ロード


ちょうど一年前に この球を振った昼
昨日のことのように 今壮絶フルスイング

ボール球振ったせいで 神主やめたカッス
どこまでも続くゼロの スコアボードがきれいで

一塁ベンチの原は まるで子供のように
グータッチ求めたまま 無視するカスのキモハラ

カッスが残したランナー 恨めしそうににらんで
俺の手を握り返し 「点がほしい…」と言った

なんでもないような球が 内野手だったと思う
なんでもないFA権 二度とはオナれない夜


打点がついたと君は ニヤつきながら話し
うつむきひげをそって みちひろはゲボを吐く

打順来るのを待って 打席で暮らそうかと
三振しても泣きつき いつまでもガムクチャクチャ

なんでもないような移籍 現金だったと思う
なんでもない日本ハム 二度とはオナれない夜


年も終わりに近づき 読売の試合中
突然ボール落とした 悪夢のようなエラー

三塁の芝生の上 まるで子供のように
ほほえみを浮かべたまま ガムクチャクチャの道犬

ちょうど一年前に この球を振った昼
あの時と同じように 球がちらついている

なんでもないようなことが 落武者だったと思う
なんでもない小笠原 二度とはオナれない夜

なんでもないような球が 幸せだったと思う
なんでもないボール球 二度とはオナれない夜

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最終更新:2010年09月23日 22:43