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ブルー・シカゴ・ブルース - (2016/04/12 (火) 22:16:39) のソース

「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。&br;本稿はPS版及びSS版をプレイした者が執筆しており、他機種での「登場人物のセリフ」への「字幕の有無」「リピート機能の有無」についてプレイ経験者に情報提供を求めています。
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*ブルー・シカゴ・ブルース
【ぶるー・しかご・ぶるーす】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B00015HR78)|
|対応機種|セガサターン、プレイステーション、3DO、PC-FX、Windows 95、Windows 3.1、Macintosh、LaserActive|~|
|メディア|CD-ROM、LD-ROM|~|
|開発元(共通)&br;発売元【SS/PS/3DO/Win】|リバーヒルソフト|~|
|発売元【PCFX】|日本電気ホームエレクトロニクス|~|
|発売日|【SS】1995年9月22日&br;【PS/3DO】1995年11月22日&br;【PCFX】1996年3月22日|~|
|定価|【SS/Win】7,800円&br;【PS/3DO】6,800円&br;【PCFX】8,800円(全て税別)|~|
|レーティング|【SS】セガ:18歳以上推奨|~|
|廉価版|【PS】リバーヒルBEST:1999年7月1日/2,800円&br;【Win】PCゲームBESTシリーズVol.45((Win95/98/Me対応。)):2001年1月26日/2,980円(共に税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|聞き込みが主体のハードボイルド刑事もの&brハリウッド&シカゴロケの実写ムービー!|~|
|>|>|CENTER:''[[リバーヒルソフト推理アドベンチャーシリーズリンク>リバーヒルソフト推理アドベンチャーシリーズ]]''|

**概要
-刑事J.B.ハロルドシリーズ4作目
**ストーリー
-元同僚でこれまでJ.B.ハロルドをサポートしてくれていたキャサリンが旅先のシカゴで死亡した。~
しかもキャサリンのバッグには女子高生殺害の凶器が!~
キャサリンの汚名を晴らし、真犯人を挙げるため、J.B.ハロルドはシカゴに現れた。

**システム
-基本的にはコマンド選択式ADV
-時間の概念が付与され、何をするにも時間が経過するようになった。
--このため、前作までのコマンド総当たり戦術を使うとどんどん時間が過ぎていく。
-イベントには実写ムービーが!
--音声は吹き替えで、字幕はない。聞き逃すと大変。
--登場人物が過去作のCGに描かれていた人々に酷似しており、過去作をプレイしていると、「よくもそんなそっくりさんを見つけて来たな」とニヤリとできるだろう。
--イベントではないところは実写写真が使われる。証拠品も同様。
--ムービー内では刑事たちが証拠品を素手でベタベタ触る。
-時間がかかる鑑識課
--シリーズ1作目『[[殺人倶楽部]]』ではメモを読むにも鑑識が必要で、J.B.ハロルド刑事は文字も読めないのかと言われていた。本作も同様に鑑識を通さないとメモも読めない。
--『殺人倶楽部』ではメモを鑑識課に持っていけば即読めた。『マンハッタン・レクイエム』と『キス・オブ・マーダー』ではジェーン・グレゴリーに見せればすぐに読めた。しかし、今作では鑑識へ持って行った日の翌朝まで読めない。
--早めに証拠を揃えないと、鑑識に時間がかかることで思わぬ時間ロスが起こることになる。

**評価点
-今作も本格ミステリー
--相変わらず複雑に入り組んだ人間関係。
--相棒のロッセン刑事の存在により、少々ハードボイルドさに欠ける。
-今作は質問を絞る必要がある
--相手が勝手に会話を切り上げる場合があるため、コマンド総当たりが出来なくなった。
--あらかじめ「時間がない」と言われる場合もあるが、前触れもなく会話を切り上げられることもあるのはやや不親切。
--質問による時間経過も相まって、何を質問するべきか考える必要がある。

**問題点
-資料を読み返しても時間が消費される。
--登場人物が多く関係も複雑なため、確認し直したい事も多いにもかかわらずこうなる。さながら暗記テストのよう。
--時間が余っていても資料を読み返せない時間帯もある。
-登場人物との会話が音声のみ
--吹き替えなのはありがたいが、字幕がないため聞き逃すと大変。もちろんバックログ機能はない。あっても真っ白と思われるが。
---サターン版には直前の音声を繰り返すリピート機能があった。
--音声がある間はBGMが流れないため、BGMの最初の部分ばかり繰り返し聞くことに。

**総評
 序盤で証拠品を入手できるか否かでクリア可能かどうかが決まってしまうにもかかわらず、最終日にバッドエンドになって初めてミスに気付かされる。そのようなゲームはたくさんあるのだが、これまでの刑事J.B.Haroldシリーズはバッドエンドがなく、本作で初めてバッドエンドが用意されたため、旧来のファンの中には拒否反応を示す人もいる。~
 一方、ストーリーの展開や真相は、これまでのJ.B.Haroldシリーズの雰囲気を踏襲している。~
 隠しコマンドではあるが、ゲーム内のムービーを繋いで再生するミニシネマモードというものがあり、ゲームがクリア出来なくともそれだけで2時間ドラマ的な楽しみ方も可能であるのは救い。
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**後の展開
 リバーヒルソフトは2004年に解散し、J.B.ハロルドシリーズの版権は同社と関連の深いアルティへ移った。携帯向けソフト開発専門だったアルティは携帯アプリに過去作を移植し、新作を3作リリースした。~
 本作より後に作成された携帯アプリ版の新作は時系列的には本作より前となっており、現在のところ刑事J.B.ハロルドシリーズ内の時系列では本作が最後の作品となっている。~
 また、移植や廉価版を除くと、現在のところ本作がPC及び家庭用向け最後のJ.B.ハロルドシリーズ作品であり、リバーヒルソフトにおけるJ.B.ハロルドシリーズの最後の作品でもある。