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ポーラースター - (2021/05/21 (金) 22:12:04) のソース

*POLAR STAR
【ぽーらーすたー】
|ジャンル|STG|
|対応機種|X1、MZ-2000/2200、PC-8801、PC-9801、FM-7、MSX|
|発売・開発元|【X1/MZ】SPS|
|発売元(移植版)|【PC88/98】キャリーラボ&br()【MSX】マイクロキャビン|
|発売日|【X1/MZ】1983年|
|定価|TAPE:3,800円&br()FDD:5,800円|
|判定|なし|

**概要
擬似3Dの縦STGで、地平線の表現が印象的なゲームである。

**システム
-クォーター視点の擬似3D縦STG。
-前後左右に移動しながら一度に12発まで撃つことが可能なショット攻撃を放ち、前方もしくは後方から迫る敵機を撃ち落としていく。
-画面右にはレーダーがあり、画面外の敵の位置が表示されている。
--面が進むと後方画面外から撃たれる事もあるので、レーダーは重要。
-画面上部には、要塞までの距離が表示されている。これがゼロになると要塞との対決となる。
--要塞を攻撃するためには単発発射の特別な弾を使用する必要がある。また、これを撃つために通常弾は撃てなくなる。
---それだけでなく撃つためにはチャージ時間が必要で、100カウント経過しないと撃つことができない。この間も敵機の攻撃は続くので、それをよけながら要塞攻撃のチャンスを狙うことになる。

**評価点
-クォーター視点のSTGは当時として珍しい。
--擬似とはいえ、その3D表現は見事である。敵機や自機はもちろんのこと、弾まで拡大縮小する。もちろん、背景も3Dとして表示されている。
--地平線が意識されたものとなっている。地平の彼方から敵機が来る様子や、自機の弾が地平の向こうに消えていく様子、さらに要塞が近づいてくると地平線からだんだんと姿を現していくといった、これらの描写が印象的である。
-最大12発撃てるため、連射の爽快感がある。

**問題点
-敵機は数種類いるが、違いに乏しく種類も少ない。
--要塞についてもどんなに面が進んでも、攻撃や倒し方は同じ。そのため、少々飽きやすい。
-X1、FM-7では機種仕様の問題で、操作に難がある((X1、FM-7は、同時に押したキーを複数認識できないため、発射ボタンを押すと一瞬動きが止まってしまう。そのため、他の版にはない斜め移動用のボタンがあった。X1turbo、FM77AV以降でプレイした場合、この問題は発生しない。))。

**総評
当時にしては中々悪くないSTG。擬似3Dでのクォーター視点など、見た目のインパクトもよく、また操作感も悪くない。~
ただ、敵の種類が少ないなど、ゲーム性の多彩さが今一つなのが残念な所である。

**余談
-本作は、無印、II、IIIと出ている。しかし、これはシリーズとして三作続いたという意味ではない。MSX版は『ポーラースター』、X1、MZ-2000/2200版が『ポーラースターII』、PC88/98、FM-7版が『ポーラースターIII』となっている。さらに最初に出たのはIIである。それぞれは多少の違いあるが、ゲームとしてはほぼ同じ。
//II、IIIはナンバリングではなく、ポーラースター(北極星)の第二、第三惑星の意味。MSX版はその設定がリセットされたため、ナンバーがついてない。