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ゲームボーイギャラリーシリーズ - (2021/09/27 (月) 08:57:52) のソース

*ゲームボーイギャラリーシリーズ
【げーむぼーいぎゃらりーしりーず】
|ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B000069RYC)&amazon(B00005OVAK)&amazon(B00005OVAN)|~|~|
|対応機種|1,2:ゲームボーイ&br()3:ゲームボーイカラー(全GB共通)&br()4:Wii U(GBA版は海外のみ)|~|~|~|
|発売元|任天堂|~|~|~|
|開発元|任天堂、トーセ|~|~|~|
|発売日|1:1997年2月1日&br()2:1997年9月27日&br()3:1999年4月8日|~|~|~|
|定価|1,2:3,000円&br()3:3,500円|~|~|~|
|プレイ人数|1人|~|~|~|
|レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~|~|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()1:【3DS】2011年6月21日/400円(税5%込)&br()2:【3DS】2012年3月21日/400円(税5%込)&br()3:【3DS】2014年12月9日/非売品((「スマブラ・ポケモン 両方買うとプレゼント!キャンペーン」の景品として配信))&br()4:【WiiU】2016年3月16日/702円(税8%込)|~|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~|
|ポイント|原作再現の「むかし」モード&br;良い意味で一新された「いま」モード|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-任天堂が1980年代に発売し、一大ブームを築いた「ゲーム&ウオッチ」の移植&リメイク版。
-各作品では数種類ずつの、G&Wオリジナル版を再現した「むかし」モードと、GB用にマリオキャラクターを使いリメイクした「いま」モードの2種類を収録している。
--ギャラリーモードの隠しゲームは「むかし」モードしか搭載されていないものもある。
-各ゲームには「やさしい」「むずかしい」の2つの難易度が設定されており(「むかし」モードではゲーム&ウオッチにおけるGAME A、GAME Bに相当)、「いま」モードのみ1000点を達成すると「すごくむずかしい」でプレイすることが出来る。(「ボール」を除く)。
-ほとんどのゲームではミスマークが3つついたらゲームオーバー((一部、ミスマークが点滅することで0.5ミスであることを示すゲームもある。))だが、特定の点数に到達すると「ミスクリア」が発生する。((ミスクリアの無いゲームもある。))
--「むかし」モードであれば特定の点数に到達した瞬間、ついているミスマークが全て消える。
---一部のゲームでは、その点数に到達した時点で一度もミスしていなければ次にミスするまで得点が倍になる。
--「いま」モードであれば特定の点数に到達するとハートが出現し、取得することでミスマークが1つだけ消える。
-スコアに応じて☆を入手し(原則として200点毎に1個、最大5個)、この☆の数によってギャラリーモード、隠しゲームなどの要素が開放される仕組みになっている。
-1~3は全てスーパーゲームボーイ対応ソフトでもあり、専用のピクチャーレーベル(画面枠の壁紙)の他に、操作説明の画面がGB本体からSFCコントローラーに変化する。後述するがこれによって一部ゲームの操作性が変化した。


**収録タイトル一覧

#region(クリックで展開)
|>|''タイトル''|''ゲームウォッチ''|''原作の発売日''|''&size(8){い&br;ま&br;モ&br;|&br;ド}''|''備考''|
|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''ゲームボーイギャラリー''|
|>|マンホール|ニューワイド|1985年7月8日|○|キャラによって移動パターンが違う|
|>|ファイア|ワイドスクリーン|1981年12月4日|○|キャラによってバウンドの高さが違う|
|>|オクトパス|ワイドスクリーン|1981年7月16日|○|いまモードでは、宝をたくさん持つほど移動が遅くなるが、途中で捨てることもでき、タコ足にぶつけるとその足をしばらく伸ばしてこなくなる。|
|>|オイルパニック|マルチスクリーン|1982年5月28日|○||
|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''ゲームボーイギャラリー2''|
|>|パラシュート|ワイドスクリーン|1981年6月19日|○|キャラによって落下速度が違う。|
|>|ヘルメット|ゴールド|1981年2月21日|○|いまモードでは、100点未満でゲームオーバー後にリトライすると、操作キャラがワリオに変化。|
|>|シェフ|ワイドスクリーン|1981年9月8日|○|いまモードでは、ほどよく焼けた料理をヨッシーに食べさせていくとボーナス得点。|
|>|バーミン|シルバー|1980年7月10日|○|いまモードでは、無傷のタマゴが有るとボーナス得点を獲得できる場合が有る。|
|>|ドンキーコング|マルチスクリーン|1982年6月3日|○|いまモードではさらわれるヒロインがポリーンではなくピーチ姫になっている。|
|隠|ボール|シルバー|1980年4月28日|○|いまモードは「ヨッシー」「マリオ」「ワリオ」「クッパ」バージョンが存在。|
|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''ゲームボーイギャラリー3''|
|>|エッグ|ワイドスクリーン|1981年10月9日|○|キャラを除く内容はゲームウォッチの「ミッキーマウス」と同一。|
|>|グリーンハウス|マルチスクリーン|1982年12月6日|○|いまモードはスイカを10個食べるとヨッシーが炎(有限)を吐けるように。|
|>|タートルブリッジ|ワイドスクリーン|1982年2月1日|○|いまモードではコインの獲得枚数によりピーチへ届ける物も変化し、得点も上がる。|
|>|マリオブラザーズ|マルチスクリーン|1983年3月14日|○|いまモードでは、クッパが地震を起こしてコンベアの流れを逆にしてしまう事もある。&br;マリオが上のレバー、またはルイージが下のレバーを戻せば元に戻る。|
|>|ドンキーコングJR.|ニューワイド|1982年10月26日|○||
|隠|フラッグマン|シルバー|1980年6月5日|×|二人対戦に対応|
|~|ジャッジ|シルバー|1980年10月4日|×|二人対戦に対応|
|~|ライオン|ゴールド|1981年4月27日|×||
|~|スピットボールスパーキー|スーパーカラー|1984年2月7日|×||
|~|ドンキーコング2|マルチスクリーン|1983年3月7日|×||
|~|ファイア(開発版)|未発売|未発売|×|ゲーム画面の左右が反対になっている。&br;ゲーム画面はシルバー版の物であるが、システムはワイドスクリーン版に準じている。|
|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''ゲームボーイギャラリー4''|
|>|ファイア|ワイドスクリーン|1981年12月4日|○||
|>|ボクシング|マイクロVSシステム|1984年7月31日|○|二人対戦に対応|
|>|レインシャワー|マルチスクリーン|1983年8月10日|○||
|>|マリオズ・セメントファクトリー|ニューワイド|1983年6月16日|○||
|>|ドンキーコングJR.|ニューワイド|1982年10月26日|○||
|>|ドンキーコング3|マイクロVSシステム|1984年8月20日|○|二人対戦に対応&br;いまモードは主人公がスタンリーからマリオに、敵の蜂が炎とテレサに変更。|
|隠|シェフ|ワイドスクリーン|1981年9月8日|○||
|~|マリオブラザーズ|マルチスクリーン|1983年3月14日|○||
|~|ドンキーコング|マルチスクリーン|1982年6月3日|○||
|~|オクトパス|ワイドスクリーン|1981年7月16日|○||
|~|ファイアアタック|ワイドスクリーン|1982年3月26日|○||
|~|マンホール|ニューワイド|1985年7月8日|×||
|~|トロピカルフィッシュ|ニューワイド|1985年7月8日|×||
|~|マリオズ・ボム・アウェイ|パノラマスクリーン|1983年11月10日|×||
|~|パラシュート|ワイドスクリーン|1981年6月19日|×||
|~|ボムスイーパー|マルチスクリーン|1987年6月|×||
|~|クライマー|ニューワイド|1986年7月4日|×|雲の数はニューワイドスクリーン版に準じている。|
|~|セイフバスター|マルチスクリーン|1988年1月|×||
|~|ライフボート|マルチスクリーン|1983年10月25日|×||
|~|ゼルダ|マルチスクリーン|1989年8月|×||
#endregion

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**評価点
-「むかし」モードはゲームボーイというハードの特性上見た目は完全な移植ではないが、当時人々を熱中させたゲーム性そのままで遊ぶ事が出来る。
--ただ、ゲーム&ウオッチの特徴でもある液晶セグメントが再現されていないのはややゲーム性に変化があるかもしれない(再現されている部分もある)。
---海外でのみ発売された続編以降の移植作品では、液晶セグメントも再現されるようになった。
-リメイクされた「いま」モードは、ゲーム性が一新され良い意味で別ゲー。
--基本的なルールこそ同じなものの、キャラによる重量差、ステージごとの仕掛けの変化など、さまざまな新要素によりゲーム性が激変している。
--ゲームによっては特定の行動をする事により一度に大量に得点を得る事が可能にもなり、スコアが溜まり易くなったと同時に戦略性も増した。
--「すごくむずかしい」モードは最初から速度最大で始まるため、何度もリプレイするプレイヤーからの評価は高い。
--「むかし」モードには無かったスピード感と戦略性により、多くのプレイヤーたちを熱中させた。
---点数が上がるほどゲームテンポが早くなり、操作が忙しくなるのに合わせてBGMも加速するという演出が秀逸である。
--マリオシリーズのキャラクター達が総集合。新作でドンキーコングJr.が主役を務めた最後の作品でもある。
-ゲームをいつでも中断出来る中断機能の搭載。スリープ機能がハードに搭載された現在ではあまり必要の無い機能だが、当時としては画期的だった。
--ポーズ画面で電源を切るとそのまま中断セーブされ、次回起動時にそのポーズ画面から再開出来る。電源を切って良い分スリープ機能より便利だった。

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**賛否両論点
-ゲームが単調で物足りない
--ただし元々繰り返し遊ぶ事が前提のゲームなので、これを物足りないと思うかは人次第だろう。

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**問題点
-一部ゲームの操作性の変化
--ボタンの関係上、「マンホール」「エッグ」の4ボタンで移動する仕組みを再現できず、上下左右移動は十字ボタン、斜め移動はA・Bボタンに分割されている((「マンホール」のみAボタンに分割))。
//---スーパーゲームボーイで遊ぶ場合、SFCコントローラーのABXYボタンを移動に割り当てる事により当時の操作性が再現されていた。
//Xボタンは色変更で固定、操作もGB版準拠なので。

-隠し要素を解禁する条件が難しい
--全ての隠し要素を解禁するためには全ての☆を集める(=全ゲーム1000点以上)必要があり、一律で1000点にしてしまっている為、特に一部の「むかし」ゲームでは1000点集めるのが難しい。
---「いま」は700点でもミスクリアがあるのに対し、「むかし」のミスクリアは原作そのままの仕様により大半のゲームが500点で打ち止めなため、後半の難しさに拍車をかけてしまっている。
---また「ボール」の「むずかしい」は原作通り得点が10倍なので、「やさしい」の方が1000点達成が難しいという逆転現象が起こっている。しかも他のゲームが3ミスでゲームオーバーなのに対し「ボール」は1回のミスで即ゲームオーバーになる。
--一応隠しゲームやスタッフロールを出すだけならそこまで☆を必要としない。

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**総評
80年代に流行したゲーム&ウオッチが現代にも通用することを証明し、そのゲームの新たな形をも切り開いたゲームである。~
クラブニンテンドーのポイントと交換できるDSソフト『ゲーム&ウオッチコレクション』と『ゲーム&ウオッチコレクション2』を各500ポイントで入手することも出来たが、現在は交換終了している。~
DSiウェアでより再現度を上げたゲーム&ウオッチシリーズが配信されているが、「いま」モードを遊ぶためだけでも本作を選ぶ価値がある。

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**移植、続編
-3DSバーチャルコンソールで『1』と『2』が配信されている。やや反則だが、VC機能の『どこでも保存』を利用することによっての1000点獲得が楽になっている。ただスーパーゲームボーイ未対応なのであざやかカラーでのプレイは出来ない。
--『3』はキャンペーン配布の非売品として限定配信されたのみで、一般配信はされていない。
-本作以前に欧州でのみGBに『Game Boy Gallery』が発売されている。こちらはルールをそのままにグラフィックを新規にしたリメイク版。これが販売された一部地域では日本でのギャラリー1が2とされておりナンバリングが一つずれている。
-海外版『ゲームボーイギャラリー2』ではゲームボーイカラー対応版が発売されている。

-国内では未発売だが、海外でのみGBAで『GAME & WATCH Gallery 4』として続編が登場していた。
--過去にあったゲーム内容をリメイクして再収録するとともに、新ゲームも多数盛り込み、ギャラリーモードなどの演出も強化、これ以外ではプレイ不可能に等しい「ゼルダ」の収録など、超豪華仕様。当初日本でも販売予定はあったが中止となった。
--上述のナンバリングのズレを考慮したのか、一部地域では名称が『GAME & WATCH Gallery Advance』に変更されている。
--その後、日本では2016年にWii Uのバーチャルコンソールで同作が『''ゲームボーイギャラリー4''』として配信された。
---その中身は''当時発売中止となった幻の日本語版''であり、ゲーム内での言語がきちんと日本語表記になっている。
--本作ではマリオファミリーに加えMr.ゲーム&ウォッチが『[[大乱闘スマッシュブラザーズDX]]』に続く形でキャラクターとして登場しており、''マリオ達と普通に会話を交わしている''。
---しかも上記バーチャルコンソール配信の日本語版では普通の話し言葉の口調である。『[[スマブラシリーズ>大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]』での彼はもっぱら「異世界の住民」として描写されているため、ギャップが激しい。

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**余談
-本作の『1』は、「ゲームボーイ」タイトルで唯一ルイージがパッケージイラストに掲載された作品である。

-公式HPの[[ある記述>http://www.nintendo.co.jp/n02/dmg/agqj/game/mario/index.html]]が黒い任天堂としてネタにされる事がある((なお二人の一人称は本来「僕(ボク)」であり、口調もそこまできつい物ではない。他にはヨッシーやキノピオ、ドンキーJr.がいるが、前者二人は種族名でもあるしドンキーJr.に至っては初めての台詞だったりする。))。一体この兄弟の15年に何があったのだろうか…。