「NIN2-JUMP」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

NIN2-JUMP - (2015/11/24 (火) 11:43:45) のソース

*NIN2-JUMP
【にんにんじゃんぷ】
|ジャンル|影絵忍者アクション|&image(http://download.xbox.com/content/images/66acd000-77fe-1000-9115-d80258410b25/1033/boxartlg.jpg)|
|対応機種|Xbox360(Xbox LIVE ARCADE) |~|
|発売・開発元|ケイブ|~|
|発売日|2011年4月27日|~|
|定価|400マイクロソフトポイント|~|
|レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
**概要
『怒首領蜂シリーズ』でおなじみのケイブが発売したジャンプアクション。~
『子供たちが見ている影絵劇』というユニークな設定のゲームで、影絵の忍者を操作し、ゴールを目指す単純明快ながらテクニックが要求されるケイブらしいアクションゲームである。

**ゲームルール
-ゲームモードはストーリーに沿って全50ステージを攻略する「アドベンチャーモード」5つのステージから1つを選んで敵を倒しつづけてスコアを競う「スコアアタックモード」が用意されている。

-アドベンチャーモードは基本的にステージ上に配置された巻物「ニンジュツ」を全て集めるとゴールの扉が開き、中に入る事でゴールとなる。
--一度クリアしたステージは何度でもやり直す事が出来る。ネットランキング対応のタイムアタックも行える。

-忍者が取れるアクションはジャンプ、クサリ、ニンジャパワーの3つ。
--クサリは左スティックを倒した方向にクサリを飛ばし、壁や天井を掴んだクサリに忍者が引き寄せられる移動用アクション。&br()クサリに引き寄せられると同時に忍者の体がちょっとだけ浮くようになっており、浮いた足場に飛び乗ったりする事が出来る。
--ニンジャパワーは発動すると巻物を消費して無敵となり、敵を倒せるようになる唯一の攻撃手段。当然、巻物を取っていなければ使えない。
---スコアアタックモード、およびアドベンチャーモードの終盤では巻物を取らなくても時間経過で使用可能になる。

**評価点
-独特の演出
--「子供たちが見ている影絵劇」という設定のため、ステージの演出が特徴的。
--全体的にほぼ黒で統一しながら温かみのある画面や、プレイに応じて子供たちが囃し立てたりとコンセプトを上手に再現している。
--数人の声優によるボイスが付いているが、忍者と子供たちのセリフはランダムに持ち回りになっており、プレイするたびに声が変わる。&br()旧ジャイアン役のたてかべ和也氏も参加しており「覚悟しろ~!」と言いながらステージが始まるなど笑いを誘ってくれる。
--子供たちの声援が鬱陶しく感じられる場合はオプションからオフにすることも可能。

-BGMは[[赤い刀]]に引き続き梅本竜氏が担当。独特な演出に負けない和風かつスタイリッシュな楽曲に仕上がっている。
--ケイブらしい(?)言い回しも健在。ステージクリアに応じて得られる称号やゲームオーバー時には「紫電一閃」「疾風迅雷」「残念無念」といった四字熟語になっていたり、ストーリーパートの会話もなんとなくおかしい。&br()ボスキャラのデザインも剣道だったり芸者だったり''富士山の被り物をかぶっていたり''と和風なのかネタなのかよく分からない領域に踏み込んでいる。ちなみに全員忍者という設定で、おそろいの覆面をつけている。

-なお、レーティングが微妙に高いのは忍者の死亡アクションが地味にグロかったり残酷だったりするため。針に刺さると血を吹きながら真っ二つになったり…。

-軽快な操作性とアクション
--クサリを使っての高速移動、ニンジャパワーでの無敵化など爽快感のあるアクションが多い。
--クサリは引っ掛けた場所の直前でふわっと浮き上がるようになっており、少々クセがあるものの使い慣れると浮き上がった状態を利用して次々クサリを引っ掛けて移動する忍者らしいアクションが出来る。
--全50ステージ+スコアアタックモードとボリュームは控え目だが、値段に見合った内容と言えよう。&br()アドベンチャー、スコアアタック共にオンラインランキングに対応しているのでランキング争いの熱いゲーム性はさすがケイブといったところか。

**問題点
-一部運頼みのステージが存在する。
--特に後半。敵の出現タイミングにランダム性があるため、攻略が難しかったりする。

-基本的に各アクションは入手したステージ以降でしか使えないため、過去のステージでクサリやニンジャパワーを使って攻略することは出来ない。
--最初期はジャンプ以外の行動ができないため、移動する足場が配置されている場合は足場が戻ってくるまで待たねばならなかったりと爽快感に欠けるところがある。
--前半のボス戦は延々避け続けながらステージのギミックを使って攻略する必要があるため、誰がプレイしてもだいたい同じクリアタイムになってしまう。

**総評
STGのケイブが突如発売したアクションゲームとして一部で話題になったが、個性的な世界観と良好な作りのゲーム性で好評を博した良作アクション。~
タイムアタックやスコアアタックが中心のゲーム性なので、そういったゲームが好きなら値段以上に楽しめるだろう。~
//何かと批判意見の多い浅田誠氏の一番の功績とも言う意見もある。

**余談
-本作の発売前に東日本大震災が発生したため、ケイブは本作の売り上げを全額寄付する事を発表していた。

-発売直後には特定操作をするとセーブデータが消えるバグが存在した。現在は修正済み。
--かなり簡単に発生できるバグだったため、発売直後には多数報告が上がっていた。

-「[[インスタントブレイン]]」に今作の体験版ともいえるゲーム「NIN-2BRAIN」が収録されている。