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GT pro series - (2012/09/04 (火) 19:34:03) のソース

*GT pro series
【じーてぃー ぷろ しりーず】
|ジャンル|レースゲーム|&amazon(B000LN55MY)|
|対応機種|Wii|~|
|発売元|エム・ティー・オー|~|
|発売日|2007年1月11日|~|
|価格|5,800円|~|
|ポイント|リメイクながらハードの性能を生かす&br()リアルなレースを期待してはいけない|~|
**概要
Wiiの初期に発売されたレースゲーム。本作の大きな特徴としてリモコンをハンドルに見立て動かす周辺機器「ステアリングアタッチメント」がセールスポイントだった。~
なお本作は2003年に発売されたゲームキューブ用ソフト『GT CUBE』のアレンジ作品である。~
ただしやはりというか、特に話題にならないまま、発売された。~
**評価点
-Wiiハンドルの先駆けと言える「ステアリングアタッチメント」のアイデアの評価は高い。だがいろいろと問題点もあったので実用性は低かった。結局レースゲーではWiiハンドルが主流になることに(まあ、このハンドルが初期の作品なので後に出た任天堂との周辺機器と比べるのが酷だが)。
-今作の車は全て実際にある車(パッケージを飾る日産を始め、トヨタ、ホンダetc)。しかも身近で知名度も高い一般車や軽自動車まである。
--特にミニバンが扱えるレースゲームは本作ぐらいだろう。
-キッズモードはブレーキなどの操作を簡単に出来、Wiiの操作に慣れない人もやりやすい。
-レースゲーに多い長いロードという欠点は今作にはほぼない。
**問題点
-トゥーンレンダリングされたグラフィックが特徴の本作ではあるが、そのグラフィックが非常に雑で粗い。
--背景や車のモデリングの色はまるで絵の具でベタベタ塗ったような色である。Wiiになっても元から変わらないままだった。ただし一部の処理にだけは無駄に力が入っている。
---ただしグラフィック自体が独特なので、これはこれで『本作の特徴』とも言えるであろう。
-リモコン操作は他の周辺機器には対応していない。クラシックコントローラでの操作を望む声も多いはず。
--また元々ゲームキューブの作品であったにも関わらず、GCコントローラーとの互換性があるWiiでアレンジされた本作、何故かGCコンに対応していない。
-日本車のみで外車はない。権利上無理だったのかもしれない。
-アタッチメントにも問題がある。使いすぎるとリモコンに傷が付きやすい(特に赤外線の部分)。また本作以外にアタッチメントの使い道が無いのも厳しいところか。
-夜のコースが暗過ぎて車のライトの意味がない。
-コースが少なく、それがボリューム不足に繋がっており、致命的な欠点。
--基本コース数10コース。逆走を加算しても20。まだDLソフトとして売っているレースゲームのほうが新規コースが多いといっても良いレベル。
-BGMが淡白。聞けないレベルではないがレースゲームとしては迫力に欠ける。
-操作方法が統一されていない。所々違うのでめんどくさい。
-全体的にドリフトなどレースゲーに必要な細かい演出も他作品よりやや欠ける。
**総評
アイデアはハードの性能を生かしていて一部から期待されていたが結局はアレンジ移植に留まっており、内容の改善がされていないので無意味だった。~
普通の料理を豪華な皿に移し変えても無意味だったということである。だがリベンジはして欲しい意欲的な一作であることも付け加えておく。~
子供向けにはマリオカートWiiがあり、本格的なレースはグランツーリスモなどがあるので、今作は国産車のレースゲーをしたい人以外にはあまり需要が無いかもしれない。~
ただしミニバンや大量の日本車を扱えるゲームは本作ぐらいであろう。そのぶんゲームとしての出来の粗さが目立ってしまているが…。~

**余談
-この作品の購入者限定でステアリングアタッチメントを限定発売していた。以下本作の元となった『GT TUBE』を解説する。

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*GT TUBE
【じーてぃー きゅーぶ】
|ジャンル|レースゲーム|~|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ|~|
|発売・開発元|エム・ティー・オー|~|
|発売日|2003年6月20日|~|
|定価|6800円|~|
*概要
ゲームキューブで発売されたGT pro seriesのアレンジ元。~
一応Wiiの操作に慣れない人が従来の操作で遊べる利点はあるのだが、はっきりいって本作は上記のWii版より中古価格が下がっておらず、Wii版のほうが安く買える、既に全世代機と化しているGCなどはっきり言って、今わざわざGC版を買う利点は皆無に等しい。~
やはり今買うならWii版のほうが得があるだろう。

//誤字・脱字が多かったのでちょこちょこ修正。