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White ~blanche comme la lune~ - (2013/11/02 (土) 18:28:18) のソース

*White ~blanche comme la lune~
【ほわいと】
|ジャンル|ビジュアルノベル&br()|&amazon(B004DTRWV4)|
|対応機種|Windows 2000/XP/Vista|~|
|発売・開発元|ねこねこソフト|~|
|発売日|2011年4月8日|~|
|定価|8,800円|~|
|レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止|~|
|ポイント|複数のシナリオライター&br()不意な寝取られ展開|~|
#contents(fromhere)
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#center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br()&size(20){''本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。。''}}
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*概要
ねこねこソフトより発売された作品。~
タイトルは同社作品によくある「色」から取ったもの((『White ~セツナサのカケラ~』『銀色』『みずいろ』『朱 -Aka-』などがある。))。~
ちなみにデビュー作『White ~セツナサのカケラ~』と同じ「White」の名を冠してはいるが、全く関係ない。~
現実世界と異世界、2つの世界での主人公らの関わりで繰り広げられる物語である。

*あらすじ
まるで中世を思わせるような町並み。~
時代がかった石畳と大きな洋館。~
その島に住む人たちは、純朴で人を疑うことを知らなかった…。
 
ある日、偶然その世界へと迷い込んでしまった主人公。~
夢ではない。しかし現代でもない不思議な場所。~
…過去へのタイムスリップ? パラレルワールド?~
様々な憶測と共に、現代社会へと帰ることを考える主人公だったのだが…。~
いつしかその世界にも馴染んでしまう。
 
やがて、古くからこの場所で暮らしているヒロインたちも、異邦人である主人公に興味を抱く。~
そして主人公もまた、無垢なままの彼女らとの交流に、新鮮で、忘れていた何かを思い出せるのだった。
 
…だがそこには、ある秘密が隠されていることを、やがて主人公は知ることになる……。

*キャラクター
#region(close,長いので収納)
-雑賀 重朝(主人公その1)
今作のメイン主人公。通称・サイガ。~
性格はいたって冷静。常に状況把握を得意とするが、ノリの良い一面も。~

ほたるの兄。ステルス紳士。

-レン(主人公その2)
島で育った純朴な青年。~
カナンを姉のように慕っている。

現代パートではマリカたちの学校に、女装して通うことに。

以下、攻略可能ヒロイン(と、主人公視点となるキャラクター)

-マリカ・ロード・メロヴィング(サイガ)
主人公が島で最初に出会ったヒロイン。双子の妹。~
少し内気で人見知りする性格だが、打ち解けてくると意外にも面白キャラに。

現代日本に来てからも、あまり影響は受けずまったりのほほんしている。~
微ぽんこつ。

-ブリジット・ロード・メロヴィング(サイガ)
妹よりもやや素直じゃないツンデレ系。~
その分、いろんなことに興味津々で積極的。

現代日本に来てからは、持ち前の好奇心から間違った知識で、よく勘違いすることも。

-カナン・プランタジネット(レン)
双子の住む屋敷で彼女たちのお世話をしている女性。~
隻腕で顔に傷という出で立ちに似合わず、温和で朗らかな性格をしている。

現代日本に来てからは、無駄にチャレンジブル。

-雑賀 ほたる(レン)
現代世界に残された主人公の妹。~
兄一人妹一人だけで苦労して育ったためか、面白いくらいの貧乏性に。少し内気でもある。

現代でマリカたちと一緒に暮らし始めてから、苦労しっぱなしの毎日となる。

以上、公式サイトより。

#endregion
*今作の長所
''ロリ×おしっこ''~
このゲームの中軸を担うマリカ、およびブリジット√でのHシーンは、ほとんどが放尿絡みである。~
ロリキャラの放尿という、特定の性癖を持つ人間にとってはまさにピンポイントであっただろう。

*賛否両論点
''グランドエンドの展開''~
今作は東日本大震災の影響で発売が若干遅れている。~
その影響もあってか、グランドエンドは元々予定していたものから変更が加えられていると、片岡とものコメントがある。~
本来のグランドエンドは鬱展開寄りであったようだが、東日本大震災による暗い雰囲気を何とかしようと、ハッピーエンドに変えたと思われる。~
もっとも、制作の遅れを示唆するものもいくつかあり、ご都合主義で無理やり終わらせた、と取れるかもしれない。

*問題点
''隠されていた「複数主人公」という事実''~
今作はサイガという成人男性が主人公なのではあるが、実は、カナンおよびほたる√ではレンが主人公となる。~
このことは公式サイト((ほたるのことを「主人公の妹」と紹介しているが、実際の内容を踏まえるとこれは「レンの妹」という意味になってしまうのだから誤りだろうと指摘する意見がある。それも含めた紹介文の内容から、公式サイドが最初から騙す気満々だったのではないかと推察されている。))を含め、全く事前告知がされていなかった。~
過去作を考えれば複数主人公なのは予想できたのでは?という声もある。~
ゲーム自体でのフラグ立てはサイガ視点によるものなのだが、カナン√、ほたる√が確定すると、&bold(){唐突にレン視点でゲームが進行するようになる}。~
そのため、「お兄ちゃん好き好き」という設定になっているほたるが、なぜかレンと関係を持って結ばれるという展開を見させられる。~
それがあまりにも唐突であるため、萌えゲーとして非常に評判が悪い「寝取られ」シナリオになってしまった。

''火に油を注ぐ旧作ヒロインの発言''~
実妹攻略可、ということに惹かれて購入したユーザーは、前記の事実により怒りを覚えることになるのだが、それに拍車をかける展開がある。~
ねこねこソフトのゲームには「緊急回避」というコマンドがあり、その中には旧作『そらいろ』のヒロインのミニシナリオが入っている。~
そのミニシナリオの中で、「&bold(){そんなに実妹がよけりゃ、ヨスガにソラってろっ}」というセリフを放つ((元ネタは『ヨスガノソラ』(Sphere)。アニメ化もされた。))。~
上述のような問題が無く、この発言だけであれば、後述する点での非常識さを批判されこそすれ、制作側の本来の意図と思われる、単なるネタのひとつとして大きく炎上することは無かったかも知れない。~
しかし、本作の場合は公式が伏せていた複数主人公による寝取られシナリオと相まって、メーカーが購入者に喧嘩を売っている発言とみなされてしまった。~
中にはこれを言わせたのが過去作品のヒロインであること、更にはブランド自体が妹キャラに定評があることもあって、メーカーがそれまでの作品を含めた購入者を内心でどれ程見下していたのか(馬鹿にしていたのか)が良くわかる発言とまでする者もいる。~
また、他社のゲームを揶揄するセリフ((問題となった発言の前に「実妹は邪道」と言っている辺り、その設定を持った作品である元ネタに対して明確な悪意を持っての発言という見方を完全に否定する事は出来ないだろう。そもそも同人タイトルでも問題視されかねない発言を商業タイトルでやっている時点でお話にならないと切り捨てる者もいたりする。))ともとれることに対する批判もあった。

''説明不足過ぎる設定''~
「ナイフで切ったら傷が回復する」や、「体の年齢の遅さと脳の老化の差異」の問題など、ゲーム中で明かされることがなく終わった設定が非常に多い。~
一部はゲームの世界観に関わるものであり、不完全燃焼感が強い。

''不用意なメーカー側の発言''~
このような騒動に対して、メーカーのねこねこソフトが出した発言は以下の通り。

 あと、妹(ほたる)がレンとペアリングについては、 
 自分的としては、当然という感覚だったんですけど…
 
 もしかしたら、実妹攻略ってのも当たり前って認識を、 
 持つべきだったように思っています>今時のゲームは
 
 もしくは、もっとレン視点をしっかり描いてから、 
 ほたるルートに入るような思慮も足らなかったような…
 
 もしかしたら、今までの作品(スカレとか)から、 
 特に触れなくても、ユーザーの人には、分かって貰えるのかな?と、 
 認識の甘さもあったのかも知れません。

まるで自分たちは悪くない、とでも言いたいような内容に対して激怒した書き込みが非常に多く、メーカー公式掲示板は閉鎖に追いやられることになってしまっている。

''メーカー公式特典のひどさ''~
人によっては、上記の寝取られや問題発言以上に怒った内容。~
すでに公式サイトより情報が消去されているため参考画像を用意できないのだが、粗悪な出来のマグカップと、ただの白い軍手が特典であった。~
定価で購入することになるメーカー公式通販であるため、詐欺だろうという声で公式掲示板が非常に荒れることになった。~
-補足だが「白い軍手」はメーカーの通販購入特典では常連となっている商品である。文字通りの軍手で甲に当たる部分に何かしらの文字が入っている。
-マグカップは白。胴の部分にイラストが描かれており、(取っ手が向かって右)ブリジットと(左)デフォルメ化されたマリカとブリジットになっている。((ブリジット単体は行為前のシーン、デフォルメは裸体とどちらにしても使い辛いデザインである。))

*総評
やはり最大の問題点であった、&bold(){複数主人公かつライター間の連携不足による、不意な寝取られ展開}を演出してしまったことが大きいだろう。~
純愛学園ファンタジーを謳っている作品であったことで、騙された、とする人間が相当数いたのが事実。~
絵や音楽に関しては及第点は与えられる出来であったため、複数ライターという弊害がモロに出た作品だったといえる。

萌えゲーユーザーの求めるものと真逆のもの(=寝取られ)を入れれば、それは流石に反感を買う、という至極当然の事実を示した作品と言える。

#region
KOTYeでも話題となった作品であったが、他作品を不必要に推す声(荒らし)に巻き込まれ、議論が嫌悪される作品になってしまっていた。~
また、旧作ヒロインの発言ばかりがピックアップされ、本来の問題点がスルーされており、議論が進んでいなかったことが伺える。
#endregion

*その後
流石にこれは不味いと思ったのか、『Whiteちょこっとファンディスク』を2011年6月17日に発売。~
このファンディスクの中で、あくまでアナザーという扱いではあるが、主人公とほたるが結ばれる展開が描かれている。