*キングダム ハーツ 358/2 Days 【きんぐだむはーつ すりーふぁいぶえいとでいずおーばーつー】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000WM1OXS)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|ハ・ン・ド|~| |発売日|2009年5月30日|~| |価格|5,980円(税込)|~| |ポイント|「早くミッションに行って来い、ロクサス」→&bold(){お使いゲー化}&br()展開の遅いストーリー&br()音楽・使用キャラの増加→好評&br()&bold(){ディズニーキャラは空気、FFキャラはいない}&br()終盤の展開には欝ゲーの要素も|~| |>|>|CENTER:''[[キングダム ハーツ シリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/805.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 キングダムハーツシリーズの4作目。~ 今まではソラが主人公だったが、今回はソラのノーバディであるロクサスが主人公。~ シナリオはロクサスのXIII機関在籍時代を描く。~ **評価点 -グラフィックはDSで最高クラス。 --ムービーも挿入されているが、ムービーの質も良質。 -下村陽子氏の音楽も好評。問題点にもあるように過去作アレンジが殆どだが、新曲の評価も高い。 -一応、やりこみ要素は豊富。 -ストーリーも前半はともかくとして終盤の展開は評価されている。(詳しくは下記) --野村哲也氏が自らシナリオを担当。 -本編で描写が少なかったXIII機関のメンバーとのやりとりが追加されている。 --機関のキャラ達に魅力を感じたなら、プレイしても損は無い。 --ちなみにメンバーの一人・ルクソードの台詞回しは野村ディレクターが全て担当している。 -キーブレードなどの武器デザイン --本編のようなディズニーらしいファンシーで派手なデザインではなく、落ちついた色合いのシックなデザインに統一されている。 --今作にはネタ武器が存在。傘を振り回すロクサスやほうき六刀(?)流のザルディンなど、見ていてとてもシュール。 -XIII機関の面々や王様と言った、他のシリーズでは操作できないようなキャラも操作できる点。 --ただ、誰もが知ってるであろう王様はともかくとして、「COM」や「2」をプレイしていないプレイヤーにとっては「XIII機関って何?」という話ではあるが。 --元々のXIII機関の不評点(全員似たような黒コートで見映えに欠ける)や、本作自体のストーリーが「COM」や「2」をプレイしている事を前提として展開される、等の問題点もあるため、彼らに思い入れが無い新規プレイヤーにとっては少々とっつき辛い感がある。 -新たな育成システムであるパネルスロット。 --レベル、武器、魔法、ドッジロールなどのアビリティの効力を得るには、これら全てを同じパネルスロットに組み込む必要がある。 --キャラの育成にパズル的な要素が絡んだシステムであり、アビリティや魔法のパネルをいかに効率よく並べるかが重要となる。 ---これによって魔法はパネルにセットした数だけ使える、回数制になった。 -仲間の支援がかなり頼りになる。 --攻撃力が高く、雑魚ハートレスなら簡単に倒してくれる。また、リミット技や全体回復など、やってくれることが多い。 --従来のシリーズでは「れんけい」以外での仲間の戦力が乏しかったために、共闘している感覚が楽しいとして好評。 **問題点 -ゲームは完全一本道で自由度がかなり低い。ミッションをこなしていくだけの所謂お使いゲー。 --ダンジョンもほとんど過去作品と同じステージばかりのため新鮮味も無い。 -全体的に敵のHPが多い。雑魚ですらかなりのHPを持っている。ボスに至ってはKH2に登場したセフィロス並みのHPを持つ敵もいる。 --ただし、ARPGが得意であればそこそこシビアな戦闘を楽しむ事が可能。 -敵のHPがやたらと高い、武器での攻撃にイマイチ爽快感が無いといったために戦闘が単調になりがち。 --序盤は装備できるパネルが少ないため、更に戦闘スタイルの幅が狭まる。 -ストーリーも評価が低い。 --特に中盤はアクセルとシオンと一緒にアイス食ってだべっているシーンが続く。 --基本的な流れは任務→任務完了→アイス食べるの繰り返し。終盤の展開は悪くないのだが盛り上がるところに行くまでがこれではテンポが悪すぎる。 --終盤の展開は評価こそされているがKH2の展開を知らないとあまりに救いがない。&br()本作がKH初作品だったプレーヤーには意味不明な展開になってしまうのも問題。特にラストは知らない者にとっては夢オチにしか見えない。 -ミッションモードで操作キャラクターを変更して一人プレイが出来るのは良いのだが、二人以上で遊ばないとミッションクラウンが入手出来ない。 --使用可能なキャラはXIII機関の面々+α。これまで使用条件が限られていたミッキーも使える。このことに関しては好評である。 --キャラ間の性能差も少なからずある。大体バランスは取れているが、パラメータが全て中途半端で使い辛いキャラもいる。(ちなみにデミックスは本編で戦闘が嫌い、苦手と言っていた。) --DSの性能で無理しすぎた結果、マルチプレイだけでなく本編のイマイチなゲーム性にも影響を与えてしまっている。 -音楽も過去作のアレンジのものが殆ど。 -FFキャラが''一切登場しない''。今回はXIII機関目線ということもあり、とあるイベントでFFVIIIのキャラの名前が出てくるだけ。 --また、ディズニー版権キャラとの絡みもかなり少ない((その絡みも隠密作戦を実行するロクサスが「絡まざるを得なかった」ものが殆ど。))が、シナリオを考えると当然とも言える。 --『I』のようなディズニー・FFキャラとの掛け合い目当てでプレイするのは全くオススメできない。 -そもそもDSというハードには荷の重い企画で、マルチプレイや上下2画面同時ポリゴン表示(シナリオ中に演出として用いられる)などの実現には相当に苦労をしていたようである。 **結果 ある程度は売れはしたが評価は芳しくない。DSMK2でもD評価と若干低めの評価を下されている。~ 続編『Birth By Sleep』も携帯機で販売され、この作品同様新規層を取り込む起因となった。 後にDS2作目となる『[[Re:coded>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1274.html]]』が発売されたが、本作の悪評が祟ってか早々とワゴンゲーになった。(しかし決してクソゲーではない) -本作の育成システムとBbSの戦闘システムを合わせたようなシステムでゲームの出来は良好なのだが、携帯アプリのリメイクであったことと明らかな過剰出荷のせいでワゴンゲーとなってしまっている。