*ベア・ナックル 怒りの鉄拳 【べあなっくる いかりのてっけん】 |ジャンル|ベルトアクション|&image(454496_2204_front.jpg,height=160)| |対応機種|メガドライブ|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|1991年8月2日|~| |配信|バーチャルコンソール&br()2007年2月27日/600Wiiポイント|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 ファイナルファイトタイプのベルトスクロールアクションゲーム。~ 『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]』がちょうど前週に発売された事もあり、あまり目立たない作品だった。 **ストーリー 平和だった街は、いまや強大なシンジケートの手に落ちた!! 人々を守るはずの警察すらシンジケートに完全に支配され、街の治安は悪化の一途をたどった。街に渦巻く暴力と犯罪、恐怖、そして絶望……。 しかし今、元警官の3人の若者が立ち上がる。 彼らはこの街の腐りきった警察を飛び出し、自分たちみずからの手でシンジケートを叩きつぶすことを心に誓ったのである。 **特徴 -『ゴールデンアックス』と『ファイナルファイト』の要素を掛け合わした様なゲーム。 --むらがる敵を倒しながら、全8ラウンドを戦う。 -使用キャラはバランスの良いアクセル、パワーキャラのアダム、スピードタイプのブレイズの三人。 -使用するボタンは3つで、それぞれジャンプ、攻撃、スペシャル攻撃に割り当てられている。 -Sの回数が1以上あるときAボタン(オプション変更可能)を押すと かつての警官仲間が援護射撃してくれる。 **評価点 -バランスが良く完成度が高いアクション --殴る、蹴る、投げるの基本的なアクションのパターンが豊富である。 --変わった要素は無いが爽快感のあるアクションが特徴。 -またキャラがしっかり掛け声を上げたりする。 -今作は2人同時プレーが出来る。 --当時の家庭用ゲーム機で出ていたベルトスクロールアクションは二人同時プレーが出来ない物が多かった為、非常に評価できる。 --また2人で組み合って出す"協力技"といった攻撃方法ができる。 -巨匠・古代祐三氏が手がけたBGMは20年近くたった現在でも聴き応えがある超名曲揃い。FM音源を最も有効活用した作品だと言っても過言ではない。 **問題点 -容量が少ない為キャラクターのサイズは小さい。 -映像がやや迫力が足りない。 -雑魚キャラの種類が少ない。 -メガクラッシュがない。その代わりにシューティングゲームで言うボムのような役割のストックのある攻撃が登場する(特定のエリアでは使用不可)。 **総評 容量が少なく映像面はやや難有りだが、爽快感・ゲームバランス・音楽等は高水準の仕上がり。~ 評価は高かったがキャラボイスが発生するたびにBGMが止まる『ゴールデンアックス』然り、「力を入れる場所が間違ってる」と酷評された『ファイナルファイトCD』然り、~ 「セガはまずベルトスクロールアクションに向いてないんじゃないか?」という噂を一蹴したのがこの作品である。 **余談 -『ファイナルファイト』が「重厚」な雰囲気なのに対しこちらは「軽快」。それが故かは定かではないが前者ではパワーキャラのハガー市長が以降シリーズの顔になるのに対して『ベア・ナックル』においてはパワーキャラが次回作で消えるジンクスが誕生する(ちなみに、スピード系のブレイズとバランス系のアクセルは皆勤賞)。 **移植版 -本作はメガCDやゲームギアに移植されている他、GC/PS2の『ソニックジェムズコレクション』にII・IIIと共に移植されている。 --またバーチャルコンソールでもII・IIIと共に配信されている。