「ミッキーマウス 不思議の国の大冒険」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ミッキーマウス 不思議の国の大冒険 - (2010/12/03 (金) 16:44:43) のソース

*ミッキーマウス 不思議の国の大冒険
【みっきーまうす ふしぎのくにのだいぼうけん】

|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|ハドソン|~|
|発売日|1987年3月6日|~|
|定価|4,900円|~|
|ポイント|ディズニーゲームは意外と安牌&br()ミニー無双のボス戦闘|~|

**概要
-ミッキーマウスとミニーマウスを操作するサイドビューの面クリア型アクション。ライフ+残機制、全5ステージ。
-世界観は『不思議の国のアリス』をベースにしていて、洋館や森、トランプの国のお城といったメルヘンチックな舞台となっている。最終目的は、不思議の国に迷い込んだアリスを救出する事。

**システム
-ミッキーの基本動作は左右移動とジャンプ。
--ジャンプはかなり高度があり、空中制御もしやすい。
--攻撃はBボタンで消しゴム(画面端まで届く直線起動の飛び道具)投げ。ステージ1のどこかに隠されているのを見つけるまでは攻撃ができない。
-ミッキーの後ろをついて回るミニーは、ミッキーの動きを1テンポ遅らせてトレースする。
--武器はミッキー同様消しゴムだが、ミニー専用のものを別途探す必要がある。連射性能はミッキーより劣るがミニー自身には当たり判定がなく、場合によっては攻撃を彼女に任せて無傷で敵を倒す事も可能。
-ステージ中には隠しアイテムポイントがあり、消しゴムを何度もぶつけるとランダムでアイテムが出現する。ただし、一部のステージにはミニーを連れ去ってしまう敵が出てくる場合もある。ミニー同伴でないとステージクリアはできない。

-ステージ構成は、横スクロール式タイプと画面切り替え式マップ探索タイプがあり、ステージの最後にはボス戦闘がある。
--ステージ1:マップ探索タイプ。館の中ではステージクリアのための鍵の他、ミッキーとミニーの武器である消しゴムを探すことも重要。ミニーの分の消しゴムは取らなくてもクリア可能だが、難易度は上がる。
--ステージ2:横スクロールタイプ。小島が点在する海のステージであり、落ちると1ミスする穴があいている。ミニーが落ちてもミス扱いになるので不慣れな内は注意。
--ステージ3:横スクロールタイプ。四季の森+花の森の5つのゾーンがあり、四季の森は無限ループ構造になっている。背景の木に開いた穴を通ってワープしながら進むと、花の森の最後にボスがいる。
--ステージ4:画面切り替え式だがマップは4画面しかない。ここだけ何故かピーターパンの世界であり、ボスであるフック船長との決闘が中心となる。ミニーの消しゴムがあれば楽勝。
--ステージ5:マップ探索タイプ。ステージ1の強化型。

-コンティニューは裏技扱いだが、コマンドは説明書に明記されている。

**評価点
-雰囲気が良い。
--グラフィック・BGMとも、ディズニー作品というモチーフの持つ魅力が十分に表現されている。ミッキーの操作性も良好で、キャラゲーとしてのクオリティは上々。
-子供向けと考えると若干高めの難易度だが、ミニーが無敵、コンティニューコマンドを開示する、という救済措置あり。

**問題点
-ボリュームがない。
--また、ミニーの制御にクセがある以外は、一般的なアクションゲームとして見ると普通やや下程度に簡単な難易度であり、繰り返し遊ぶには物足りない。
-ミニーが連れ去られてしまった場合、救出するための手続きが面倒。
--ランダムの隠しアイテムでボーナスステージへ行ける「鍵」を引き当て、その上でランダム要素のあるミニゲームをクリア(4つあるオブジェクトの内ダミーの3つを全て取る)すると救出できる。

**余談
-海外版ではカプコンから発売されており、一部の敵キャラとアイテム、や消しゴムが星などに変更されている。

**総評
ミッキーとミニーを動かすキャラクターアクションゲームとしては良く出来ている。5つあるステージは趣向もBGMも異なり、敵キャラクターのデザインもステージごとに細かく描き分けられている。それだけに、全体のボリュームが少なくやり込み甲斐があまりないので「1回クリアしておしまい」になりがちなのが残念。~
ゲーム全体の中での評価はそのあたりに留まってしまうが、雰囲気も含めて気軽に楽しめる佳作キャラゲーであり、ディズニーゲーム自体が少なかった当時としては貴重だったと言える。