*はぴねす! 【はぴねす】 |ジャンル|はーとふる魔法学園ADV|&amazon(B0009VPBLS)| |対応機種|Windows 98~XP &br()プレイステーション2(でらっくす)&br()Windows 7~8.1(えもーしょん)|~| |発売・開発元|ういんどみる&br()ういんどみるOasis(えもーしょん)|~| |発売元(でらっくす)|マーベラスインタラクティブ|~| |開発元(でらっくす)|ブーム(プログラム?)、ガイズウェア(企画、シナリオ等)|~| |発売日|2005年11月18日(通常版)&br()2007年1月25日(でらっくす!)&br()2014年5月30日(えもーしょん)|~| |レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止&br()でらっくす:CERO:C(15歳以上対象)|~| |ポイント|ういんどみる出世作&br()後に代表的な男の娘を確立&br()魔法自体の存在が微妙|~| |備考|DL版がういんどみる公式ダウンロードストアにて配信中&br()原画集PDFデータ付特装版:3,990円/ソフト単体:3,570円&br()※表示価格はすべて税込|~| |>|>|CENTER:''[[ういんどみる作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/930.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br()&size(20){''本作はPS2版を除いて18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}} ---- *概要 今となってはKOTYにおいて[[悪い意味>色に出でにけり わが恋は]]で有名になってしまったういんどみるの出世作。~ 発売前の異例の販促により、同ブランド(及び母体会社の有限会社アレス)の知名度を一気にのし上げた作品である。~ また、現在でも確固たる萌えジャンルである「男の娘」を確立させた功績は筆舌に尽くしがたい。 2007年1月25日にPS2版である『はぴねす!でらっくす』が発売され、は伊吹、沙耶に追加シナリオが設けられた。~ 2014年5月30日に[[E-moteを搭載した>ウィッチズガーデン]]リメイク、「&bold(){はぴねす!えもーしょん}」が発表。ただし使用されるのは「E-mote &bold(){Lite}」。~ 公式サイトのCG(ゲーム中のCGは変更なし)はリニューアルされ、画面がハイビジョン対応、更に「はぴねす!りらっくす」同梱となっているが、それ以外での変更点はない。 *ストーリー 魔法にゆかりのある瑞穂坂で、幼い頃以来魔法と関わらずに生きてきた主人公の小日向雄真。~ ある事情から養母となった「かーさん」小日向音羽、その娘であるすももと平凡な暮らしをしていた。~ しかしバレンタイン前日、悪友の買い物に引き回された帰りに、自分の通う学園の生徒神坂春姫が魔法を使う場面に遭遇し、思わず見とれる。~ また翌日には成り行きで彼女からバレンタインチョコをもらってしまう。 一方その夜、学園で何者かが魔法で戦闘を行ったために校舎が崩壊するという事件が起こり、そして普通科と魔法科が一時合同になるという知らせが入った。~ 迎えた新学期、クラス発表の掲示には、冬に出会った春姫の名前があった。彼女の親友柊杏璃も加えての新たな学生生活が始まる。~ しかし、その裏で学園に紛れ込み、何事かしでかそうとする人物が暗躍していた。波乱に満ちた1か月の先に雄真を待ち受けるのは幸せか、それとも!? *キャラクター #region(ネタバレ要素もあるため閲覧には注意。) -小日向 雄真 (こひなた ゆうま) --主人公。無鉄砲で正義漢が強い、いわゆる熱血系キャラ。また、少々ツンデレさと頑固さがある。 --最初は凡人ということもあり、なんでこいつが魔法学園の主人公?と思うが、実は体内に大量の魔力を宿している。 --その魔力が原因で幼い頃に起こした事件の影響で魔法と訣別して、普通の人間として暮らしている。 --義理の妹と義理の「かーさん」と同居しており、ある意味この二人に貞操を狙われている((実際、FDではこの三人での3Pが体験できる。))。 --実質的な役割は巻き込まれ型で、イベント終盤でいいとこを持って行くという、控えめなのかずるいのか微妙なキャラ付けである。 --アニメ版では妙に顎が発達していた。 ---また、ゲーム版と違って性格もネガティブな面が目立ち、魔法に対してもゲーム版以上に否定的な考えを持っている。((ゲームの雄真はあくまで彼自身が魔法を捨てているだけで、他人が(正しく)魔法を使う分には否定的な面は見せないが、アニメ版では魔法という時点で全否定と言っても良いくらいの態度を見せる。)) -神坂 春姫 (かみさか はるひ) --メインヒロインの一人。容姿端麗スタイル抜群、おまけに魔法の成績もクラス1位。 --彼女のテーマ曲は非常に明るいポップなノリで、ファンからは受けがいい。使いどころも抜群である。 --FDで唯一スリーサイズに変化があった。要するに、まだまだ成長中ということである。またFDのお楽しみはそれが言及される。けしからん。 --魔法少女というだけあり、魔女服と杖を所持(他のヒロインも例外ではない)。 ---ういんどみるの次作品である『ツナガル☆バングル』ではこの衣装が特定イベントで使いまわされた。 --欠点はやや束縛臭が強いところと考えが硬いところ。彼女に襲われる雄真のAAが、スレではお決まりのパターン。 ---FDの別ヒロインの後日談でも、かなり未練たらたらだった。 ---それと別に、彼女のルートのあるイベントの影響で一歩間違えればヤンデレになりかねないと言われる事もある。 ---ルートではデレデレな彼女だが、その前のイベントでは&bold(){自分の後をつけていた雄真を悪意ある魔法使いと考え「命が惜しければレジストすることね!」と電撃魔法を食らわす}という暴挙をしでかしている。~ 優等生故の行動ではあるが、それまでは親しい仲だったのでこの変貌ぶりは物議を醸し出した。 -柊 杏璃 (ひいらぎ あんり) --メインヒロインの一人。ツンデレのような印象が目立つが、実際は「友達ポジションの強い、やや我の強い少女」((広義で考えればツンデレの一種であると考えられるが、ファンは彼女をツンデレ扱いするのをやたら毛嫌うため、要注意。))である。 --成績は春姫に継ぐ第2位の実力。しかしとても本番に弱く、本人の悩みの種。 --前述の通り、結構わがままな性格だが、日々の鍛錬は欠かさず非常に努力家であることが評価を得ている。 --魔女服で学園内のバイトをしている。また、杖の「パエリア」は羽根ペンが変化したという設定なのだが名前の通り?かじるとうまい。 --かなりどうでもいい要素だが、実は左利きである。 --料理に関してはお察しの実力。一応FDである程度改善された。 //--余談だが、中の人は引退済み。ういんどみるの正ヒロインとしては彼女が最後。 //---とは言え、絵師としてはういんどみる作品にかかわっており、『祝祭のカンパネラ!』のSDイラストやういんどみるの新作『Hyper→Highspeed→Genius(ハイパー・ハイスピード・ジーニアス)』の公式ページにて登場キャラクターの紹介漫画を担当している。 //2013年4月に本人のブログでフリーランスで復帰を公式に明かしているので一応CO。 以下は上記二名いずれかを攻略後に攻略可。 -高峰 小雪 (たかみね こゆき) --占い部の部長で先輩。ただし部員は一人。 --明確な成績は不明だが、実力は全ヒロイン中最高峰((校舎を崩壊させる・タイマンで伊吹とまともにやりあえる・ありえないところから質量的にありえないものを出し入れしたり電気を使用したり出来る。))。見た目はかなりスタンダードな魔女風である。 --清楚な見た目に反してかなりおちゃらけた性格。特に彼女のエプロンは「四次元エプロン」と言われており、何でも出てくる。帽子の中からも出し入れ可能。 --料理が苦手というわけじゃないが、カレーしか作れないし作らない。 --杖はスフィアタム、愛称「たまちゃん」。剽軽な関西弁でやたら喋る。そして口がすぎて小雪によく爆発させられているが、残機があるうちは大丈夫らしい。残機は小雪が製造する。 ---中の人は杏璃と同じ。中の人の出身が関西なので、たまちゃんのテキストに協力している。 ---たまちゃんは恐ろしく多機能で複数操作して誘爆したり料理や露店の店番等も出来たりとやりたい放題((魔法バトルならゴリ押しで全て解決できそうだが、流石に展開が酷いものになるせいか単機操作などで自重している。))である。 -小日向 すもも (こひなた -) --雄真の義理の妹。というよりは異母兄妹である。 --ヒロインで唯一の凡人。特殊な能力も要素も何もありません。 --とにかく兄にベタぼれなため、いきなり兄を押し倒したりする。 --ルートでも完全に雄真以上の巻き込まれ役なため、これまでのルートと比べるとヒロインらしい立ち位置が曖昧。 --一応、雄真のメンタルケア的な役割と見れば…? 春姫とは先輩後輩の仲だが、幼馴染であるため仲良しである。 以下はこれまでの全ヒロインを攻略後に攻略できるサブヒロイン。 -式守 伊吹(しきもり いぶき) --ロリお嬢様。言葉遣いと声色が非常に低音で、彼女のアイキャッチボイスはとっても恐い。 ---FDでデレてからは、明るい声になった。 --本作のラスボス((あくまで基本シナリオの敵ということであり、システム的に戦う要素はこのゲームにはない。))であり、黒幕の一因。魔法の実力は全ヒロイン中最強である。 --杖はあまり喋らないが、非常に彼女の立場を鑑みてる執事系キャラ。雄真のことを非常に煙たがっている。 --すももに妙に懐かれている(学年が同じため)。ある意味すももが伊吹を攻略してるといってもよい。 --どうでもいいことだが、某スレでの愛称?は「&bold(){67AA}」である。 -上条 沙耶 (かみじょう さや) --伊吹の護衛役。口数は非常に少なく、とてもシャイ。 --攻撃系のキャラが多い中、彼女は守備に徹した役回り。また、すももを除くヒロインでは唯一魔女服を着ない。 --身体に関わる流れがやや軽い。一番貞操概念の強そうだった彼女にとって、かなり意外な展開。 --FDでは一番仲が進展している。というか、FDの内容が非常にプラトニックなため((本編では成り行きエッチという顛末だったらしく、お互い好意はあっても最後まで恋人関係にはなっていなかった為。))なのもある。 サブキャラ -渡良瀬 準 (わたらせ じゅん) --どう見ても見目麗しい美少女だが、実は''男''である。ファンの愛称は準にゃん。 --あまりの人気故、FDでは攻略ヒロインに昇格。更についてるかついてないか選択可という待遇。 --世間では美少女という立場なため、少女系のファッション雑誌の人気モデル。なんかおかしい気がする。 --彼女の人気は、その根底を覆す設定もあるが、何よりも性格がいいことである。 ---雄真のことが好きなのだが、あくまで相談役に立ち回る。 ---時には恋のキューピッドとして、ヒロインとの仲を取り持つ。 ---交友関係も非常に良好で、日常ルートではシーンの盛り上げ役を買って出ている。 ---FDの内容だが、雄真の望む妄想を半現実化させて様々なヒロインを攻略させた。 ---彼女を攻略&bold(){しない}ルートが最も良&泣きシナリオと名高い。 -高溝 八輔(たかみぞ はちすけ) --雄真の悪友で、通称「ハチ」。悪友であるはずのポジションを準に奪われているため、本当にただの悪友。 --最初は春姫が好きだったが、最後のほうで沙耶に鞍変えする。潔いというかなんというか。 --声がでかい居るだけキャラなので、なにかしら見せ場が欲しかったところ。 -上条 信哉 (かみじょう しんや) --沙耶の双子の兄。超シスコンで方向音痴。登場する男子の中では唯一魔法を使う。 --「風神雷神」という木刀を使う、妹とは真逆のスタイル。 -小日向 音羽 (こひなた おとは) --すももの実母。ロリを多少保った熟女キャラ。 --義理の息子に甘々。この点は『[[祝福のカンパネラ]]』のシェリーとよく似ている。 -御薙 鈴莉(みなぎ すずり) --音羽の親友。実は雄真の実母。 --シナリオでは大きな役割を持つが、それが唐突かつ出番も少ないため印象に残りにくい。 --10年前まで雄真と一緒に暮らしていたのでそれなりに覚えているはず((実際、当時の記憶は少し曖昧ながらも普通に持ち合わせている))なのだが、実の母に関しては全くと言っても良い程覚えていない。不自然なことだが特に言及はされない。 #endregion *評価点 -とにかくキャラがよく動き、当時の年代でも演出力は良い。 -BGMはElements Gardenが担当しただけあって高クオリティ。PS2版では5pb.の志倉千代丸社長が一部担当した。 -準の登場により、男の娘というジャンルが一気に浸透した。 -どのヒロインもフォーマルではあるものの、不快な要素は押さえ目である。 -魔法要素はそれなりに設定はあるが、専門用語が少なくとっつきやすい。~ 一応独自の詠唱文はあるが、深い意味はないので気にすることもない。 *問題点 -魔法学園というジャンルを活かしきれてない。 //--魔法が重要視されているのに、一部魔法が使えないヒロインや魔女服のないヒロインがいるなど、どこか中途半端。←魔法が重要だからこそ魔法が使えないヒロインがいるのである。という考えもある。また魔女服は必須ではない。 --シナリオでも魔法はあくまで防衛手段やギャグ描写で一環しており、魔法学園というジャンルに該当するか甚だ疑問。 ---原画家のこ~ちゃ氏がファンタジー気質の絵師だったため、氏のゴリ押しで取り入れたという噂まである。 -伊吹、沙耶のシナリオの短さ。 --ういんどみるでは、これまでそれなりのシーン数が保障されていたが、どちらもボリューム不足で、オマケ的な意味が強い。 --それも、それ以外の全ヒロイン攻略がフラグなため、やりこんだ努力があまり報われない。 --一応PS2版では追加シナリオがあるが、やはり正ヒロインに匹敵するほどでもなく、劣化完全版商法と取られても仕方ない。 ---当然、PS2は一般向け(CERO:C)なためお楽しみシーン自体は無くなっている。 -パッケージと中身の差(えもーしょん) --オリジナル発売から10年近く経過しているので仕方ないといえば仕方ないが、ゲーム中のCGは当時そのままでパッケージが描きおろし。~ なので、見比べると&bold(){まるで別人}である。 -春姫の持ち上げ具合の描写が極端で違和感がある。 --''歴代生徒で一番の秀才で美人''であることが事ある毎に挙げられて強調されている。実際問題優秀な描写も多いのだが、ユーザーから見て持ち上げ具合が適正かどうかは疑問((魔法を自在に使えるものの決め手に欠け、対等の条件で某キャラ二人と魔法でのタイマンバトルをすると基本的に負けている。これらは例外としても、1年先輩とは言え前々から在籍してる小雪とも目に見えて差がある。))。また、美人と言う評価にしても春姫のみ周囲の持ち上げ具合が異常(他ヒロインも美人という評価はされているが、そこまで騒がれてはいない)。 -サブキャラ「ハチ」がつまらない・くどい・うざいの三重苦。 --一応ギャグキャラだと思われるが''最初から最後まで嫉妬やヒロインに欲情するだけ''で面白みが無いどころか見ていて不快なだけである…''しかも無駄に出番が多い''。活躍する場面は一切無く、日常シーンも必要な箇所は他キャラが全て受け持っているので要らない子((ぶっちゃけた話、ハチが関わっているテキストを全て削除しても何も困らないどころか逆に読みやすくなる。))である。これはFDでも同様。 --一応うざいだけで準を始めとした全キャラから適当にあしらわれているので基本的に人畜無害である。''好意的に解釈すれば空気''と言える。 *ファンディスク |対応機種|Windows 98~XP|&amazon(B000FPFZFK)| |発売・開発元|ういんどみるOasis|~| |発売日|2006年7月28日|~| |レーティング|18歳未満禁止|~| |備考|りらっくすDL版がういんどみる公式ダウンロードストアにて配信中&br()原画集PDFデータ付特装版:2,940円/ソフト単体:2,520円&br()※表示価格はすべて税込|~| -FDは各ヒロインの後日談と、『まーじゃんもりらっくす』というミニゲームのついたシナリオが追加。 --麻雀ゲームだが、魔法によってインチキをして相手を倒し、お楽しみCGをゲットするという内容。むしろインチキなしでは勝てない。 --ちなみに『りらっくす』は「ういんどみるOasis」としてのブランド初作品である。 *総評・余談 -メーカーの出世作といえるものの、名作にはまだまだ足りない凡作という評価が一般的。癖は少ないので初心者が手に取りやすいゲームともいえる。 -その中でも大きく評価されたのがあくまで準ということだけあって、それを除けば以上の評価が妥当なところ。 -アニメ版も作画崩壊、とんでもシナリオで散々な出来であったため、本作の評価を底上げする要因にはなれなかった。 -世界観や設定では、「ういんどみるOasis」の2作目である『祝福のカンパネラ』の完成度が高いが、そちらはテキストと(主に日常パートの)シナリオに問題が…。 -はぴねす!のラジオ番組では春姫と杏璃がMPであり、春姫による「皮の人」という言葉が密かに流行った。 -2008年には『はぴねす!』と『はぴねす!りらっくす』がセットになったパック『はぴねす!×はぴねす!りらっくす SPECIAL BOX』が発売されている。