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ひらり 桜侍 - (2014/06/07 (土) 16:16:18) のソース

*ひらり 桜侍
【ひらり さくらざむらい】
|ジャンル|居合いアクション|&image(http://www.g-rounding.com/assets_c/2012/04/sakurazamurai-thumb-420x200-229.png)|
|対応機種|ニンテンドー3DS&br()(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|グランディング|~|
|発売日|2011年11月16日|~|
|定価|700円|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
ニンテンドー3DSのダウンロード専用タイトル。「避けて、斬る」というシンプルなアクションを突き詰めた作品。純和風の世界観も特徴的。

**特徴・システム
-コノハナサクヤヒメがさらわれ、心なき者による戦があふれる世を救うため少年剣士桜丸が心なき武人や悪しき城主を成敗する旅に出る、というストーリー。

-ステージクリア型のアクションゲーム。各ステージにいる敵をすべて倒せばステージクリア。
--敵に遭遇すると戦闘モードに突入、攻撃してくる相手に自動的にロックオンする。
--攻撃方法は居合いによる斬撃だが、やみくもに斬りにいってもブロックされてしまう。~
しかし敵の斬撃を回避すると隙が生まれるので、その瞬間に攻撃する。
--敵は攻撃してくる前に必ず事前動作をする。~
敵の種類や攻撃方法によって異なる事前動作を覚えて、それに応じた避け方で敵の攻撃をかわしていくのがアクションの肝である。
---たとえば横斬りならバックステップでかわす、槍による突きなら左右にステップしてかわす等。
--ギリギリで敵攻撃を回避すると「見切り」になり、より相手の隙が大きくなり連続攻撃が可能。
--敵の攻撃を回避していくとゲージがたまっていき、満タンになれば必殺技を繰り出すことができる。
--敵に攻撃をブロックされたり、ガードでブロックしたりし過ぎると刃こぼれを起こし攻撃力が下がる。

-ライフ制で0になればゲームオーバー。
--ステージクリアとともにライフは増加していく。
--ゲームオーバーになるとライフ3でやり直しになるが、~
マップ上に河童が現れ、河童のいるステージの敵を倒すと大量のお金が手に入るという救済措置がある。

-ステージをクリアしていくとマップが解放されていき、街が出現する。
--街ではセーブ、回復、買い物、刀の強化・修繕、ミニゲームなど一通りの行動が可能。
--ミニゲームによるアイテム獲得、お金をためて刀を強化する、連続見切り記録を伸ばす、などやりこみ要素も。

-ストーリーモードの他にも○○人斬りモードや、3DSの万歩計の歩数を利用した庭園モードもある。

**評価点
-シンプルながら緊迫感あふれるスリリングなアクション。
--回避が遅れると当然攻撃をくらってしまうが、早すぎると対応されてしまう。フェイントを交えてくる敵もいる。~
特に終盤の敵は判定がシビアなうえ攻撃パターンも多く、連続攻撃を仕掛けてくることも。
--回避成功時の効果音や攻撃が通った時の斬撃音も心地よい。
--ボスステージやゲーム終盤のステージは、よほどの反射神経がないと初見クリアは難しく、アクションゲームとしての難易度は高め。
--さまざまなザコ敵のバリエーションがあるが、とくに忍者はやっかいで無理やり近づいても煙幕でワープされてしまう。
--ボスはタフなうえ隙が少なく、攻撃モーションも多様かつ速く、癖をつかみにくい。また攻撃が重いので刃こぼれしやすい。
--ただし、反射神経に自信なしな人もゲームオーバー時の河童ステージで貯めたお金で刀の強化やアイテムを買いこめばなんとかなる。

-立体視との相性も良好。
--とくに巨大なボスのダイナミックな斬撃が迫ってくる迫力はなかなかのものである。

-DLソフトのACTゲームはストーリー性がないものも多いが、シンプルながらストーリーや世界観もあり和風RPG的な趣も楽しめる。
--街の人に挨拶する事が出来て、誰でも挨拶すれば手を挙げて返してくれるなど細かい作りこみもあったりする。

**難点
-ボリュームに欠ける。
--ストーリーモードは基本的に1周4時間もあればクリアできる。パッケージソフトよりも廉価な700円と言う値段を踏まえても、やや物足りない。
--2周目からはハードモードに挑戦できるが、それを考慮してももう少しステージ数がほしいところである。

-ダウンロードソフトなため仕方ないといえば仕方ないが、ビジュアル面のさみしさ。
--ザコキャラのデザインが味気ないうえ、ステージの背景も単調で殺風景なものが多い。
--オープニングムービーやボスキャラなどはそれなりに凝っていて評価できる。

**総評
シンプルなコンセプトのアクションゲームだが、居合いという瞬間の勝負の緊迫感と爽快感をうまく表現している。~
もうすこしボリュームがほしいところだが、完成度は高い作品である。