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FRAGMENTS BLUE - (2019/10/19 (土) 11:13:42) のソース

*FRAGMENTS BLUE
【ふらぐめんつ ぶるー】
|ジャンル|ロマンティック・ライトミステリー・&br()アドベンチャー|&amazon(B000BL3OXI)|&amazon(B000BL1PE8)|
|対応機種|プレイステーション2|~|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚|~|~|
|発売元|角川書店|~|~|
|開発元|ブリッジ|~|~|
|発売日|2006年1月19日|~|~|
|定価|通常版:6,800円&br()Special Edition:7,800円(税別)|~|~|
|レーティング|CERO:12才以上対象|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|

**概要
「ライトミステリーと青春」を題材としたADVゲーム。~
主人公の元に届いた「届くはずのない手紙」をきっかけに旅をし、過去と向き合う物語。~
作品のテーマは『痛みを伴う思い出と対峙する』。

**ストーリー
> ''「私の落ちた場所、憶えているなら探してください。百花と一緒に」''
>夏休みのある日、差出人不明の手紙が届いた。手紙にはその一文だけが記され、小さな鍵が同封されていた。~
“矢沢千花(やざわちか)”の言葉を思い起こさせるその文面。しかしそれは届くはずのない手紙だった。~
なぜなら、彼女はすでに病気で亡くなっていたからだ。~
これはたちの悪い悪戯なのか、それとも──。
>  
>手紙が気になった主人公──逢坂要(おうさかかなめ)は、久しぶりに故郷に戻った。~
そして、2年前に別れたきりの幼なじみ、矢沢百花(やざわももか)と再会する。~
 彼女は亡くなった千花の双子の姉でもある。そして、謎の手紙は百花のもとへも届いていた。~
>  
> 「鍵を6つ集めれば、願いの叶う幸せの箱が開きます」そう記された手紙には、要のところへ届いたものと同じ、小さな鍵が同封されていた。~
 いったい誰が、何の目的で──?
> 手紙に書かれた住所を頼りに、差出人を探す旅に出かける要たち。その向かう先々で、まるで先回りするかのように待ち受けている新しい手紙。~
 これは誰かが仕組んだ“ゲーム”なのだろうか。~
~
 (公式サイトより引用)

**評価点
-引き込まれるシナリオ
--「故人からの手紙」「宝探しの旅」という心惹かれる言葉で始まり、旅先での出会いや事件など最後まで中だるみしない。
---メインヒロインやサブヒロインも話に緩急をつける良いクッション役になっており、日常的な会話シーンも楽しい。
--田舎を旅する雰囲気も良く出ており、旅ADVとしての出来もそれなり。
-リアルなキャラ達とほんの少しのファンタジー要素
--主人公を含め歳相応のキャラ付けが物語のリアルな旅路を引き立てており、そんな中に「願いの叶う幸せの箱」等、ちょっとした不思議な要素が上手く盛り込まれている。
---声優の演技も上手い。
-堀部秀郎氏の秀逸なCG
--絵柄もシナリオに当てはまっており、コミカルなシーンからシリアスなシーンまで短いながらかなりのCGを描いている。
-良好なBGM
--地味ながら物語に合ったBGMである。

-充実した公式サイト
--ゲームの紹介記事から''攻略情報まで''やけに充実している。

**賛否両論点
-あるキャラクターには謎を残したまま終わる
--何となく想像の余地はあるものの、正体不明のまま終わるキャラクターがいる。
---それはそれで味があるとも言えるのだが、全体的にリアルな謎解きで綺麗に終わる中一人だけ謎を残している為、ちゃんとした答えが欲しかった人も多い。

**難点
-シナリオが短い
--割とのめりこむタイプのシナリオなのは前述の通りだが、のめりこんで一気に進めるとあっさりと終わってしまう。サクサク進めば10時間ほど。
---加えていくつかのキャラ別エンディングはあるものの軸となる話がひとつであり、終盤までシナリオ分岐はほぼない。そのため2周目以降の作業感が非常に強い。
-少々あっけない結末
--シナリオ自体は最後までいいものの、ラストはあっさりと終わってしまう為、非常に物足りなさを感じてしまう。
-複数EDがあるものの、EDリストなどはない。
--ただ、上記の通り充実した公式サイトに載っていたりもするが。

**総評
少々短めではあるものの、「ロマンティック・ライトミステリー・アドベンチャー」に相応しい、少しのミステリーと旅情、向き合わなければならない過去を絡めた良質なADVに仕上がっている。~
軽くギャルゲー要素はあるものの、そちらに期待すると少々拍子抜けしてしまう程度なので、味付け程度に思っておくこと。

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**余談
-攻略情報含め詳細な情報が掲載されていた公式サイトだが、現在はもうページが削除されてしまっている。