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テイルズ オブ ザ ワールド レーヴ ユナイティア - (2020/04/12 (日) 14:20:30) のソース

*テイルズ オブ ザ ワールド レーヴ ユナイティア
【ているず おぶ ざ わーるど れーう゛ ゆないてぃあ】
|ジャンル|シミュレーションRPG&br()(シリーズ内ジャンル名:新たな絆のシミュレーションRPG)|&amazon(B00KGU1N3W)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ジュピター|~|
|発売日|2014年10月23日|~|
|定価|5,627円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|薄い内容&br()テンポの悪さは改善なし&br()ファンディスクとしてはそこそこ|~|
|>|>|CENTER:''[[テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク>テイルズ オブ シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
テイルズ オブ シリーズのキャラクターが共演するスマートフォン用シミュレーションRPG『テイルズ オブ ザ ワールド タクティクス ユニオン』のニンテンドー3DS移植版。~
移植にあたり、メインシナリオのフルボイス化、参戦キャラやストーリーの追加が行われている。

内容は、夢の世界「レーヴァリア」にシリーズキャラクターが記憶喪失の状態で召喚され、元の世界に戻るため戦っていくというもの。

#region(登場キャラクター一覧)
|出典|登場キャラクター(太字は主人公)|
|[[テイルズ オブ ファンタジア]]|''クレス'' / すず / ダオス|
|[[テイルズ オブ デスティニー]]|''スタン'' / リオン|
|[[テイルズ オブ エターニア]]|''リッド'' / メルディ|
|[[テイルズ オブ デスティニー2]]|ロニ / ハロルド|
|[[テイルズ オブ シンフォニア]]|''ロイド'' / コレット / ゼロス / プレセア|
|[[テイルズ オブ リバース]]|''ヴェイグ'' / アニー|
|[[テイルズ オブ レジェンディア]]|''セネル'' / ノーマ|
|[[テイルズ オブ ジ アビス]]|''ルーク'' / ティア / ガイ / ジェイド / ナタリア|
|[[テイルズ オブ ザ テンペスト]]|''カイウス'' / ルビア|
|[[テイルズ オブ イノセンス]]|''ルカ'' / スパーダ|
|[[テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-]]|''エミル'' / マルタ|
|[[テイルズ オブ ヴェスペリア]]|''ユーリ'' / エステル / フレン / ジュディス / リタ / レイヴン|
|[[テイルズ オブ ハーツ>テイルズ オブ ハーツ アニメムービーエディション/CGムービーエディション]]|コハク / ヒスイ|
|[[テイルズ オブ グレイセス]]|''アスベル'' / ソフィ / シェリア|
|[[テイルズ オブ エクシリア]]|''ジュード'' / ''ミラ''|
|[[テイルズ オブ エクシリア2]]|''ルドガー'' / ユリウス|
#endregion

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**システム
-オーソドックスなシミュレーションRPGで、キャラクターごとにターンが周ってくる。
--特定のキャラクター同士には「好感度」が設定されており、同じマップに出撃させたり隣接して行動させたりすると上昇する。~
好感度が一定値に達すると「好感度会話」が発生し、戦闘が有利になる効果が現れる。
--攻撃時、自分もしくは敵に術技を発動できる範囲にいるキャラクターに「援護」を要請することで、同時に攻撃したり、攻撃と回復を同時に行うといったことが可能。

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**評価点
-これまでの共演作品では、出典が同じキャラクターはゲーム開始時点で知り合いであることが多かったが、本作では兄弟ですら記憶喪失により実質初対面であるため、新鮮な人間関係が見られる。
--好感度会話も意外なキャラクター同士が設定されており、本作独自の組み合わせの会話も飽きさせない。

-スマートフォン版では「記憶の欠片」を集めて術技やスキルに変換し習得するというシステムだったが、何に変換されるかは完全にランダムで、運が悪ければゲームクリアに至っても強力な術技「秘奥義」を誰も覚えていないという事態すら発生し得た。~
3DS版ではスキルは戦闘で得られるスキルポイント、術技はレベルアップにより習得できるようになり、ランダム性は消滅した。

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**問題点
-戦闘のテンポが悪い。スマートフォン版からの問題点がそのままになっている。

-解像度の違いから、グラフィックがやや劣化している。((昨今のスマートフォンの解像度は1280×720のHD画質は当たり前、1920×1080のフルHD画質に対応するものも多いが、3DSは実質400×240とかなりの差があり、素人目でも目に見えて差を感じてしまう。3DS版の『アビス』でも同様の問題がある。))

-スマートフォン版にあった術技が一部削除されている。各キャラが使用できる術技は通常攻撃と秘奥義を含めて9~10に統一された。

-キャラクターについて
--最早共演作品では恒例になってしまったが、各作品間で人数の差が非常に大きい。~
具体的には、『ヴェスペリア』は6人、『アビス』は5人、『シンフォニア』は4人、『ファンタジア』・『グレイセス』は3人で、残り11作品は2人。偏り具合も『レディアント マイソロジー』や『[[テイルズ オブ バーサス]]』から殆ど変わっておらず、『グレイセス』以外では相変わらず露骨に藤島康介デザインのキャラクターを優遇している。
---しかしスマートフォン版では''残り11作品のうちの8作品と『ファンタジア』は1人だった''((残った3作品のうち、『イノセンス』『エクシリア』は2人、『エクシリア2』は3DS版で新規追加された。))ため、これでも改善されているのである。今回の移植では、スマートフォン版で1人以下しか出演していなかった作品からのみキャラが追加され、全作品最低2人が出演することとなった。
--『バーサス』で散々批判され『[[テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ]]』で改善された''「主人公がいない作品がある」''という点が復活してしまっている。
--キャラクター選定も今迄のクロスオーバー作品と似たり寄ったり……というか、『エクシリア』・『エクシリア2』以外の面子は全て『レディアント マイソロジー3』と重なっている。これは『レディアント マイソロジー3』のグラフィックを流用していることに起因する。本作は独自の会話が多いとはいえ根本的な部分は同じなので、いい加減食傷気味なプレイヤーも居る。
--スマートフォン版でダウンロードコンテンツとして登場していたキャラクターは、加入必須でないため仕方ない部分もあるがストーリーにほとんど絡まない。時折セリフが挿入される程度。

-新ストーリーは既存ストーリーの裏側を描いたものであるが、既存ストーリーと合流したところで後味の悪いままぶつ切り終了。内容もかなり短い為、ボリュームに箔がつききったとは言い難い。

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**総評
スマートフォン版からの改善点は確かにあるものの、元の内容が薄いのに追加要素が少ないことに問題があり、腰を据えて長期間やり込めるようなボリュームはない。~
3ヶ月後にシリーズ最新作の『[[ゼスティリア>テイルズ オブ ゼスティリア]]』が控えていたことや、注目度の低いスマートフォン用ゲームの移植ということから話題に上りにくく、~
自分でキャラクターを動かす戦闘が魅力のシリーズなのにそれができないSRPGということで評判もよくないが、~
キャラクター同士の関係は今までの共演作品にはないものであるため、それらに飽きたのであればやってみても良いかもしれない。

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**余談
-『ユナイティア』というタイトルは、元々[[新作>テイルズ オブ エクシリア]]のタイトルとしてユーザー間で噂になっていたものであり、あまりに広がりすぎた結果公式自ら否定する事態となった。~
今回そのタイトルが本当に採用されることになったが、噂との関連は不明(『テイルズ オブ ユナイティア』という名称自体は2008年に商標登録されている)。
-『エクシリア2』からはルドガーとユリウスが参戦しているが、スタッフがインタビューで「ユリウスを出したいからルドガーを出した」という旨の発言をした事が問題になった。言い換えれば主人公であるルドガーをユリウスを出すためだけに登場させた、という事であるためタチが悪い。更に言えば原作におけるユリウスはNPCであるため、なぜプレイヤーキャラクターを差し置いて……ということである。
-本作の発売後の2015年1月に『タクティクス ユニオン』はサービスを終了している。