「はぴねす!」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

はぴねす! - (2022/12/31 (土) 22:41:28) のソース

注意:このページでは『はぴねす!』とファンディスクの『はぴねす! りらっくす』を扱っています。
----
#contents(fromhere)
----
*はぴねす!
【はぴねす】
|ジャンル|はーとふる魔法学園ADV|&amazon(B0009VPBLS)|
|対応機種|Windows 98~XP &br()プレイステーション2(でらっくす)&br()Windows 7~8.1(えもーしょん)|~|
|発売・開発元|ういんどみる&br()ういんどみるOasis(えもーしょん)|~|
|発売元(でらっくす)|マーベラスインタラクティブ|~|
|開発元(でらっくす)|ブーム(プログラム?)、ガイズウェア(企画、シナリオ等)|~|
|発売日|2005年11月18日(通常版)&br()2007年1月25日(でらっくす!)&br()2014年5月30日(えもーしょん)|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|~|でらっくす:CERO:C(15歳以上対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ういんどみる出世作&br()後に代表的な男の娘となるキャラを確立&br()魔法学園というジャンル名は微妙|~|
|備考|DL版がういんどみる公式ダウンロードストアにて配信中&br()原画集PDFデータ付特装版:3,990円/ソフト単体:3,570円&br()※表示価格はすべて税込|~|
|>|>|CENTER:''[[ういんどみる作品リンク>ういんどみる作品]]''|
----
**概要
ういんどみるの出世作にして、発売前の異例の販促により、同ブランド(及び母体会社の有限会社アレス)の知名度を一気にのし上げた作品である。~
また、「男の娘」を確立させた功績は筆舌に尽くしがたい。
2007年1月25日にPS2版である『はぴねす!でらっくす』が発売され、伊吹、沙耶の追加シナリオが設けられた。

**ストーリー
魔法にゆかりのある瑞穂坂で、幼い頃以来魔法と関わらずに生きてきた主人公の小日向雄真。~
ある事情から養母となった「かーさん」小日向音羽、その娘であるすももと平凡な暮らしをしていた。~
しかしバレンタイン前日、悪友の買い物に引き回された帰りに、自分の通う学園の生徒神坂春姫が魔法を使う場面に遭遇し、思わず見とれる。~
また翌日には成り行きで彼女からバレンタインチョコをもらってしまう。
一方その夜、学園で何者かが魔法で戦闘を行ったために校舎が崩壊するという事件が起こり、そして普通科と魔法科が一時合同になるという知らせが入った。~
迎えた新学期、クラス発表の掲示には、冬に出会った春姫の名前があった。彼女の親友柊杏璃も加えての新たな学生生活が始まる。~
しかし、その裏で学園に紛れ込み、何事かしでかそうとする人物が暗躍していた。波乱に満ちた1か月の先に雄真を待ち受けるのは幸せか、それとも!?

**キャラクター
#region(ネタバレ要素もあるため閲覧には注意。)
-小日向 雄真 (こひなた ゆうま)
--主人公。無鉄砲で正義漢が強い、いわゆる熱血系キャラ。また、少々ツンデレさと頑固さがある。
--強力な魔法の才能を秘めているが、幼い頃に良かれと思って使った魔法による顛末がトラウマとなり、以後は魔法と決別して普通の人間として暮らしている。
---魔法と決別してからは義理の「かーさん」と義妹と同居しているが、この二人から貞操を狙われている((実際、FDではこの三人での3Pが体験できる。))。
--アニメ版では妙に顎が発達していた。
---更に原作とは違って性格はネガティブな面が目立ち、魔法に対してもかなり否定的な考えを持っている。((原作の雄真はあくまで自身が魔法を捨てているだけで、他人が正しく魔法を使う分には否定的な面を見せないが、アニメ版では魔法という時点で全否定と言っても良いくらいの態度を見せる。))

-神坂 春姫 (かみさか はるひ)
--メインヒロインの一人。容姿端麗スタイル抜群、おまけに魔法の成績もクラス1位。
--彼女のテーマ曲は非常に明るいポップなノリで、ファンからは受けがいい。使いどころも抜群である。
--FDで唯一スリーサイズに変化があった。要するに、まだまだ成長中ということである。またFDのお楽しみはそれが言及される。けしからん。
--魔法少女というだけあり、魔女服と杖を所持(他のヒロインも例外ではない)。
---ういんどみるの次作品である『ツナガル☆バングル』ではこの衣装が特定イベントで使いまわされた。
--欠点はやや束縛臭が強いところと考えが硬いところ。AAの8投身春姫に襲われる>>1さんっぽい雄真のAAが、2chの本スレではお決まりのパターン。
---FDの別ヒロインの後日談でも、かなり未練たらたらだった。
---それと別に、彼女のルートのあるイベントの影響で一歩間違えればヤンデレになりかねないと言われる事もある。
---ルートではデレデレな彼女だが、その前のイベントでは&bold(){自分の後をつけていた雄真を悪意ある魔法使いと考え「命が惜しければレジスト((魔法を無力化することで、素人同然の雄真にできるはずもない。自在に魔法を扱える生徒は少ない模様なので、雄真に限らず犯人でなければ非常に危険な行動。))することね!」と言いつつ電撃魔法を食らわす}という暴挙をしでかしている。~
優等生故の行動ではあるが、それまでは親しい仲だったのでこの変貌ぶり、徹底は物議を醸した。勘違いが判明した後(疑いが残っている間は険悪だが)はちゃんと謝罪している。

-柊 杏璃 (ひいらぎ あんり)
--メインヒロインの一人。ツンデレのような印象が目立つが、実際は「友達ポジションの強い、やや我の強い少女」((広義で考えればツンデレの一種であると考えられるが、ファンは彼女をツンデレ扱いするのをやたら毛嫌うため、要注意。))である。
--成績は春姫に継ぐ第2位の実力。しかしとても本番に弱く、本人の悩みの種。
--結構わがままな性格だが、日々の鍛錬は欠かさず非常に努力家であることが評価を得ている。
--魔女服で学園内のバイトをしている。また、杖の「パエリア」は羽根ペンが変化したという設定なのだが名前の通り?かじるとうまい。
--かなりどうでもいい要素だが、実は左利きである。
--料理に関してはお察しの実力。一応FDである程度改善された。
--「努力する天才少女の春姫」とは対照的な「努力する凡才」という描写が強く、雑草魂のあるシナリオなので本作の中での評価は高め。
//--余談だが、中の人は引退済み。ういんどみるの正ヒロインとしては彼女が最後。
//---とは言え、絵師としてはういんどみる作品にかかわっており、『祝祭のカンパネラ!』のSDイラストやういんどみるの新作『Hyper→Highspeed→Genius(ハイパー・ハイスピード・ジーニアス)』の公式ページにて登場キャラクターの紹介漫画を担当している。
//2013年4月に本人のブログでフリーランスで復帰を公式に明かしているので一応CO。

以下は上記二名いずれかを攻略後に攻略可。

-高峰 小雪 (たかみね こゆき) 
--占い部の部長で先輩。ただし部員は一人。
--明確な成績は不明だが、実力は全ヒロイン中最高峰((校舎を崩壊させる・攻防共にバランスが取れていてタイマンで伊吹と互角以上にやりあえる・ありえないところから質量的にありえないものを出し入れしたり電気を使用したり出来るなど、明らかに破壊力の規模が違う上に器用でバリエーションも豊か。))。見た目はかなりスタンダードな魔女風である。
--清楚な見た目に反してかなりおちゃらけた性格。特に彼女のエプロンは「四次元エプロン」と言われており、何でも出てくる。帽子の中からも出し入れ可能。
--料理が苦手というわけじゃないが、カレーしか作れないし作らない。
--杖はスフィアタム、愛称「たまちゃん」。剽軽な関西弁でやたら喋る。そして口がすぎて小雪によく爆発させられているが、残機があるうちは大丈夫らしい。残機は小雪が製造する。
---中の人は杏璃と同じ。中の人の出身が関西で、たまちゃんのテキストに協力しているため、本場の関西人が聞いても違和感がない…と思われる。
---たまちゃんは恐ろしく多機能で複数操作して誘爆したり料理や露店の店番等も出来たりとやりたい放題((魔法バトルはたまちゃんのゴリ押しのみで全て解決できそうだが、流石に展開が酷いものになるせいか単機操作などで自重されている。))である。

-小日向 すもも (こひなた -)
--雄真の義理の妹。原作では全く触れられていないが、小日向は雄真の実父の名字で親同士が再婚した模様。
--ヒロインの中では唯一の凡人。特殊な能力も要素も何もない。
---自身のルートでも雄真以上の巻き込まれ役で、見せ場は少ない。
---一応、雄真のメンタルケア的な役割としては多少の存在感はあるが…。他には春姫とは先輩後輩の仲だが、幼馴染でもあるため仲良しである。
--伊吹と無理やり仲良くなろうとしたり、物語開始時点から兄にベタぼれなのでいきなり兄を押し倒したりと行動力は凄まじい。

以下はこれまでの全ヒロインを攻略後に攻略できるサブヒロイン。

-式守 伊吹(しきもり いぶき)
--ロリお嬢様。言葉遣いと声色が非常に低音で、彼女のアイキャッチボイスはとっても恐い。
---FDでデレてからは、明るい声になった。
--本作のラスボス((あくまで基本シナリオの敵ということであり、システム的に戦う要素はこのゲームにはない。))であり、黒幕の一因。魔法の実力は全ヒロイン中最強でまともに渡り合えているキャラは小雪のみ。
--すももに妙に懐かれていて、かなり強引に迫られている。ある意味すももが伊吹を攻略しているといってもよい。
--杖はあまり喋らないが、非常に彼女の立場を鑑みてる執事系キャラ。雄真のことを非常に煙たがっている。
--どうでもいいことだが、某スレでの愛称?は「&bold(){67AA}」である。%%何がってそりゃ&bold(){ラ・ディーエ!!}%%

-上条 沙耶 (かみじょう さや)
--伊吹の護衛役。口数は非常に少なく、とてもシャイ。
--攻撃系のキャラが多い中、彼女は守備に徹した役回り。また、すももを除く魔法少女ヒロインでは唯一魔女服を着ない。
--身体に関わる流れが割と軽い。一番貞操概念の強そうなキャラなのでかなり意外な展開。
--FDでは一番仲が進展している。というか、FDの内容が非常にプラトニックなため((本編ではお互い好意はあったものの成り行き上エッチしたという顛末だったらしく、最後まで恋人関係にはなっていなかった。))なのもある。

サブキャラ
-渡良瀬 準 (わたらせ じゅん)
--どう見ても見目麗しい美少女だが、実は''正真正銘の男''である(当時はまだ男の娘という表現が無いので「オカマちゃん」と呼ばれてたほか、劇中でも''「オカマ野郎」''呼ばわりされている。)。ファンの愛称は準にゃん。
--あまりの人気故、FDでは攻略ヒロインに昇格。
--世間では美少女という立場なため、少女系のファッション雑誌の人気モデル。なんかおかしい気がする。
--彼女の人気は、その根底を覆す設定もあるが、何よりも性格が評価されていることである。例として…
---①本当は雄真のことを(純粋に)好きなのだが、あくまで相談役に立ち回る健気さ。
---②雄真に片想いしているにもかかわらず積極的に恋のキューピッドとして、ヒロインとの仲を取り持つ。
---③交友関係も非常に良好で、日常ルートではシーンの盛り上げ役を買って出ている。
---④FDの内容だが、雄真の望む妄想を半現実化させて様々なヒロインを攻略させた。
---⑤④のルートでは彼女を攻略&bold(){しない}ルートが最も良&泣きシナリオと名高い。もちろん攻略するルートも感動的。%%しかも生えてるか生えてないかも選べる。%%
--ちなみに誤解されやすいが、準は企画の時点で男友達キャラであり、没ヒロインキャラを流用したとかではない。((「こ~ちゃ(デザイナー)が絵をかいた時点でオカマと決まっていてそれにこっちで性格をつけた」というスタッフの証言や、まだ名前も決まってなかった頃のラフスケッチに「注:オカマです」という注意書きが残っている。))

-高溝 八輔(たかみぞ はちすけ)
--雄真の悪友で、通称「ハチ」。友人としてより適切な準の存在と本当にしょうもないことしか言わないせいで、完全にただの悪友…というより友人というべきかすらやや怪しい。((スタッフも分かっているらしく「(準は企画時)『友人B』という表記になっていますけど(中略)明らかにハチの方が「B」だよね。」とコメントがされている。))
--最初は春姫が好きだったが、最後のほうで沙耶に鞍変えする。潔いというかなんというか。
--声がでかい居るだけキャラなので、どうせ出すならなにかしら見せ場が欲しかったところ。

-上条 信哉 (かみじょう しんや)
--沙耶の双子の兄。超シスコンで方向音痴とギャグ描写が多い。登場する男子の中では唯一魔法を使う。需要は不明だが魔法服も着ない。
--基本的には融通が利かない堅苦しい性格だが、非常に義理堅い上にお人好しだったりとギャグ描写を除けばかなり出来た人物でもある。
--「風神雷神」という木刀型のマジックワンドを使う、妹とは真逆の攻撃スタイル。実力も相当に高い描写がなされている。

-小日向 音羽 (こひなた おとは) 
--すももの実母。ロリを多少保った熟女キャラ。
--義理の息子に甘々。この点は『[[祝福のカンパネラ]]』のシェリーとよく似ている。

-御薙 鈴莉(みなぎ すずり)
--音羽の親友。実は雄真の実母。
--シナリオでは大きな役割を持つが、それが唐突かつ出番も少ないため印象に残りにくい。
#endregion

**評価点
-とにかくキャラがよく動き、当時の年代でも演出力は良い。

-BGMはElements Gardenが担当しただけあって高クオリティ。PS2版では5pb.の志倉千代丸社長が一部担当した。

-これまでも色々な分野で男の娘は存在していたが、準の登場でエロゲー・ギャルゲーでも一気に浸透した。

-魔法要素はそれなりに設定はあるが、こういった作品にありがちな専門用語は少ないのでとっつきやすい。
--一応独自の詠唱文はあるが、深い意味はないので気にする必要もない。

**賛否両論点
-雄真の存在
--魔法バトルでは魔法を使わない信念から''基本的に傍観者''なのでどうにもパッとしない場面が多い。
---このおかげで戦闘ものにおける『''解説系主人公''』として悪い方向で有名になってしまった。
---他にも、子供の頃の記憶が不自然で、過去の記憶は人並みに覚えているにもかかわらず、昔はずっと一緒に暮らしていた''実母のことだけは全く覚えていないし気にも留めていない''。魔法で記憶が消されているという様な描写もなく(する意義もない)、ゲーム上の都合と言えばそれまでだが異常な面もある。
---一方、設定から逸脱した振る舞いが無い・シナリオのジャマになっている訳でもない・安易な主人公補正によるご都合展開や超展開で茶を濁すような、キャラとしての問題点は少ない好青年でもあるので、彼を評価する者もまた多い。
---終盤は主人公らしい活躍をする・タイトルとの関わりも一番強いなど、主人公としての面目はそれなりに保てている。

-どのヒロインもキャラが立っている上に、不快な要素は押さえめに描写されている。
--しかしながら、悪い意味でインパクトの強い行動や束縛臭の強い春姫・普段から雄真の貞操を狙っているように見えるすももと音羽 ・強引過ぎるすもも・貞操観念が妙に薄い沙耶など、個性からやや離れたところで引っかかりそうな部分もそれなりに多い。

**問題点
-魔法学園というジャンルを活かせていない。
--シナリオでも魔法はあくまで防衛手段やギャグ描写で一貫しており、魔法学園というジャンルに該当するか甚だ疑問。魔法を生かした舞台設定はほとんどなく、モブ生徒の描写も全員一般人そのものである。

-伊吹、沙耶のシナリオの短さ。
--ういんどみるでは、これまでそれなりのシーン数が保障されていたが、どちらもボリューム不足で、オマケ的な意味が強い。
---話の都合からか全ヒロイン攻略がフラグなのもやや微妙な感じが漂う。
-一応PS2版では追加シナリオがあるが、やはり正ヒロインに匹敵するほどではなく、劣化完全版商法と取られても仕方ない。
---当然、PS2は一般向け(CERO:C)なためお楽しみシーン自体は無くなっている。
--なおゲーム本編ではないが、この2人はコトブキヤから出ていた痛車を作れるデカール付きのプラモ『はぴねす! トヨタ MR-S』でも、一応デカールはある物の「メインヒロイン4人+1人の画像をセレクトしました」と、説明で無視されたうえ、一番大きいサイズのデカールが1枚ずつ(春姫・杏璃・小雪・すもも+準は2枚ずつ)と、準以下の扱いを受けた。

-春姫の持ち上げ具合の描写が極端で違和感がある。
--''歴代生徒で一番の秀才で美人''であることが事ある毎に挙げられて強調されている。実際優秀な描写も多いのだが、ユーザーから見て持ち上げ具合が適正かどうかは疑問((魔法を自在に使えるものの決め手に欠け、対等の条件で某キャラ二人と魔法でのタイマンバトルをすると基本的に負けている。これらは例外としても、1年先輩とは言え前々から在籍している小雪とも目に見えて差がある。))。また、美人と言う評価にしても春姫のみ周囲の持ち上げ具合が異常で、同じく美人とされている他ヒロインはあまり騒がれていない。

-サブキャラ「ハチ」がつまらない・くどい・うざいの三重苦。
--一応ギャグキャラだと思われるが''最初から最後まで嫉妬やヒロインに欲情するだけ''で面白みが無いどころか見ていて不快なだけである…''しかも無駄に出番が多い''。彼が活躍したり、トラブルを引き起こすなどのシナリオの一端を担うような事もなく、相槌や日常シーンで必要な箇所は他キャラが全て受け持っているので、言ってしまえば単なる異物。これはFDでも同様。
---実際、ハチが関わっているテキストを全て削除しても何も困らないどころか逆に読みやすくなる。
--一応うざいだけで準を始めとした全キャラから適当にあしらわれており、特定のヒロインを陵辱したり主人公との間柄を邪魔したり…といった、シナリオに悪影響を及ぼすような「悪役」にはなっていなないのが救い。''好意的に解釈すれば「くどいだけの空気」''と言える。
---彼が「悪友A」として先に作られたことで、「悪友B」はキャラをかぶらせないように男の娘設定にされたことで渡良瀬準のキャラができたことを考えると、製作時の裏事情的には一応無駄ではない。
---%%もっとも悪友Bのキャラが立ちすぎてしまったというなら、いっそのこと悪友Aを削除してしまえばよかったというツッコミも確かではあるが。%%

**総評
メーカーの出世作にして代表作((世界観や設定では、「ういんどみるOasis」の2作目である。『祝福のカンパネラ』の方が本作より完成度が高いのだが、そちらはそちらでテキスト・(主に日常パートの)シナリオに問題が有って癖が強い。))と言えるものの、名作にはまだまだ足りない凡作という評価が一般的。~
準の存在が主に取り上げられるものの、本作を楽しめるか否かは準に限らず各キャラが好きになれるかどうかに全てがかかっているだろう~
話の流れ自体はしっかり作られていて癖も少ないので、気軽に楽しみやすいキャラゲーとは言える。

**余談
-2006年にTVアニメも製作・放映されたのだが、作画崩壊ととんでもシナリオで散々な出来であったために好評とは言い難い。

-はぴねす!のラジオ番組では春姫と杏璃がMPであり、春姫による「皮の人」という言葉が密かに流行った。

-2017年にういんどみるオフィシャルでこ~ちゃヒロイン61名による人気投票が開催され、全ヒロイン中トップが「渡良瀬準」と言う結果に。男の娘ブームも一段落した時代であるが、レジェンドは強かった。
--なお、トップ特典で制作された新規書き下ろし抱き枕はあっという間に完売したとか。さ、さすがレジェンド‥‥

**移植・続編
-2008年には『はぴねす!』と『はぴねす!りらっくす』がセットになったパック『はぴねす!×はぴねす!りらっくす SPECIAL BOX』が発売されている。~
2014年5月30日に[[E-moteを搭載した>ウィッチズガーデン]]リメイク、「&bold(){はぴねす!えもーしょん}」が発売。ただし使用されるのは「E-mote &bold(){Lite}」。~
公式サイトのCG(ゲーム中のCGは変更なし)はリニューアルされ、画面がハイビジョン対応、更に『はぴねす!りらっくす』同梱となっているが、それ以外の変更点はない。

-2017年12月22日に『はぴねす! アニバーサリーパック』が発売。
--『はぴねす!』『りらっくす』『えもーしょん』の3作を同梱している。

-2017年12月26日にSteam専売で『Happiness Drops!』が発売。
--年齢制限なしの落ち物パズルゲーム。

-2019年2月22日に『はぴねす!2 Sakura Celebration』が発売。

-オリジナル発売から10年近く経過しているので仕方ないのだが、えもーしょんのゲーム中のCGは当時そのままでパッケージだけ描きおろしなので全く知らない人からするとパッケージ詐欺になっている。~
見比べると&bold(){まるで別人}である。これは[[ほぼ同期の元クソゲー>魂響~たまゆら~#id_64f188f9]]にも通ずる点である。

----
*はぴねす! りらっくす
【はぴねす! りらっくす】
|対応機種|Windows 98~XP|&amazon(B000FPFZFK)|
|発売・開発元|ういんどみるOasis|~|
|発売日|2006年7月28日|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|備考|りらっくすDL版がういんどみる公式ダウンロードストアにて配信中&br()原画集PDFデータ付特装版:2,940円/ソフト単体:2,520円&br()※表示価格はすべて税込|~|
|判定|なし|~|

----
**概要(FD)
-各ヒロインの後日談と、『まーじゃんもりらっくす』というミニゲームのついたファンディスク。
--麻雀ゲームは魔法によるインチキで相手を倒し、お楽しみCGをゲットするという内容。むしろインチキなしでは勝てない。
--ちなみに『りらっくす』は「ういんどみるOasis」としてのブランド初作品である。

**評価点(FD)
-FDの範疇としては程良い出来であり、はぴねすファンなら概ね満足する出来。
--原作からしてキャラゲー的な評価が主流なので、雰囲気や内容の差による違和感は比較的少ないと思われる。

-原作の話はどのキャラのルートも大まかには伊吹による騒動一辺倒の流れだったが、本作では小話を集めたものなだけに色々な展開が見られる。
--恐さが目立った伊吹のかわいらしい一面や、話があってないようなものだった沙耶などキャラの補完もばっちり。

-ボリュームは少ないながらも、準がヒロインの話もある。ある意味最大の目玉。
--前述のミニゲームに加えてサブキャラとのシーンもあったりと、FDとしては価格に対するボリュームの問題はあまりない。

**賛否両論点(FD)
-「りらっくす」と言うタイトル通り(?)、極一部を除いて緩いノリである。原作と違って物語性は少なく、よりキャラの描写中心のゲームになっている。

**問題点(FD)
-前述の通りハチの扱いは原作そのままで、地味に出番も多い。下手にキャラ改変されるよりかは気にならないが、相変わらず登場させる意義はない。

-相変わらず魔法はヒロインやマジックワンドのキャラ付けにはなっているものの、魔法学園などの舞台設定としてはほとんど生かされていない。原作における世界観などの問題点はほとんど改善されていない。

**総評(FD)
いわゆる普通のファンディスクと言える出来だが、ミニゲームがついていたり準がヒロイン(?)に昇格したりと見どころもある。~
原作プレイ済み且つファンでなければ価格程の価値はないが、ファンならば買っても損はしない作品と言えるだろう。