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イナズマイレブン - (2017/11/01 (水) 11:48:19) のソース

//3作ともあらすじ入れたほうがいいかな。
//入れてみました。3だけ短くなってしまったけど他に何書いていいかわからない…

※このページではDS作品『イナズマイレブン』、『イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア / ブリザード』、『イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク / ボンバー / ジ・オーガ』とその3DS移植版『イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説』について紹介します。
|>|>|CENTER:''[[イナズマイレブンシリーズリンク>イナズマイレブンシリーズ]]''|
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#contents
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*イナズマイレブン
【いなずまいれぶん】
|ジャンル|サッカーRPG|&amazon(B001BRTHG4)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|メディア|1024MbitDSカード|~|
|発売・開発元|レベルファイブ|~|
|発売日|2008年8月22日|~|
|定価|4,800円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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**シリーズ概要
サッカーをテーマに収集・育成要素を盛り込んだ、異色のRPG。~
レベルファイブの「クロスメディアプロジェクト」の一作目で、発売前から続編やアニメ化は決まっていた。「まだ一作目も出てないのに先走りすぎ」といった指摘もあったが、結果的に企画が成功したから良かったものの、これがズッコケでもしようものなら過剰な宣伝で大失敗に終わった「[[ローグギャラクシー]]」の二の舞を演ずることになっていたかもしれない。~
通常のサッカーではありえない荒唐無稽さに比重を置いた内容で、キャッチフレーズは「超次元サッカー」。

**あらすじ
部員不足で試合すらできない弱小である雷門中サッカー部。キャプテンである円堂守はやる気のない部員たちと部の存続に悩みながらも、一人で祖父である大介が綴った特訓ノートで日々練習を続けていた。~
そんな中で雷門中に全国大会で活躍したという伝説のストライカー、豪炎寺修也が転校してきた。円堂は彼を部に誘うが「サッカーは二度とやらないと決めた」と断られてしまう。~
それと時を同じくして、全国大会を連覇している帝国学園が雷門中と練習試合を申し込む。この試合に勝てなければサッカー部は廃部という厳しい勧告を受け、円堂は部員を集めて試合に臨んだ。しかし素人まで混じっている雷門中に勝ち目はなく、前半終了で20-0という圧倒的な試合展開に。~
それでも諦めない円堂とそれを見ていた豪炎寺は…この二人の出会いが弱小サッカー部の運命を変える!!

**特徴
-物語の舞台となる稲妻町を探索しイベントの進行や特訓などを行う。
--アイテム購入はコンビニ、装備品購入はスポーツショップなど世界観に合っている。
--宝箱も置いてあるがRPGであることを考えれば違和感は少ない。

-スカウト
--本作ではメインストーリーで仲間になるキャラクターのほかにスカウトを使って仲間にする選手が居る。
--他校の選手も引き抜いて仲間にすることが可能。(一部不可能な選手もいる。)

-特訓
--ねっけつ特訓
---町の各所に設置してあり、場所によって上がる能力値が異なる、一度に特訓できるのは一人だけ。特訓にはねっけつポイント(お金)を使い、特訓するたびに必要なポイントが増える。特訓の内容は「壁にボールを打ち込む(キック)」といった普通のものから「八百屋の荷物運びを手伝う(ガード)」といったシュールなものまである。
--修練所
---ミニダンジョンを攻略し、クリアできたら選手全員の能力が上がる。上げたい能力は挑戦前に設定できる。
---攻略中はレアアイテムを入手できる事がある。

-ブログ
--ストーリーで起こった出来事をマネージャーが書き込む、あらすじの役割を果たしている。書き込みに対して一言部員がコメントする。
---選手をスカウトしたことや、Wi-Fiで受信したアイテムなどの情報もここに報告される。

-探索中にはランダムエンカウント方式でサッカーバトルが発生。
--4対4のバトルで戦う。勝つ条件は一点を入れろ、ボールを奪えなど様々。
--敵の強さはストーリーを進めるごとに強くなっていく。

-ボス戦である試合は11対11の30分ハーフ(体感的には6、7分)で行われる。

-試合中の操作はタッチペンを使い線を書く事で選手が移動し、タッチでボールをパスをしながらゴールを目指す。
--敵と接触するかシュート時にコマンドバトルが発生する。
---コマンドバトルは2種類のコマンドと技コマンドの3つから選ぶ。基本的に画面右側のコマンドは成功率が高いがボールのキープ率が低く、左側のコマンドは成功率は低いがキープ率が高いコマンドになっている。
--基本的にキックやガードなど、対応した能力値と属性の相性で決まるが、必殺技の使用でパラメーターに差がない限り勝つことができる。

-属性は「風林火山」の4つで「風←林←火←山←風」の4すくみ。
--選手と技にそれぞれ属性が設定されており、選手と同じ属性の技を出せば威力が上がる。

-必殺技はシュート・ドリブル・ブロック・キャッチの4カテゴリに分類される。
--各選手6つまで技を習得させることができる。レベルアップまたはストーリー上で習得するが忘れさせることができない枠4つと各地で入手できる秘伝書で自由に習得させれる枠が2つ。

-3人の選手が成功かどうかに関わらずシュートを打てばバーニングフェーズというものが発生する。
--一定時間選手の能力が上がり消費TPが半減する。

**評価点
''必殺技''
-シリーズを語るには欠かせない最大の特徴。そのあまりのぶっ飛び具合に思わず笑ってしまうが、何度も見ているうちに引き込まれてしまう妙なインパクトと魅力がある。
--巨大な右手のオーラでボールを止める「ゴッドハンド」と炎をまといながら高く跳びシュートを放つ「ファイアトルネード」はシリーズを象徴する必殺技となった。
--これらはまだ序の口で、時を止める、竜巻を起こす、空を飛ぶ、巨大化など何でもあり。更にはゴールをずらす、ボールをスイカにすり替える、と言った卑怯を極めたようなものも。
---そのド派手さはナンバリングを重ねるごとにドンドン激しさを増していった。

''王道で熱いストーリー''
-最近のスポーツ物には珍しい「スポ根」的な内容で、弱小チームが強力な選手の加入により全国大会を勝ち抜くという王道もの。またライバルキャラとの対決や仲間との友情ドラマといった熱いストーリーが楽しめる。
--王道を地で行く内容ではあるものイナズマイレブン特有の展開のおかげで飽きることのない作品となっている。
-また子供向けということを考えても突っ込みどころ満載なシナリオだが、そんな超次元なシナリオも本作の魅力であり、ネタとして楽しむ人も多い。

''個性的なキャラクター''
-おでこに巻いたバンダナがトレードマークで「サッカーやろうぜ!」が口癖の主人公・円堂守。ドレッドヘアにゴーグルを付けてマントを羽織った天才ゲームメーカー・鬼道有人。巨漢で食いしん坊のDF・壁山塀吾郎など魅力的なキャラクターが仲間になる。
--動物をモチーフにしたチーム、選手全員が忍者など敵のチームも個性派揃い。
--スカウトシステムを用いて選手を仲間に出来るのだが…その数なんと''1000人''。シリーズを重ねる度に500人近い数で追加されている。
---きちんと全員に個性的な設定が与えられており、モブながら人気のキャラクターもいる。
--コロコロ編集長やOPを担当するT-Pistonzのメンバーといったコラボレーションキャラクターも存在する。また敵限定だが、『[[レイトン教授シリーズ]]』のキャラクターも登場する((『2』以降では登場しなくなるが『GO2』からスカウト可能キャラとして復活した。))。

-自由度の高いチーム作り
--上記の通り1000人もいる選手の中からベンチを含めた15人(円堂は外せない)を自分で選ぶことが出来る。
--また必殺技も2つだけではあるものの自由に習得させることが可能。

-タッチペンによる直感的な操作は、快適で爽快。

-劇中のアニメーションは『ポケットモンスター』などで有名なオー・エル・エムが担当しておりDSとは思えないほどの出来である。

-音楽コンポーザーは『クロノシリーズ』、『[[ゼノシリーズ]]』、他のDS作品では『[[ソーマブリンガー]]』などで知られる光田康典氏。「帝国学園との決闘」「神々の聖戦」などの評価が高い。

**問題点
-ギャラリーモードが無く、上記のムービーを見られるのは基本的に一度のみ。

-必殺技に偏りがある。
//ラスボス(とその強化版である裏ボス)のみが使用できる最強シュート技が風属性、それに対し林属性のキャッチ技は序盤で登場するものしかない。
//技の属性は使用者と一致するかどうか以外コマンドバトルに関わってきません。なので風属性技に林属性技が有利ということはありません。
--例えばディフェンス時に使うブロック技で火属性である技はたったの一個。
--ストーリー中ならばあまり技の属性を気にしなくても勝つことはできるが、裏ボスや対戦においては違う。最強クラスに強い技が属性一致で使えるかどうかというのはかなり大きい。特に林属性のキーパー技はひどいもので、中程度の強さを持つ技が最高の技である。もっと言えばプレイヤーが使える最強クラスのキーパー技は山属性しか存在しない。
---風属性でシュート技を覚えた選手がとても有利になるのだが、裏ボスチームのフォワードにまさしく風属性の選手が存在する。なおかつ最強クラスの風シュート技を一致で打ち込んでくる。なかなか理不尽である。

-GP(体力)ゲージが空気。試合中走ったりバトルすることで減少するが、減少量が極端に低い。
--序盤ではGP切れが起こる物の、中盤辺りになってくると切れる事は無い。
--「とっぱ」というGPを消費してボールを持つ選手の後ろにいるディフェンスを無効化するテクニックがあるが、これもGP消費量が少ないために強力。とはいえディフェンス側は操作で簡単にそれを防げるため対戦でバランス崩壊を起こすというわけでもない。

-相手チームのベンチ(控え)の選手が空気。相手は選手交代をしてこないのでそのチームのスタメンから選手を引き抜かなければ試合に出てくることがない。

-登場キャラの数に対して、仲間にできる人数の上限が最大32人。
--メインキャラクターの一部も退部させることが可能だが、焼け石に水。
--円堂は補欠に入れることができない。強いので邪魔になることは無いが…

-試合バランス
--試合中に回復アイテムが使い放題。
--バーニングフェーズが強力。効果時間はゲーム内時間で30分程、つまり試合時間の半分。その時間の間全選手の能力がアップし技に必要なTPが大幅に減るというのはかなり凶悪。よほどチームのレベルに差がなければ対戦でやるには難しい条件ではあるがストーリー中はこれで敵チームを圧倒出来たりする。

-バトル勝利後にドロップ(入手)できるスキル、必殺技の出現率が極端に低く設定されている。
--この点については一部のやりこみプレイヤーからは「そのほうが達成感がある」と、むしろ高評価。勿論大多数のプレイヤーからの評価は低い。

-RPG作品としてはあまり良くはない
--一本道な上にやることを指示されマップにも次に行くところが表示され、お使い感が否めない。
---試合中でも特定の必殺技を使わなければ得点することができず、その技を使用するキャラのポジションも固定される。
---ただライトユーザーからは次にどこへ行けば良いのか分かるため好評。
--新しく解放されたお店に売っている装備や秘伝書はほとんどがその時点では弱く、買ったとしても戦力になりにくいものばかり。せいぜい持っていないカテゴリの枠を埋めるくらいになっている。
---ポケモンのデパートのような寄り道すれば強力なものを入手できるといった場所も無く、あってもWi-Fiで解放された店だけである。

-Wi-Fiによるオンライン対戦に対応していない。
--やり込みプレイヤーからは対人戦の面白さも評価されている作品であるが、オンライン対戦に対応していないため、対戦環境の少なさを嘆くプレイヤーも多い。
--対戦用のチームデータをすれちがい通信で配信し、その配信されたデータと対戦できる「すれちがい果たし状」というシステムが一応存在する(操作はCPUで行う)。
---熱心なプレイヤーの中には、この「すれちがい果たし状」のためだけにイナイレ関連のイベントに赴く、といった人も多い。
-日野社長はこのWi-Fi対戦未実装の理由について「環境のない低年齢層の子供達を考慮した」「実際にみんなで集まってワイワイと楽しんでやってほしいから」等といったコメントをしている。
--実際、Wiiの『ストライカーズ』ではその路線が強く押し出されている。
--しかし対戦の環境を渇望するプレイヤーやアンチユーザーからは「ただの言い訳」、さらには同社のオンライン関係での問題点やトラブルの多さを指摘する意見が多いが、オンライン対戦の宿命である切断の対処を考え、止むを得なかったのだろう。

**総評
ぶっ飛んだ必殺技や熱いストーリー、個性的なキャラクター達で人気を博し、レベルファイブの看板タイトルの一つとなった。~
対戦のバランスは一作目ということもあって調整不足ではある。

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*イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア / ブリザード
【いなずまいれぶんつー きょういのしんりゃくしゃ ふぁいあ / ぶりざーど】
|ジャンル|収集・育成サッカーRPG|&amazon(B001IDYGC6)|&amazon(B002GWVC3E)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|~|
|メディア|2048MbitDSカード|~|~|
|発売・開発元|レベルファイブ|~|~|
|発売日|2009年10月1日|~|~|
|定価|各4,980円|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|

**概要(2)
-「エイリア学園」と名乗る宇宙から来た侵略者を、全国各地で仲間を集めてサッカーで倒すことがストーリーの主軸となる。
--''プロや自衛隊は何してるの?'' とか突っ込んではいけない。
-なお本作からはアニメ版の放送中にゲーム版が発売される展開となっていく。

**あらすじ
激闘から一週間後、河川敷で練習をしようと集合した雷門中サッカー部。練習を始めようとしたその時、雷門中にめがけて黒い物体が飛来していく。急いで向かったそこにあったのは崩壊した校舎。エイリア学園と名乗る宇宙人チームはサッカーで力を示し地球を征服すると宣言する。円堂たちは彼らに勝負挑むが驚異的な強さを前に蹂躙され、多くのチームメイトが入院してしまうほどの重傷を負う。~
エイリア学園は他の中学へもサッカーを挑み、勝利を続けては敗者たちの通う校舎を破壊していき力を見せつけていた。~
彼らを止めるため、新監督である吉良瞳子の下で円堂らは最強のチームを作る旅に出る。イナズマキャラバンに乗って、日本各地を巡る円堂たちの新たな挑戦が始まった。

**特徴・評価点(2)

-キャラクターの設定、声優がアニメ版に合わせられ、顔グラフィックが一新された。
--また、アニメオリジナル技も殆ど逆輸入されている。

-「どんな敵でも、努力して強くなれば絶対勝てる!」といった熱さ、キャラ間の友情の熱さもストーリー上で健在、本作のシナリオの評価は高い。
--「強さ」というのが本作のテーマの一つであり、序盤から終盤までこのことについて悩む選手が多い。
---特に本作の主役キャラでもある吹雪の悩みはプレイヤーにも考えさせられるものになっている。
--「雷門のエースストライカー」に関する染岡と吹雪のやり取りや、ラスボス戦後などは熱い展開で友情を見せてくれる。

''選手関連''
-選手の上限が100人に増加
--通信対戦用のチームを作れるようになり、円堂のいないチームを作れるようになった。
--敵となる宇宙人たちもスカウト可能である。

-キャラチェンジ
--一部の選手にはポジション・見た目・能力値・技が別のものに変更できる。
---吹雪をめぐるストーリーではこのシステムも絡んでくる。

-女性選手の参戦
--前作でも大人チームや小学生チームに所属していた女性選手がいた。しかし使用できるのはクリア後で、数もかなり限られていた。女子専用の技、女子バレー部をイメージしたウェア(男性キャラも着る事が出来る)などが追加され、今作で本格参戦となった。

-現在「Take action!」の活動を続けるプロサッカープレイヤーの中田英寿がゲストとして登場。『2』の中でもトップクラスの性能を誇るキャラである。
--だが加入イベントの鬼難易度で、なかなか手に入らない人が続出した。

''必殺技関連''
-「スーパーノヴァ」や「ユニバースブラスト」のように宇宙をイメージした必殺技が増え、更に超次元なサッカーとなった。
--これらはすべて「エイリア学園」に所属する選手のみが習得できる。

-新たな必殺技のカテゴリにスキルが追加された。
--持っているだけで効果がある。個人に効果があるものからチーム全体に効果があるものまで様々。獲得経験値が増えるものも存在する。

-一部の必殺技の性能にロングシュートとシュートブロックが付与された。どちらも駆け引きを熱くさせる要素である。
--前者はフィールドのどこからでもシュートが可能になるもの。ちなみにロングシュート技が無くても普通のロングシュートが可能。
--後者は相手のシュートを弱め、ブロック側が強ければブロックした選手のボールになる。シュート技にも付いており、そのまま相手側へ打ち返せることもできる。

-1つの技を使い続けると技が強力になる技成長が登場。
--これにより序盤で覚える弱い技にもある程度使いどころが増えた。

''その他''
-やりこみ要素として前作の練習試合に変わる形で対戦ルートが登場。
--ストーリー上で戦ったチームのほかスカウト可能な1000キャラ以上の中から組まれたチームまで種類豊富。
--試合結果によって3段階のランクが決まる。最高ランクはS(無失点かつ5点以上獲得)。ごく一部のチームは特定の条件で挑まなければない。
---1つのルートをクリアすると報酬がもらえるが、ルート上のすべてのチームをSランククリアするとよりレアな報酬がもらえる。報酬の中には隠しキャラもいるため飽きを感じさせない。
--こちらもナンバリングを重ねるごとにチーム数が増加し、難易度も高くなっていく。

-バーニングフェーズが任意で出せるようになった。また全体的に弱体化した。
--効果時間も短くなり、消費TPも半減から4分の3となった。

-一度見たムービーが見れるようになった。『1』に比べ数も多い。

-各章の終わりに次回予告とアイキャッチが挟まれるアニメを意識した演出がある。

-新たな通信要素として協力対戦とシークレット通信というものも。

-バージョン限定の裏ボスが新登場
--上記のシークレット通信を行えば複合チームと戦える。

**問題点(2)

-スカウトシステムが劣化。
--一度エンカウントしなければスカウトができなくなった。人脈スカウトもライン上にいる選手は全て引き抜く必要がある。
--またスカウトの際教えてもらう選手の場所があいまいな表現となっている。

-キャラチェンジができるのはたった3人だけと少ない
--吹雪はストーリーの関係上、終盤のイベントを迎えたらキャラチェンジができなくなってしまう。
--デザームがチェンジ可能なら彼のチームメイト達もキャラチェンジ可能にしても良かったはずだが。

-一部スキルの効果
--オフェンスプラス、シュートプラスといった○○プラスというスキルが存在する。説明では覚えている選手が種類に応じたプレイに強くなるように見えるのだが、ディフェンスプラスはなぜか使用者ではなくMFに置かれた選手に、オフェンスプラスはDFに置かれた選手に効果が適用される。キーパープラスとスピードプラスはきちんと習得者のみに効果があるのでおそらくバグである。普通ならまず正しい効果が把握できない。というよりシュートプラスは誰に発生しているか不明で効果が分からない。
//ほとんど知られていないのでデマも間違われるかもしれません。一部のやり込みプレイヤーが最近になって発見したそうです。実際にプレイして確認もしています。

-対戦ルートでは「通信協力プレイで勝利せよ!」という条件が存在する。
--発売当時ならまだしも現在はプレイヤーの数もかなり少ない。協力してくれる人を探すだけでも一苦労である。
---そのルートでは序盤で離脱したとあるキャラが報酬のため余計にこの条件が厳しく感じてしまう人もいる。

-次回予告や章のタイトルでは容赦なくネタバレをされる、飛ばすことができないため純粋にストーリーを楽しみたい人には邪魔に感じる。
--特に2章はとある人物の離脱場面も予告で明かされるためネタバレをやめてほしいと言われている。

-ストーリー上の問題点
--「全国で強い選手を集める」という触れ込みのストーリーだが、「他県に強い選手が居るからスカウトしに行く」というのはたった2人だけ((そのうち片方は序盤で抜けた雷門メンバーであるため新キャラクターは1人。))。「別の目的で行った場所に、たまたま潜在能力の高い選手が居て成り行きで仲間になった」という選手がほとんどである。
---奈良編では奈良県最強の実力を誇る選手をスカウトするという展開があるのだが、彼をスカウトする理由は「彼のコネでテレビ局に入れてもらう」というもので、それ以降はストーリーに絡まない。アニメ版との兼ね合いもあるかもしれないが…。

#region(ラストの演出についてネタバレあり)
-試合終了後に円堂の「サッカーやろうぜ!」というセリフがラスボス達の脳内に響き正気に戻るというシーン。
--これについて「宗教」「逆洗脳」「もはや超次元とかいうレベルすら超えている」等、評価が低い。
---ただし元々「円堂は『円堂教』なる宗教の教祖なのではないのか」というネタが存在しており、この演出はその代表的な場面だとネタにしているファンも居る。
#endregion

キャラクターについて

#region(ネタバレあり)
''一之瀬一哉''
-前作は隠しイベントで仲間になる選手だったがアニメ版でも同じ設定でレギュラーキャラとなり本作でもそのままメインキャラとなった、そのため人によっては「一之瀬って誰?」となってしまう。

''ラスボス''
-チームの一部メンバーはなぜそのチームに加入したのか説明が無く、セリフも無い上に試合前のマップにも表示されないため非常にぽっと出感の強いメンバーとなっている。一応アニメ版ではある程度の補完はされている。
--さらにそのうちの西垣はアニメ版でかなり濃い設定が追加されているのだが、前作ではモブ同然のキャラクターだったためアニメ版に全く触れていないと「なんでこのキャラが居るの?」となってしまう。

''吹雪士郎''

#region(更なるネタバレあり)
-ブリザード版のパッケージを飾っており本作における主人公といえる人物。終盤まではキャラチェンジシステムでDFとFWを切り替えて使っていく選手である。
--実は幼いころ事故で家族を失い、FWだった弟・アツヤの人格が現れるようになった二重人格者(以降DFを士郎、FWをアツヤと表記する)。中盤以降は「自分はアツヤとして必要とされている」と思うようになる。しかし終盤ではその葛藤を乗り越えて大きく成長しDF・WF共に優秀な選手となるシーンは本作屈指の名場面でありファンからの評価も高い。
--しかし問題はDFとしての士郎を評価・フォローするセリフがあっても、プレイヤーが操作するシナリオ上の試合では士郎を使わせてくれることが殆ど無いので違和感を感じてしまうことである。実際ストーリー中で手に入るだけではフォワードはかなり不足しており、アツヤがかなり強力なため頼ってしまうプレイヤーが多々いた。
--アツヤの使用を要求されることが多いこと自体は彼の描写としては間違っていない((恐らくメタ的な視点でもプレイヤーに吹雪の苦しみをわかって貰おうとしているのかもしれない。))のだが、むしろアツヤの見せ場を作りすぎて''士郎としての見せ場が無さ過ぎる''シナリオとなっている。
---前線で士郎がボールを取り、チェンジを使ってアツヤがシュートを決めるということも一応できる。消費こそ激しいがとんでもなく強力な選手として扱える。しかしそれでもシナリオ上で士郎の見せ場がないことには変わりがないうえ、結局アツヤあっての使い方となる。
#endregion

''新監督である吉良瞳子''
-初めて監督を務める試合では「無茶な采配に見えるが実は選手に負担を掛けない采配をしていた」と評価される。しかし一方で、「選手たちの責任は私が取る」と言いながらも責任をとるシーンが無い。また上記のテレビ局のシーンでも瞳子に交渉して入れてもらおうとするメンバーに対し「そんなことをしたら大人にしか頼れないチームだと見られる、自分たちでどうにかしなさい」と言い放つ、流石に中学生に言うことではない。

''彼女に対する響木の行動も不可解''
-素性の明かされていない瞳子に監督を任せたのは''他でもない響木自身''なのだが''終始彼女を疑い続けている''。
--実際瞳子は「黒幕の実の娘」だった事が判明する((その後彼女は黒幕の悪事を止めるために雷門に協力をしていたと明かす。))。よって疑っていたこと自体は間違いでは無かったのだが…。
--彼女について説明するシーンもおかしい。敵本拠地に乗り込む直前にいきなり現れて「この中に我々を裏切った者がいる、裏切者はお前だ!」と言って瞳子を指さすのだが、「裏切った」とは言っているものの裏切った行為が無いためセリフとしては変。アニメ版ではそれをフォローするセリフがあったのだが…。
#endregion

本シリーズのシナリオは「ツッコみどころが多いが超次元だから許せる」というのが特色である。しかし「超次元で考えてもおかしい」、「そもそも超次元で考える以前の問題」といった粗が目立ってしまっている。~
また中学生をメインに捉えた作品である以上仕方の無いことではあるが「何もかも子供たちに任せっぱなし」という問題点もある。どちらもシリーズ全体に言えることではあるが。

**総評(2)
前作からやり込み要素が増え、大幅にボリュームアップした。~
友情をメインにしたシナリオはファンの間でも評価が高く、シリーズの中でも特に人気。~
ミリオンヒットを達成した。

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*イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク / ボンバー / ジ・オーガ
【いなずまいれぶんすりー せかいへのちょうせん すぱーく / ぼんばー / じ・おーが】
|ジャンル|収集・育成サッカーRPG|&amazon(B0038KXKQK)|&amazon(B003EV6OPC)|[[&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/91HKN75TRJL._AA160_.jpg)>http://www.amazon.co.jp/dp/B0046ECA1I/]]|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|~|~|
|メディア|2048MbitDSカード|~|~|~|
|発売・開発元|レベルファイブ|~|~|~|
|発売日|スパーク / ボンバー:2010年7月1日&brジ・オーガ:2010年12月16日|~|~|~|
|定価|各4,980円|~|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~|

**概要(3)
「エイリア学園」との戦いが終わった数ヵ月後、~
主人公・円堂守達はサッカー世界一を決める戦い「フットボールフロンティア・インターナショナル」に日本代表として挑戦する…~
-ストーリーのテーマが「宇宙人→世界」となるので、前作未プレイ者は「''規模小さくなってね?''」と思ったであろう。
-『ジ・オーガ』は劇場版を意識した後出しのバージョンであり、所謂完全版の作品とは少々趣が異なる。

**あらすじ
世界一を決める「フットボールフロンティア・インターナショナル」へチームを作るため招集された円堂たち。雷門中の一員、日本各地で出会った仲間たち、敵であったエイリア学園のメンバーや初めて出会う見知らぬ選手が集まりできたイナズマジャパンが結成された。~
久遠道也監督の下、イナズマジャパンが世界に挑む!

**特徴・評価点(3)
-世界大会に特化したシナリオで各国の主要選手も過去2作以上にスポットが当たり、試合前のストーリーに絡むなど良きライバルとして強く描かれている。
--大会を巡る陰謀などのストーリーもあるが、やはりメインは大会となっている。
-初期シリーズの最終作なだけあって集大成とも言える面も多い。
--プレイヤーのチームであるイナズマジャパンは、円堂などの主要メンバーや小暮などの『2』で仲間になったメンバー、ヒロトや不動といった敵として戦った選手などオールスターと言える程の選手が集まっている。
---瞳子とは別の方向性でクールな監督・久遠や新たなヒロイン冬花といった日本側の新キャラクターも多い。
--また決勝戦の相手となるとなるラスボスのチームはある意味でラストにふさわしい人物が監督を務めており、メンバーもこれまで仲間になったキャラクター達をモデルにしている。
-各国代表のユニフォームは実際にW杯や五輪で使われるものと同じである。
--日本だけはアウェー戦のユニフォームも存在するが、どちらも色合いなどはアレンジが加えられている。
-必殺技のネタも豊富になり、例を挙げるとオーストラリアの選手が使うキーパー技に「グレートバリアリーフ」、イタリアの必殺タクティクス(後述)に「カテナチオカウンター」などがある。
-実際に世界を旅する訳ではないが、本戦の舞台となるライオコット島は本戦出場国の街並みを再現しており疑似的に世界を旅することが出来る。
-スカウト可能な選手に外国人のキャラクターが増えたことによりさらに個性が増した。
--本編ではリーグ違いで戦うことのできなかったチームもスカウトできる。
--選手の説明文も一新、特に御影専農の説明文は洗脳が解けた『2』でも洗脳されたままの説明文であったため評価が高い。
--前回ゲスト出演した中田英寿は所属していたローマのクラブチームをリスペクトし、今回はイタリア代表キャプテンとして出演する。ちなみにCMにも出演している。
---もちろんスカウトも可能、相変わらず難易度は高いが。

-技の性能として「シュートチェイン」が追加。
--シュートをシュート技で繋げて威力を上げるというもの。ただしパス扱いなのかオフサイドを取られることがある。

-新システムとして「必殺タクティクス」が追加。
--チーム共有のTTPを消費して複数人で行う必殺技。
---技によって自陣か敵陣かで使える場所が異なる。中にはコーナーキックからそのままゴールを狙う技も。

**賛否両論点(3)
-キャラ総数が『2』に比べ更に増えた。
--流石に多すぎるせいか「Wi-Fi対戦を実装すべきでは?」などの指摘もあった。
--ストーリー上外すことのできないキャラも増え、100人の仲間枠を圧迫しているのも難点の一つ。


**問題点(3)

-一部のスキルと必殺技が強すぎる
--スキル「ぞくせいきょうか」その効果はなんと''コマンドバトル時、ぞくせいが有利な場合テクニック値が2,5倍になる''。
---このようなチート性能であるため大会上位者はほぼ全選手に覚えさせているプレイヤーがほとんどだった。 
---前作の時点では倍率は1,1倍であり、さして強いスキルではなかった。いくら個性を出すためとは言え、極端な調整と言わざるを得ない。
--必殺タクティクスでは「''自陣に入ったボールを奪ってゴールライン付近まで6人で上がる''」というバランスブレイカーな技がある。
--つまり「敵陣ペナルティエリア内まで攻めたのに気付いたら6人が自陣のゴール前まで攻め込んでいた」何てこともある。
--後半のスペシャル対戦ルート内ではこの技を使う相手が非常に多く、なかなか得点できない。

-試合中のイベント
--''試合開始にいきなりボールを奪われ数秒(ゲーム中では2,3分)で失点してしまう''。この失点イベントはほぼすべての試合で挿入される。都合よく解釈すれば、ハンデとも言えなくはないが…。
---ラスボス戦も自軍からスタートするのだが''ボールを奪われた描写すら無く、いきなり相手にシュートを打たれ0分で失点する''アニメが挿入される。理不尽を通り越して笑うしかない。
--ゲーム本編がアニメのシナリオに影響を受け過ぎている故の問題点でもある。

-スカウトシステムが更に劣化。
--『2』同様一度エンカウントしたことのあるキャラしかスカウト出来ないことに加え、ガチャガチャで引き当てなければならないという効率の悪いものになってしまった。

-キャラのGP・TPの最大値が前作と比べ大幅に減少し、消費量が上げられている為バーニングフェーズやアイテム(一試合につき3回まで)の使うタイミングが重要になりGP・TPの切れた選手を交代させるなどの工夫が必要になったが、少々極端な調整に感じられる。
--TPはある程度強い技で1回しか使えない、GPもポジションによるが前半で切れることも多い。
//工夫が必要になった為改善ではないだろうか?
//付け足してみました

-ストーリーとスカウトシステムの矛盾
--代表入りに対して苦労するキャラの描写があるのだが、それとは関係なしに一般キャラは加入する。収集要素のあるゲームであるため仕方のない事ではあるが「あのキャラクターを差し置いて一般キャラを入れるのは気が引ける」という意見もある。
---ただせっかくスカウトしてもストーリー上の試合では特定のキャラがいなければならず、あまり活躍の場が無い。また前2作とは違い最初から16人揃っており「メンバーが足りないからスカウトしよう」とはならないためスカウトシステムが人によっては使うことのないものとなってしまうことも。

キャラクターについて

#region(ネタバレあり)
''イナズマジャパンメンバー''
-キャラクターが多い為、扱いに差が開いてしまっている。
--立向井はイベントはあるものの肝心のポジションであるキーパーの円堂がほぼすべての試合に必須となっており中々試合に出れない状況となっている。
---序盤では習得技から立向井の方が強く、その点でも彼を使いたかったという意見も多い。
--土方雷電は序盤で必殺技の習得イベントがあるものの進行に必須ではなくそれ以降のイベントには全く関わってこない。
---また一之瀬と同じように『2』の隠しキャラだった彼がメインキャラとなっているが、アニメ版では2の沖縄編で登場するキャラクターだがゲーム版では別のキャラクターがその役割をしている。しかし冒頭での土方に関する説明はアニメ版に合わせたものになっているため前作と矛盾してしまっている。
---『2』の土方はWi-Fi配信限定のキャラでDS版では入手不可能なキャラとなった。
--小暮に関しては''新技イベントが存在せず、これといった大きなイベントも無い。''

''影山総帥''
-本作でもイタリアの監督の座を奪いこれまで通りの悪事を働いていたのだが…。
--日本対イタリア戦ではフィディオと鬼道が彼の父親でサッカー選手の影山東吾のプレーをトレースしたことにより、かつての感動を思い出しサッカーへの歪んだ愛を捨て純粋にサッカーを楽しむ一人の監督として戦うようになる。
--また「ある組織のいいなりになってた」ことが発覚、試合後には鬼道達と和解したのだが唐突に事故死(に見せかけて消されて)しまう。
--イベント自体は良質なのだが「散々悪事を働いといて今更いい人転換とか…」といった具合で賛否分かれている。その分黒幕の悪質さが際立つが。
-全体的に極悪非道だったイメージから一転し善人としての一面も描かれておりキャラクターの方向性が変わった事にも賛否分かれる。
--イタリア対イギリス戦ではアドバイス一つでイタリアを勝利に導いたり、鬼道のトレードマークの一つであるゴーグルは「視野を狭くすることでより深く見えるようにする」ために影山から与えられた物など、優秀な監督として活躍する場面もある。
--また彼が悪事を働いた際に盲目の少女・ルシェを怪我させてしまいサッカーとは無縁の人物を巻き込んだという理由で彼の悪事とは無関係の目の手術費を払うという、かなりの善人っぷりを発揮している。
---『1』では(おそらく)サッカーとは無縁の一般人も悪事に利用する程の悪人だった。またルシェと年齢が変わらないであろう夕香を(無縁ではないとは言え)交通事故に遭わせ一年も昏睡状態にしたことがある前科があり、両者が比較されるほど人物像が変わっている。

''ヒデナカタ''
-前述通り、イタリア代表キャプテンの中田英寿選手。作中でもトッププレイヤーとして描かれている。
--実際は大会中にも関わらず旅をしており、試合を観戦しながら物言いをする場面が多い。
--彼が試合に出るのは日本との試合のみ、それも後半戦からで散々あった強制得点イベントも無い等ロクに活躍の場が与えられていない。
-旅の途中で影山の事を知り暗躍しているのだが、まともな掘り下げが行われておらず意味深なセリフが多い割に影が薄いキャラクターとなっている。
-実在する選手とのタイアップキャラクターであるためか、活躍の場が出し惜しみされているような印象である。
--また彼と行動するルカもイタリア代表監督の息子であること以外掘り下げられていない。

''円堂大介''
-本作のラスボス。実は生きており黒幕から身を隠すために死を偽装して海外へ逃亡していたということが明かされる。影山と並ぶ本作最大の後付け設定として非難されている。
--だが評価点で述べた通り、集大成の意味合いのある本作ではラスボスとしてふさわしい人物であり、むしろ彼がラスボスでなければラストの大団円にはならなかったとも言えるだろう。
#endregion

-『1』『2』のキャラが使えるようになるケータイ連動・2→3スーパーリンクだったが…
--苦労して手に入れても前作に比べ弱体化したキャラが多く(青マント鬼道など、使いやすい選手もいるが)、ガッカリ要素として残ってしまった。
---前作ではエイリア学園の選手は自力習得する専用技の消費TPがかなり少ない代わりにTPの上限も少ないという設定の選手達だった。しかし本作ではその専用技が誰でも習得できるようになった為消費TPも上がったが選手のTPはそのままだったため相対的に弱体化してしまった。
--1の選手はゲーム外のサービスでなければ入手できず、ケータイ側で発行されるパスワードを入力しなければならないがその際登録した名前とセーブデータの名前を一緒にしなければならない。
---今では3DS版の発売に併せて公式サイトでパスワードを入手できる。

**総評(3)
自分の好きなキャラを集めて楽しむ、所謂キャラゲー的要素も強い側面がある作品のため、使い勝手の悪くなったスカウトシステム周りは過去最悪の評価を受けている。~
しかしその一方で、より豊富になったクリア後のやり込み要素などは高い評価を受けており、総合的な評価は新規、シリーズ通してのプレイヤー共に概ね好評である。
//シナリオの評価って低いかな? 問題点には強制失点と影山関連しか書いてないけど
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*イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説
【いなずまいれぶんわんつーすりー えんどうまもるでんせつ】
|ジャンル|収集・育成サッカーRPG|[[&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/91OdSzw---L._AA160_.jpg)>http://www.amazon.co.jp/dp/B00974WS32/]]|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売・開発元|レベルファイブ|~|
|発売日|パッケージ版:2012年12月27日 &br()ダウンロード版:2013年5月29日|~|
|定価|5,800円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

シリーズ5周年を記念して『1』、『ファイア』、『ブリザード』、『スパーク』、『ボンバー』、『ジ・オーガ』の6作品を一本にまとめた''3DS用ソフト''。~
グラフィックに手が加えられており、一新とまではいかないが綺麗になっている。また必殺技は3D表示が可能となっている。~
新たにOPが追加されたが、内容に一切手は加えられておらず''ほぼベタ移植''である。~
目立った変更点は『1』における円堂と豪炎寺の顔グラフィックが後作以降のものになっている。~
またDS版でWi-Fiによって解放されたものはすれちがい通信を使い解放するものになった。~
2→3スーパーリンクが一本で可能になっていたり、パスワードを公開するなど発売当時できたことほぼ全てが可能となっている。~
そのほかにも同時期に発売された『[[イナズマイレブンGO2>イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ/ライメイ]]』との連動がある。~
もともと生産数が少なかったこともあり、パッケージ版はプレミア化している。DL版があるのが救いか。
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**余談

-韓国代表で登場したFWの一人が、ファンを驚愕させた。
--もともとそのキャラはギリシャ神話の神の一人がモデルとなっているだけに、アジア人だとは想像がつかなかったからである。

-物語の黒幕である影山総帥が、スポーツゲーム史に残るほどの悪人である。仮にも「中学生同士のサッカー」が題材なのに、ここまでやるか!?

#region(例を上げると…(以下ネタバレ))
-他にもあるが、大まかに以下の点でスポーツを題材とした作品ではありえないほどの外道である。『[[パワプロクンポケットシリーズ]]』で登場するような悪の組織と比べてもいい勝負できるほどである。
--スパイを二人も送る(そのうち一人は影山を裏切り、円堂の仲間になる)。
--スパイに主人公たちの乗るバスのブレーキに細工させ、事故を装い殺害しようとする。
--主人公達がこれから試合を行うスタジアムに細工を施し、試合中事故を装い相手チームごと主人公チームの上に鉄骨を降らせる(通称、鉄骨落とし)。
--色々やり過ぎてしまい、自分が育て上げた選手たちにまで見切りをつけられた上に一度逮捕されるが、すぐ釈放されラスボスを率いてやってくる。
--再び逮捕されるも、護送中に何者かの協力を得てまたも脱走。『2』にて潜水艦型の学園を率いて再び主人公達に戦いを挑むが、敗北し潜水艦と共に海に沈んだ。

-実はタイトルの由来でもある「主人公の祖父が監督を務めた伝説のサッカーチーム・''イナズマイレブン''」の一員であり、イナズマイレブン崩壊の元凶でもある。
--しかも悪役になってしまう切っ掛けとなった不幸なバックボーンがあり、イナズマイレブン崩壊や本編での悪事の数々も根底にあるのは不幸の大元になっ(てしまっ)た''サッカーそのものへの復讐''だったりする。不幸に見舞われるまでは普通にサッカーを愛していたので、本編中で「憎むことでしかサッカーを愛せない」と同情的な評価をされたことも。

-また、前述の影山総帥関連以外にも、イベントは刑事事件レベルの出来事が中心。本編中で殺人未遂などガチ犯罪を繰り返しておりスポ根ものの作品とは思い難いダークなハジけぶりである。
--影山以外にも『2』の吉良星二郎(彼も悪事に手を染めたのは悲しき理由がある)、吉良を利用しようとした研崎竜一、『3』のガルシルドなど、強烈な極悪人も多い。
---極悪人や無能な人物の多さから''「まともな大人は存在しない」''とすら言われている。
---ガルシルドに至っては本シリーズの''諸悪の根源その物''で、影山総帥を裏で操ってた真の黒幕、と言う始末。「卑怯が服を着たような男」とまで評された影山総帥をも上回る外道・卑劣漢であり、しかもガチで殺人をやらかしている。それ以外の所業や、邪悪丸出しの言動から某ファンwikiで''遠まわしに死を望まれている''。

-本作シリーズのシナリオはレベルファイブ代表取締役社長である日野晃博氏が多く関わっている。
--正直なところ日野社長によるシナリオは全体的に評価は低めである。
--インターネット上で自らのシナリオが酷評されているのを知り、へこんでしまったことも。それでもシナリオ製作を止めるつもりはない(止められない?)ようだ。第4作『GO』に至っては懲りるどころかアニメ版のシナリオまで書いている。
#endregion

-アニメ化やコミカライズなどもされている。
--アニメの人気は高く、『3』のストーリーをなぞる頃には劇場版公開にまで至っている。
---なお、同社の『ダンボール戦機』も同様の展開を行っており、こちらはホビー方面においてかなりのセールスを納めた。
---後年発売される『妖怪ウォッチ』もゲーム発売後に放送されたアニメにより児童層を中心に本作以上の爆発的セールスを収めたため、ある意味その草分け的存在とも言える。
---アニメについては「『キャプテン翼』と『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』を足して割ったような作品」と評されることも。シナリオに関しては原作に当たるゲームの方と比べると改悪面がやや目立っており、特に2にあたる部分でのあるキャラの成長の一部始終をばっさりカットした点は多くのファンを残念がらせた。
--ついにはミュージカル化も決定したが……公式サイトでのアンケートでも「似ていない!」の項目がぶっちぎりの1位を取るほど''かけ離れている''ことが一部で話題になっている。
---必殺技を再現するなど実際に見た人からの評判は高い。
---ちなみに、これ以前には着ぐるみによるキャラクターショーが行われたことがある。

-基本的には児童向けに展開しているが、個性的なキャラが人気を受けて女性層にも支持があり、女性向け雑誌の表紙を飾るほどである。
--登場キャラは少女と見紛わんばかりの美少年に留まらず、強面や巨漢からサッカー少女まで幅広い。
-女性からの人気と比べると割合はかなり少なめだが、サッカー部のマネージャー達や『2』から登場した「エイリア学園」をはじめとした女性キャラ達のかわいさに惹かれる男性のファンも多い((ちなみに胸が大きい敵キャラが多いことから2のサブタイトルと掛けて「胸囲の侵略者」と言われていたりする))。

-試合中におけるタッチペンで線を引いて選手を移動させる操作がセガの特許を侵害しているとしてレベルファイブが訴えられたと2012年12月に報道があった。~
それに対し、レベルファイブからのコメントはあったのだが2017年1月現在どうなったのかは不明。

**映画公式サイトでの人気投票
-投票されたキャラから上位3名を壁紙にすると言う旨の人気投票だったが…

#region(第一回)
-VIPPERが突撃し、人気の無さそうなキャラを上位にするため工作活動が行われた。そこで注目が集まったのが帝国学園に所属するモブキャラ「''五条勝''」。
--彼を中心に、他の不人気キャラにも投票が集まったが、一般のファンやキャラの外見に魅かれた人の投票により、最終的に雷門マネージャーや鬼道、豪炎寺、虎丸といった面々がランクイン。発狂してキレる腐女子のブログや、公式が''五条に票が入ると円堂にも票が入る''不正プログラミングを使ったことから投票はますます過熱していった。
--ちなみに五条自体はインパクトのある外見であるためか、ネタとはいえそれはそれで人気が出たことは確かな模様。劇場アニメ『GO』だけでなく、『ダンボール戦機W』にも成人した姿で登場し、ストーリーに絡んでくる。
--元は腐女子を嫌うVIPPERが腐人気の高い本作に対する嫌がらせが目的で行われたのが事の発端である。本来なら腐女子、普通のまともなファン共々激怒ものだが……
--キレている腐女子はライトな層が中心な様であり、ヘビーな腐女子の中には五条とイケメンキャラのカップリングの可能性も模索した強者も存在した様だ。
--今回の投票をきっかけに「腐向けのイケメンばっかりだと思ったら実はかわいい女の子も多い」と本作に興味を持つ人も増加。「アニメを見てみたら普通に面白かった」「ゲームをやってみたら面白かった」など、実際に作品に触れ、純粋に本作品の面白さを評価する人も多いようである。
--実際に本作が腐人気が高いのも事実だが、それ故に食わず嫌いをして、そういった印象だけで嫌っていた人も多かっただけに、今回の件がきっかけで本作の本当の魅力を知ってもらったことをむしろ喜ばしく思ってるファン(特に上記のような男性ファン、一般的な女性ファン)も多い。
--本作のキャラデザインを担当した長野拓造氏も、Twitterにて今回の件についてむしろ好意的に受け止めていることがわかった。
---ただし、イナズマイレブンをよく知らない一部の人が便乗してキャラクターを理不尽な理由で叩くことも多く、純粋に評判が上がっているのか下がっているのかよく解らない状態にはなっている。
--しかしながら、今回のような行為は当然許されるものでもないし、全てのファンがこの事件も好意的に受け止めているものではない、ということも十分理解しておいていただきたい。
--その後、問題は収束するどころか、上記のような公式の介入により更に問題は白熱化した。ここまで問題が大きくなっても人気投票を締め切ろうとしない、むしろニコニコ動画でアニメでの五条登場回配信を行う等、自重するどころかむしろ悪乗りして便乗する動きも見受けられた。
---これらの公式対応に、上記のように好意的に受け止めていたファンも公式に対して嫌悪感を抱くことになる。
--現在、人気投票は終了し、結局五条が1位という結果に落ち着いた。
---しかし、''上位3キャラだけでなく4~10位までも壁紙化''と言う異例の対応により、ある程度は丸く収まったと言えなくもない。
--このような事態が起きたにも関わらず、近々第二回目の人気投票を予定しているといった発言もあって、公式の対応に対して更なる不信感が募っていた。
#endregion
//ここの部分少しマイルドな表現にしたほうがいいかな?あと文章も短く
#region(第二回)
-公式への不信感が鬱積する中、結局第二回投票が始まってしまった。
--ただし投票対象は第一回と異なり雷門メンバーのみ。
--人気投票は終了し、今回もVIPPERによる工作が行われ壁山塀吾郎が1位に。しかし、五条とは違い元から一定の人気はあったため前回ほどの混乱は免れた。
#endregion

*その後の展開
-Wiiで『[[イナズマイレブン ストライカーズ]]』が、3DSで『[[イナズマイレブンGO>イナズマイレブンGO シャイン / ダーク]]』が発売。
--『ストライカーズ』はアニメ版を基準に1~3のメインチームが勢揃いしている。
--『GO』は主人公を交代して、1~3の10年後のストーリーを描く。アニメも発売に先駆け放送。

-カードゲーム、アーケード型ゲーム、筆箱や自由帳などの文房具セットなど(児童向け)関連商品も多岐に渡る。
--食品の例では、味の素が販売する「アミノバイタル ガッツギア」のパッケージに本作品のキャラクター達が描かれている。また、箱入り商品にはトレーディングカードが同梱されている。

-劇場版2作目『イナズマイレブンGO 究極の絆グリフォン』の公開に伴い、第三回キャラクター人気投票も行われたがやはりこちらの結果も''大人になった五条''が一位となった。
--『ダンボール戦機』とのクロスオーバー作品『イナズマイレブンGO VS ダンボール戦機W』でも人気投票が行われた。その際投票ページに「五条は登場しません」とわざわざ書かれていた。
--その後「レベルファイブ創立15周年記念 キャラクター人気投票100」や「妖怪ウォッチぷにぷに キャラクター人気投票」でもカオスな結果になっておりレベルファイブの人気投票は荒れるというのがおなじみとなっている。