*サイボーグクロちゃん ~ホワイトウッズの逆襲~ 【さいぼーぐくろちゃん ほわいとうっずのぎゃくしゅう】 |ジャンル|シューティングアクション|&amazon(B00005QBLB)| |対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~| |発売元|コナミ|~| |開発元|KCE Japan|~| |発売日|2000年10月19日|~| |定価|4,500円(税込)|~| |ポイント|前作から&bold(){わずか7ヶ月}で登場した続編&br()ところどころパワーアップしてるがゲームとしてはやはり薄い&br()タイアップは一切なしで知名度薄&br()所々追加要素はあるが、代わり映えは一切なし|~| **概要 サイボーグクロちゃんのゲーム第2弾。前作から&bold(){半年ちょっとで発売}という異例のスピードでの続編。~ 恐らくサイボーグクロちゃんの人気の旬を逃さないうちに出そうとしたであろうことがわかる作品、開発場所も異なる。~ ただ、ゲームシステムは前作を踏襲しており、横強制スクロールのアクションゲームというのはそのままで、基本システムは特に変わらない。 ホワイトウッズがボスであるものの、ステージはあっちこっち移動する形となっている。~ そのため、デビルに乗り移られた敵がボスだった前作とは違い、事件と関係ない敵にバトルを挑まれることもある。漫画でもっとも話題を読んだ長編・異世界編のステージもある。 **あらすじ クロちゃんにかつて助けられた子猫、ブッチが助けを求めにやってきた。~ 以前クロちゃんがやっつけたホワイトウッズが、逆襲しに襲いかかってきたというのだ。~ 気が乗らないクロちゃんだったが、 **評価点 -前作とボスキャラをあまり被らせず、原作から多くのキャラを登場させたこと。 --ただしその弊害としてある程度人気のあったキャラクターであるマタタビは、今回まったく登場しなかった。 --雑魚敵は今回さらにバリエーション豊かとなった。特に異世界編は読者応募で登場しながらまるで活躍出来なかったサイボーグ・クランのメンバーが起用されている。 -クロポンの種類がさらに増加。 --その種類は400種類とされているが、前作と同じく元の武器に+されただけのものを1種類と扱っているものが多い。それでも種類自体は増えている。 -背景の建物の耐久値が増加し、破壊率達成の難易度が高まった。 --最強武器を使えば、前作同様ほとんど苦なく破壊出来るが、一応油断出来ない設定にはなった。 -隠しキャラが増加。 --相変わらずクロちゃんとミーくんしか基本は使えないが、クロちゃんはバリエーションが大幅に増加。 --当時存在したB・Bカスタムクロちゃんという、コミックボンボン誌上などで公開された改造キャラが登場している。 --さらに合体クロ・ミーといったアニメでやたら出番が増大した形態も登場。 -ゲームの色がより鮮やかになった。 **問題点・賛否両論点 -新システムなどは一切なく、キャラの追加とクロポンの追加以外に新要素がない。 --それすら見栄えが変わるものが多いわけでなく、水増し感が否めない。 -異世界編を導入しながら、誌上においては「登場するらしい」と言われた当時のクロちゃんにおいて最強と言われた敵、バイスが登場しなかった。 --原作ではクロちゃんに倒されて破壊(死亡)されたため、検討の結果登場させられなかったということなのかもしれない。 --ただ、そもそも異世界編ではストーリー終了後、新世界に人が全て移り住み、砂漠の海は崩壊したと目されるため、そもそも異世界を登場させることに無理があったとも言える。 --しかし、その代用として登場したのが、苦し紛れ感見え見えなサイボーグ犬(一面のボスと同じ)なのはいかがなものか。 ---しかもストーリー上、異世界にまた飛ばされてしまったことはホワイトウッズが関与していない(今回も原作と同じくロミオのせい)ため、明らかに不自然である。 -初期装備での破壊率100%達成がほぼ不可能となってしまった。 --それどころかボーナスステージ登場基準となる70%も下手すると怪しいものとなっている。 --逆に最強武器を使えばボタンを押しているだけで全て破壊出来てしまう。障害物だけ意識して良ければ余裕の100%もあり。所謂「俺つえー!」は出来るが……。 -BGMが全般的に緊張感がなくなり、安っぽくなった。 --ポップな曲調でほとんど占められてしまい、前作のように緊張感のある曲調のものはほぼなくなってしまった。 --一応クロちゃんはギャグ漫画である部分も多いため、そちらに重きを置いたのだろうが、それだけの漫画ではないため賛否がより分かれる結果に。 **総評 スピード発売ということもあって、前作からあまり変わり映えしない一作となった。一応武器や隠しキャラの増加で続編らしい追加要素をつけようとしている感は見える。~ グラフィック自体は開発が違うことから特に使い回しされているというわけではないため、やっつけ仕事というわけでもない。~ このゲームをもってサイボーグクロちゃんのゲームは展開されなくなり、アニメ放送も制作側のゴタゴタにより、翌年終了した。~ それからサイボーグクロちゃんは、何故かパチンコ台化されるなど迷走したが、2年後『帰ってきたサイボーグクロちゃん』として新作が出るまでに至った。~ その間に挟まれた本作は、あまりに早すぎる発売もあって存在感は薄かった。 ----