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スーパーボンブリス - (2014/12/16 (火) 13:16:24) のソース

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*スーパーボンブリス
【すーぱーぼんぶりす】
|ジャンル|パズル|&amazon(B000068I7D)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|BPS|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|1995年3月17日|~|
|定価|8,100円|~|
|分類|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''|~|
|>|>|CENTER:''[[テトリスシリーズリンク>テトリスシリーズ]]''|

『[[スーパーテトリス2+ボンブリス]]』の、ボンブリス部分だけをリメイクしたもの。ボンブリス単独作品では初なのだが・・・。

**特徴・評価点
-ボリュームの増したコンテストモード
--総ステージ数は100に増量された。
--ステージ数が多いため、難易度の上昇は緩やか。
--ステージの作りが凝っていて、プレイヤーに「何をして欲しいか」が伝わりやすいステージが多い。無論、あえてそれに逆らうのも痛快である。
--NEXTが大量に表示され、計画性が効く。
--背景は相変わらず綺麗で、いかにも「BPSのテトリス」である。

-初のCPU対戦
--8人のキャラから1人を選んで対戦が可能。ステージはキャラにより決められている。
--『[[テトリス武闘外伝]]』のような、NEXT共有システムを投入している。
--難易度は全体的に高め。
--ボンブリスで対CPU戦が可能なのはこのSFC版の本作のみ。
--全てのCPUを倒し、さらにパズルとコンテストも全てクリアすると隠しキャラと戦うことができる。

-一新された対人戦
--ステージは『スーパーテトリス2限定版』よりもさらに増量されている。
--オプションでTYPEAとTYPEBで切り替えられる。デフォルトはA。
---TYPEAの場合、難易度のランクはEASYとHARDのみで、2人同じ難易度にしなければならない。スピードはそれぞれで決められる。また、NEXTは共有か非共有かを切り替えられる。但し、非共有の場合はNEXT自体が表示されない。
---TYPEBの場合、スーパーテトリス2のように20ランクをそれぞれのプレイヤーが選べる。当然NEXTは非共有になり、やはり表示されない。

**問題点
-CPU戦の問題
--セリフやストーリーは一切無く、『テトリス武道外伝』のようなものを期待してはならない。
---そのうえ対戦相手は皆不気味なものであり、愛着は極めて湧きにくい。
--誰が強くてどんな癖があるのか、見ただけでは全くわからない。
---「ボンブリスをプレイするAI」を作ったことは評価が高いのだが、この問題が足を引っ張っている。

-対人戦の問題
--NEXTは共有か非表示のどちらかであり、従来の非共有且つ表示という設定がない。どちらにしても計画性は効きにくく、従来に比べて不便であり、特に初心者には受け入れがたい。
---そもそもNEXTが非表示ということは、共有だろうと非共有だろうと関係ない話である。
---共有の場合難易度が2段階しかないのも問題。何故非共有と同じく20段階にしなかったのだろう。
--そのため、スーパーテトリス2の方が良いという声も。ボンブリスだけを収録したゲームである以上、こういう評価を浴びるのは致命的である。
--ステージやランクの変更も出来ないため、対人戦の練習としても使いにくい。

-相変わらずエンドレスはない。
--コンテストもパズルも対CPU戦も全クリア、対戦相手もいない・・・ここまで来てしまうと、することがなくなってしまう。

-パズルは100題しかない。
--テトリス2や限定版にはそれぞれ150題あったため、ボンブリスのみ収録したのに問題数が減っているのはひどい。スタッフはネタ切れだったのか?
--難易度が上がっているのが救いか。

-爆発のエフェクトが長くもっさりしている。
--スーパーテトリス2よりも長いのはいかがなものか。
--NEXT共有というルールを採用しているため、爆発のエフェクトが長いのは問題点として大きくなってしまっている。

**総評
単体のゲームとして見れば大きな欠点はないが、ボンブリス自体が人を選ぶゲームであるうえにテトリスに慣れていることが前提のゲームのため、「ボンブリスだけを収録」という構想自体に問題があったと言うしかない。~
ボンブリス自体の面白さは失われていないが、それをSFCで楽しみたいのなら『スーパーテトリス2』で充分である。~
コアユーザー同士の対戦ならテトリス2に勝るが、かといって斬新というわけでもなく物足りない。コアユーザーをターゲットにして作ったのならエンドレスを入れる、斬新なアイデアを追加する、『なぞぷよ』のエディットのようなものを追加するなどの工夫が欲しかった。~
これより少し前に『[[スーパーテトリス3]]』が発売されたことから考えても、もっといろいろな工夫をする余地があったはずである。~
実際、下記にあるが同時発売のGB版には斬新なモードが追加されている。こちらにも導入する余裕は時期的にも容量的にもあったはずである。~
明らかに初心者向けではなく、コアユーザー向けと考えるにしても中途半端という残念な作品。
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*ゲームボーイ版及びスーパーボンブリス デラックス
|ジャンル|パズル|&amazon(B000092PL4)&br()&amazon(B000069UCF)|
|対応機種|ゲームボーイ|~|
|発売元|BPS|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|1995年3月17日|~|
|定価|4,500円|~|
|周辺機器|通信ケーブル&br()スーパーゲームボーイ/同2|~|
|廉価版ほか|無印:1997年9月26日&br()デラックス:1999年12月10日/共に3,980円|~|

SFC版と同日、ゲームボーイ版も発売されている。~
後に廉価版が発売されたほか、ゲームボーイカラー用(全GB共通)になってグレードアップした『スーパーボンブリスデラックス』が発売。
**新システム
こちらにはパズルモードとVS COMモードが無く、代わりに新モードとしてエンドレスにプレイする「トレーニングモード」、お邪魔キャラと戦う「ファイトモード」が追加されている。~
デラックスについてはパズルモードが復活している。
-トレーニングモード
--エンドレスプレイができる。今更であるが、ボンブリスのエンドレスプレイは初である。
--スコアが無いのが残念。

-ファイトモード
--フィールド上を勝手に移動するお邪魔キャラと戦うモード。爆風を当てたりブロックで押しつぶして体力を0にするか、フィールド上のブロックを全て消せばクリア(ただし押しつぶしではトドメを刺せない)。テトリミノ数は無限で、爆風は揃えたライン数で威力が上がる。
--お邪魔キャラの攻撃はかなり多彩。ブロックをせり上げたり穴を開けるのはもちろん、爆弾ブロックを普通のブロックに変える、ブロックを無視して飛び回る(押しつぶし無効)、関係ない場所にブロックを1つ置く、穴を掘ってその列の高所に居座り回復する、デカボムだけを爆発させずに消す、一定時間操作を封じる、と手ごたえがある。特にラスボスは回復ありの上に''端で穴を掘る→3列せり上げる→せり上げた一番下の列に爆弾ブロック1つの爆発分の穴を開けて爆風威力を下げる''というコンボを頻繁にかましてくるため押しつぶしで動きを止めたりデカボムなどでの速攻が求められる。
--一度クリアするとコマンドが表示され、それを入力すると裏モードになる。ブロックを全て消してもクリアにならず、体力を0にするまでクリアにならない。

**問題点
-セーブデータを保存できない。
--パズルやコンテストを途中から始めたい場合はパスワード制。GBとはいえこの時代なら保存機能つけられるはずだが・・・
--ファイトモードに至ってはパスワード制ですらなく、最初から始めるしかない。
---ただし、スタート時にステージ選択できるので、そこから再開することは可能。

*総評
GBのボンブリスは初であり、独自のシステムを開発したこともあってSFC版と違い十分オススメできるゲームである。~
むしろこのゲームのシステムをSFC版にも導入してほしかったくらいである。~

また海外ではモノクロ版のみ『Tetris Blast』の名前で発売されているが、何故かタイトルロゴだけでなくBGMやSGB用ピクチャーフレームの使用順が日本版から変更されている。
BGMの一部には『スーパーテトリス2』やSFC版『スーパーボンブリス』のものが使われている。