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REFLEC BEAT limelight - (2014/06/14 (土) 02:11:27) のソース

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*REFLEC BEAT limelight
【りふれくびーとらいむらいと】
|ジャンル|音楽シミュレーション|
|対応機種|アーケード|
|販売元・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|
|特徴|完全対戦型音楽ゲーム|
|稼動開始日|2011年11月17日(新規筐体導入)・24日(既存筐体バージョンアップ)|
|>|CENTER:''[[BEMANIシリーズリンク>BEMANIシリーズ]]''|
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**概要
REFLEC BEAT第2作目。今作で大幅に路線を変更し、前作のシックでおしゃれなデザインから、カラフルでポップなデザインになった。
サウンドディレクターには、KONAMIのメダルゲームで楽曲を担当していたQrispy Joyboxが就任。
ライセンス楽曲は流行のJ-POPやアニメソングが多くなり、コナミオリジナル曲も明るくポップな曲調のものが多くなった。

**特徴
-2TOPオブジェクトが3TOPになった。
--HARD譜面のみ、従来の2TOPに加えて2つの真ん中にもう一つ判定ゾーンが加わった。
-TOPロングオブジェクト追加
--3TOPの位置にもロングオブジェクトが飛んでくるようになり、譜面の幅が広がった。
-2TOPオブジェクトがBASIC譜面にも搭載。
--2TOPオブジェクトに慣れるためか、BASIC譜面では他のオブジェクトと間を開けての配置だったり、曲の要所でのみ登場する。
-3TOPオブジェクトの位置固定
--前作では2TOPオブジェクトは左右のどちらかにやってくる仕様だったが、今回から固定されるようになった。
--隠しオプションでチェインで繋がったオブジェクト以外は全て別のレーンに来るS-RANDOM、チェインも解除されて全てのTOPオブジェクトがランダムになるS-RANDOM+が搭載された。
-チェインロングオブジェクト
--チェインオブジェクトの最後がロングオブジェクトになっているもの。
-オブジェクトサイズ変更
--前作に比べて小さくなった。これにより上位譜面の密集地帯が見やすくなった。
--こちらも隠しオプションで大きさを前作の大きさから、デフォルトの大きさの半分程度まで4段階調節することができる。
-CLEAR GAUGE表示
--前作ではJUST REFLECゲージが表示されていた場所に、現在のCLEAR RATE(前作のACHIEVEMENT RATEと同義)が表示されるようになった。JUST REFLECゲージは右のTOPオブジェクト付近に移動になった。
---オプションでJUST REFLECゲージを従来の場所に、CLEARゲージを右上に表示することも可能。
-簡易チャット機能
--対戦開始前と対戦終了時にマッチングした相手と、規定の挨拶文でコミュニケーションが取れる機能。数種類の中からカスタマイズで開始前と終了後のそれぞれ6種類を選んで使用することができる。
-選曲時間・マッチング待機時間の増加とスキップ
--PASELI限定のバリューパックを購入すると、選曲時間の延長とマッチング待機時間の延長及びマッチングスキップが可能。
-選曲画面のレイアウト変更
--前作の縦スクロール方式から、縦3列に並んだジャケットを横にスクロールして選曲する方式に変更。また、難易度変更はjubeatと同じくジャケットのタッチで変更することができる。
-判定の拡大
--新規プレイヤーを取り込むためか、前作に比べて判定が緩くなった。
-レベル10+の新設
--前作終了時点で、レベル10楽曲内でも明確な難易度の差が見られるようになったため、前作のレベル10上位に相当する譜面はレベル10+に昇格した。
-ローカルプレイが2人対戦のみ可能に
--前作では対戦相手がいない場合、全ROUNDをCPUと対戦する、実質練習モードとして使用できたがそれが不可能になった。
-難易度別ローカルプレイ
--実力が違うプレイヤー同士でも、同一楽曲の異なる譜面難易度で一緒にプレイすることができる。ただし、この場合は勝敗表示は出ない。
-新クリアランク
--CLEAR RATE(前作のACHIEVEMENT RATE)が95%以上でクリアすると、AAAに代わってAAA+になる。

**解禁システム
-ライム
--今作ではステージ毎に獲得できる経験値がライムの個数で表現され、そのライムを絞ってグラスを満たすという方式。
--解禁が一本道だった前作とは異なり、同時に複数のグラスが出現するので、ある程度優先順位をつけることができる。(当然上位のグラスはそれまでの全てのグラスを埋めないと出現しないが)
---グラスの形も、楽曲のジャケット画像や曲名、作曲者にちなんだ形をしていて個性的である。
--前作では勝利ボーナスが存在したが、今作からは双方が同じクリアランクでクリアしたり、両方がフルコンボでクリアすることによりボーナスが入るように。(クリアランクA~AAA+)

**評価点
-前作のシックなイメージから大きく変わって、ポップなデザインになったため、新規プレイヤーでも気軽に遊べるようになった。
--マスコットキャラクターのパステルくんがリフレクの顔になったのも今作から。
-多彩なオリジナル楽曲
--移植楽曲は前作と比べても格段に増え、無条件に解禁される楽曲も非常に多くなった。
--CD発売記念等で追加される曲はもちろん、今作ではQMAやラブプラス、FRONTIER GATEやNEVER DEADといった他のKONAMI製アーケードゲームやコンシューマーゲームからの楽曲移植もある。
-判定が優しくなったことで、クリアが容易になった
--前作の判定では、初心者は低難易度でも70%のARを取ることは難しく、初心者への間口を広げることになった。
---一方で、判定が緩くなったことで高難易度に拍車がかかった側面もある。
-ジャンピングパステルくん
--稼働中期以降に、それまでのライム隠し曲の解禁にブーストがかかり、圧倒的なスピードで解禁できるようになった。

**問題点
-前作に比べて曲数が膨大に増えたため、マッチングしにくくなった。
--今作でも対人戦>>CPU戦の構図は変わらず、解禁を速くしたい場合は前作以上に選曲の幅が狭まることに。
-前作のレベル解禁曲や隠し楽曲のうち、移植曲以外が未解禁。
--前作の隠し曲については、REFLEC BEAT筐体の形をしたグラスにライムを注ぐことで解禁できる。もちろん解禁スピードは前作と比べて圧倒的に速く、実質的にLincle LINK第1弾の条件緩和とも言える。
-ロングオブジェクトの表示バグ
--通常ロングオブジェクトはフレームで反射した後長く伸びて判定ラインに到達するのだが、稀に伸びずに判定ラインにやってくることがある。
---見た目では区別が付きづらく、さらには終点も見えないため通常オブジェと勘違いしてミスになることがある。これは最新作であるgroovin'!!に至るまで改善されていない。
-やはり重い後半の解禁
--後半の隠し曲はボス曲と呼ばれる楽曲になるが、グラスの大きさは見た目ではそれ以前の楽曲のグラスと変わらないのに、同じライム数を注いでもミリ程度しかゲージが増えない。
--フィルが細分化され、マッチングクラス分けも適正になったため、前作よりは解禁しやすくはなったのだが…。
-またやってきたLincle LINK
--beatmania IIDX 19 Lincleを中心に連動する!という触れ込みだったのだが、第4弾・第5弾と連続でREFLEC BEATと連動した。
--第4弾は同日に両機種をプレイすると、限定グッズやRyu☆3rdアルバム『Rainbow☆Rainbow』のライブチケットが当たるという内容。
---ライブチケットはKONAMI STYLEで販売されていたCD・グッズ・チケットセットのみでの販売(後に余り分がe+で販売)だったのだが、既に購入していたプレイヤーからは快くは思われなかった。(入場順は最後の方になるとは言え…。)
--第5弾は再び双方の楽曲交換である。今回はIIDXをプレイすることでパステルくんクプロ(IIDXでのアバターのようなもの)を育てるとREFLEC BEATに楽曲が解禁。逆にREFLEC BEATをプレイすることでIIDXグラスにライムが貯まり、IIDXに楽曲が解禁されるというもの。
---前回の第1弾は、開始時点で既に条件を満たしている場合は、双方の機種を1度ずつプレイするだけで全ての楽曲が解禁されたが、今回は既に双方の機種で連動対象楽曲を解禁済みでも一からの出直しとなる。
---例によって解禁ゲージは重く、片方だけやり続けていても全解禁は到底不可能。諦めたプレイヤーは連動終了を待つことになるが、終了するのはbeatmania IIDX 19 Lincleから2作後の21 SPADAになってからであった。(第5弾以降に始まった連動企画がLincle LINK終了より先に終わっていく現象も多々あった)

**総評
前作の失敗点を昇華し、初心者への間口を広げた結果、音楽ゲームをやったことのない層まで取り込むことに成功した。これまでBEMANIシリーズのエントリーモデルといえばjubeatシリーズであったが、それとは違う方向性で初心者へのエントリーモデルとして成立するに至った。
次作のcoletteではjubeatのプレイヤー数(e-Amusement Cardを使用しているプレイヤー数)を抜いて、BEMANIシリーズでは最もプレイヤー数の多いゲームとなった。
問題点もある程度あるものの、大きな問題として挙げられるものはほとんどなく、REFLEC BEATのゲーム性が1つの完成形になった作品と言えるだろう。