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code_18 - (2024/04/26 (金) 15:06:16) のソース

360版が「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。~
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*code_18 (360版)
【こーどえいてぃーん】
|ジャンル|恋愛アドベンチャー|&amazon(B0052IU6UY)|&amazon(B0052IU6ZY)|
|対応機種|Xbox 360|~|~|
|発売・開発元|KID(サイバーフロント)|~|~|
|発売日|2011年9月29日|~|~|
|定価|通常版:6,800円&br;限定版:8,800円(税別)|~|~|
|レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|
|ポイント|&color(blue){''2011年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点''}&br;シリーズ6年ぶりの復活ならず&br;誤字脱字等のミス多数に加えシステムも問題あり|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|
|>|>|>|CENTER:''[[infinityシリーズ]]''|

*code_18 (PSP版)
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|#amazon(B0052IU5DM)|#amazon(B0052IU6E0)|
|定価|通常版:5,800円&br;限定版:7,800円(税別)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|~|
|ポイント|システムは快適&br;バグも軽減&br;フリーズの危険性が無くなる&br;360版よりは良い|~|~|
''※360版との共通項目は省略''

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#contents(fromhere)
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**概要
今なお名作と名高い『[[Ever17 -the out of infinity-]]』を生み出した『[[infinity]]』シリーズの一作。~
原案は『Ever17』の小説版を手掛けた日暮茶坊。シナリオは株式会社ランアンドガンが担当した。

2004年に賛否両論作『[[Remember11 -the age of infinity-]]』を発売した後、開発・発売元のKIDが倒産し、~
シリーズ版権とKIDブランドを受け継いだサイバーフロントによって後継作となる『integral』シリーズが『[[12RIVEN -the Ψcliminal of integral-]]』の1作のみが発売されたものの、どちらのシリーズも停止した状態だった。

本作は『12RIVEN』に続いてサイバーフロントが開発・販売を手掛け、『infinity』としては6年ぶりの作品として発売されたが、~
『infinity』シリーズ監督・中澤工、『12RIVEN』も手掛けたシナリオライター・打越鋼太郎、プロデューサー・市川和弘と言った過去作の主要スタッフは関わっておらず、発売前からその出来栄えを不安視されていた。~
案の定、本作はシリーズ最低クラスどころか、単体で見ても難点の多い作品として世に放たれてしまったのである。

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**ストーリー
 西暦2018年。若き発明家・飛野逸人は、飛行ユニット「ドラゴン号」の試験のため学園の屋上から飛び立った。
 しかしその直後、ドラゴン号によく似たユニットを背負った少女が突如として空中に現れて落下、あっけに取られた逸人は地面にたたきつけられて死亡する。
 …そして逸人は再び屋上に立っていた。「なにか嫌な夢を見た」と思いつつ飛行試験を実行する彼の前に、やはり少女が落ちてくるが、今度は逸人も落ち着いて彼女を受け止めることができた。
 しかしその少女は命の恩人であるはずの逸人に平手打ちを食らわせると、そのまま立ち去ってしまう。
 納得いかない心境ながら学園生活に戻った逸人に、師匠と慕う神原先生が声をかけ、彼のスマートフォンに謎の部品を組み込む。
 するとスマートフォンはどこからか送られてきた音声データを受信するようになった。先生はこのデータを未来からの情報だというのだが…。
 (Wikipedia参照)
#region(登場人物)
-飛野逸人(CV:非公開((旧作のようにシナリオの都合で伏せているのではなく、本当に公開されていない。)))
--本作の主人公。科学を信奉する高校生で、怪しい発明品を作っては実験を繰り返している。体も鍛えている。
--『Ever17』『Remember11』の主人公と違って立ち絵が存在しないが、オープニングやイベントスチルでは通常通り姿を見せる。

-春奈ひかり(CV:野中藍((実質的な前作『12Riven』でもヒロイン役を務めている。)))
--メインヒロイン。心優しく、料理が得意。主人公とは中学時代からの知り合いで、彼に淡い想いを抱く。元子役だが、両親の不和が遠因となって引退し、現在では一人暮らし。
-時任有里佳(CV:米澤円)
--空から落ちてきた少女。何故か主人公の発明品に酷似した装置を身に付けていた。主人公を敵視して突っかかってくるがその理由は不明。
-館川珠姫(CV:真堂圭)
--地元の名家のお嬢様。見た目に反してコスプレとBLを愛する重度のオタクであり、それを公言する事も憚らない。
-空木柚子(CV:小林沙苗)
--少年のような容姿の小柄な少女。男勝りの姉御肌でよく主人公に蹴りを入れる。
-鳥倉菜菜莉(CV:後藤邑子)
--主人公のクラスメイトで無口な眼鏡っ子。神原と何やら深い関係にあるようだが…。

-神原玄九郎(CV:石塚運昇)
--主人公の所属する第二科学部の顧問教師。主人公には「師匠」と慕われるが、本人は部室の準備室にこもって研究ばかりしている。
-浅倉義人(CV:増谷康紀)
--主人公の悪友。通称「ヨシト」。かわいい女の子に目が無く、よくちょっかいを出す。
-藤井剛(CV:田中一成)
--第二科学部の会計係。通称「フジタケ」。気のいい性格の巨漢((とされるが、立ち絵ではそれほどでもない。))で、料理研究会と掛け持ちしている。
-常峰晴夏(CV:斉藤佑圭)
--第二科学部部員(手芸部との掛け持ち)で、ひかりの友人。通称「ハルカ」。義人へのツッコミ役。
#endregion

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**特徴
-『infinity』シリーズは閉鎖空間という舞台設定の中、時間のループ、上位次元からの干渉、人格交代と言ったSFテーマを盛り込んでミステリアスなストーリーを展開していた。
--それに対して本作は閉鎖空間要素を廃し、学園祭間近の高校を舞台とした王道の学園恋愛ものとなっている。SF面でのテーマはタイムマシン。

-基本システムは、読むだけのアドベンチャー。選択肢もあるが少数である。
--ストーリーを進めると各ヒロインのルートに入り、そのヒロインとの恋愛を描くストーリーが展開される。恋人関係になれるヒロインは5人中4人(メインヒロイン含む)で、最後の1人は恋愛対象ではなく最終ルートにおけるキーパーソンとなる。4人のヒロインを攻略すると真相が明かされる最終ルートに入る。
--こう書くと過去の『Never7』や『Ever17』と同じような構成なのかと思えるが、実際は大きな問題がある(後述)。

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**問題点
''テストプレイをすれば分かるであろうミスが大量にある。''
-誤字脱字
--誤字や誤変換等がとても多く、文章を読んでいて気になってしまう。

-原画とライターの連携が取れておらず、テキストとCGが食い違う場面が多々ある。以下に例を挙げる。
--テキストはスカイタワーなのに、背景は''浅草寺''。
--コスプレしているのに、CGは''普段の制服''((画面に制服姿がでかでかと映っている中で「そんな派手な格好」といった旨のセリフもある。…普段から派手な格好で通学しているでも言うのか。))。
--眼鏡を外しているのに、CGは''眼鏡をかけたまま''。
---キスシーンというギャルゲーの肝心なポイントである。CGが食い違ったまま6回もキスをするので気分を削がれる。

-システム面
--あって然るべき''クイックセーブ/ロード、ショートカットが搭載されていない。''
--キャラの口パクが無い。必ずしも必要な要素ではないが、『Remember11』『12RIVEN』共に搭載されていたので、旧作からの劣化点と言える。
--バッドエンドに到達すると何の演出も無しにシステムデータをセーブしてタイトルに戻る。バッドエンド画面や簡易的なスタッフロールは無い。
---それなら他のADVでもあると思うかもしれないが、本作は''フェードアウトすら無い''のである。テキストを読み進めるといきなりBGMがぶつ切りになり、現在のゲーム画面のままシステムデータのセーブが行われ、そのままタイトル画面へ。初見ではバグなのかと疑ってしまうほど粗末な仕様である。

-シナリオ構成
--「各ヒロインのルートに~」と前述したが、なんと''攻略の順番が固定''。
--具体的には、各ヒロインとエンディングを迎えると未曾有の大災害が発生し、冒頭に時間が巻き戻り、次のシナリオが始まるというループ構造なのだが…。
---主人公の記憶も最終ルート以外では全てリセットされる為、一本道だからと言って前のルートの展開が次のルートに活かされるなどという事も無い。各ルートの繋がりも無い。言ってしまえば普通のギャルゲーのルートを一本に繋げただけである。
---同時期に発売された『[[DUNAMIS15]]』((旧infinity同様に市川プロデューサーが関わっており、本作と違って氏の「SDR project」のブランドに数えられている。))も一定期間をループする展開が一本道で続く構成だったが、あちらは徐々に展開が変化していく形であり、いわば何周もプレイする事で一つの物語を形成していた。それに対して本作はそう言った要素は無く、一本道にする必要性が全く感じられない。
--共通ルート→ヒロインAのルート→ストーリー冒頭に戻る→共通ルート→ヒロインBのルート…と言った具合でストーリーは完全に一本道である。選択肢はバッドエンドに進むか否かの意味しか無い。
---ヒロインルートの順番が固定という点は『[[シークレットゲーム -KILLER QUEEN->シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION]]』のような例もあるが、あちらがストーリー開始時点から全く違う展開なのに対し、本作は大体同じ展開の共通ルートを毎回見せられる。これが普通の分岐制ADVなら問題は無かったのだが…。
--好きなヒロインから攻略できない事も然ることながら、もしクリアしたルートをもう一度やりたくなっても、セーブデータを残していない限りまた最初からやり直さなければならないと言う問題も。

-シナリオ内容
--ランアンドガンのシナリオ自体、他作品でもあまり良い評価を聞かないのだが、本作もその例に漏れない。
--上述したCG不一致等のせいで展開がちぐはぐ。この所為で、シナリオ自体に問題が無い箇所ですらツッコミ所になってしまっている。
--科学描写や主人公の行為に不自然な点がある。
---最終章で唐突に主人公が「自分は100年以上先の未来から事故でタイムスリップしてきた人間である」と言う衝撃的過ぎる事実をカミングアウトするが、それまでそんな伏線は無く、またそれ以降の展開でその事に触れられる事は無い。それどころか色々と余計な疑問が生じてしまう。
--ループや時間移動が絡む『infinity』らしい展開は最終ルートになってようやく出て来る有様。
---まず最終ルートまでループについて一切言及されない。『DUNAMIS15』のように「最初は何とも思わなかったが、ループを繰り返すうちに少しずつ自覚が芽生えていく」のではなく、最終のループで唐突に気付くのである。~
あるヒロインは平穏な日常、あるヒロインはループ脱出のために行動する、などのようにヒロイン毎の作風を変えず、恋愛ADVとして各ルートを平等に描くためかもしれないが、ならば尚更攻略順を固定にする必要は無い。
---主人公が作ろうとしているタイムマシンも最終ルート以外では全くと言っていいほど出てこず、そもそも最終ルート以外はSF要素自体が皆無なのである。
--タイトルの『code_18』の意味は最後まで謎。
---おそらくメールの数と思われるが、未来から送られてくるメールの数は''19を超えている''。
---「code○○を受信」という実績が18個ある事から、受信時に実績が解除されるメールが「code」なのだということは推察できるが、codeとそうではないメールの違いは説明されない。
---しかもその18のうち半数は''怒涛の9連続''で送られてくる。その都度実績が解除されるため、ボタンを連打しているとフリーズする危険性もある。
---挙句、最後の実績の解除はメールの受信時とは違うタイミングで行われるのでcodeの定義もはっきりとは分からず終いである。

#region(ネタバレ)
-最終ルートではそれまでのループの記憶を活かし、ヒロイン達の悩みを一気に解決していく展開があるのだが、''メインヒロインのひかりだけは解決されない''。
--勿論ひかりにも深刻な悩みがあり、彼女のルートでは解決したのだが他のヒロインの悩み同様、ループによって無かった事になっている。
--にもかかわらず、主人公は他3人の悩みのみを解決し、ひかりの悩みはスルーしている。最終的に事態は収束し、ループが終わっても彼女の悩みが解消された描写は最後まで無い(と言うか、最終ルートでは''ひかりの悩み自体に触れられない'')。
--トゥルーエンドではひかりは後に主人公と結婚する事が示されている為、将来的には解決させるのかもしれないが想像の域を出ない。意識してしまうともやもやしたものを抱えたままエンディングを迎えてしまう。
---また、それはつまり本作のストーリーは最終的にはメインヒロインと主人公が結ばれる未来に行き着くという事を意味する。これ自体はストーリー重視の恋愛ADVでは珍しい話ではないが、本作の場合はそれ以外のヒロインのルートは「結ばれた直後にループが起きて全部無かった事になる歴史」なので、他のギャルゲーのように「正史ではないが○○と結ばれる歴史も存在する」という解釈は不可能となっている。一応、最終ルート終盤には全員に見せ場があり、悩みも解決された事でエンディングでも主人公と良好な友人関係となっているが、他のヒロインが気に入ったプレイヤーには納得し難い人もいるだろう。
#endregion

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**PSP版との差異
''同日発売したPSP版は何故か360版より良い出来になっている。''~
-テキストの食い違い等が360版より少ない。
--浅草寺などは正しい背景になっている。
--それでも全てを把握する事は出来なかったのか、かなりの数の問題点が残っている。例えば上記に挙げた制服と眼鏡の問題はそのまま。

-バグの中には立ち絵関連のバグ等、PSP版では起きないものがある。

-システム面も全体的に優れている。
--既読の選択肢の色が変わる。
--テキストの一括表示ができる。
--クイックセーブ/ロードがある。
--''ショートカットで、各ヒロインのシナリオを読み直せる。''
---面倒な周回や、セーブデータを分ける必要がない。

-トロフィーがないので、上述したタイトルの意味が分かりにくいという点は唯一の劣化点と言えるか。
--尤も分かったところで納得できるような内容ではないので大した問題ではない。
--寧ろ、''フリーズの危険性が無くなった''という点では改善点にあたる。つまり実質的には''劣化点は皆無''、''360版は全てにおいて劣っている''と言える。

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**評価点
-学園物ADVとしてならある程度は楽しめる。
--ヒロインの悩みを解決して結ばれるよくある流れ。
--「家族」が全体的なテーマになっているだけに、悩みは全員家族関係である。親や兄弟との関係に何かしらの悩みを抱えたヒロインと交流していくうちに、その悩みを解決する事になる。陳腐とも言えるが、無難とも言える。
--最終ルートも矛盾や粗、残った謎はともかく、他ルートの展開を包括しつつ各ヒロインや主人公の友人達にも見せ場を与え、事件の真相を明かして物語を収束させている点はこの手の作品のツボを押さえていると言える。

-BGM
--今回のBGMは様々な美少女ゲームの曲を手掛けてきたロックバンドのmilktubが主題歌を含む全ての楽曲を担当している。
--その為、ロック調の曲がメインとなっており、過去作のようなミステリアスな雰囲気こそないものの学園もの(特に文化祭前という時期)の作風には合っている。
---過去シリーズと比較しての非難はあるが、単体で見れば曲自体も悪くない。主題歌も好評。

-豪華声優陣
--ヒロインに有名所を起用するのは勿論、主人公の友人や顧問と言ったような脇役にもベテランが名を連ねている。当然演技は申し分無し。
--一方、主要キャラなのに声優が非公開というキャラがいるのは気になるところ。具体的にはヒロインの一人・柚子の弟。柚子ルートでは主軸となるキャラなのだが…。
---主人公も終盤のあるシーンでボイスが付くというサプライズがあるのに担当声優は不明((限定版付属のドラマCDでも普通に声付きで登場するが、そちらでも明かされていない。))。

-エンディングの演出
--トゥルーエンドのスタッフロールでは最後に複数のCGが表示される演出があるが、これがシナリオ、歌との相乗効果が高く感動的な演出に仕上がっており、評価が高い。酷評するプレイヤーからも「最後の歌とCGは良かった」と評する声が上がるほど。
--ただ、このCG群はムービーの一部扱いなのでアルバムには追加されない。

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**総評
シリーズにおいて一番の肝であるはずのシナリオは根本の設定に穴が多く、従来のような読み返しや考察に耐えうる内容ではない。~
それに加え、誤字脱字や演出ミスの多さなども擁護できず、テストプレイを怠ったとしか思えない完成度であり、シナリオ・システム双方において過去作と比較にならない不出来な作品になってしまった。

キャラの性格や個別ルートは(部分的に見れば)無難なためPSP版なら学園物ADVとして楽しめなくもない。~
が、シリーズのウリであったSF要素やミステリアスな展開がほぼ廃されており、infinityシリーズである必要性を感じない。~
どうしてもやりたい理由でも無ければ、他の『infinity』シリーズかギャルゲーを購入した方が良いだろう。

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**余談
-前述の通り、本作は『infinity』最新作として発表されたが、過去作のスタッフはごく一部の例外を除いて殆ど参加していない。
--というのも本作には『infinity』を手掛けていたKIDの倒産後、サイバーフロントが版権を手に入れて一から開発したという事情が存在するのである。『12RIVEN』はKIDで開発中だったものをサイバーフロントが引き継いだ形だったが、本作は完全にサイバーフロントのみの開発となっている。
--本作のプロデューサー・若林健は『12RIVEN』の監督を務めたり、KID時代は『Separate Hearts』のシナリオにも参加していた人物ではあるが、『infinity』過去作では''デバッガー''だった((事実、『Remember11』のスタッフロールのデバッグの項に名を連ねている。))。
---雑誌インタビューにて若林Pが「code_18はInfinityシリーズの入門編のようなものです」と発言していたが、ユーザーからは「開発陣側が(ゲーム制作の)入門編として作っていた」と皮肉られてしまう。この出来では已む無しだろう。
---また、限定版ブックレットでは「同じ主題が続くことによる客層の縮小・固定化を避けるため閉鎖空間からの脱出という方針を変更し、初心者向けに学園という身近な設定を用いた」と言った旨が語られていたが、結果としてこちらも「初心者向け」がユーザーではなく開発陣を指しているとしか思えないような形に。
---更にこのプロデューサー、本作発売日と同時に自身のTwitterを非公開にし雲隠れしてしまう。是が非でも自身への罵詈雑言を避けたかったのであろうが、かえって逆効果だったのではなかろうか。

-『infinity』シリーズは同一世界観となっているが、一部の用語が共通したり作品を跨って登場する組織があったりする程度でシリーズ間の繋がりは薄い。
--その中でも本作は過去作との繋がりは一切描かれておらず、出来自体は悪いものの過去作に対する改悪などがない点は不幸中の幸いである。
--ちなみに(作中で時間が移動したりはするが)基本的な時系列は『Remember11』(2011年) ⇒『12Riven』(2012年) ⇒『Ever17』(2017年) ⇒『Never7』(2019年)となっており、当初はタイトルに数字が無かった『Never7』を除いてそれぞれのタイトルの数字が年代も表している。そして本作の舞台は2018年。もしかしたらこの歴史の一部なのかもしれないが、だとしても他との関連性は明示されていないので無関係の話となる。

-案の定と言うべきか、360版はクソゲーオブザイヤー2011据え置き機部門にノミネート。''2011年KOTY七つの大罪の一つ''に挙げられるまでに至ってしまった。
--KOTYスレ内での通称は「c18([[しーじゅうはち>四八(仮)]])」である。嘗ての魔物を思い起こさせる不吉な響きにスレ住民も沸き立ったのか、四八マンを改変した「C18マン」なるAAが作られる事にもなる。
--2011年度の据え置き機KOTYスレでは、本作の選評到着まで8ヶ月もの間クソゲーが発掘されないという%%平和で喜ばしい%%期間が続いていた。
---その後本作の選評到着を皮切りに、次々と[[年末の>街ingメーカー4]][[魔物達>ドラゴンボール アルティメットブラスト]]が現れ、さらには[[見過ごされかけていた核地雷>人生ゲーム ハッピーファミリー]]も無事(?)発掘、KOTYスレは例年通りの大盛況を迎えることとなるのである。

-本作発表時、旧作の中澤監督の新作『[[ルートダブル -Before Crime * After Days-]]』に、元『infinity』スタッフが関わっている科学アドベンチャーシリーズの『[[ROBOTICS;NOTES]]』と、同系統のADVが立て続けに発表されており、本作を含めた三作の接戦になると囁かれた事もあった。実際はこれらとは接戦どころか比べものにすらならなかったが…。

-2012年12月21日に何故かWindowsに移植された。
--単品は3,800円。~
『Ever17 -the out of infinity-』とのセット販売『インフィニティ セレクション』は4,800円で発売された。%%シリーズの最低作が最高傑作と抱き合わせとはこれ如何に。%%
--サイバーフロント解散後は旧3作のWin版のダウンロード版が5pb.から発売されているが、本作は発売どころか一切触れられていない。

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