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マリオパーティ2 - (2017/08/13 (日) 11:45:15) のソース

*マリオパーティ2
【まりおぱーてぃつー】
|ジャンル|パーティゲーム|CENTER:&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61ERQ6F3QVL.jpg,height=200)&br;&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/94c8f022834bd95b1b0eed937d5981402fd48f7b6c8af4187a4b336bfdbb103d.jpg,height=160)|
//画像が死んでいたため復帰(2016/12/27)
|対応機種|ニンテンドウ64|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|ハドソン&br;シーエイプロダクション|~|
|発売日|1999年12月17日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|1個(フラッシュメモリ)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※バーチャルコンソール版より付加|~|
|周辺機器|振動パック対応|~|
|配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2010年11月2日/1,000Wiiポイント(税5%込)&br;【WiiU】2016円3月30日/1,028円(税8%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作'' |~|
|ポイント|アイテムの登場&br;前作の問題点を改善&br;ミニゲームコースターの難易度高し|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-好評を得た『[[マリオパーティ]]』の続編。
-消費アイテムや新たなジャンルのミニゲームが登場し、シリーズの基盤を完成させた作品である。
-ミニゲームは全65種類。

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''ストーリー''
>マリオ達が作った遊園地の名前を「マリオランド」にしようとした時、ワリオが「ワリオランド」にするべきと発言。~
すると他のメンバーまで自分の名前をつけようと言い出し、言い争いになってしまう。~
そのころクッパは遊園地で暴れまわっており、ノコノコがクッパの事をマリオ達に伝えに来るも無視されてしまう。~
その光景を見かねたキノピオが「クッパを倒したスーパースターの人の名前を遊園地の名前にするのはどうか」と提案してきた。~
キノピオの提案に皆は一も二もなく賛成し、クッパを倒すべく遊園地へ向かう。果たして遊園地の名前になるスーパースターは誰だろうか。

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**新たな要素と変更点
-''ボードマップで使える消費アイテム''の登場。
--サイコロを2つ振れるキノコや前作でも特殊なアイテムとして登場したワープブロック等により、いつアイテムを使うかという駆け引きの要素が加わって戦略性がアップした。尚本作では1個しかアイテムを持てない。
--ボード上にあるアイテムショップや、後述のアイテムミニゲームで入手できる。

#region(アイテム一覧)
-キノコ:サイコロを2個振れる。
-スーパーキノコ:サイコロを3つ振れる。
-アカズキーちゃん:マップの一部にあるアカズゲートを開けて通るのに必要になる。
-よこどりボックス:ランダムでライバルのアイテムを奪う。奪ったアイテムは続けて使えない。
-ワープブロック:ライバルと位置を交代する。前作にも登場したがワープ後もサイコロを振れるようになった。
-けっとうてぶくろ:相手を指定しけっとうミニゲームを行える。
-クッパのもと:クッパの姿に変身し移動中ライバルと遭遇すると20コイン奪える。またマップ上のミニクッパのいる所を通ると大量のコインが貰える。
-まほうのランプ:使うと魔人が現れ、スターの場所に連れて行ってくれる。
-テレベル:料金を払うとコインやスターをライバルから奪ってもらえる、テレサを呼び出せる。
-クッパばくだん:誰かが持っているとターン終了時強制的に効果が発動し、ミニクッパがクッパに変身。ミニクッパがいたマスからサイコロを3つ振り移動する。この時運悪くクッパに遭遇してしまったプレイヤーはコインを全て奪われてしまう。
#endregion

-新しいマス
--バトルマス:バトルミニゲームが始まる。
--アイテムマス:アイテムミニゲームが始まる。既にアイテムを持っている場合やラストターンでは発生しない。
--ノコノコバンク:通り過ぎると5コイン募金しなければならないが、そのマスにぴったり止まるとそれまでに募金されて溜まったコイン全てが貰える。
---とあるマップのみ、ノコノコバンクに代わって「クッパバンク」が登場する。通り過ぎると5コイン貸し出しされるが、ぴったり止まったプレイヤーは全プレイヤーに貸し出されたコインの総額を一括返済しなければならない。この時コインが1枚も無ければスターを1枚取られてしまう。
--ミニクッパ:スターマスと同じような扱い。通り過ぎると5コイン取られる地味な嫌がらせをされる。たまに間違って5コインくれる事がある。
---スターの位置が変わるとキノピオがいた場所に移動する。

-ミニゲームの新ジャンルとして「''バトル''」「''アイテム''」「''けっとう''」が登場。
--バトルマスにいずれかのプレイヤーが止まると、指定されたコインを賭けてのバトルミニゲームが開始される。手持ちコインが足りない場合は持っている全てのコインを賭ける事になる。上手くミニゲームに勝利できれば、下位からの大逆転も十分可能。
---賭けられたコインはミニゲームで1位・2位を獲ったプレイヤーに割合で分配される。一人でもコインが足りなかったプレイヤーがいた場合は、1~2枚程度ではあるが余りのコインを誰かが貰える事もある。
--アイテムマスに止まるとアイテムミニゲームが発生。マップ毎に異なる6種類のミニゲームいずれかに挑戦し、結果によってアイテムを獲得する。
---アイテムミニゲームの景品は基本的にアイテム5個(キノコ、アカズキーちゃん、よこどりボックス、ワープブロック、クッパばくだんorスーパーキノコ)とミニクッパ(ハズレ扱い)が用意されている。ただし、中盤辺りから下位プレイヤーには強力なアイテム(スーパーキノコ、けっとうてぶくろ、テレサベル、クッパのもと、魔法のランプ)が景品として用意されることもある。
---デメリットが多いクッパばくだんを入手した場合、最後の表示が「GOT ITEM''?''」となる。キャラクターもまるでハズレを引いたときの様なリアクションを見せ、ファンファーレまで下げ調子になるといった細かい仕様も。
--けっとうミニゲームは1対1で、マップ毎に異なる6種類のミニゲームのうち一つで対決する。
---アイテム「けっとうてぶくろ」を使うか、ラスト5ターンで他のプレイヤーと同じマスに止まると始まる。
---挑んだ側は賭けるコインの額を指定することが可能。勝ったプレイヤーはお互いが賭けたコインを総取りできる。

-ミニゲームの変更点
--前作の一部のミニゲームは新ステージなど何らかのアレンジが施された上で引き続き収録されている。
--ミニゲームの説明画面から練習プレイが選択可能になったので、初めてプレイする場合や初心者に優しい仕様となった。
--COMが出したミニゲームのレコードが記録されるようになった。この仕様は次回作にも継承されたが、やはり問題があったためか4以降はCOMのレコードが記録されない仕様に戻った。

-その他の変更点
--結果発表のボーナススターを受け取るかの設定ができるようになった。
---また、ボーナスありに設定すると「かくしブロック」が出現するようになる。これはプラスマスに隠れており、見つけるとコイン20枚かスターが手に入るというもの。
--最終結果時にスターは50コインに変換され、更にCOMの分も全て回収されるようになったので、ミニゲームを買う為のコインが溜めやすくなった。
--チャンスマスがマップ毎に固定され、色が青から緑に変更された。
--テレサにコインを奪ってもらう時に5コイン必要になった。奪ってもらえる額は全体的に増量されている。
---また奪われる側はAボタンを連打しなければ被害が大きくなってしまう。
--ミニゲームアイランドはミニゲームコースターに変化し、開始時に難易度が選べるようになった。全9ワールドで、ミニゲームに連続勝利することで貰えるコイン数が2倍3倍と上がっていく。
---ただしステージは一方通行となり、後戻りが不可能になった。更にセーブは各ワールドの最初だけ。
---また、「かんたん」は3ワールド、「ふつう」は6ワールドまでしか遊べない。全てのワールドを攻略したいなら「むずかしい」を選ぶ必要がある。ただし、「むずかしい」は「ふつう」を一度クリアしないと選べない。
--「ムカデGO!GO!」と「オットット!レインボー」は隠しミニゲームとなっており、一定数のミニゲームを買えばフリーモードのミニゲーム選択画面で貰うことができる。貰った後はボードマップで遊ぶ際に通常ミニゲームとして選ばれるようになる。

-廃止された要素
--前作で登場したスティックを速く回す、4人協力、1人用、プレイヤー間でコインの奪い合いとなるミニゲーム。
---その他のミニゲームも一部削除された。
--最終結果でビリになったキャラクターの演出。
--ミニゲームで負けるとコインが没収される。
--マップの周回時にノコノコからコインが貰える。
--キノコマス。
--ボードマップで様々な効果を永続的にもたらすアイテム。
---ただし、そのうちの一つであるワープブロックのみは消費アイテムとして引き継がれた。
--コインを溜める際にボーナスが貰える特殊なボックス。
---本作では普通のボックスのみ登場する。

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**評価点
-前作の評価点はそのままに消費アイテムを追加することで、複雑なルールの追加無しでボードマップの戦略性を向上させた。
--強力なアイテムは基本下位のプレイヤーにしか出てこない為、バランスは取れている。

-マップ数は6に減少しているが、いずれも前作に負けず劣らずのギミックが仕込まれたものになっている。
--海賊と宝島をモチーフにした「パイレーツランド」では、イベントで現れるホージローを利用するか、道を塞ぐドッスンに通行料を渡すことでショートカットが可能。ただしホージローが現れた場合ショートカットを拒否することはできず、またドッスンの通行料は通ったプレイヤーが多いほど高額になっていく。
--西部劇の町並みをモチーフにした「ウエスタンランド」では機関車を利用して各駅間を移動できる。なお機関車の線路上にもマスが存在しており、うっかり機関車にはねられてしまった場合はスタート地点まで戻されてしまう。
--宇宙基地をモチーフにした「スペースランド」では、中央の交差点を誰かが通過するごとにカウントが減少。0になるとハイパークッパ砲が発射され、射線上にいるプレイヤーのコインを全て没収してしまう。
--太古の遺跡をモチーフにした「ミステリーランド」では、ボムへいUFOを呼び出すことで大幅なショートカットが可能。但し、時折マイナスマスと脱出用のハテナマスしかない%%ボンビラス…もとい、%%隔離地帯に飛ばされてしまう場合がある。
---このマップのみ、イベントによって特定の相手に「ノロイののろい」をかけられる。呪いをかけられた相手は次のターン、サイコロの目が1~3までしか出なくなってしまう。この呪いは次作『[[マリオパーティ3]]』にも、アイテム「のろいキノコ」の効果として引き継がれている。
--森とそこに住まう魔法使いをモチーフにした「ホラーランド」ではターン経過かイベント発生で昼夜が変わり、テレサの出現位置が変わる等マップ全体に大きな変化が発生する。
---後の『[[マリオパーティ6]]』でも、同様の昼夜によってマップに変化が発生するシステムが導入されている。

#region(そして、条件を満たすと…?)
-全てのマップをプレイすると、隠しマップ「クッパランド」が登場。その名の通り、クッパをモチーフにしたマップである。
--上述のクッパバンクを始め、強制的に高値でアイテムを押し売りされるショップや、5ターンごとに行われルート上にいるプレイヤーをスタート地点送りにした挙句コインを没収するクッパパレードなど、他マップと比べても相当にイジワルなギミックが多い。
#endregion

-キャラの衣装がマップのイメージに合わせて変わる。
--これは今の所シリーズでも本作だけの要素。

-前作の問題点を改善。
--「スティックを早く回すミニゲーム」「負けた時にコインが没収されるミニゲーム」等を廃止したことで、より快適にプレイ可能になった。

-前作から引き続き収録されているミニゲームも大胆なリメイク・改善が施されたものが多く、マンネリ感を感じさせないようになっている。

#region(追加・改善されたミニゲーム一覧)
-4人用
--あおぞらプレートレース
---前作ミニゲーム「プレートわたり」のリメイク。新たに前後に動くベルトコンベアと左右に動くプレートが追加された。
--のっかれボール
---何も無い地形に加え、滑りやすい地形と凸凹した地形が追加。
--ぷかぷかアイランド
---普通の砲弾に加え、必ず地形に当たるキラーと、ラストの1発として地上に居るだけでミスになる強力なクッパ砲が発射されるようになった。
--ヒュードロやしき
---前作ミニゲーム「くずれるゆかをかけろ!」のリメイク。前作では障害物はドッスンのみだったが今回は階段や上下する床になっている。
--スロットルレーシング
---コースがリニューアルされ、全3コースに増加。
--はたあげヘイホー
---舞台は海から空に。前作より複雑なフェイントをかけるようになった。背後のジュゲムで制限時間が分かる様になった。
--ノコノコころころ
---絵がアニメーションするようになった。
--いろいろダッシュ
---前作ミニゲーム「いろいろキノコ」のリメイク。海からマグマになり、キノコは6角形の足場に変更。更に制限時間が追加された。
--なわなわピョンピョン
---前作では全員で20回飛べばクリアだったが、今作では最後の一人になるまで延々と続く。

-1VS3
--ボーリングGO!GO!
---操作自体は前作と同じだが、甲羅を2回投げて3人とも倒せば1人側の勝ち、一人でも残れば3人側の勝ちになった。
--もっとくれくれクレーン
---1人側は人形になった3人をドカンに入れれば勝ち、一人でも制限時間一杯までドカンに入れられずに残れば3人側の勝ちになった。
---ストップウォッチが3種類あり、これをドカンにいれると残り時間が回復する。
--オットット!レインボー
---前作の「オットット!つなわたり」のリメイク。3人側は自分で自由に移動が出来なくなった。

-2VS2
--スライダーボブスレー
---コースが長くなり、難易度が上がった。
--トロッコレース
---脱線による失格が起こらなくなった。
--ムカデGO!GO!
---ルールは前作と同様だが、障害物にバブルが追加された。
--ダブルクッパふうせん(前作「クッパふうせん」と同じ)
--キノピオおんがくたい(前作「マリオオーケストラ」と同じだが、指揮者担当は無くなった)
---上二つのミニゲームはいずれもチーム対抗形式に変更された。

-バトルミニゲームに変更されたミニゲーム
--ガッポリよこどりキノコ
---「ガッポリよこどりコイン」をキノコに変えた物。普通のキノコは1ポイント、誰かが所持している金色のキノコは3ポイント。
--はっくつハッスル
---掘り出すキャラがワンワン、プクプク、ゲッソーになった。更に、掘り出したキャラが飛び出す演出が1位のキャラのみとなった。
--みんなヒッパレ!
---前作の「クッパひゃくめんそう」と同じだが、クッパではなくプレイヤーキャラの誰かの顔を引っ張るようになった。
--いそげ!ボムへいわたし
---Bボタンでボムへいを受け取る動作が加わった。受け取るのに失敗すると時間ロスしてしまう。
#endregion

-ミニゲームの説明画面から「練習」を選択できるようになった。
--そのミニゲームを始めて遊ぶ際、操作の感覚を掴むのに極めて便利。

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**問題点
-ボードマップはやはりミニゲームの勝敗で決まりがち。
--前作で登場した「おたからフィッシング」のように極端にコインを稼げるといったミニゲームは無く、コインを賭けるバトルミニゲームでも実力の関係無い運ゲーがある為ゲーム初心者にも十分勝機はある。
--下位のプレイヤーは強力なアイテムが手に入り易く、ノコノコバンクを上手く使えばコインを稼げるので、逆転手段に乏しかった前作よりはマシになっている。

-ミニゲームコースターの異常な難易度。
--難易度「むずかしい」ではその名に違わず''COMが異常に強い。''特にボタン連打系や、反射神経を使うミニゲームでこのCOMを相手取るのは困難を極める。
--ワールドに存在する6つのミニゲームの内3つが連打、1つが反射神経系のミニゲームとなっている7ワールドが最大の難所となってしまっている。
--基本的にセーブできるタイミングはそのワールドの最初しか無い為、''ゲームオーバーになればそのワールドの最初からやり直し。''半端にクリアしていたミニゲームも全ておじゃんとなる。
---前作で使えた「簡単なミニゲームの多い序盤に戻って残機を稼ぐ」という攻略法が、一方通行化で使えなくなった事も難易度上昇に拍車をかけている。
---連勝ボーナスによってコインは稼ぎやすいので、序盤から中盤にかけて残機を一気に稼ぐ事は可能。…勿論、ミニゲームに連勝できる腕前があるならばという条件は付くが。

#region(難関とされるミニゲーム)
-スロットルレーシング
--最初の難関。COMがかなり速く、差が付いてしまうと追い越すのは難しい。
-スピードホッケー
--2VS2で先に3ポイント取れば勝利だが、味方はあまり強くないので頼りすぎるとあっという間に負けてしまう。
-ブクブクサブマリン
--操作は相方で自分は魚雷の発射担当。相手よりターゲットを多く破壊すればクリア。味方COMの操作は下手という訳ではないが、相手に先を越される場合がある。こればかりは味方COMを信じるしかない。
-まわしてローラー
--1VS3で3人側で1人側が回すローラーの上で生き残ればクリア。1人側は頻繁にフェイントをかけてくるので、反射神経に自信が無い場合はかなり苦労する。
-おしえてステップ
--1VS3で1人側が入力したコマンドを暗記して3人で指定された場所を入力。これを2回行うが、味方は高確率で1回目で脱落し2回目を全て1人で入力する事になる。暗記力に自信が無い人には厳しい。
-ぜんまいヘイホーレース
--AとBボタンを同時に連打してぜんまいを巻き一番遠くまで飛ばせばクリア。COMは結構な距離を飛ばしてくる。
---そしてこの同時連打という仕様が壁となっている。これにより擦り連打などの連打テクニックが通用しない為''正攻法のボタン連打で挑むしかない''。ミニゲームコースターにおける最大の鬼門と評価しても差し支えない程の難易度である。
-のぼってマスト
--Aボタン連打しながらマストを登っていくのだが、障害物をスティックで避けなければならないので、上述したぜんまいヘイホーレース同様擦り連打ができない。その上終盤ではCOMが一気に追い上げてくる。
---プクプクの回避方法など、ゲームの攻略において曖昧な部分が多い点も難易度を上げている。
-なわなわピョンピョン
--大縄を50回飛べばクリア。前作より10回増え後半になるとスピードが異常になりフェイントもかけるようになってくる。普通のジャンプでは次のジャンプに間に合わないので、小ジャンプを駆使しなければクリアは難しい。
---これに失敗すると、再び上2つの連打ゲームに挑まなければならなくなる。運良くそれらをクリアできた場合でも、このゲームではその演出も相まって極度のプレッシャーがかかり、実力を出しきれずミスしてしまうことも…もう泣くに泣けない。
-いねむりワンワン
--COMに勝利すべく早く行こうとすると、ワンワンが目覚めた際タルに隠れきれずにミスして負ける。かといって慎重になり過ぎるとCOMに先を越され負けてしまうので、加減が難しい。
-ヒュードロやしき
--連打ゲーな上、終盤はCOMが異常なスピードを出してくる。正攻法で挑むならば殆ど運ゲーの域。
---…と思われがちだが、実は''登り坂をジャンプで超える''と有利になる。このテクニックを知っていればかなり楽になる。また、このモードのCOMは使わないものの、実は最高難易度のCOMはこのテクニックを使用する。つまりこれは''公式公認のテクニック''、すなわち立派な''「仕様」''なのである。
---そもそもここまで来られる以上は''上記の連打ゲーラッシュをクリアできる程度の腕前を持っている''ということなので、難易度に反して苦戦する人は意外と少ないのだとか。
-ドッカンせんしゃ(9Wのゴール地点)
--最後に挑むことになるミニゲームで、ミニクッパ3人と対決する。本来は4人用ミニゲームだがミニクッパは全員プレイヤーを狙ってくる。ライフが2という事もあってまとめて相手するのは危険。
--ただしこのミニゲームのみ、負けても残機は減らず何度も挑戦可能。
#endregion

--これの「ふつう」と「むずかしい」をクリアしなければ、フリープレイモードでバトルミニゲームとアイテムミニゲームを遊ぶ(ミニゲームを買う)ことができない。
---ミニゲームの購入数で解禁される隠しミニゲームの内「オットット!レインボー」を貰うこともできない。
--上述したように先に「ふつう」をクリアしないと、「むずかしい」をプレイすることができないので手間も時間もかかる。

-隠しマップ解禁直後はその隠しマップしか遊べない。
--一度でも隠しマップをクリアしないと他のマップが遊べなくなってしまう。
--これは前作でも見られた問題点である。ストーリーの都合上仕方ないとはいえ、どうにかならなかったのだろうか?

-COMのつよさに関しての意味不明な制限。
--本作のCOM難易度には「よわい」「ふつう」「つよい」「すごくつよい」があるのだが、何故か「すごくつよい」だけはミニゲームパークとミニゲームスタジアムの「トライアル」以外のモードでしか選べず、ボードマップが絡むモードですごくつよいCOMと戦うことができない。

-スターを獲得した際のテンポが悪い。
--次のスターマスとミニクッパの場所を教えてくれるのだが、上述したようにミニクッパの場所は(最初以外)前にスターを獲得した場所と決まっているため、画面スクロールの遅さも相まってテンポを阻害している。親切といえば親切だが、せめてもう少しスクロールが早ければ……。

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**総評
前作の評価点を生かしつつ、ミニゲームの操作面の問題点を改善し正当な進化を遂げた作品。~
ボードの戦略性・逆転率も上がり、パーティゲームとしての完成度は極めて高い。~
シリーズ作品中では続編の『3』と共にトップクラスの人気を誇っている事も、そのクオリティの裏付けといえるだろう。

現在でもその面白さは十分通用する、パーティゲームの見本と評価して然るべき作品である。

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**余談
-本作のミニゲームは「前作で収録されたものを一部入れ替え」という形式だったが、次作『3』からはほぼ全て新規のミニゲームという形式になっていく。

-内部データには未使用のミニゲーム説明文が残っており、前作の「すもぐりマリオ」「つなひきデンジャラス」「ドキドキあみだドカン」「ハッピーふらわー」「マリオボート」「キノコ!1ばんのり!!」もアレンジされて続投される予定があった模様。
--対戦要素のなかったゲームは対戦するゲームに変わり、スティックの回転を要するゲームはボタン連打に変更されている。ゲームの種類が完全に変わった物も。特に「あみだドカン」は駆け引き要素のあるバトルミニゲームにアレンジされており、採用されなかった事が悔やまれる。
--なお、これらのミニゲームの数を実際のゲーム数に加えると70種類になる。次回作でこれと同じ数のゲームが収録されたのは、決して偶然ではないだろう。

-本作のバトルミニゲームである「クッパだいばくはつ」は『[[4>マリオパーティ4]]』で「ドキドキクッパばくだん!」という名前で、上記にある「はたあげヘイホー」は『[[8>マリオパーティ8]]』で「ニューはたあげヘイホー」という名前でリメイク収録されている。

-マップが終了すると一位のプレイヤーがクッパと戦う寸劇が流れるが、このうちウエスタンランドの物は海外版で微妙に手直しされている。
#region(詳細)
-内容は「強盗をしていたクッパの元に一位のプレイヤーが駆けつけ、銃の早撃ち対決をして勝利する」というものだが…
-日本版ではプレイヤーの銃が水色、クッパの銃がピンク色であったのに対し、両者ともに''黄色のコルク銃''に変更されている。
--同マップの決闘ミニゲーム「こうやのけっとう」でも同じ色のコルク銃が使用されており、コルクの色も焦げ茶色から黄色に変更されている。
--海外のビデオゲーム事情として「銃の使用を連想させる場面は規制対象になる」というものがあり、全年齢向けのゲームでは「実銃に見えなくする」「おもちゃの銃に差し替える」などの処理が行われる事が多い。本作もそういった処理が行われている一例である。
---色が変わったのは「おもちゃのような見た目にする為」だと思われるが、果たして効果があるのかは疑問である…。
//どちらも比較的薄い色なので、濃い黄色でおもちゃ感を出したのだろうか?
--ちなみにスロー動作になる場面の背景も「殺伐としたシリアスさを連想させる赤のグラデーション」だったのが青色に変わっており、日本版では本物チックだった銃声も上記ミニゲームと同じコミカルなものになっている。
-これに伴い、クッパが早撃ちで負けた原因が日本版よりもわかりやすくなっている。
--日本版では銃から煙を出す事で「引き金を引いた」事を表現しており、弾の軌道は示されていなかったのだが、海外版では明確にコルク銃である事を表現するため、日本版では描かれていなかった弾の軌道が表現されている。
--これにより「クッパが負けたのは''体がデカすぎてプレイヤーの頭上を弾が通り過ぎてしまったから''」という、ちょっぴりマヌケな事実がより明確に。
---本作で結果発表の際に見られる寸劇は総じてコントのような趣が強く、他の各ステージでもギャグ要素強めのエンディングが存在している。日本版では比較的真面目な展開と見られる事も多かったウエスタンランドの寸劇も決して例外ではなかった事が改めて伺える。
---なおコルク銃に差し替えた事で''(無害そうな)コルクが当たって少ししてからわざとらしくクッパが倒れる''という妙な構図が出来上がり、よりギャグ色が強くなっている。
---倒された際のクッパのセリフ"Ya corked me!"も、文字通りコルクで撃たれコルクのようにひっくり返る様子に通じている。
#endregion

-YouTubeにて、本作のミニゲームでプレイヤーキャラのルイージを放置して他のCOM3人が自滅して勝利するという内容の"Luigi wins by doing absolutely nothing"(ルイージが特に何もせずに勝つ)なるシュールな動画が投稿され、現在まで600万再生を超える人気動画となり、以降も他の投稿者によりキャラを変更したものや前作・次作以降の新作における同趣向の動画が投稿されている。