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ガンマンストーリー - (2014/05/11 (日) 09:10:05) のソース

*ガンマンストーリー
【がんまんすとーりー】

|ジャンル|ガンマンアクション|~|
|対応機種|ニンテンドー3DS&br()(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~|
|発売・開発元|フライハイワークス|~|
|配信開始日|2013年5月22日|~|
|価格|200円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|3箇所|~|
|レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~|
|ポイント|西部劇的な横アクションゲーム&br()超安価だがボリュームもそれ相当|~|

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**概要
ニンテンドー3DSダウンロードソフトをメインにリリースするメーカー、フライハイワークスがリリースした作品。ジャンルとしては横スクロールアクションゲームに該当する。~
ガンマン達が銃を武器に、様々な西部劇ステージを駆け抜けるというストーリー設定。といっても、あまり詳細なイベントが発生しないので、特にストーリー性を意識する必要はない。~
オートセーブ方式。メイン操作はすべて十字キー・ボタンで行う。

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**主なルール
-セーブデータ作成・プレイヤーセレクトについて。
--3つのセーブデータのどれかを選んだ後に、3人の自機(プレイヤーキャラ)・及び3段階(イージー・ノーマル・ハード)の難易度選択ができる。
---自機に関してはゲーム初期時ではガンマンしか選べないが、一度どの難易度でもいいのでオールクリアすると残り2人も選択可能となる。
---なお、セーブデータにて選んだ自機・及び難易度は、一度決定すると一切の変更ができない。他の自機・難易度を選びたい場合は、別のセーブデータを使用するしかない。
--どの難易度を選んでも、ゲームそのものの難しさは変わらない。難易度差は自機のライフ数のみである。
---イージーは「初期ライフ8」、ノーマルは「初期ライフ4」、ハードは「初期ライフ2」となる。敵・障害物ダメージは全難易度共通でで1ライフ消費。
---イージー限定で落とし穴に落ちても、ライフ2消費の途中復活で済む。他の難易度は落とし穴に落ちると即ミス。
--プレイヤーの性能差に関しては以下の通り。
---「ガンマン・クライブ」…主人公のガンマン。移動しながらのショットが撃てる。初心者向け。
---「ミセス・ジョンソン」…ヒロイン。移動しながらのショットが撃てないが、ジャンプ中は独特の浮遊力が発生する。上級者向け。
---「ダック」…アヒル。攻撃手段がなく、しゃがみ・はしごの上り下りもできない。上記2人よりも背丈が小さく、短距離の飛行が行える。アイテムが全く出現しない。最上級者向け。

-ゲームの流れ・ミス条件について。
--一般的な横スクロールアクションゲームと同じノリでのプレイとなる。
---5の倍数以外のステージは、道中を経て特定場所まで自機を進めればクリア。5の倍数ステージは、すぐ先に待ち構えるボス敵を倒せばクリア。
---全20ステージ構成。但し、自機がダックの場合は"5の倍数ステージ"に遭遇せず、全16ステージ構成となる((ダックには攻撃手段がない故に、ボス敵を倒す事ができない為。))。
--一度プレイしたステージはセーブデータ画面でのステージセレクトができる。
---ステージクリア後はクリアまでに経過した時間表示がされ、ステージセレクト画面に該当ステージに「ベストタイム」として記録される。
---ノーダメージ・及び短時間でステージクリアを行うと、ステージセレクト画面の該当ステージに「★」が付く。両方の条件を満たすと★が2つ付く。
--本作には残機の概念がなく、ゲームを終えない限りは何度でもミス復活ができる。
---ミス条件は「ライフが全部なくなる」「落とし穴に落ちる(ノーマル・ハード)」事にある。ミス後はステージ最初からのやり直しとなる。
---ゲームオーバーに陥る心配はないが、セーブデータ画面にて「今までにミスした回数」が"ばっちり"と記録されてしまう。

-操作系統。
--ガンマンとジョンソンの操作。
---十字キー(アナログレバー)左右で自機の移動。キー下でしゃがみ動作。
---Bボタンでジャンプ動作。ジャンプ中のショット撃ちや移動制御も可能。ジョンソン限定でジャンプ中に浮遊力が発生する。
---"はしご"の近くで十字キー(アナログレバー)上下で、それに"しがみついて"乗り降りできる。
---Yボタンでメインショットを撃つ。初期ショットは前方一方向の弾を放てる。ガンマン限定で移動しながらのショットが撃てる。
--ダックの操作。
---十字キー(アナログレバー)左右で自機の移動。
---Bボタンでジャンプ動作。ボタン連打で若干の飛行移動が可能。
---"はしご"の近くで接近すると乗る事ができ、その状態から十字キー下で下位置に降りられる。
--ステージ7は強制スクロールのアクション・ステージ16は強制スクロールのシューティングが行われる。

-アイテムについて。
--自機がガンマンかジョンソンだった場合、定期的に以下のアイテムが出現する。
---ショット系アイテムの弾数は無限だが、自機がダメージをもらうと効力を失い、初期ショットに戻ってしまう。次ステージへの引継ぎは可能。
--アイテムの種類は以下の通り。
---「3WAY」…メインショットが"広範囲攻撃が可能な3WAYショット"なる。
---「ホーミング」…メインショットが"誘導性を持つホーミングショット"になる。
---「レーザー」…メインショットが"貫通性を持つレーザーショット"になる。
---「バズーカ」…メインショットが"連射が効きにくいながらも攻撃力に長けたバズーカショット"になる。
---「ケーキ」…ライフ回復アイテム。大小の2種類があり、大はライフ全回復・小は2ライフ回復の効果。

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**批評点
-嬉しい安価発売。
--本作は3DSダウンロードソフトとしては破格といえる200円販売を実現している。
---これはDSiウェアの最安値と互角、3DSのDLソフトの中では超安価である。望むならば、こういうロープライスソフトをもっと増やして欲しい次第…。
--しかし、価格相当のボリューム感でもある。
---各ステージの構造はどれも非常に短く、プレイの腕前によっては"あっという間"にオールクリアができてしまうだろう。ボス敵も実質5体((ステージ5・10・15は1体づつの出現。ステージ20(ラスボス戦)は2体連戦となる。))しかいない。
---3種類の難易度差が"ライフ数と復活形式"しかなく、3キャラ分のプレイを一度クリアしてしまうと大きな既出感を覚えてしまう。
---200円相当という価格を考慮すれば十分なボリュームではあるが、500円・1000円クラスのDLソフトに比べると一回りタイニーなボリュームである点は考慮すべきであろう。

-ごく普通のアクションゲーム。
--本作は80~90年代において星の数程存在するであろう、「撃って・避けて・ジャンプして先へと進む」系等のアクションゲームである。
---有名どころでいうならば『[[ロックマンシリーズ]]』、西部劇の同ジャンルでいうならば『[[サンセットライダーズ]]』と大方同じゲーム性の作品といったところだろうか。
---近年の新作ゲームにおいて、こういう温故知新なアクションゲームはあまり見かけなくなった気がする。望むならば、こういう系統のソフトをもっと増やして欲しい次第…。

-ごく普通の難易度。
--全体的な難易度は格別に凶悪な訳でも、ぬるい訳でもない、至って平凡的な難しさで収まっている。
---操作性は至って軽快であり、操作の不備でミスする事はあり得ないだろう。一部きつい操作を強いられるステージもあるが、決して理不尽な"きつさ"ではない。
---見えない場所から敵弾が飛んできたり、ボス敵の行動パターンに若干の運が絡む一面こそあれど、何度もやり直していけば確実にクリア可能なバランス調整がなされている。
---何度ミスしてもゲームオーバーにはならない親切仕様のおかげで、やり直しの負担が大幅に緩和されている点も助かる。ミス回数のカウントは蓄積されていくが…。
--プレイヤーキャラによって難しさの趣旨が変わる。
---ジョンソンの「移動しながらショットが撃てない」という制限が地味に厳しく、万能性能のガンマンよりかはクリアへの道のりが困難になりがちである。
---ダックに至っては「攻撃できず・アイテム出現せず」と、ひたすらに敵などを避けなければならない過酷っぷり。&br()しかし、彼には「小さい故に敵攻撃を避けやすく、飛行である程度の障害物をかわせる」という特権がある。これを利用すれば、他2人ではできない操作で難関を乗り越える事が可能。&br()また、5の倍数ステージ全般が免除されるので、操作に慣れてしまうと他2人よりもクリアが楽かもしれない。

-セピアで宇宙な西部劇。
--本作のゲーム中は全編通して、セピアカラー一色で統一されている。
---色彩的には寂しいものがあるが、キャラクターや地形などの書き込みは非常に繊細で、やたらと"ぬめぬめ"とキャラ達が動く様は必見である。
--各ステージ毎に特色のあるギミックがあり、少ないボリュームながらも多種多様な演出で楽しませようという試みが感じられる。
---「橋上で襲い掛かる馬」「"ゆらゆら"と動くシャンデリアを足場に飛び越えていく」「所狭しに配置された"奇天烈な罠"が襲い掛かる」など、ステージ全般が見所といっていい程。
---初期ステージはまだ西部劇らしい舞台だが、先に進むにつれSF色が強くなり、''ステージ16以降は本当に宇宙が舞台となる''超展開っぷり。こういう"ぶっとんだ"展開も本作の魅力といえる。
--プレイヤーキャラによって若干の演出変化が起きる。
---自機がガンマンの場合、ジョンソンが黒幕に"さらわれた"ヒロイン役を演じる。特に突っ込みどころのない、「ガンマンがヒロインを助けにいく」設定である。
---自機がジョンソンの場合、''ガンマンが"さらわれ"ヒロイン(?)を演じてくれる''。まるで、「"さらわれた"マリオを救出するピーチ姫」のようで微笑ましい。
---自機がダックの場合、誰も"さらわれない"し、ガンマンやジョンソンもゲーム中に全く姿を見せない。''ぼっちなアヒル…か''。

-西部劇なBGM。
--BGMに関しては王道な西部劇調の楽曲で、なかなかの渋さと格好よさである。
---しかし、宇宙に行っても西部劇調の楽曲は相変わらず。また、安価販売なソフトに贅沢をいうのも失礼だが、楽曲自体があまり多くないのは寂しいところだろうか。

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**総評
好意的に解釈するならば、「作り込まれた横スクロールアクションゲームが安価でプレイできる内容」、否定的だと「安かろう短かろうな小粒ゲーム」である模様。~
「200円のゲームとして見るならば、値段以上の元が取れる」出来であるのは間違いないと思われる。3DSの残り少ない残高を使い果たす目的でDLするのもいいかもしれない。