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ウルトラマン Fighting Evolution - (2015/08/24 (月) 19:14:10) のソース

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*ウルトラマン Fighting Evolution
【うるとらまん ふぁいてぃんぐえぼりゅーしょん】
|ジャンル|FTG|
|対応機種|プレイステーション|
|発売元|バンプレスト|
|開発元|メトロ|
|発売日|1998年2月19日|
|定価|7,140円|
|判定|なし|
|>|CENTER:''[[ウルトラマンゲーム・リンク>ウルトラマンシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-特撮番組『ウルトラマン』シリーズのキャラクターが登場する初の3D格闘ゲーム。
-実験作のような出来となってしまった。

**登場キャラクター
-デフォルトで使用可能
--初代マン、セブン、タロウ、バルタン星人(初代)、ダダ、エレキング、メトロン星人、キングジョー
-隠しキャラ
--ゴモラ、ゼットン、エースキラー、マグマ星人

**システム
-本作はバーチャファイター、鉄拳等の3D対戦格闘ゲームをベースにしており、パンチ、キック、ガードの3種類のボタンを使用して戦う。上中下段、小ジャンプ、大ジャンプもある。しゃがんでいると投げられない所まで同じ。ただし浮かせ、よろけはない。
-ボタンの組み合わせ次第で様々な攻撃ができる。ウルトラマンのお馴染みのスペシウム光線などの必殺技はパンチ+キック+ガードの同時押し。
-他にも、軸移動が用意されている。

**評価点
-ウルトラシリーズのゲームとしては初のフルポリゴン導入によって、ドットでは表現できなかった番組中の独特なスケールを感じられる。
-背景にあまりポリゴンを裂いていないため、造形がかなりいい。当時としては比較的美麗なCG。
-モーションが大きい技が多いが、それがウルトラマンらしさを出している。

**問題点
-システムは中途半端な出来。
--対戦格闘ゲームを参考にしているのだが、技のバリエーションは乏しい上、ガード、ダッシュの各行動の硬直も長く、キーレスポンスもよくない。一方で技はウルトラマンを意識しているので、技は基本的に大振り。モーションが大きく重い。結局、システムは対戦格闘ゲームに近いが、そのようには戦えない。
--ではアクションゲームとしてどうかというと、必殺技が役立たずのため、通常技と投げで戦う事となる。コンボも工夫ができず、爽快感は今一つ。
-どのキャラも必殺技を持っているが、隙が大きいため、通常攻撃で相手を所謂「ピヨピヨ状態」にしないと余裕で避けられてしまう。事実上死に技。むしろ使えば窮地に陥るほど。これは対人戦、対COM戦とも同じ。
--必殺技は各キャラ一つとかなり寂しい。
-バトルモードは、敵の登場する順番は決まっている。後に登場する敵ほど強くなる為、初期に配置されているバルタン星人などは常に弱く設定されている。つまりCPU操作の強いバルタンとは戦えない。
-登場キャラのチョイスが謎。''タロウがいるのにその敵怪獣は1匹もおらず、逆にエースキラーとマグマ星人は主役を差し置いて出演している''。
--特に、マグマ星人は戦闘用BGMとしてレオの前期主題歌が収録されている。主役出てないのに。
-ストーリーモードは存在しない。このキャラ数ではストーリーの作りようがなかったのかもしれないが…。
-COMの反応が良く、難易度は比較的高い。EASY以上で間合いギリギリの攻撃を受けるなんてよくある。
--ただ難易度は段階が多く、クリアできないほどではない。
---試合時間を30秒にし、開幕に一発当てて逃げ回るという方法が、クリアしやすい。

**総評
本格対戦格闘ゲームのシステムをベースに置いてしまったのが、そもそもの間違い。対戦格闘ゲームとしても格闘アクションゲームとしても、中途半端な出来となってしまった。動きの重さや硬直のため、対戦格闘ゲームのような戦いはできない。かと言ってアクションゲームとしてもストーリーモードがない点や、ウルトラマンや怪獣の派手な必殺技が死に技と化しているなど、こちらも面白味がない。~
ただ、酷く不快なゲームというほど出来は悪くないのが救い。大味ながらもなんとか遊べる。~
あえて本作の意義を考えるなら、一般的な対戦格闘ゲームのシステムと、ウルトラマンは相性が悪いと明らかになった点だろうか。後の良作に繋がる事を考えれば、意味はあったかもしれない。

**余談
-4年後の2002年。シリーズ第2作『[[ウルトラマン Fighting Evolution 2]]』が発売。
--登場キャラに関しては、初代~レオの各番組の主役と対になる有名怪獣は揃えていたが、本作に出ていたエレキングとメトロン星人は消えた。
--前者は『[[Rebirth>ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth]]』で復活するが、後者は本作のみの登場に終わっている。