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Wii Sports - (2015/03/11 (水) 22:32:40) のソース

*Wii Sports
【うぃーすぽーつ】
|ジャンル|スポーツ|&amazon(B000IN8FJM)|
|対応機種|Wii|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|任天堂、エスアールディー|~|
|発売日|2006年12月2日|~|
|定価|4,800円(税込)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[Wiiシリーズ・関連作品リンク>Wiiシリーズ]]''|
|>|>|CENTER:''[[Touch! Generationsシリーズ]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-Wiiのロンチタイトルの一つで、Wiiリモコンの特徴を生かし、5種類のスポーツを実際の競技に近い感覚でプレイする事ができる。
-その窓口の広さから多数のカジュアルユーザーを取り込み、国内において初のミリオン・ダブルミリオンを達成した。

**特徴
-「リモコンを振るだけのシンプルで直感的な操作性」でWiiらしさをアピール。
-操作性のシンプルさに並行し、分かり易い面白さにこだわった5種類のスポーツゲームを収録。~
これらのうち、ボウリングとゴルフはWiiリモコン一本で4人対戦が可能。他の種目は人数分用意する必要がある。
--''テニス''
---4ポイント1ゲームで、設定したゲーム数を先取すれば勝利となる。ダブルス専用。~
四人未満でプレイする場合は、一つのコートで二人を同時に操作することもできる。もちろんCPUの参加も可能。~
フォアハンド、バックハンドの打ち分けも簡単に行える。
--''ベースボール''
---バッティング、ピッチング以外はすべてオートで進行するため、野球のルールを知らない人も気軽に楽しめる。~
バッティング時にWiiリモコンを振ったタイミングにより、打球の方向が決定する。''バントも出来る。''~
ピッチャーは4種類の変化球(ストレートを含む)を投げ分けられるが、フォークは慣れないとキャッチャーミットまで届きづらい。
--''ボウリング''
---かなり本格的なボウリング。10フレームの合計スコアを競う。~
自分の向きと立ち位置や、ボールへの回転まで掛けられる。~
続編の『Wii Sports Resort』にも収録された。
--''ゴルフ''
---数多く存在するホールを回って、合計点を競うストロークプレーを採用。~
Wiiリモコンのひねり方によって、ドローやフェードなどの打ち分けが可能。''自分の力加減を確認するために素振りも出来る。''~
ボウリング同様、『Wii Sports Resort』でより本格的になって再収録。
--''ボクシング''
---この種目のみ二人までの対戦プレイとなっている。~
両手を再現するためヌンチャクを併用する。これにより、フックやアッパーの使い分けも可能とした。~
『笑っていいとも! 2007春の祭典SP』にてこの種目を用いたコーナーが放送され、出演者に攻撃とガードを巧みに利用する戦略性の高さが絶賛された。
-『似顔絵チャンネル』で作成したMiiに対応しており、登録したMiiを自分のプレイヤーとして使用することができる。
-トレーニングモードもあり、苦手なスポーツを練習する事も可能。
--特にボウリングの「なぎ倒し」は、ガターのないレーンで100個並べられたピンを文字通りなぎ倒すボウリングとなっており、インフレスコアを競う面白さが人気だった。

**評価点
-どのスポーツも簡単に操作できて、ゲーム初心者やスポーツが苦手な人でも安心してプレイできる。
--基本がリモコンを振るだけなので、身体を動かすことの面白さを再確認させてくれる。
-スポーツの再現度は非常に良く、シンプルでありながら多人数による対戦も好評である。
--こだわり具合もかなりの物であり、ラケットの動き、ボウリングの玉の癖に至るまでほぼそのままに再現。~
そのためまるで本物をやっているかのような操作感を実現している。~
さらに''ラケットを振った時やパンチを打つ時の風を切る音''まで手元のWiiリモコンから鳴るため、臨場感も高い。
-過去の任天堂作品のオマージュと考えられる部分が多少ある。
--ボクシングで使えるようになる白いグローブ(パンチアウト!!)やテニスで同じMiiでダブルスを組むと、二人とも同じ動きをする(テニス)等。
-後にとある計測結果で実際のスポーツとWii Sportsのスポーツの消費カロリー量を比較したところ、殆んど同じだった事が明らかになっている。
--そのため[[脳トレ>脳を鍛える大人のDSトレーニング]]と同じく、''ゲームに興味のない家庭が健康のためにWiiと同時購入する''という異例の事態を引き起こした。
-体力測定という機能や熟練度システムなどと言うやり込み機能もあり、ゲームらしいゲームとしても遊べる工夫がされている。
--何回も同じスポーツをやっていると熟練度が上がり、その熟練度が上がるにつれてCPUのAIが賢くなっていく。~
自分の実力に比例して難易度が上がっていくため、AIが弱くてやり応えがないという問題も解消されている。

**問題点
-ゴルフのスイングが難しい。
--実際のスイングのように思い切ってリモコンを振ると、すぐにメーターをオーバーしてしまう。
---これは''軽く振るだけで十分楽しめる''と言うWiiのコンセプトを体現しているともいえる。
-スポーツの数が少なめ。
--どのスポーツも出来が良いのでもっと量が多かったらと言う意見も多い。
---続編では一気に収録種目が増えたため、今作で物足りなかった人も満足できる内容になっている。
-パーティーゲー的内容からコアユーザーからのウケは良くない。
-本作は日本国内では普通に単品で販売しているが、''海外ではWii本体に初めから無料同封されているゲームである''。
--海外はホリデーシーズン等で「ハードにゲームやBDを無料同封して定価価格で売る」という販売方法をよくやる。しかしそれはあくまでホリデーシーズン等の書き入れ時に限定した話であり、またメーカーではなく小売側が行っている販売方法であるため、メーカーが公式的に無料同封している本作とは訳が違う。これはいわば国内ユーザーのみ余分にお金を払わなければいけないという事であり、決して褒められたやり方ではない。
--また、本作の売上は『[[スーパーマリオブラザーズ]]』を抜き、「世界で最も売れているゲーム」としてギネス登録されているのだが、海外では無料同封されているゲームであるため「それはちょっと違うんじゃないか」という声が相次いだ。

**総評
Wiiリモコンを介して体全体を使って遊ぶというそれまでのゲームの常識を変えた画期的な操作方法が大ヒットを生み出した。~
ゲームとして見ても十分な出来であり、運動不足の解消も出来ると言うこれまでに無いゲームである。~
完成度の高さから以降様々なフォロワーを生み出すなど、良くも悪くもWiiの方向性を決定付けた作品でもある。~

**その後
-2009年には続編『[[Wii Sports Resort]]』が発売。
--Wiiモーションプラスに対応し、より滑らかな動きを感知するようになった。収録スポーツも増えた。
-2013年にはWii U用にリメイクされた『Wii Sports Club』が発売。
--インターネットランキングや、他のプレイヤーとのオンライン対戦が可能になった。