#contents ---- *maimai 【まいまい】 |ジャンル|音楽シミュレーション| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|セガ(初代~ORANGE PLUS)&br;セガ・インタラクティブ(PiNK~)| |稼働開始日|初代 2012年7月11日&br()PLUS 2012年12月13日&br()GreeN 2013年7月11日&br()GreeN PLUS 2014年2月26日&br()ORANGE 2014年9月18日&br()ORANGE PLUS 2015年3月19日&br()PiNK 2015年12月9日&br()PiNK PLUS 2016年6月30日| |備考|[[公式サイト>http://maimai.sega.jp/index.shtml]]| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''| |ポイント|洗濯機のような音楽ゲーム&br;ニコニコ動画との連動&br;洗濯機ではありません&br;CHUNITHM稼動後も勢い衰えず| //本wiki内の[[FAQ]]の「外部サイトへのリンク」の項によると、「当Wikiのゲーム記事テンプレには、公式サイトへのリンクを記載する専用の基本情報表項目欄は設けていません。あえて作る際は、備考欄が適しているとされています。」とのことのため、公式サイトへのリンクは備考欄に移動しました。 //判定変更議論を経ずに判定を変更するのはルール違反です。 ---- ''本ゲームでは数回のアップデートが行われており、2016年6月19日現在稼働中のPiNKを基準に扱う。'' ---- **概要 セガの完全新作リズムゲーム。 最大の特徴はドラム式洗濯機のような筐体デザイン。「フィジカル&パフォーマンス系」と謳うように、筐体前面にリング状に大きく配置されたボタンやタッチパネルによって、上半身を大きく動かしてプレイする。 カメラが備え付けられており、これによって録画したプレイ動画を「ニコニコ動画」へ投稿することも可能。ガチプレイから縛りプレイ・パフォーマンスの動画など、使い方はプレイヤーのアイデア次第。 **ゲームシステム -ノーツ・判定毎の得点がどの譜面でも同じシステムだが、概ねスコア達成率で成績を判定する。獲得したスコアが80%(ORANGE PLUSまではA-ランク、PINK以降はAランク表記)を超えればクリアとなる。 -難易度はEASY、BASIC、ADVANCED、EXPERTに加えて、隠し難易度・MASTERの5譜面。 --MASTERはEXPERTで97%以上(Sランク)を取ると解禁。 --一部楽曲はMASTER譜面をクリアすると、Re:MASTERが解禁される(ORANGE PLUSまではショップで購入可能に)。 --複数人プレイでは誰か一人でも所持している譜面が、他プレイヤーが未所持でも一時的にプレイ可能になる。 -ノーツの判定は正確な順番にPERFECT>GREAT>GOOD、空打ち判定はなく、見逃しがMISS。MISS 0でFULL COMBOとなり、またALL PERFECTも記録される。 ---PERFECT=500点=100%、GREAT=400点=80%、GOOD=250点=50%。後述するノーツ種別がHOLDだと2倍、SLIDEのラインは3倍、BREAKは5倍+αの比重になっている。 -ノーツの種類 --TAP ---最も一般的なピンク色のノーツ。PERFECTの判定幅は比較的広め。 --HOLD ---六角形(ORANGE以降)に長いノーツ。重なっている間はボタンを押し続けて、''終点が来たら離す。'' ---始点終点合わせて1ノーツ扱いだが、スコアは2倍分。判定は始点のタイミングに準じるが、終点のタイミングが大きくずれると強制的にGOODになる。 --SLIDE ---星形の青いTAPノーツから1拍後に、線にそってタッチパネル画面をスライドする。ライン部分のスコアはTAPの3倍。 ---初期は直線だけだったが、バージョンアップを重ねる毎にカーブや1周回転等、パターンが豊富になって来ている。 ---PiNK以降で登場した譜面は、TAPが同じタイミング・位置に重なり、2方向にスライドするものや、3方向にスライドする特殊な扇形が登場。 --EACH ---各種ノーツが黄色になっている場合、同時に操作することを示している。組み合わせはTAP2つのもあれば片方がHOLDだったり両方SLIDEである場合もある。 --BREAK ---オレンジ色のTAPノーツ。獲得スコアが通常の5倍。 ---PLUS以降は同じ判定区分でも更に細かいタイミングによって得られるスコアが変動する。特にPERFECTの場合、正確度に応じて僅かながらボーナス得点が付き、達成率100%を上回る事ができる。 ---PINK以降はSLIDE始点の星形TAPがBREAKになっているパターンも登場。 -終了後に実績に応じてポイントが貯まり、ショップでカスタマイズ関連や楽曲の購入等が出来る。 --ポイントの仕様はバージョン毎に異なっている。 -ゲームモード --2人から4人までのプレイではゲームモードを選べる。 --VS ---達成率を競うモード。 ---初代のみプレイヤー毎に異なる難易度を選べなかった。 ---GreeN~ORANGE PLUSまでのバージョンでは、参加者の内誰か1人が「設定曲数分を全てクリア」を達成すればBONUS TRACKが出現するようになった。PiNK以降ではBONUS TRACKが廃止され4曲設定が可能に。 --SYNC ---同ノーツのプレイヤーごとの判定が一致したか否かによってシンクロ率が変動し、一定数以上でクリアとなる。プレイヤー毎に難易度を選ぶことは出来ない。 **評価点 -初期の頃はniconicoとの提携を活かしたラインナップで著名なVOCALOIDなどの楽曲に「踊ってみた」系のPV収録が目立ち、GreeN以降は東方Projectの楽曲が登場してくるなど、選曲には[[SOUND VOLTEX]]並に賛否両論だったが、バージョンアップを重ねるたびにアニメ版権曲やセガゲーム楽曲、さらに本作オリジナル楽曲も多数揃えてバラエティ豊かに。 --セガゲーム楽曲はおなじみ[[ソニックシリーズ]]や[[ファンタジーゾーン]]、『檄!帝国華劇団(サクラ大戦)』はもちろん『[[戦国大戦]]』『[[CODE OF JOKER]]』『[[Wonderland Wars]]』等比較的新しい作品から『[[バーチャファイター]]』『[[きみのためなら死ねる]]』『''セガサターン起動音''』等渋いチョイスまで。 ---但し『[[電脳戦機バーチャロン]]』が無いことにはセガファンから惜しまれている。SEは用意されたのに…。 --最近のオリジナル曲にはBMS界で名を馳せた「Cranky」「SHIKI」などや、元KONAMIでフリーの「Shoichiro Hirata」「Jimmy Weckl」等の錚々たるコンポーザー陣が参戦、またORANGEからはBMSの名曲「DRAGONLADY」「L9」「B.B.K.K.B.K.K.」などの追加が始まり、その筋のプレイヤーの欲求を非常にくすぐるラインナップ。BMSのみならずかつてのFLASH動画でネットメディアで人気な「Party4U」も収録された。 --一方で致し方ない面はあるが新規の完全自社コンテンツが弱く、オリジナル書き下ろしも外注曲が比重を大きく増す一方。 --第1回天下一音ゲー祭に参加した事によりORANGE初期の14年10月から、一部を除く店舗で「太鼓の達人」「jubeat」「Groove Coaster EX」それぞれから2曲ずつ他社音ゲーの曲が登場し、ORANGE終期の15年2月から残りの一部店舗でも配信された。 -ニコニコ動画と連動させることで、筐体上にあるカメラで撮影したプレイ動画((右上に付いてる店が多いが、店によっては左上に付いていたり、カメラが無かったりする所もある。))をニコニコ動画にアップロード出来る。 -Aimeカードを使用したプレイヤー同士でマッチングプレイを行うとフレンド登録が自動的に行われ、それぞれのレーティング、マイベリーなどを見ることができる。 -正統な音ゲースタイルでプレイできる。当たり前に見えるが、本作以外の同社音ゲーは純粋な音楽ゲームとしては問題視されやすい点があるのだ。((ProjectDIVA Arcadeはスコアリングと達成率がHOLDマーカーにより分離する仕様、CHUNITHMはキャラクターとスキルの存在のためにクリア条件と達成率=スコアが食い違うゲーム性)) -大半の音楽ゲームは「1クレジット3曲以下設定が鉄則」へと帰結したが、このゲームは''100円1プレイで4曲完全保証''(ORANGE PLUSまでは3+1((3ステージ全てでクリアすると「ボーナストラック」としてもう1曲追加プレイできる))曲)という奮発振りな設定が今でも可能となっている。 **賛否両論点 -maimaiNETでは自分の成績確認や録画した動画をニコニコ動画にアップロード出来る機能があるのだが、そのサイトの利用権入手法は10回プレイごとに30日間、有料での購入不可というライトユーザーにとっては厳しい条件だった。 --PiNKでは1回プレイごとに3日追加に変更され、プレイ頻度が低いプレイヤーにも対応できるようになった。 -PiNK以降、ゲーム内ポイントは「マイベリー」が全種アイテムを賄うようになった。 --こちらは複数人数や規定の選曲など、腕前に関係しない部分でカバーできるようになっている。 -「ORANGE」から「PiNK」まで動画投稿する時「ゆっくり実況(Softalk)あり」で投稿出来る項目があったのだが、不評だったのか「PiNK PLUS」では廃止された。 -「ORANGE PLUS」以降、大型アップデートする度に一部の版権曲が削除されるようになった。 **問題点 -2人同時プレイや撮影モード等の存在及び筐体が1台2人の設計となっている都合上、筐体の片方がプレイ中だともう片方側でプレイができなくなる。(個別プレイ不可)。 -Green PLUSまでゲーム内ポイントは「maimile」のみであったが、ORANGEからは楽曲購入用のポイントが「MUSIC Ticket」へと分離した --MUSIC Ticketはmaimileと違いプレイ成績の影響は少なめだが、その分1プレイ10枚に対し400枚要求の楽曲が7つ、1000枚要求曲が2つあるといった具合に、相場はmaimileに比べて明らかに高いものがあった。 --結局、ORANGE PLUSまで「MUSIC Ticket」で解禁が必要だった曲はPiNKより全曲一斉解禁となった。 --''他参加機種と違い、第2回天下一音ゲ祭の決勝曲も2つとも高額購入曲''になってしまっていた。 ---このためこのイベントの大会に出場するプレイヤーが『PiNK』のロケテストに参加し、AimeカードをPiNKロケテスト版に引き継いだ場合、''ORANGE PLUSのデータが読み込めず、予戦と決勝の課題曲が選曲出来ないためイベントに出られなくなってしまう''という事があった。 -手袋必須というか、''手袋前提''のようなゲーム性 --液晶画面を大きくタッチスライドさせるプレイが必要となるゲームであるが、実は本作のタッチパネルは軍手などの手袋を装着した状態でも反応する。高難易度譜面だと摩擦で手をいため易くなるため、手の保護という観点で手袋を用いるユーザーが多く、公式側も手袋プレイを推奨している。 --それなのに備え付けの手袋などはないため、''素手ではまともにプレイできない''と言っても他言ではない。 --ちなみにタッチパネルの熱量もさながら、ボタンも他ゲーに比べるとかなり重く「押す」というよりかは「平手で叩く」のが前提の作り。やはり手を傷めないために手袋が必須とされている。 -Sランクの基準が厳しい --いくらPERFECT判定幅が広いとはいえ97%は相当なPERFECT率を出さないと到底辿りつけない。GREATやGOODを少しでも連発するとフルコンボしてもSランクに到達出来ないという事はザラ。 --単に評価としてなら特に問題は無いのだが上記で述べた通りMASTERの解禁に関わっている。しかもCHUNITHMのチケットと違い救済処置は一切なく、またいきなりMASTERでSランクを取っても曲や譜面が未解禁状態であれば無駄になる。 **総評 初期こそ賛否両論だったが、バージョンアップを行う每に楽曲の収録数やジャンル、譜面のレパートリーが豊かになり、何より100円で4曲プレイ出来る体制を現時点まで維持し続けていることが高評価に繋がった。~ 初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに楽しめる、現代のポップ層に近い音楽ゲームとして名を連ねるべき存在であることは確実である。~ 但し、筐体の構造はあまり良くはないのでやりこむ際には手袋をお忘れなく。 **余談 -その人気故か、結構な大型筐体であるにもかかわらず現在でもCHUNITHMやDIVA Arcadeなどよりも設置店増加や筐体の増台が進んでいる。 -PLUSの宣伝動画で、女子2人が筐体に衣類を投げ込もうとすると「maimaiは洗濯機ではありません!」とテキストで注意される。右下にも小さく「洗濯はコインランドリーで」と書いてある。