリアまで挟む事はない。
---ムービーからプレイ画面への変化も、一秒ほどの暗転で切り替わるだけで冒頭以外ロードらしいロード時間がなく、クリアまで一気にプレイ可能。
--『アンチャーテッド3』の時点で「MLAA」「安定したフレームレート」「ティアリングの無さ」「ジャギの無さ」という高い品質だったが、本作ではそれらに加え更に「ネイティブフルハイビジョン」を追加、極めて高品質なプレイ環境を提供してくれている。
---ちなみに『アンチャーテッド3』でノーティドッグは「PS3の性能を使い切った」と発言していた。ユーザーからは「と言いながらどうせ次で超えてくるんだろ」と言われていたが、案の定であった。((本作でノーティドッグは「PS3の性能を最後の一滴まで絞り取った」と発言している。))

-緊迫感が凄まじいステルスアクション
--思わずプレイしている自分も小声になるぐらい、緊迫感を感じられる。
--聞き耳で位置を把握していたとしても、敵が複数人となれば、一人を処理しても他が攻撃してくる。いかに一人ずつ気づかれないように倒すかの思考が問われる。
---最高難易度であるサバイバルだと聞き耳システムが使えなくなるうえ、落ちている物資も極端に減ってしまう。正に一歩一歩が生死を分ける。
--子供が父親の背中を見て育つように、エリーはジョエルの行動を見て成長していく。積極的に敵を倒してゲームを進めるとエリーもそのような行動を取るようになり、逆に隠れて進む・隠れて敵を倒すようなやり方でゲームを進めると、エリーもステルス行動に重きを置いた行動を取るようになっていく。
--他の生存者はこちらと同じようにグループを形成し、物資を求めて日々を生きている。当然こちらと出会えば敵対し、自分のテリトリーや物資を守るたため、または奪うために襲い掛かってくる。適度にアフォな調整をされていた『アンチャ―テッド』と違い、本作の敵はリボルバーの空撃ち音を聞きつけたり、体力が減ると命乞いをする等、かなり人間臭く作られている。
--上記の「ジョエルの行動の学習」はエリーだけではなく敵も学習している。どう進めるかで敵の行動・出現パターンも変化するため、例え周回プレイでも気が抜けない。

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**マルチプレイ
シングルプレイ時に登場したハンター、ファイアフライ陣営に分かれ、資源争奪戦や生き残り戦((後に追加された金庫強奪戦))をプレイしてお互いの陣営を維持する為の物資の確保する事が目的のプレイ。陣営のメンバーが全滅するとゲームオーバーとなる。12週の7日目((1日はオンラインで一回戦う事で経過する。全部クリアするには1週=7日で最低でも84回戦う必要がある))まで生き残る事が出来ればその陣営ではクリア扱いになり、もう一つの陣営に変える事が出来る。物資確保の為に相手陣営と戦い、相手メンバーを倒したりミッションと言うプレイ中に行う事の出来る課題をクリアする事が必要となる。
プレイが始まるとステージ中には感染者が出て来ない為、完全に人対人のプレイとなる。敵を倒す毎に手に入る物資を使いストアでアイテムを購入し、武器を整えることが基本のスタイルとなる。
-カスタマイズ
--見た目は勿論、エンブレムや身につけてる装備、アクション動作等を設定出来る。他にも武器やアビリティを設定する事も出来るので、自分のスタイルに合わせてカスタマイズする事が重要になる。
-戦闘中のシステムの変更点
--他のTPSゲームと似たようなシステムの為、自陣営はマークが表示されるが相手陣営は表示されないので聞き耳がかなり重要になる。しかし聞き耳はシングルプレイ時と違い強化出来ない上、使用時間が限られており一定時間使用したら暫く使えなくなる。聞き耳をどの場面で使用するかも重要になって来る。

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**問題点
//-プレイ内容が単調
//--インフェクテッドは3種類、あとは機関銃で武装した人間との銃撃戦になる。背後からの不意打ちや狙撃による処理か従来のTPSよろしく正面突破かの二択を選べるが、敵の行動パターンは先述の計4種な上にコマンド入力によるコンボ打ち分けや回避運動等のアクション要素は無い為、単純作業ゲー状態だという声も多い。
//---探索を伴うパズル的な要素はあるが、「周辺の梯子や足場になる板ないし箱を運んで動かす」「QTEで発電機を起動させる」という2つにほぼ絞られる。
//↑感染者はランナー・ストーカー・クリッカー・ブローターの4種類。機関銃で武装した人間はチャプター11にしか出現しないし、装備も鈍器/拳銃/稀に猟銃&散弾銃だったはず。プレイした上でこれを書いたのか疑問に思う。大体コマンド入力によるコンボ打ち分けなんて、ベースとなったアンチャーテッドはおろかMGSシリーズにすら無い。そもそも「敵の行動パターンは先述の計4種」とは一体どの記述を指すのか。
//↑FPSとして優れたシステムでもないし、ぶっちゃけた話、いざ戦闘に移行すると、ブローター以外は本当に直線ダッシュのみに等しいからじっす的に2種類。その何より、敵の武器を奪ったりカウンター攻撃等の要素もある、アンチャーテッドとこのゲームの肉弾戦が同レベルとするのは流石に無理があるでしょ。コンボの打ち分けとまでは行かないけれど。
//↑プレイした上でその発言なのか本当に疑問に思う。ラストオブアスにも「敵の反撃を回避して更に反撃」という要素はあるし、敵の近接武器だって奪える。射撃武器を入手せずに進んだは敵の射撃武器を奪う事だって可能。事実、エリーの使う弓やショットガンは敵から奪ったものだろう。そもそもステルス重視で意図的に戦闘要素を控えめにしたゲームなのに、アクション性の少なさを問題視する事自体が間違っている。大体このゲームはFPSではなくTPSだろう。
-「敵を倒して先へ進め」が延々と続くため、プレイ内容自体のメリハリはあまりなく、淡白な印象を受けてしまうのも否定できない。
//--謎解きも一応は存在するが、本作の設定故か、謎解きらしい謎解きはなく、こちらも淡白な感じ。
//--映画的な装いを重視しているためか、いわゆる一本道であるため、プレイスタイルに自由度はあっても、行動自体の自由度は皆無。
//オープンフィールドでもないのに自由度を求めて批判する理由が判らない
-魅力的な世界観ではあるが、「他生存者と感染者との三つ巴の乱戦」という、この世界観ではあって然るべきであろうシチュエーションがない。~
感染者はプレイヤー(側の人間)にとっても他生存者にとっても脅威の存在であるため、これがない事が実に惜しまれる。~
なお、DLCの追加ストーリーではこのシチュエーションがいくつか存在しており、不満に答えた形となっている。

-操作キャラクター以外の同行キャラクターにライフは無く、基本的に無敵((稀に敵に拘束される事があり、その時は救助しないとやられてしまう。))。~
難易度調整とも捉えられるが、武装した仲間と一緒に居る場面では、発見されても逃げ回って味方に敵を倒してもらう事も可能((尤も、最高難易度でも無ければこのような事をする必要は無く、普通に攻略した方が圧倒的に早い))。
--また、プレイヤーが発見されて攻撃モードに移行するまで敵は同行キャラクターに一切反応しない。~
ステルス中は同行している味方が敵の眼前を徘徊しようが敵は一切反応しないため、緊張感に欠けたり違和感が生じる事がある。

-ステルスキルで倒した敵を発見されると他の敵が警戒するようになるが、それを回避する手段がほとんど無い。
--敵は基本的に同じ箇所を徘徊するのでかならず敵が一人だけ来る場所で倒さないと警戒されてしまう。
--こちらの位置がばれたり、増援を呼ばれる訳ではないが、ステルスアクションとしては死体を目に付かない所に運ぶくらいはしたい。

-ステルスアクションとは逆行した部分
//--倒さず攻略できるよう設計されるステルスアクションのわりには、敵を全員倒さなければ進めない箇所が複数存在している。
//そのような設計はされていないし開発側もそのようなコメントはしていない。プレイすれば判るはず。
//---ステルスアクションではあるが、基本的に仕掛けを動かして次のマップ(部屋)に移動できるようになるのは周辺の敵を倒して主人公達の会話が始まった時。つまり、「敵の動きに注意して隠れながら仕掛けを解いて行くか、仕掛けを解き易いように先に敵を処理するか」という選択肢は存在しないに等しく、探索要素のあるマップでは、敵を倒さなければ先に進めない設計になっている。
//ソルトレイクシティ:地下トンネル、湖畔地帯:狩り、隔離地域郊外:地下鉄、ビルの町:墓場等、敵を全滅させずに(足場を動かして)先に進める場所は多数あったはずだが。
//--物語の辻褄合わせのために強制的に発見されるようになっているところもあり、必死に見つからないようにプレイした達成感を台無しになることがある。
//--敵が突然どこからともなく増援として現れたりするなど、理不尽な発見のされ方も多い。
//↑増援が現れると(場所にもよるが)カメラが注目するようになっているし、強制的に発見されるエリアはピッツバーグ:待ち伏せ、ピッツバーグ郊外:住宅街、大学キャンパス:研究所しかなかったはず。
//そもそもこれらの問題点は、「一度も見つからずに攻略できる」「一人も殺さずに攻略できる」という前提の上で成り立つ。本作はそのように作られていないし、開発側もそのような発言をしていないため、問題点として成り立たない。
--ステルスアクションとして仕切り直しが困難。
---敵に発見された後に、よくあるステルスアクションであれば一旦フィールドを変えるか、隠れてやり過ごす等の対処で、すぐさま同じシチュエーションのステルスに再挑戦出来る作品が多い。しかし、本作のインフェクテッドは一度プレイヤーを発見すれば高速で追い縋り、基本的に撃退するまでは振り切れず、武力行使で撃退する必要がある。
---本作は、よく言えば高い難易度の為と言えるが、敵のAIの行動にパターン性が余り無い。その為、不意にそれまでと違う行動をとって敵がとり、その結果怒涛の如く押し寄せる敵を否応なく撃退せざるを得なくなるゴリ押しに移行し易い。それをストレス要素として受け取るプレイヤーも居る。

-多少のバグ
--ゲーム進行に影響する重大なバグではないが、表示上のバグ(キャラクターが棒立ち状態になったりする等)が多く報告されている。
--再現性もバラバラで、バグが出た人もいれば今日までバグが出たことないという人もいる。パッチでかなり改善された。

//-"映画仕立て"による弊害
//--ストーリーや情景に関しては高い評価を受けている本作だが、周回プレイで遊び倒すというやり込みを好むプレイヤーからは、周回の意欲が湧かないという声も挙がっている。
//↑何処でそういう声が挙がっているのか、またその理由は何なのか、詳しい記述を求む。ベースとなったアンチャーテッドにも周回要素は殆ど無かったはず。

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**総評
昨今のビジュアル重視という悪いほうにも傾いてしまうことがある要素をトコトン追求して、ゲームらしからぬ高いクオリティの脚本を完成させた本作。~
プレイ部分もぬかりなく、非常にわかりやすい緊迫感を与えるようになっており、ライトゲーマーでも耐えられる作りになっている。~
一筋縄ではいかないキャラクター達の思いは、プレイしている人に訴えかけるかの如く重く圧し掛かり、ラストへと進める様はまさしく映画であり、「映画的なゲーム」で成功した数少ない作品のひとつと言ってもいい。~
ただし、良くも悪くもストーリーありきのゲームとなっている部分もあり、若干人を選ぶかもしれない。

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*THE LAST OF US REMASTERED
|ジャンル|TPS|&amazon(B00LGFD3UM)|
|対応機種|PlayStation4|~|
|発売元|Sony Computer Entertainment|~|
|開発元|Naughty Dog|~|
|発売日|2014年8月21日|~|
|定価|BD=5,900円+税&br()DL=4,900円+税|~|
|プレイ人数|1人(オンライン時2~8人)|~|
|通信機能|PlayStation Network対応|~|
|レーティング|CERO:Z(18歳以上のみ対象)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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**概要・特徴
2014年夏にPS4用タイトルとして発売された完全版。主要DLCが予め収録されている他、''1080p/60fpsに対応''しており、快適性が劇的に向上している。~
キャラモデリングやテクスチャもほぼ作り直されており、ただでさえ綺麗だったグラフィックがより一層向上、PS4作品としても見劣りしないものとなった。~
その他、ディレクターと英語版主演キャストによるコメンタリーの収録と、臨場感溢れる写真を取れるフォトモード機能を搭載している。~
PS3版の完全上位互換なので、PS4を所持している場合はこちらを選択するとよい。~
余談だが、本作はPS3のSPUに完全完璧に特化して作っていたため、PS4への移植作業は''言葉では表現し尽くせないほどの地獄''であったという。
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