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クレイジーカンガルー - (2014/02/02 (日) 09:50:35) のソース

*クレイジーカンガルー
【くれいじーかんがるー】

|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|ニンテンドー3DS&br()(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~|
|発売元|テヨンジャパン|~|
|開発元|Gamelion Studios|~|
|配信開始日|2013年2月13日|~|
|価格|200円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|トップビュー視線のジャンピングアクション&br()地味に難易度高し|~|
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**概要
ニンテンドー3DS(DS)のダウンロード専用ソフトのリリースがメインのメーカー、テヨンジャパンがリリースしたソフト。~
カンガルーのバーニーが水上を舞台に、密猟者の魔の手から逃げ回るというストーリー設定。~
オートセーブ方式。メイン操作は"アナログレバー"か"ジャイロセンサー"の2通り。それ以外の操作は原則使わない(項目選択などでは使用する)。
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本作では「ステージモード」と「エンドレスモード」の各モードが用意されている。

**主なルール
***ゲーム全般のルール
-ゲームの流れ。
--バーニー(以下:自機)を操作し、トップビュー視線で上方向スクロールによるステージを攻略していく。
---自機には一切の攻撃手段がなく、敵をひたすら無視して進まなければならない。任意スクロールではあるが、ゲームの関係上、急いで上へと進まなければゲームオーバー必至となる。
---ほとんどの場面では、自機が常に自動ジャンプしながらの移動を行っている。すなわち、ステージが終わるまでは「ジャンプ ⇔ 着地」を延々と繰り返す事となる。
---自機の移動中は"独特の慣性"が働く。それを意識した操作を行わなければ、ミスの連続は避けられないだろう。
---ステージ全般は"不安定な陸地配置"が続いている。自機着地後に"陸地ではない箇所"へと触れるとミスとなってしまう(下記)。
---星アイテム取得や陸上着地をする度に「スコア」が加算される。ハイスコアを狙いたければ単に進むだけではなく、どの様な移動範囲で操作するかを意識しなければならない。
---自機には3つのライフがあり、雑魚敵に触れると1ライフダメージとなる。ライフをすべて消費すると1ミス。
--本作のゲーム性を大まかに例えるならば、''『[[ワルキューレの伝説]]』のジャンプアクションを連続で繰り返すもの''と思ってもらえればOKだと思われる。

-操作系統。
--操作は「アナログレバー」と「ジャイロセンサーによる傾け」のどちらかが選べる。
---両操作の併用はできないが、タイトル画面のオプションでどちらかの操作に切り替える事が可能。
--各操作の方法は以下の通り(前者はアナログレバー・後者はジャイロセンサー)。
---アナログレバーで自機の八方向移動。レバー上でスクロールスピードが若干増す。
---3DS本体の傾けで自機の八方向移動。上の傾けでスクロールスピードが若干増す。

-アイテム・仕掛けについて。
--ステージ内には以下の様々なアイテム・及び仕掛けなどが配置されている。
---全モード共通で、同じエリア(ステージ)内のプレイでも、"広大な陸地・密猟者・ゴール旗以外のすべて仕掛けやアイテムの配置"が必ず変化している。

--アイテム系。
---「星」…スコアアップ + アップグレートの資金が増える効果。複数の種類がある。
---「爆弾」…爆弾周辺にある星アイテムを自動回収してくれる効果。
---「磁石」…一定時間、自機の身近にある星アイテムを自動回収してくれる効果。
---「シールド」…一定時間、大方の自機ダメージを無効化してくれる効果。
---「浮き輪」…一定時間、自機着地後に水面へと触れてもミスせずに済む効果。
---「ケーキ」…自機がロケットに乗り、少しだけ前方へとワープできる効果。
---「乗数」…一定時間、入手スコアに倍率がかかる効果。
--陸地系仕掛け。
---「踏み場」…水上移動の最中、点在する形で配置されている地形。これに自機を連続着地させなければ確実に死ねる。広大な陸地の移動中には登場しない。
---「広大な陸地」…陸続きの地形。自機が"ここ"にいる間はジャンプせずに移動だけの操作となる。移動中は踏み場・水面・危険生物・密猟者が出現しない。
--落とし穴系仕掛け。
---「水面」…ステージ全体を通して、最も敷地面積が広い地形。自機が"ここ"に着地してしまうとミス。広大な陸地の移動中には登場しない。
---「危険生物」…水面同様、自機が"これら"に着地してしまうと原則ミスだが、稀にミスなしで着地できる事がある。広大な陸地の移動中には登場しない。
---「落とし穴」…自機が"ここ"に触れてしまうとミス。広大な陸地の移動中限定で登場する。
--障害物系仕掛け。
---「障害物」…その場から動く事は一切ない。自機が"これ"に触れてしまうと1ダメージ。広大な陸地の移動中限定で登場する。
---「雑魚敵」…自機前方を横切る形で移動している。自機が"これ"に触れてしまうとスコアダウンのペナルティ(ミス・ダメージはない)。
---「密猟者」…常に下位置におり、時間経過で上へと迫ってくる。自機が軽く"これ"に触れるとスコアダウン、めり込む程に触れるとミス。広大な陸地の移動中には登場しない。
--その他の仕掛け。
---「ゴール旗」…ステージモードのみに登場。この付近まで自機を進ませればエリア(ステージ)クリア。
---「メーター」…「自機・密猟者・ゴール旗の位置情報」を知らせてくれるメーター表示。ステージモードのみに表示される。

-アップグレートについて。
--ステージ内で入手した星アイテム(資金)を消費し、タイトル画面の「アップグレート」という項目で自機の強化ができる。
---強化したアップグレートは、次回プレイ時から永久に持続される。アップグレートの内容によっては、数段階の強化が行えるものもある。
---強化できるアップグレートとしては「一定時間アイテムの持続延長」「自機ストックの増量(ステージモードのみ)」「アイテム効果に何かの付加が付く」の3タイプ・計8種類がある。

-ミッションについて。
--ステージプレイ時には、ステージ内容に応じた「ミッション」という指示が3つ表示されている。
---ミッションの指示を満たすと、該当ミッションにOKマークが付くと共に、ステージ終了後に報酬として"多めの星アイテム"が入手できる。
---タイトル画面の「ミッション」という項目で、「今までに満たしたミッションリストの一覧」が確認できる。ミッションは全部で68種類存在する。

-ランクについて。
--ステージ(モード)を終えると、それまでに入手したスコアが蓄積され「ランク」の地位が高くなる。
---ランクは最大19段階まで存在する。やり込みプレイヤーならば極めておきたい要素といえる。
---タイトル画面の「統計」という項目で、"今までプレイしたゲームの詳細情報"と共にランクの状態が確認できる。

***各モードにおけるルール
-''ステージモード''
--ステージクリア形式でゲームを行うモード。全3ステージ構成 × 5エリア分け(総計15エリア)。
---自機の初期ライフは3つ(アップグレートで増殖可能)。ゴール旗付近に自機を進ませればエリア(ステージ)クリア。&br()途中でミスを繰り返し、残機を全消費してしまうとゲームオーバー。ミス後は必ず"その場"復活となる。
---一度到達したステージは、エリア単位でのステージセレクトが可能。ゲームオーバー後は無制限のコンティニューも行える(再開場所は該当エリアの最初から)。
--エリア(ステージ)クリア・及びゲームオーバー後は「それまでに稼いだスコア・入手した星アイテムの累計」が表示される。

-''エンドレスモード''
--1つの自機でどこまで進めるかを競うモード。3種類からプレイしたいステージを選択できる(ステージ背景はステージモードと同じ)。
---自機がミスすると即ゲームオーバー。本モードはエンドレスなのでクリアの概念がない。ゲームオーバー後は無制限のコンティニューが行える。
--ステージ終了後は「それまでに稼いだスコア・入手した星アイテムの累計・進んだ距離(メートル単位)」が表示される。
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**批評点
-安価3DSダウンロードソフトの一角。
--本作はテヨン製としては『[[バードマニア3D]]』に次ぐ、200円発売の3DSDLソフトである。
---DSiウェア時代からテヨン製DLソフトは200円発売にこだわっていたが、プラットフォームを変えても価格据置なサービス精神は嬉しい限り。、
--とはいえ、やはりというかボリューム感は価格相当…。
---事実上3つしかステージがなく、2つあるモードのいずれも"やる事"が全く同じでしかない。良くも悪くも小粒さが拭えない作品というべきだろうか。

-トップビューの浮遊ジャンプアクション。
--本作はアクションゲーム全般で見ても珍しいと思われる、トップビュー視線のジャンプアクションゲームである。
---サイドビュー視線のジャンプアクションはDLソフト全般からしてみても頻繁に見かけるが、縦視線によるものは稀なのではないだろうか。
---ルールでも述べた通り、本作のゲーム性は『ワルキューレの伝説』のそれと非常に近い。「"ふわっ"とした浮遊感を持つジャンプ機軸で陸へと着地する」感覚は大方一致している。
--ゲームテンポは非常に軽快で、細かい前置き抜きでステージが進行する。
---エリア(ステージ)開始前に若干のロード時間が発生するものの、それ以外ではテンポを阻害する邪魔が全く入らず、ハイスピードなプレイが楽しめる。
---星アイテムを取得すると「ド・レ・ミ~」の心地良い効果音が流れる。「星を取りながら、心地良い音と共に連続ジャンプ」する様は何ともいえない爽快感がある。&br()磁石アイテム取得後の「星アイテムが自動的に自機側へと吸い込まれ、もりもりと星が回収されていく」効果を併用すると、より大きな爽快感が得られる。
---浮き輪アイテム取得後の"落としし穴ミス無効効果"を利用し、「しばしの間、地形無視でのジャンプをしまくる」というフリーダムなプレイも可能。

-クセありの直感操作。
--メイン操作は"アナログレバー・もしくはジャイロセンサーの移動操作"のみ。それ以外の重要操作はない。
---ジャンプは自動で行われるので、プレイヤーが行う操作「ジャンプ中に陸地に狙いを定めて移動調整 ⇔ 陸へと着地」の繰り返しのみ。本当それだけしかない。
---プレイのしやすさとしてはアナログレバーの方が最適。ジャイロセンサーは傾け加減の微調整が困難な事から、上級者向けの操作といえる。
--シンプルな操作とは裏腹に、その難易度は意外と高い傾向にある。
---移動中に独特の慣性が働く上に、トップビュー視線の関係上、自機ジャンプ中の高低差の表現が伝わりにくい問題がある。こればかりは何度もプレイして慣れるしかない。
---本作は全体的に前方の視界が悪く、地形配置などがランダムな件もあって、ちょっとした移動のズレが即ミスへと繋がってしまうのも厄介どころ。
---永久パターン防止策として、密猟者が段々と上位置へと迫ってくる。よって、近い位置にある地形ばかりに着地していると、密猟者に触れてお陀仏となってしまう。

-クレイジーなカンガルーが主役。
--ゲームタイトル通り、本作の主役はカンガルーが務める。
---確かにバーニーの顔付きはちょっとクレイジー(というかファンキー)ではあるが、密猟者の追っ手から逃げ回っているだけで、行動的な意味でのクレイジーさはない…はず。
---バーニーを筆頭とするキャラクターデザインが濃い目に描かれているが、それはテヨン製の作品全般にいえる事なので、さほど大きく気にする事ではない…はず。
---「ステージ1は船乗り原住民」「ステージ2はボート乗りハンター(犬付き)」「ステージ3はヘリコプター」と、ステージによって密猟者の面子が変わる。&br()「''たった1匹のカンガルーの為に、執拗に追いかけてくる密猟者達の執念が怖い…''」という気がしてならないのだが…。バーニーはよほどの希少種なのだろうか?
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**総評
価格相当の内容ではあるが、「トップビュー視線で"ふわっ"とジャンプしつつ、地形に着地しながら先へと進む」という、他ではあまり見られない面白さを持つ作品である模様。~
『バードマニア3D』同様に「安価で小粒ゲームが楽しめる」路線を踏んでいる一作。クセありの直感操作に抵抗がなければ、200円分の価値があるはず…。